メルマガ:日刊ドラマ速報
タイトル:Daily Drama Express 2008/06/19 ラスト・フレンド (11)  2009/02/09


===================================================== 発行部数   26 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2008/06/19 (Thu) ☆☆
======================================================================

== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
======================================================================

----------------------------------------------------------------------
1. 木曜日の連続ドラマ
----------------------------------------------------------------------
タイトル ラスト・フレンズ
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト 藍田美知留(長澤まさみ)
 岸本瑠可(上野樹里)
 水島タケル(瑛太)
 滝川エリ(水川あさみ)
 及川宗佑(錦戸亮)
 小倉友彦(山崎樹範)
  平塚令奈(西原亜希)
 藍田千夏(倍賞美津子)
脚  本 浅野妙子
主題歌  「Prisoner Of Love」宇多田ヒカル(EMIミュージック・ジャパン)

あらすじ  最終回 未来へ

 藍田美知留(長澤まさみ)は及川宗佑(錦戸亮)の身体にすがって
泣き続け、宗佑からの手紙を読む。

 『美知留へ。
 さようなら、美知留。君を自由にしてあげるよ。生きている限り、
ボクは君を縛ってしまう。だから君に自由をあげるには、この心臓を
止めるしかない。ボクは君のすべてになりたかった。君が見る世界の
すべて、君を照らす光のすべて、君の感じる喜びのすべてでありたか
ったんだ。どこまでも、いつまでもボクは君と一つでありたかった。
でも、君はボクのいない世界に幸せを見つけてしまったんだね。だか
らボクは逝くよ。せめてまだ君のぬくもりがこの手に残っているうち
に、君と一つになれたことをこの身体が覚えているうちに。ごめんね、
君の笑顔が大好きだったのに、笑わせてあげなくて、ごめんね。愛し
方が分からなくて、ごめんね。ボクが君を幸せにできなくて。さよう
なら、美知留。幸せにね』


 モトクロス関東大会の優勝記者会見。優勝者は岸本瑠可(上野樹
里)。

 記者からの質問は、週刊誌の記事に絡めたものだった。

 瑠可はしばし考えた後、モトクロスは女子であっても、がんばれば
男子と同じ土俵に立てる、数少ないスポーツ。今まで家族や友人に支
えられ、ここまで来られた。男でも女でもなく、1人の選手として、
今日、ここまでこられたことを誇りに思う。ほかに言うべきことはな
い、と言う。

 瑠可の優勝祝賀会。瑠可が会場の外へ出ると、滝川エリ(水川あさ
み)と水島タケル(瑛太)がいた。

 エリは瑠可に、優勝記者会見、かっこよかった。もっと早くに言っ
てくれたらよかったのに。わたしは驚かない。だって瑠可は瑠可だか
ら。わたしが気がつかなかったために、瑠可に気を使わせてしまった。
今までつらかったよね、と言う。
 思わず泣き出す瑠可。
 優しく慰めるエリ。


 翌朝、テラスでお茶を飲んでいる瑠可。
 そこにタケルが出てきて、美知留はどうしたのだろう。連絡してみ
ようか、と言う。

 瑠可は、美知留はレースにも来なかった。美知留は自分を受け入れ
られなかったんだ。仕方ないよ、と言う。

 シェアハウスの電話が鳴り、タケルが出ると、藍田千夏(倍賞美津
子)からで、美知留を出して欲しいという。
 タケルが、ここには戻っていないと言うと、美知留のこと、知らな
いの?と千夏。

 シェアハウスで、美知留のことを話す瑠可、タケル、エリ、小倉友
彦(山崎樹範)。
 宗佑は自殺しており、そのことで美知留も取り調べを受けた。
 友彦は、いくら悪いことをしていたって思ったからって、自殺しち
ゃうなんて、ずるいよ、と言う。

 瑠可が郵便物を取りに行くと、美知留からシェアハウスのみんなに
当てた葉書が入っていた。
 『シェアハウスの皆様へ
 レースに行けなくて、ごめんなさい。
 私は1人でやっていきます。
 心配しないでください。
    美知留』


 エリが帰宅すると友彦が私物を片付けている。来月、ミラノへ転勤
の内示があったと言う。
 どうして急に?とエリが問うと、家で片付けなければならないこと
もあって、と友彦。
 奥さん、どうするの?とエリ。
 無言の友彦に、ついてくんだ。やっぱり、なんだかんだっても、夫
婦だね、とエリ。

 エリに、ゴメンね、と言う友彦。
 エリは、ゴメンなんて言うのは、わたしに失礼。ありがとうと言っ
て、と言って、手を差し出す。
 友彦は、涙声で、「ありがとう」と言うと、エリと握手する。


 エリ、タケル、瑠可だけでの夕食。
 エリは、友彦はミラノに奥さんと一緒に行くことになったと言う。
 ひどい男だね、と言う瑠可に、そんなことは無い。いい男だったよ、
わたしにとっては、とエリ。


 ひなびた港の埠頭の突端に立つ美知留。
 美知留の名を呼ぶおばさん。そして今、丁度旅館の一室が空いてい
る。美知留にも、仕事、手伝って貰おうかね、と言う。


 旅館でご飯の支度を手伝う美知留。でも、炊きたてのご飯の匂いを
かいで、気持ち悪さにうずくまる。
 おばさんは、もしかして.....と思う。


 産婦人科を受診すると、妊娠5週目と言われる。でも、血圧が異常
に高いので、母子共に難しい出産になるだろうと言われる。


 美知留は寝ながら、宗佑とのことを思い出す。
 出会いは、美知留が区役所に住民票を取りに行ったとき、記入漏れ
があって窓口係の宗佑に呼ばれた。
 更に区役所を出た後も、宗佑に呼ばれた。美知留が忘れた携帯を届
けに来てくれたのだ。

 宗佑とデート。
 宗佑の母親について聞く美知留。
 宗佑は、優しい母親だった。あの男とそういう仲になるまでは。宗
佑が10歳の時、勤めていたスーパーで出会った男と出来てしまうの
では、と。
 謝る美知留。
 宗佑は、美知留が謝ることは無い。でも、宗佑としては、早く美知
留と結婚して、子供をもうけて、親子で幸せな家庭を築きたいと言う。


 美知留が旅館の仕事を終えて自室へ戻ると、千夏がいて、タバコを
吸っている。おばさんから連絡を貰ったので来た、と言う。

 美知留が妊娠しているのは、自殺した男の子か?早く堕ろすように、
と言う。まだ生まれてもいないのに、こんなに気持ち悪くなって大変。
子供なんて手間が掛かるし、泣きわめくし、いつもろくなことがない、
と。

 美知留は、千夏も自分のことをそう思っていたんだ。子供の時から
それは感じていた。だから美知留は一刻も早く大人になりたかった。

 でも、美知留はこのお腹の子を愛していく。この子と2人なら、強
く生きていける、と言う。

 千夏は、夫が出て行ってしまったとき、同じことを思った。美知留
と2人なら生きていける、と。
 「好きにしなさい」と美知留に言うと、去っていく千夏。


 美知留のお腹はだいぶ大きくなっている。
 買い物から帰った美知留は、シェアハウスのみんなと撮った写真を
見ながら思う。

 −− 瑠可、元気ですか?わたしは1人で何とかやっています。ず
っと1人だったから、寂しくはありません。もう会えないんだね、瑠
可。でも、しょうがない。あなたを裏切ったから。それが報いだと思
ったから。あの頃わたしは、あなたのことを何も知らなかった。あな
たの愛、あなたの悩み、あなたが心の中に秘めていた思い。
    でもね、瑠可。あなたたちは確かにわたしのそばにいた。例
え、もう二度と会えなかったとしても、わたしは今もあなたたちに支
えられている。


 気が抜けたように空港を歩くエリ。

 その前に、赤いバラの花束を抱えた友彦が現れ、「小倉友彦、一世
一代の決心をして参りました。あなたのことが忘れられませんでした」
と叫ぶ。


 エリと友彦の結婚式。
 瑠可とタケルも出席している。

 瑠可はエリに、永遠の愛なんて信じないって言っていたのに、友彦
とでいいの?と聞く。
 しょうもない奴でも、自分の方がずっと愛してやるっていうのもい
いかな、と言う。

 結婚式の帰り道、井の頭公園を歩きながら、瑠可はタケルに、これ
でシェアハウスは2人きりになっちゃったね、と言う。
 新しいメンバー、募集するかなとタケル。
 でも、エリみたいにさばさばした男前の女子って、なかなかいない
よな、と瑠可。
 友達のような陽性な男もな、とタケル。

 瑠可は、ここで美知留と出会ったんだよな。雨の日、傘も差さずに
いて、と思い出に浸る。

 タケルとお茶を飲んだ後、先に寝る瑠可。


 翌朝、瑠可は、ゴミ出しをする。
 するとそこに、バイクにまたがったタケルが走ってくる。バイクは
監督・林田(田中哲司)に借りた。瑠可は中免持ってないだろ、と。

 瑠可と二人で暮らしているのは楽しい。でも、心に穴が空いたよう
な瑠可を見ているのはつらい。二人で美知留を迎えに行こうという。


 二人で、元美知留と千夏が暮らしていたアパートを訪ねると、引っ
越した後だった。
 隣のおばさんが、千夏は元の男を追いかけて、九州に行ったらしい
と言うが、美知留の方の行方は知らなかった。
 呆然とする二人。

 タケルが瑠可に、美知留の行き先について、心当たりが無いか聞く。
 美知留は考えた後、美知留は高校を卒業して、すぐ銚子へ行ってい
たはずだという。
 タケルは、とにかく銚子へ行ってみようという。

 銚子へ着き、美知留を探す二人。
 でも、なかなか見つからず、食堂に入る。
 瑠可は手がかりがうすいし、美知留が新しい彼氏を見つけて、自分
たちを忘れて、楽しくやっているなら、それでもいいんだと言う。
 タケルは、そうではないかもしれない。1人寂しくオレ達が来るの
を待っているかもしれない、と言う。

 夜になり、タケルが海岸にテントを張る。
 瑠可は、こういうのもいいなと言う。タケルと一緒に旅して、おい
しいもの食べて、2人で泊まる。夫婦って、こんなものかもしれない
な。長年連れ添って、お互い、男でも女でも無く、なんでも話せる親
友で。

 タケルが10歳年上の姉がいる、と話し出す。
 血はつながっていない。親が再婚同士だった。タケルの父親は怒り
っぽい人で、姉もいろいろストレスがたまっていたと思う。母親はお
となしい人で、父親には何を言われても逆らわず、むしろ姉を押さえ
つけていた。だから姉はタケルを味方にしようと思ったらしい。絶対
裏切らない小さな味方。

 瑠可がもう話さなくていいよと言っても、タケルは続ける。

 タケルは姉を裏切れないと思った。父も母も悲しませられないと思
った。全部悪いのは、自分だと思った。だからそういう場になると、
女の人の身体を見ると、怖くなる。一生、女の人を幸せに出来ない男
なんだ、と言う。

 瑠可はタケルの肩を抱く。


 テントの中で眠っていた2人。
 瑠可が先に目覚める。
 続いてタケルも目覚め、2人はテントを出ると、伸びをする。

 2人はまた、美知留の行方を聞いてまわり、遂に文治旅館で働いて
いたとの情報を得る。


 お皿を洗っていた美知留が、お皿を割ってしまう。


 文治旅館に向けてゆるいカーブを走っていたタケルのバイク。

 気付いたときには、正面にダンプが迫っていた。正面衝突する.....

 タケルがバイクのハンドルを切るがスリップし、バイクから投げ出
される2人。

 タケルが先に気がつくが、瑠可は倒れたまま。

 病院に運び込まれるが、瑠可の怪我もかすり傷で、たいしたこと無
かった。でも、バイクはさっきの転倒のせいか、エンジンがかからな
い。

 ふと目を上げたタケルが、美知留の姿を認め、声を掛ける。

 美知留が2人を自室に連れてくる。今、旅館の厨房で働いていて、
子供が生まれてからも、働いてもいいと言ってくれている。なかなか
そんなこと、ないよね、と言う。

 瑠可が一緒に東京帰って、暮らそうと言う。

 美知留は、そんなことできないと言う。お腹の子は宗佑の子。宗佑
は美知留のことを思って死んだ。自分が瑠可やタケルに甘えていては、
許されない、と。

 1人で寂しくしていたとき、この子がお腹にいて、宗佑に許された
と感じたという。

 瑠可は美知留の手を取り、美知留の人生は、美知留のものだ。宗佑
が美知留にしたことは許せない。
 それに死に方だって、自分勝手だ。美知留の人生も、お腹の子も、
美知留のものなんだ。子供のパパにはなれないかも知れないけれども、
人生の先輩として、一緒に生きていける、と瑠可。
 タケルも一緒に育てる、と言う。1人より2人、2人より3人の方
がいい、と。

 その時、美知留がお腹をいたがる。
 タケルがタクシーを捕まえてきて、瑠可が美知留を励ましながら、
病院へ運ぶ。

 美知留はすぐ、分娩室へ運ばれる。

 お腹の子を助けてくださいという美知留に、美知留も頑張るように、
と助産婦。

 分娩室の前で待つ、瑠可とタケル。

 長い時間が経過し、産声が聞こえる。
 でも、分娩室から飛び出してきた看護師は、出血がひどい!と叫ん
でいる。

 美知留が生んだのは女児。

 子供と一緒にベッドに横たわる美知留。
 枕元にいる瑠可とタケル。
 美知留は瑠可に、「抱いてあげて」と言う。

 瑠可は抱き上げた赤ん坊に、「よく生まれてきたね。世の中って、
悪くないよ。これから、すてきなことがある。きっとある」と言い聞
かせる。

 「瑠可、タケル君、ありがとう」と微笑む美知留。


 海岸を歩く美知留、瑠可、タケル。交互に赤ん坊を抱く。


 −− 元気ですか?エリ、オグリン。赤ちゃんの名前を決めました。
『藍田瑠美』。瑠可の『瑠』に、美知留の『美』。『瑠』には、タケ
ルの『ル』も入ってるんだよ。わたしたちは4人でまた、あのシェア
ハウスに暮らします。家族、友達、夫婦、恋人。そのどれかであるよ
うで、どれでもないわたしたちだけど、壊れやすいこの幸せを大事に
して、行けるところまで行こうと思っています。これからもずっと友
達でいよう。できればずっと別れずにいよう。そして例え何かあって
別れても、いつか出会って笑い合おう。 My dear friends. Your my 
last friends.


 シェアハウスのリビングの机の上には、瑠美を抱く美知留。瑠可、
タケル、そしてエリと友彦も写っている。


寸  評  最後はハッピーエンドでよかったです。
 でも、最終回、なんと多くのエピソードを詰め込んだのでしょう。
途中では韓流ドラマさながらの、「え?交通事故死!?」と思われる
ようなシーンまで挟んで。

 冒頭で、美知留以外全員亡くなってしまって、美知留とお腹の中の
子だけが残されるのかと思いましたが、そうではなく、美知留だけが
飛び出して来たんですね。

 これから4人でのシェアハウスでの新生活が始まりますが、どうな
っていくのでしょうか?

 それにしても、宗佑は、最後までずるい男でしたね。ああいう形で
自殺し、死んでまで美知留を縛るのですから。しかも、本人は美知留
のためにいいことをしたと思いこんで、たちが悪いこと。

 美知留ももう少し強ければ、宗佑をキッパリとはねのけ、瑠可を交
換条件にされないだけの智恵が使えたのでしょうが、経験豊富なはず
の親世代の理解が得られず、むしろ千夏のように、宗佑に騙されるも
のまで出ては、彼らは孤立無援ですね。
 せめて、親が力になってやってくれれば、と思います。

 美知留の弱さは嘆かわしいですが、実際に似たような被害に遭った
人たちって、マインド・コントロールされたようになって、逃げ出せ
ないんですよね。客観的になれればなんでもないのに、袋小路に追い
つめられてしまうんですよね。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

----------------------------------------------------------------------
2. 編集後記
----------------------------------------------------------------------
 2009年冬シーズンは、結構見応えの有りそうなドラマが放送されますね。
日テレが55年記念と言えば、フジは50年記念と銘打って。
 テレビ局も不景気で、制作費を軒並みカットしていると言っていますが、ド
ラマについては、オリジナル脚本が多くなって嬉しいです。これって、原作料
が要らないってことでしょうか?−−って、深読みかしら。(鈴木)

======================================================================
発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。
(http://www.mailux.com/)
======================================================================

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。