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タイトル:Daily Drama Express 2009/01/26 ヴォイス (3)  2009/02/05


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/01/26 (Mon) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.月曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 月曜日の連続ドラマ
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タイトル ヴォイス〜命なき者の声〜
局  名 フジテレビ系
放映日時 月曜21時
キャスト 加地大己(瑛太)
 石末亮介(生田斗真)
 久保秋佳奈子(石原さとみ)
 桐原哲平(遠藤雄弥)
 羽井彰 (佐藤智仁)
 蕪木誠 (泉谷しげる)
 佐川文彦(時任三郎)
脚  本 金子茂樹
主題歌  『』

あらすじ  第3回 15年前の母の死因は

 石末亮介(生田斗真)は貧乏削りをして、クロスワードパズルに取
り込む。
 加地大己(瑛太)に、なぜ両側を削るんだ。鉛筆なんて、折れたら
削ればいいし、心配なら2本削ればいい、と言う。

 亮介が久保秋佳奈子(石原さとみ)に聞くと、佳奈子の家では、家
族全員両側削っていたという。

 その時、大きな地震が起きて、落ちた鉛筆の芯は、両方とも折れる。


 夜、タクシーが到着する。
 だが、乗せてきた女性の反応がない。
 運転手が後部座席のドアを開けると、その女性が倒れていた。


 その女性は解剖台の上に載せられる。
 刑事の大和田敏(山崎樹範)が、その女性について説明する。
 マシマハナエ。40歳のピアノ教室の講師で、午後8時頃、上野公
園から乗り、約1時間後、自宅に着く。

 彼女の死因はクラッシュシンドローム。すなわち挫滅症候群。
 阪神淡路大震災の時、救出後1〜2時間後、多くの人が死亡したこ
とで一般に知られるようになった。体内のカリウムが異常に増加し、
死に至る。
 圧迫されたところにできる帯状の痣が特徴。

 その痣を見た佳奈子の身体が固まる。
 15年前、佳奈子が7歳の時、死んだ母親の脚に見た痣と同じ。


 羽井彰(佐藤智仁)と桐原哲平(遠藤雄弥)は、さっきの地震の時、
蕪木誠(泉谷しげる)が実験中の培養地にコーヒーをこぼしてしまっ
て、実験をダメにしてしまった。そのため、再実験の手伝いをさせら
れている。
 面倒くさそうにする羽井に対して、桐原は嬉々として取り組んでい
る。海外ドラマでは、たとえ可能性が0.1%でも、データで真実を
突き止めるのだから、と言う。


 解剖が終わり、外へ出る大己と亮介。
 2人は佳奈子の気を引こうとするが、無視されている。

 突然佳奈子は立ち止まると、クラッシュシンドロームだと言う。


 15年前について考える大己と亮介。まだ阪神淡路大震災前だった
ので、一般にはクラッシュシンドロームは知られていなかった。
 佳奈子が疑っているのは、母親は工場に勤めていて、タイムカード
は退出直前に押すはずなのに、あの日はタイムカードを押した後なの
に、まだ自席に座っていた。そして前日にはなかった脚の痣。

 大己が、佳奈子が疑っているなら、調べてみよう。15年前ならま
だ、調べられるはずだ。当然亮介も手伝え、と言う。


 その工場があるところは、バスが2時間に1本しかないようなとこ
ろ。
 工場へ行ってみると、10年前に経営者が変わってしまっていた。
ただ、一人だけ、佳奈子の母親がいた時代から勤めていた人が見つか
る。
 その人、ジンさん(平泉成)に、佳奈子の母親・雪子の私物を見せ
て貰う。
 そこには手袋も、タイムカードもあった。当日、ほかの人は18時
に退出しているが、雪子の退出記録は18時3分になっていた。

 雪子と一緒に働いていた人、現在、駄菓子店を営む八木(勝村政信)
に話を聞く。
 でも、一番雪子と接点があったのは、ジンさん。結局新しい話は聞
けなかった。

 駐在所に話を聞きに行く。
 すると駐在は、自分に話を聞くより、検死調書を見せて貰った方が
正確だろう。遺族なら見せて貰えるはずだ、と言う。

 検案調書を警察署で読む佳奈子。

 大己は、調べたいことがあるからと、亮介に先に帰ってと言うと、
ジンさんに話を聞きに行く。
 大己は雪子の仕事を聞く。
 ジンさんは、パイプ椅子のパイプ部分を作っていた。雪子は、男顔
負けの仕事の速さだったので、後輩の男の子の中には、疎ましく思っ
ていた子もいたようだ、と言う。

 ジンさんは、今はもうパイプ椅子は作っていないから、この機械も
使っていないがと、カバーを取る。
 大己はそこにヒモで縛ってつるされた鉛筆を見つける。それは貧乏
削りをされていた。

 そこにいる大己を見たジンさんは、雪子はよくそこで、一人でお弁
当を食べていた。一度、どうしてみんなと一緒に食べないのかと聞い
たら、手抜き弁当を見られるのが恥ずかしいから、と言っていたと言
う。


 佳奈子は雪子の遺体の脚の写真を見せて、クラッシュシンドローム
ではないかと聞く。
 佐川は、その可能性も否定できないが、遺体を見ていないので、な
んとも言えない。判定するには、血中のミオグロビンの量などを計測
する必要がある、と言う。

 佳奈子は、ではもう証明することはできないんですね、と寂しそう
に言う。

 佐川は、クラッシュシンドロームだけは、唯一優しさが引き起こし
た死だと言う。阪神淡路大震災の時は、埋まってしまった人たちを、
近所の人たちも一緒に掘り起こした。それが、こんな結果を引き起こ
すとは知らずに、と。


 大己は、雪子が勤めていた工場で作られたパイプ椅子が納入されて
いた会社へ行き、見せて貰った。300脚ぐらい納入されていたので、
その椅子のいくつかに座ってみる。そして何かがひらめく。

 バス停に走っていくと、最終バスは出た後だった。
 大己は思わず道路に寝転がり、星を見上げると、「きれいだな」と
つぶやく。


 亮介が蕪木に、雪子の遺品の手袋についているシミの分析を頼む。
 だが、蕪木は羽井と桐原のせいで、分析が遅れ、もう3日も遺族を
待たせているんだ、と断る。

 助手の夏井川玲子(矢田亜希子)が掛かってきた電話を取ると、相
手は亮介の父親。
 亮介の父親は、なぜか亮介が法医学教室に入っているんだ。亮介は
うちの病院を継ぐんだから、すぐ島田教授の研究室に移れるように、
処理しておいたと言う。
 玲子は、それで亮介はいいのかと言うが、亮介の父親は、それでい
いのだと高圧的に言う。


 亮介は佳奈子に、大己は志望してもいないのに、法医学教室に入れ
られたのに、あんなに熱心になっている。それに対して、自分が法医
学教室を選んだのは、生きた人間に向き合うのが怖かったから。父親
の病院で患者さんをみているうちにそう思った。
 医学部に入ったのだって、父親が敷いたレールに載っているだけ。
 こんな後ろ向きの理由で、なんてよくないよな、と言う。
 そして佳奈子に、15年前の母親の死因を調べているなんてすごい。
それに両親がいないのに、医学部に入ってすごいよ、と言う。
 佳奈子は、たまたま奨学金が貰えただけであり、15年前の母親の
死因もわかせないのだと言う。


 実験室では、蕪木が帰り支度をしていたが、羽井と桐原は、実験を
続けていた。

 そこに亮介が差し入れを持ってきた。今、分析中の人、もう3日も
待っているんでしょ。早く仕上げしましょう。一緒に手伝いますから、
と言う。

 帰り支度をしながら、彼らの話を聞いていた蕪木の気持ちにも、訴
えかけるものがあった。


 研究室で寝てしまった亮介を起こし、話がある、と言う玲子。

 亮介に、有名な父親を持つと、大変ね。でも、亮介にも感謝してい
る。なぜなら、佐川と賭をしていて、佐川は全員残ると言った。でも
これで自分の負けは無くなったと言う。

 亮介は、残念でした。段々面白くなってきたので、辞めませんと言
う。

 玲子は、それは自分ではなく、別の人に言うべきでしょ、と言う。


 大己は、八木の店で、駄菓子を買っている。
 同行していた佳奈子は、バスの時間もあるから、早くして、と言う。
 大己は、佳奈子は雪子と同じで、何事にもキッチリしているんです
よ、と言う。
 そして、あの日、最後まで雪子と一緒に仕事をしていたのは八木さ
んでしょ。15年前の2月7日21時頃、納品先までは工場から
10分ぐらい。実はほかの人もいたのではないか、と言う。

 八木は、みんな食事にでも行っていたのではないか、と言う。
 大己は、納品前に食事をするなんて、不自然だという。

 納品された椅子を見に行ったら、貼られていた検品シールの日付を
書いたのは一人ではなかった。八木ともう1人が雪子だ。だから雪子
のあの日の手袋の指先には、シールを貼るときの樹脂糊が付いていた
のだ、と言う。

 八木が、遂にあの日のことを語る。
 あの日、八木は納品するためのパイプ椅子をトラックに積んで出発
しようとしていた。
 そこに仕事を終えて帰ろうとしていた雪子が通りかかり、検品シー
ルは今度、新しいものになった、と言う。
 八木は、もう時間が無いので、このシールのままで納品してくると
言う。
 雪子は、やる前から諦めていては、何もではない。諦めたらその人
の人生はそこでおしまい。さあ、一緒にやろう、と言う。

 すべてのシールを貼り終え、八木はトラックに積み込む。

 雪子は片付けは自分がやっておく。お客様を待たせてはいけないの
で、八木は一刻も早く届けるよう言う。

 納品した八木が工場に戻ってきたのは、もう一時間も経ってからで、
雪子は帰ってしまったと思っていた。
 だが、まだ雪子の自転車が残っていた。
 八木が不審に思って工場の中を覗くと、雪子は倒れ、脚の上に鉄パ
イプが載っていた。

 八木は急いで鉄パイプをどけ、雪子を助ける。
 八木が病院に行きましょうと言っても、雪子はシップを貼っておけ
ば大丈夫だから、と断る。
 八木は、車だし、雪子を家まで送ると言うが、雪子は心配ない。八
木には奥さんが待っているんでしょ。自分は電話を掛けてから帰るの
で、先に帰って、と言った。

 八木は、自分が雪子に大変な仕事をさせてしまったから、心臓麻痺
を起こしたのだと思い、怖くてこのことを言えなかったと、反省して
いる、と言う。

 大己が、八木の書く『7』は、あの時から、雪子と同じ字になった
んですね、と値札の字を見て言う。
 雪子は、八木の『7』は『1』と紛らわしい。横に短い棒を足すと
ハッキリする。社会人の書く字は自分のためではない。相手が読み易
いことが大切だと教えたのだ。

 佳奈子は、雪子はクラッシュシンドロームで亡くなったのだという。
でも、八木にはもっと早く言って欲しかった。そうすれば、この
15年間、ずっと悩まなくて済んだ、と言う。

 大己と佳奈子は、工場に戻る。
 そこで大己は、雪子は仕事をしていただけでなく、息抜きもしてい
たのだ、と言う。
 ムッとする佳奈子とジンさんに、こんな本があったと見せる。
 それはアルバムで、佳奈子の運動会や授業参観日の時の写真が、例
え佳奈子の背中しか写っていない写真でも、丁寧に貼ってあった。
 雪子は一人でお昼を食べながら、このアルバムを眺めていたのだ、
と言う。

 佳奈子は、運動会や授業参観日に来られず、寂しがっていた雪子を
思い出した。
 お弁当は、雪子も佳奈子も、弟の分も同じ内容にして、離れていて
も、同じものを食べているんだよ、と言っていた。
 朝、佳奈子と弟を見送りに出た、雪子は、佳奈子に弟の手を絶対離
さないようにね、と言っていた。


 桐原は蕪木に、雪子の手袋の分析をしてくれたことのお礼を言う。
 蕪木は、徹夜仕事で疲れたから、コーヒーを淹れてくれ。今度はこ
ぼすなよ、と言う。

 亮介は、法医学の勉強を続けたいと願う。


 バスを待ちながら佳奈子は大己に礼を言おうとしたが、大己がくだ
らないことを言い出し、途中になる。
 大己は、佳奈子はなんて言おうとしたの?途中で止めにしたらいけ
ないって、お母さんも言ってたじゃない、としつこい。

 佳奈子は立って、歩き出す。
 大己が、バス行っちゃうよ、と声を掛けても、このまま歩いて帰る
からいい!と機嫌を損ねている佳奈子。


寸  評  佳奈子が母親について秘密を抱えていたことは最初からちょこち
ょこと出てわかっていましたが、こんなすぐに真相が判明してしまう
なんて。

 次の攻防戦は、亮二が父親に屈服させられるのか、このまま法医学
を続けられるかですね。

 ところで、大己は、心ならずも入れられてしまった法医学に、なぜ
ここまで情熱を抱けるのでしょうか?
 そもそも成績が足りているのに、志望ゼミに入れないなんて横暴が
今の時代の大学に許されるのでしょうか?今は、学生の権利がすごく
うるさいと思いますが。

 まあ、大己は、学者というかは、刑事ですよね。
 将来は、鑑識課員になるのが、一番の適性のように思えますが。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 今のところ、TBSとフジテレビの昼ドラマを3本見ています。フジテレビ
の昼ドラは、ドロドロが快感になってしまってから、やみつきになってしまっ
て。

 ところで、『神の雫』、原作は途中まで読んでいて、ワインの評価も活字で
読んでいる間はカッコイイのですが、セリフとして生身の人間が話すと、どう
も気恥ずかしくてなりません。

 これが、日本人とフランス人の違いでしょうか?
 それとも、こんなにうんちくを語るのが好きなのは、日本人ぐらいなのでし
ょうか?(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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