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タイトル:Daily Drama Express 2009/01/21 キイナ (1)  2009/02/04


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/01/21 (Wed) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.水曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 水曜日の連続ドラマ
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タイトル キイナ〜不可能犯罪捜査官〜
局  名 日本テレビ系
放映日時 水曜22時
キャスト 春瀬キイナ(菅野美穂)
 山崎尊 (平岡祐太)
 工藤真一郎(塚地武雅)
 遠藤桜 (小池栄子)
 御手洗修司(草刈正雄)
 雅一馬 (沢村一樹)
脚  本 吉田智子
主題歌  『』

あらすじ  このドラマは真実から生まれた

 第一話 記憶する心臓

 1872年 大西洋沖を漂流していた船が発見されたが、突然、乗
組員全員がいなくなっていた。

 1980年 ハイチでは、18年前に埋葬された男が突如よみがえ
って、生活しているというのだ。

 1995年 イギリスでは、燃えさかる火の中で生きていた人。

 不可思議な事件が数多くあるが、そこには必ず理由がある。

 春瀬キイナ(菅野美穂)は、旅行へ行こうとしたら、メールで振ら
れた、と友人・遠藤桜(小池栄子)に、携帯で愚痴る。

 桜は、付き合って一ヶ月で旅行なんて、勝負かけ過ぎ、と言う。そ
して今日の運勢を調べてくれる。
 今日はいい出会いがあると言う。

 丁度その時、キイナがぶつかったパイロット。イケメンで、ボーッ
とするキイナ。

 その時電話が鳴り、キイナは桜田と思って出るが、管理官・御手洗
修司(草刈正雄)からの事件の知らせだった。
 遺体発見現場の様子が異常だというのだ。

 思わずそれを復唱してしまって、パイロットには全速力で逃げられ
るし、まわりの乗客は遠巻きに引く。

 キイナは無理、と言うが、結局現場へやってくる。

 そこには、女性の死体のまわりに、大量のさかなが落ちている。
 魚はアジ。まだ生きているものもある。

 目撃者の話でも、やはり弁当を食べようとしたら、突然魚が降って
きたというのだ。

 女性は後頭部を医師で殴られ、脳挫傷となり、亡くなっていた。
 血糊の付いた石がそばに落ちている。

 キイナは、落ちているアジの口に傷があり、小石も混ざっている状
態から、竜巻で海から巻き上げられて、魚が内陸に『降った』事例は
諸外国にも多々ある。
 また、日本でも千葉で竜巻に巻き上げられた車が降ってきた例もあ
る、と言う。

 でも、この女性は竜巻に落とされたわけではない。

 キイナは、その女性の自殺の可能性を考えるが、いずれにしろ、証
拠は出ない。

 キイナと山崎尊(平岡祐太)を残して、みんな引き上げていく。

 尊はキイナに、この仏さんをどうするのか聞く。
 キイナは、「モリヨウコ」さん。きちんと名前があるのだから、名
前で呼んであげて、と、彼女のポケットから取り出した指輪の内側に
刻まれていた文字を見せる。

 そして、尊のことも、フルネームで呼ぶ。尊が来ていたオーダー・
スーツの内側に刺繍されていた名前を一瞬見ただけで、覚えたのだ。

 モリヨウコは、結局自殺で片付けられる。


 管理官の御手洗修司(草刈正雄)は尊に、久しぶりのキャリアなの
で、嬉しいよと猫なで声を出す。

 そこに一課長の雅一馬(沢村一樹)が来て、尊は特別班でいいです
よね、と言う。

 ハイジャックとか、誘拐とか?と期待する尊に、難事件といえば、
難事件だけど、謎だらけ。班と言っても班長一人だけなんだけどね。


 キイナは相変わらず、失恋の痛手を引きずっていた。

 雅がキイナに、早く尊に仕事を教えろ、と言う。

 キイナは大量の捜査資料が載ったワゴンを押している。
 この古い事件、全部を調べるというのだ。
 キイナは資料をパラパラとめくる。

 よく見てください、と尊が言うと、よく見たけど、とキイナ。

 尊の血液型を聞く。
 O型との答えに、前の前の彼氏と同じだ、と落ち込むキイナ。

 別班に、殺人事件が持ち込まれる。
 ただし夢の中での殺人。

 その訴えを持ってきた女性・幸田絢香(白石美帆)は、心臓移植を
受けた。
 夜寝る前、その心臓が、殺されたときの場面を見せる。心臓が訴え
てくるのだ、と言う。
 心臓移植を受けてから、自分は変わった。前は肉が嫌いだったのに、
今はハンバーグが好き。それにクラシックしか聴かなかったのに、知
らない間に、アニメソングを歌っていることもある。
 そして変な言葉が口をついて出てくる。『パラッチョ』。合い言葉
なのかな、と絢香。


 キイナは、絢香に描いて貰った場所の絵を持ってくる。
 だが、一課のほかの人は、キイナはまた変な事件に首を突っ込んで
いる。夢で見ただけじゃ、警察だって、ドナーについて教えて貰うこ
とはできないぞ、と。


 キャリアなのに一課を志望した尊は、婦警達の人気の的。
 一緒にお昼を食べようとする婦警が大勢いるが、桜が、尊はこっち、
とキイナと一緒に絵に描かれた施設のある公園探しへ行かせる。

 自分を信じてくれたんですねと喜ぶ絢香に、「疑う理由がありませ
んから」とキイナ。

 キイナは、絢香が嘘をついているように見えないと言って、探し続
ける。

 すると、遂に見つかる。
 その公園で、小さな男の子が、砂場で遊んでいる。
 絢香は男の子に近づくと、「フーちゃん」と呼びかけ、じゃんけん
をする。
 グー、チョキの次を、『パラッチョ』と言って、指を三本立てる。
 男の子も同じ形の指を出す。そして、絢香に、「お母さん」と呼び
かける。
 フーちゃんの父親らしき男性は、呆然としてその女性を見ている。

 ふうた君の母親が、絢香の心臓のドナーだった。その『パラッチョ』
というのは、もともとは母親がじゃんけんの手を出し迷ったとき、思
わず言ってしまった言葉。それ以降、ふうたはその言葉を気に入って
しまい、いつしか『頑張れ』という合い言葉として使われるようにな
った。
 ハンバーグは、ふうた君が好きな食べ物。アニメもふうた君が好き
なアニメだった。


 キイナは絢香の移植をした医師に話を聞きに行く。
 その医師・東都大の鷺沼は雑誌の表紙を飾るほどの有名人。

 絢香の心臓のドナーの女性は、重い病を患っていて、病室から飛び
降り自殺をしてしまっていたのだ。ドナー登録していたので、鷺沼は、
ドナーの脳死を確認して、絢香に移植した。
 絢香に移植したのは、血液型、体格、体重、両者の距離など、すべ
ての条件が揃っていたから。しかも2人は、『ハーベイ型』という大
変珍しい血液型だったのだ。

 鷺沼の部屋を退出しようとしたキイナは、鷺沼にあと一つ聞きたい
ことがあると言う。
 「心臓に、心はありますか?」とキイナ。
 「ありません」と鷺沼。

 ドアを閉めて退出したかに見えたキイナが、もう一度顔を出し、あ
と一つだけ聞きたいことがあると言う。
 棚には、『RH−』とか、血液型の本が134冊有るが、珍しい血
液型を研究しているんですか?と聞く。
 あっけらとられたままの鷺沼。

 キイナの姿が消えると、本を数える鷺沼.....が、133冊しかな
い!?と思ったら、少し離れた棚に、134冊目があった。


 立ち飲み屋で飲むキイナ、尊、桜。
 尊は、キイナは刑事向きではない、と言う。昔のことにこだわるし、
昔の男も忘れられない、と。

 キイナは、ふうたの母親か自殺するとは思えない。子供を愛してい
たようなので、その子を残して逝けないだろう、と言う。
 もしかしたら、本当に殺されたのでは?殺したのが鷺沼だったりし
て、とキイナ。
 鷺沼は、珍しい血液型の心臓移植をテーマにしていて、ハーベイ型
の移植についても論文を発表している、と言う。

 そこに雅が来て、それは無い、と言う。なぜなら、あの時現場に駆
けつけたのは雅。確かに疑わしいので、鷺沼を徹底的に調べた。
 現場からは、ハーベイ型ではない、普通のA型の血液が微量、見つ
かった。
 でも、鷺沼の血液型はB型で、その血痕とは関係ない。雅の見てい
る前で腕から採血したのだから間違いないと言う。

 立ち飲み屋を出ると、粉雪が舞ってきた。
 キイナは広げた手のひらで雪を受けると、手のひらの雪は溶ける。
 けれども、犯人に突然命を奪われた人の心は、他人が溶かしてやる
しかない、と言う。

 そんなキイナを見て、桜はキイナのやりたいようにやりな、と言う。


 警視庁科学捜査研究所。
 キイナの元彼・工藤真一郎(塚地武雅)はここにいるのだ。

 尻込みをするキイナを置いておいて、桜はサッサと部屋に入り、真
一郎を捜す。

 真一郎は小太りで、尊の想像とは違う人物。

 遅れて入ってきたキイナを見て、のけぞって驚く真一郎。

 キイナは、母親がふうたから貰ったお守りを並べ、もう一度検査
してくれませんか?と聞く。
  でも、報告書のどこにも、問題はない。
  キイナはそれでも真一郎に頭を下げ、このプレゼントをあげた息子の
気持ちを大切にしたいと言う。
 真一郎は、再テストを引き受けることにする。そういうところが、
やっぱりキイナだと言って。


 車の中から雅は鷺沼に、うたう(自供する)なら、すべて自分にし
てくれ。キイナはいずれ真相にたどり着くぞ、と言う。


 帰宅したキイナが自宅のドアの鍵を明けようとすると、すでにあい
ている。
 足音を忍ばせて玄関に上がると、長柄の傘を手に、奥へ進む。
 そしてうずくまっていた人影に打撃を加える。

 その男は真一郎だった。検査結果を持ってきていて、ついでに合い
鍵も返す、と言う。半年間も忘れていてゴメン。一緒に自分の荷物も
片付けようとした。キイナが帰ってくる前に出て行くつもりだったの
だけど、と言う。

 残留した血液は、ABO式だけではなく、あらゆる検査をしても、
一致しなかったと言う。


 捜査一課でキイナは、やはりあの几帳面な本の並べ方などは、B型
ではなく、A型ではないか、と言う。
 みんなは、血液型で性格が分かれば、苦労はしないと言う。

 もう一度鷺沼に会ってるとキイナが廊下に出ると、尊はそんな性格
で血液型を考えるようないい加減な捜査につきあえない。自分は刑事
になりたくて頑張ってきたのに。心臓が殺人を教えてくれるなんて馬
鹿な考え、捨ててください、と言う。

 廊下で御手洗に会う。
 御手洗の腹が鳴る。
 「そろそろ昼だな」と御手洗。

 それを聞いたキイナは、「それって、お腹が脳に『お昼だよ』って、
教えてくれたってことですよね。なら、心臓が脳に教えてくれること
があってもいいんじゃないですか?」と言うと、走り出す。

 呆然としている尊に、「君にもいずれわかる時がくる」と言って、
御手洗は尊の肩をポンと叩く。


 キイナと尊と桜が向かった先は図書室。
 ワゴンを押しながら、大量の医学書を集める。
 その本を前に座るとキイナは、パラパラとめくり始める。

 何をしているんですか?と言う尊に、桜はあれでキイナは本を読ん
でいる。キイナは、字や絵をスキャンするように、一瞬で記憶してい
く、と説明する。

 キイナは、全部の本を読み終わると、「見つけた」と言って、パタ
リと本の上に伏せる。


 捜査一課で、調べた結果を発表するキイナ。
 1989年、アメリカで、突然、『コパスティック』と言う言葉を
言い出した心臓移植された男性。その言葉は、ドナーが恋人と『自分
たちはうまくいっている』という意味で使っていた言葉。
 1988年、アメリカで、心臓移植を受けてから、突然ビールを飲
み、男性っぽく振る舞い、自分はキムだと言い出した女性。

 例証だけでなく、科学的にはどうかと聞かれ、『神経ペプチド』は、
元々脳にだけあると思われていたが、最近、心臓などにも存在するこ
とがわかってきた、とキイナ。

 御手洗が、心臓が記憶すると言うこともあるということか、と言う。
 そうだ、とキイナ。

 その時、雅が、でも鷺沼は自分の目の前で採血した。その血液型の
違いを解決しない限り、その説は受け入れられないと言う。

 キイナの所に、真一郎から電話。どうして鷺沼は採血したのだろう
か、と言う。血液型を調べるだけなら、指先をちょっと突いて、血を
出せばいいし、そもそも髪の毛一本からだってわかる、と言う。

 それを聞いたキイナは、猛然と走り出す。


 鷺沼は、ハーベイ型の心臓移植についての講演を行う。

 講演を終えた鷺沼の前に立っている、キイナと尊。
 「あなたが殺したんですよね、賞賛と名誉のために」とキイナ。
 ハーベイ型血液の手術をしたいがために、田中静江を病室から突き
落とし、脳死に至らせた上で、心臓を取り出した。

 鷺沼は、現場に残された血液型と自分の血液型とが違うのをどう説
明するのだという。

 それでも、鷺沼が犯人だ、とキイナ。
 そしていきなり鷺沼の鼻を殴る。鷺沼は鼻血を出す。
 それを尊がハンカチを出して拭く。

 キイナは、そのハンカチについた血を鑑定する、と言う。血液鑑定
は指先に針を刺して出た程度の血でもできる。それなのに、なぜ雅の
前で腕の静脈から、採血をしたのか。
 鷺沼の研究室にあった本を全部読んでみた。するとこの本の最初に、
小さな記事が載っていた。1992年カナダの医師が検察官から掛け
られた疑いを晴らすために、自分の腕の皮下に、他人の血液を入れた
医療用チューブを埋め込み、そこから採血させた。
 難しいように見えるけれども、簡単なトリック、とキイナ。

 鷺沼はキイナを襲おうとする。
 その鷺沼の身体を押さえ込む尊。
 鷺沼は、自分を逮捕したら、これから助かる命はどうするのだと言
う。

 キイナは、例え鷺沼が1000人の患者を助けたとしても、この親
子の幸せを壊したことは許されない、と言う。

 雅は、鷺沼を任意同行した。起訴まで持って行ける予定と御手洗に
報告。
 御手洗は、記者会見に着ていく服を悩む。そしてやっぱり「キイナ
だな」と言う。


 絢香はふうたの手を自分の心臓に当て、鼓動が聞こえるでしょ、と
言う。

 キイナはふうたの父親に、やはり静江は鷺沼に殺されていたことを
伝える。

 ふうたは、『パラッチョ』と手を突き出し、絢香も、『パラッチョ』
と応える。
 キイナも、『パラッチョ』と挨拶し、尊にも促し、尊は恥ずかしそ
うに、『パラッチョ』と構える。

 キイナは絢香に、今でも心臓の声が聞こえるかと、尋ねる。
 もう聞こえなくなりました、と絢香。


 キイナが捜査本部に戻ると、傷害事件の犯人が見つかったと言うこ
とで、いきり立っている。

 尊は、結局科学で解明できるだと、さっぱりした感じ。

 尊も傷害犯を捕まえに出かけようとするが、雅に、別班は関係ない、
と脇へやられる。

 すると、幽霊に襲われているとの女性からの110番。
 別班の扱いとなり、キイナはとりあえず話を聞きに行く。


寸  評  うーん、科学なのだか、怪奇現象なのかよく分からないですね。
 科学だったら、『ガリレオ』ぐらい徹底して欲しいし、怪奇現象な
ら、もっと不思議にして欲しいし。

 それとキイナの特技は瞬間記憶術のようですが、これって、『探偵
学園Q』を思い出してしまいます。

 ということで、全体として、寄せ集めという感じを否めません。
 これからいい具合になじんでいって、一つの世界を作り上げてくれ
れば、いいのですが。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 先週、『感染列島』を見てきました。
 期待して見に行っただけに、落胆してしまいました。(まだ見ていない方、
こんな言い方をしてしまって済みません)
 内容がてんこ盛り過ぎるし、妻夫木、情けない顔しているのにその行動力は
スーパーマンみたいだし。
 街中は、ウィルス感染なのに、なぜか巨大ブリザードにでも襲われたあとの
ようだし。

 これ、連ドラでやったら、全部のエピソードが生きて、感情移入できるのに、
もったいないと思いました。
 2時間半に詰め込んでは、お腹いっぱい好きで、それぞれのエピソードがか
すんでしまいます。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
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