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タイトル:Daily Drama Express 2009/01/08 ありふれた奇跡 (1)  2009/01/19


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/01/08 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル ありふれた奇跡
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト 中城加奈(仲間由紀恵)
 田崎翔太(加瀬 亮)
 田崎重夫(風間杜夫)
 中城 桂(戸田恵子)
 神戸幸作(松重 豊)
 藤本 誠(陣内孝則)
 田崎四郎(井川比佐志)
 中城朋也(岸部一徳)
 中城静江(八千草薫)
脚  本 山田太一
主題歌  エンヤ「ありふれた奇跡」

あらすじ 第1回

<藤本誠(陣内孝則)の独白>

 小さい子はどの子もどの子もかわいい。しょぼくれた中年男はあま
り見ていると心配させてしまうから時々しか見られない。私にはあの
ぐらいの娘がいたことがあった。もっと大きくなった13歳の頃も。

 八千代緑ヶ丘駅。電車を降りた中城加奈(仲間由紀恵)、階段を降
りるがホームの中年男性・藤本が気になりホームに戻る。階段から登
ってきた男・田崎翔太(加瀬亮)とすれ違う加奈。

 加奈は、藤本が気になりつつ引き返すが、やはり気になりまたホー
ムで様子を窺う。

 藤本は空を見上げている。大手町行きの電車が来る。突然翔太が走
り出し、藤本に近づく。加奈も「ダメ」と藤本のコートを必死で引っ
張る。二人で藤本を押さえ込む。

 駅の部屋。藤本は興奮状態で、いきなり二人に蹴飛ばされたと怒っ
ている。呼ばれた警官(塩見三省)が三人に話を聞いている。加奈と
翔太は蹴飛ばしていないと言うが、藤本はいきなり捕まれて殴られた
と言う。

 加奈と翔太は藤本が自殺しようとしてホームに飛び込もうとしたの
を助けたのだ。
 しかし、助けられた藤本は自殺を強く否定する。

 加奈と翔太は初めて会ったので知り合いではない。警官は、殴って
でもとめようとした二人の気持ちを理解し、藤本だけを残し二人を帰
らせる。

 加奈と翔太は改札を通り別れた。二人は出勤途中だったのだ。翔太
はまた電車に乗ろうとするが、加奈が気になり後を追った。

 加奈を探すがどこにもおらず、コーヒー店に入ると、加奈が入って
来た翔太に話しかけ驚く翔太。

 二人は、藤本は確かに自殺しようとしていたと話す。ドイツメーカ
ーの業務用のレンジやオーブンの営業をしている。

 コーヒーを飲んだ後、翔太は加奈にメールアドレスを聞くが、間が
あいたので、翔太はやはりアドレスはいいと言い直す。

 加奈は、時間があれば隣の駅まで歩きませんか?と提案する。加奈
と翔太は、歩きながらお互いの印象を話す。
 加奈から見た翔太は積極的で思ったことをどんどんやるタイプ。翔
太は閉じこもりで引きこもりとその印象を否定する。

 加奈は自分は暗いと言うと翔太は全然そうな風には見えないと言う。
加奈は、翔太に仕事を聞くと、底の浅い人間だから秘密にしておきた
いと言う。

 加奈は翔太にメールを送る。「本気であの人を止めようとした映像
が焼きついているので安心してメールを打っています」と。

 加奈は、オーブンの性能を料理を見せながら営業している。翔太は、
祖父の田崎四郎(井川比佐志)の仕事である左官業をしている。

 加奈は帰宅する。人形制作をしている母・桂(戸田恵子)は生徒た
ちに人形作りを指導中。夕食のしたくはなく、食べ残りのビザがある。

 加奈は、祖母・静江(八千草薫)の部屋に行くと、静江が一人笑っ
ていた。静江はヘッドホンをつけて落語を聞いていたのだ。

 静江の仲の良い友だちが意識不明になっているという。福岡なので
会いに行くのは難しい。そんな話を聞いて落語が聞きたくなったのだ
と言う。

 静江に言われて加奈は、朋也(岸辺一徳)の部屋へ。父はベッドの
中に何隠したようだ。加奈が聞くと、「加奈も立派な大人なんだから
聞くなよ」と言われる。桂は青山で開かれる作品展の準備で忙しくし
ている。

 一方、翔太の家では、父・重夫(風間杜夫)と祖父・四郎の3人で
男だけで鍋を囲んで食事をしている。四郎だけがやたら賑やかに話し
ている。

 重夫は、市の関東水道局に勤めている。家族が一緒に食事をすると
いうのは、四郎の方針。

 交番の前を藤本がうろうろとし、意を決して警官に話しかける。警
官は、藤本が助けてくれた二人の連絡先を聞きたいと言ったため警戒
する。

 加奈は、翔太に警察から藤本が二人の連絡先を聞きたがっていたと
いう話をメールする。

 仕事を終えた翔太は、四郎から火曜日に何をしていたか?と聞かれ
る。警察から駅のホームの件ということで電話があったのだ。四郎は、
翔太が黒漆喰を塗る仕事を見に行ったのだということを気付いていた。
四郎は、うちはセメントの左官屋で芸術家きどりの漆喰を嫌っている
のだ。

 夜勤のため家を出た重夫は商店街で、逃げ出した元妻・安藤律子
(キムラ緑子)から1000円貸してほしいと声をかけられる。重夫
は会いに来ないのが最低の礼儀だと律子を振り切る。

 土曜日。出かけようとする加奈を桂が引き止める。作品展で出す人
形を見てもらいたいからだ。少女の人形を見て加奈は出来具合を誉め
る。

 桂は、赤ちゃんを抱きしめたくなると言うと、加奈は桂に結婚をせ
きたてられているような気持ちになり、その言葉に反発する。桂とし
てはそんな気持ちはなく素直に言葉にしただけなのだが。

 加奈が道に出ると女の子が泣いていた。すぐに母親(ふせえり)が
やって来た。

 中庭のあるレストランに着いた加奈。次に翔太がやって来た。警官
に呼ばれたのだ。その後、藤本が来て二人は緊張する。

 警官によると、藤本が二人に謝りたいというので、四人で会うセッ
ティングをしたのだと言う。

 藤本は、警官に促されて、自分が自殺しようとしていたこと、助け
られて自殺しようとしていたこと恥ずかしくてあんな態度をとってし
まったことを話す。

 家に帰って、二人が止めてくれなかったら死んでいたことを思った
こと、4年前、藤本の出張中に下の会で火事があり、妻と娘が焼死し
たことを話す。

 警官は「本当の不幸は心に届くまで時間がかかるのよ。黙ってたら
人はもっとわかんないよ。わかる範囲で人に話すのが大事なの」と言
う。
 藤本は、警察で黒焦げになった死体を発見して「こんなのありかっ
て」涙が込み上げてきたという。一家団欒も一発で何もかもなくなっ
てしまう。後は一人でどうにもならないと思っていたら、こちらの二
人が体を張って止めてくれた。カップルではなく、全然関係のない二
人が同時に止めてくれた。自分は一人じゃない。誰にも見えてない訳
ではない。

 二人に例を言いたかったのだと言う藤本。藤本から少し危険なもの
を感じた警官は「一回だけだよ」と念を押す。藤本は「そんな権利が
どこにあるんですか」と切り替えす。

 藤本は、二人に謝った後、一点だけと確認する。「どうして死のう
としているかわかりましたか?お二人とも死のうとしたことがあるん
じゃないかと」と言った藤本の言葉に加奈と翔太は黙る。

 駅のホーム。加奈と翔太は黙ったまま電車を待っている。


寸  評  山田太一脚本のドラマは、子どもの頃から好きでよく見ていまし
た。今も好きなので単発のドラマは必ず見ています。セリフの間や、
会話のやりとりが好きです。

 加奈も翔太も過去に何かありそうな雰囲気ですね。次が気になりま
す。「本当の不幸は心に届くまで時間がかかるのよ」というセリフが
効いていて、思わず涙ぐんでしまいました。

執 筆 者 たま()

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2. 編集後記
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 冬休みがようやく終わり、息子の新学期が始まりました。ずっと、大河ドラ
マを見ていなかったのですが、今回初回だけ見ることができました。北村一輝
の子ども時代役の少年が、とても妻夫木聡似だったので、最初、この子が主役
の子ども時代なのかなと錯覚しました。 (たま)

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