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タイトル:Daily Drama Express 2008/12/19 流星の絆 (最終回)  2009/01/06


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2008/12/19 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル 流星の絆
局  名 TBS系
放映日時 金曜22時
キャスト 有明功一(二宮和也)
 有明泰輔(錦戸 亮)
 有明静奈(戸田恵梨香)
 戸神行成(要  潤)
 林ジョージ(尾美としのり)
 萩村信二(設楽 統)
  有明塔子(りょう)
 有明幸博(寺島 進)
 戸神政行(柄本 明)
 柏原康孝(三浦友和)
原  作 東野圭吾『流星の絆』
脚  本 宮藤官九郎
主題歌  嵐「Beautful days」

あらすじ 最終回

 有明功一(二宮和也)、有明泰輔(錦戸亮)、有明静奈(戸田恵梨
香)は三人兄妹。幼い頃に、両親である有明幸博(寺島進)と塔子
(りょう)を何者かに殺害された。

 時効当日。犯人と目星をつけた戸神政行(柄本明)は、事件当夜ア
リアケに行ったが「殺したのは私じゃない。行った時にはご両親は殺
されていたんだ」と言う。

 功一たちは、政行の言葉を信じられない。静菜も母がレシピを売る
ことは許さないと思うと言う。

 萩村信二(設楽統)は、塔子が金策に走り回っていたこと、柏原康
孝(三浦友和)は、塔子がコンビニでコピーを取っていたという目撃
証言があることなどを話す。

 確かに、功一が靴を取りに行った時に塔子は泣いていた。それは店
の味を売り渡すため。

 政行は、お金をあらかじめ現金書留で送り、レシピを受け取る前に
電話をした。裏口から回れと指示を受けた。

 政行が店に着くと、誰かが入って行った。レシピを買いに来た料理
人と思い、30分ほど外で待った。その男が出てきたことを確認し、
裏口から回った。

 死体を見て自分が疑われると思ったが、レシピのコピーが欲しくて
それを手に入れた後、慌てて逃げた。警察に通報しなかったのは、保
身のためとレシピが欲しかったから。

 その後とがみ亭はチェーン店を作るまでに成長。チェーン店でオリ
ジナルのハヤシライスを作らせたのは、アリアケの味の呪縛から逃れ
たかったから。

 政行は自分が口をつぐんだため、功一たちに辛い思いをさせてしま
ったことを土下座して謝る。

 功一たちはそれでも政行の言葉を信じられない。柏原たちも同様だ。

 政行は、現場にビニール傘が残されていたことを話す。傘について
は一般には公表されていない。政行は自分が傘を忘れたのではなく間
違えたのだと言う。

 政行は、風呂敷に包まれた傘を持って来た。アリアケを離れてから
気付いたバケツには二本の傘、自分が持って来たのは犯人の傘。警察
が来た時に釈明するために保管した。

 政行は江の部分には触らなかったので、柄に犯人の指紋が残ってい
ると言う。
 しかし、残っていた傘には指紋はなかった。傘の柄の指紋は意図的
に拭き取られていたのだ。

 政行は、自分の傘はマジックテープで止めるタイプで柄の部分も違
い、先端はプラスチック製だという。それを聞いた功一は、傘の柄の
部分を見つめる。

 功一たちが戸神家から出て来る。功一は柏原と二人で話がしたいと
言う。萩村は、静菜と泰輔と警察へ。

 屋上。なかなか話さない功一。事件解決したら引退したいと言って
いた柏原。
 功一は、「ゴルフは?」と尋ねる。ゴルフは止めたと答える柏原。
柏原は暇があればゴルフをしていたのだ。

 事件当夜。物置小屋に座っていた功一は、柏原が傘の柄を下にして、
ゴルフの素振りをしていたのを見ていた。政行が証拠として出してき
たビニール傘の柄には、細かい傷がついていた。傘の柄を下に素振り
をした時のような。

 戸神が帰ってから、功一たちは星を見て帰宅。その後通報して、警
察が来たので、戸神が傘を取り替えようとするのは無理。指紋を拭き
取るのも困難だ。

 それができたのは、警察官しかいない。事件の第一報が入ったらす
ぐに駆けつけて傘の指紋を拭いたのは柏原。

 被害者の子どもにゴルフの素振りを見られたのは大きなミス。癖に
なっていたのか?それとも気持ちを落ち着かせるためだったのか?そ
の素振りが犯行を露呈させるとは思っていなかったはずだ。

 功一は、柏原と二人っきりで話を聞きたかった。勘違いであってほ
しい、一番親身になってくれた刑事さんを疑うなんて。

 柏原の携帯が鳴る。功一は出てくださいよと言う。電話は萩村から、
傘は鑑識に回したという。柏原は自分の机の引出しを見るように指示
する。

 功一は「あんたが犯人なんだろ。俺たちの両親を殺したんだろ」と
言う。柏原は、いつかこんな日が来ると思っていたと言う。子どもた
ちを施設に見送ったあの日から、いずれはこの子たちに追い詰められ
るだろうと。

 功一は「なんで殺したんだよ」と言うと、柏原は「簡単だよ。俺が
悪い人間だからだよ」と淡々と答える。

 功一は、どけだけの思いして生きてきたかと知ってるんだろ、その
結果がこれかよ、ふざけるなよ、何か言えよと怒鳴る。柏原は金が必
要だったのだ。

 幸博に200万円の金があることは知っていた。のみやの借金に当
てる金。のみやの借金が倍以上になり、幸博は店の常連の柏原に泣き
ついた。刑事でやくざに顔が利くのでのみやと交渉してほしいという
のだ。

 柏原は、その金を受け取りに行った。功一たちが星を見に行ってい
た時間。柏原は約束通り200万円を受け取ったが、この金を俺に貸
してくれないかと頼んだ。

 意外な言葉に驚く幸博。柏原の言い分は、のみやを摘発してしまえ
ば、幸博の借金は払わなくて済むので、その金を自分に貸して欲しい
と言うのだ。それには、幸博のたれこみが必要。

 幸博は柏原が最初からその気だったことに裏切られた気持ちになる。
必ず返すと言い預かった金を返さない柏原。二人は揉み合いになる。
幸博は、台所にあった包丁を向ける。

 幸博は必死で金を返すように言う。塔子は幸博に「やめてよ」と叫
ぶ。幸博は包丁を置いた。その包丁を柏原は取り、幸博を刺してしま
う。柏原は包丁をハンカチで抜き取る。

 今度は塔子に包丁を向ける。柏原は息子が手術で金がいると言う。
そして塔子を刺す。刺すつもりはなかったが、成行きで殺人を犯して
しまい、傘のことをすっかり忘れていた。

 後は、功一の推測どおり。功一は「許せない」と憤る。金のために
親を殺されて納得できないだろうと言う。

 柏原は、自分自身にピストルを向ける。自殺するつもりだ。功一は
「ふざけるな」と言ってピストルを取り上げようとした。

 萩村たちが乗った車が到着する。ピストルの発砲音。

 柏原が屋上に倒れていた。功一が柏原にピストルを向けている。

 萩村、泰輔、静菜が屋上に到着する。萩村たちは、柏原の引き出し
にあった手紙を読み、柏原が犯人であることを知っていた。

 功一は柏原を殺すつもりだ。泰輔たちにそこで見ていろと言う。柏
原は、こんなつまらないやつでも殺せば人生が終わると説得する。功
一は、あの日から俺たちは死んでるんだよ、助け合っていかなきゃ、
一人で行きたいけど辛過ぎるから助け合って生きているんだよと言う。

 功一は、柏原の息子が死んだ後、柏原が功一たちに近付いて来た理
由を聞く。
 功一はそれを聞いて、そこまでして助けた息子だったら、俺たちの
気持ちわかるだろう、なんであんだなんだよ、頑張って生きてきて信
用できる大人が見つかったと思ったのによ、何であんたなんだと言う。

 柏原は、三人に向かって「本当にすまないことをした」と謝る。

 その時、獅子座流星群を静菜が見つける。見たかった流れ星だが、
あまりに間が悪すぎる。

 功一は「あんたには生きてもらう。生きて罪償って俺たちがどうや
って生きるのかを見続けてもらう。死んで終わりなんて虫が良すぎる
だろう。死ぬより辛くてもただ生きてもらう。いいだろう」と言って
ピストルを投げる。

 時効当日。強盗殺人事件で柏原が捕まった。

 カレー店。萩村が功一に柏原が書いた手紙を見せようとする。謝罪
と遺書だ。
 功一は、見ない。三人を施設で育ててくれた林ジョージ(尾美とし
のり)にも謝罪があった。

 そして、柏原が車上荒しも自分がやったと警察で告白。戸神に容疑
を向けるつもりだったと功一たちのことをかばう。

 功一と泰輔が会っている。柏原が捕まったものの、どう生きて行く
のかがわからない。泰輔はまず罪を償ってからそうでないと幸せにな
れないと言う。二人が自首するにしても静菜は巻き込みたくはない。

 功一と泰輔は、戸神行成(要潤)を呼び出す。残された静菜のこと
を頼むためだ。

 行成は、静奈のことは今も好きだが、血のつながりのない妹のため
にそこまでする結びつきはないと言うが、二人の真剣さに押されて
「わかりました。やってみましょう」と言う。

 行成は、ある物を売っていただきたいと申し出る。

<妄想係長・年末スペシャル>
 泰輔は銀行マンになり、高山(桐谷健太)を呼び出しドル建て債券
のお金200万円を返す。出資したのは、150万円だが、高山は黙
って受け取る。静菜が扮した志穂に50万円をだましとられているか
らだ。

 高山は静奈のことを思い出し携帯で連絡するが、すでに番号が変え
られていた。お金は行成が貸してくれたのだ。

 「ダイヤと嘘とやさしいレストラン」。行成の店がいよいよオープ
ン。その前に静菜は行成に招待された。

 行成は、泰輔が宝石商として売りつけようとしていた指輪を買い、
静菜にプレゼントする。「僕もあなたたちと絆で結ばれていたいんで
す」と言う。

 サギ(中島美嘉)と泰輔と静菜は、功一が出所するのを待っていた。
功一が証拠偽装の実行犯だったので、泰輔より服役が長かったのだ。

 功一が出所してきた。政行がアリアケを買い取ってくれた。オープ
ンに向けて泰輔は仕込みをしている。功一が鍋を見て指示をする。

 店がオープンする。ジョージがいる。静菜の指には指輪があり、行
成が花束を持ってやって来る。

 行成がハヤシライスを注文すると、功一は「ハヤシライス終わっち
ゃいましたね」と言う。


寸  評  前回に引き続き緊迫感がありました。犯人は知っていましたが、
犯人が一番信頼していた柏原というのは、ショックでした。

 原作の終わり方は知りませんが、ドラマとしては明るく前向きな感
じで終わったので、悲壮感はありませんでした。

 静菜と行成がうまくいきそうなのは、正直疑問が残るところではあ
ります。実際にはそんなにうまくはいかないでしょう。

 脚本としてはテンポも良かったですし、暗い話でありながら暗くな
りすぎもせず、緊張感もあり、見せ場が多かったと思います。

 最後も、「妄想係長」シリーズを小ネタとして挟むという遊び心も
感じられました。

執 筆 者 たま()

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2. 編集後記
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 あっという間に年末がきてしまいました。少し焦り気味です。皆さん良いお
年をお迎えください。(たま)

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