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タイトル:Daily Drama Express 2008/12/16 チームバチスタの栄光 (10)  2008/12/24


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2008/12/16 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 日曜日の連続ドラマ
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タイトル チームバチスタの栄光
局  名 日本テレビ系
放映日時 火曜22時
キャスト 田口公平(伊藤淳史)
 白鳥圭輔(仲村トオル)
 桐生恭一(伊原剛志)
 大友直美(釈由美子)
 氷室貢一郎(城田優)
原  作  海堂尊 『チームバチスタの栄光』
脚  本 後藤法子
主題歌   青山テルマ『』

あらすじ  第10話 衝撃の結末!!医療ミスか殺人か!?
      最後の謎解き…医療トリックはコレだ!!

 心臓移植しか治療法の無かった拡張型心筋症の心臓を切り取って小
さく作り直す。この難易度の高い手術を成功させてきた7人のエリー
ト集団・チームバチスタ。
 だが突然患者が相次いで死亡する原因不明の事態が起こり、病院長
の命令で調査が始まった。5人の患者の術死、氷室先生の死。そのす
べての原因は、このCASE27にあった。

 桐生恭一(伊原剛志)はチームバチスタのメンバーを前に、赤木の
バチスタ手術実施を宣言。


 机の前に並んで座っているチームバチスタのメンバーの前に、藤原
真琴(名取裕子)が、紙コップに注いだコーヒーを置く。
 第二助手・酒井利樹(鈴木裕樹)は今日は、欠勤らしい。

 白鳥圭輔(仲村トオル)がみんなに、すべての始まりCASE27
について考えてみよう、と言う。
 器械出し・大友直美(釈由美子)は初めてでかつ緊急オペ。
 病理医・鳴海涼(宮川大輔)は、渋滞にはまり、遅れる。
 第一助手・垣谷雄次(鶴見辰吾)は患者の容態が悪く、鳴海を待っ
ていられないと言い、オペは鳴海抜きで、桐生の指示で始まる。
 酒井は、脚の大動脈が取れない。

 メスを持った桐生の手が止まる。桐生は数度目をしばたたかせ、切
る。

 鳴海が到着したのは、心筋切除が終わったとき。

 直美が切除した心筋を鳴海に渡し、鳴海が生検をするが、切除範囲
に問題はない。

 縫合され、血流が心臓に戻されるが、再鼓動しない。
 電気ショックを与えても、動かない。

 その騒ぎに、直美は気を失って倒れる。

 鳴海は桐生に「残念だったね。でもオペはパーフェクトだった」と
言う。

 白鳥は、本当にパーフェクトだったのか?ミスがあったのではない
か?と責める。
 初めての器械出し。第二助手は動脈ラインが取れない。鳴海はいな
い。しかも緊急オペ。そんな状態がCASE27だったのだ、と白鳥。
 白鳥は、少し大きく切りすぎたとか、位置がずれちゃったとか、あ
るんじゃないの?とおちょくる。

 鳴海が反論する。バチスタ手術のような高度なオペにおいて、ミス
を責められては、高度なオペはできなくなる。みんな患者を助けよう
と頑張っているのだ、と。

 白鳥が鳴海もたまにはまともなことを言うな、と言う。

 証拠は?と臨床工学技士・羽場貴之(戸田昌宏)。
 証拠があれば苦労しないよ、と白鳥。
 やっぱり、証拠がない、とやじる羽場。

 白鳥は、CASE34ともう一つのオペのビデオを再生する。両方
とも桐生の手が、切る前に止まる。
 両方のオペにある共通点は、そこに鳴海がいなかったこと。
 このテープはCASE27のはずなのに、なぜかラベルは
CASE13となっている。
 桐生にこれはやはりCASE27ではないか、と問うが、桐生は
CASE27ではない、と答える。

 白鳥は田口にコーヒーのお代わりを頼み、田口がポットから白鳥の
カップに注ぐ。
 桐生が自分にも欲しいと言うと、白鳥が、すでに桐生の左側に新し
い紙コップに淹れたコーヒーが置いてある、と言う。
 あの時、またがって田口のカップを持ってしまったのは動揺してい
るせいかと思ったが、そうではなかった。

 麻酔科医・氷室貢一郎(城田優)の亡くなった夜、桐生は病院を抜
け出し、聖徳クリニックへ行っていた。受診したのは脳神経外科。
 それを鳴海に、あの夜一緒に病院にいたことにしたのだ。

 桐生の目は、もう手術に耐えられない。だがら車の運転も控えてい
る。

 あの夜、桐生も鳴海も病院にいなかったのは、わかっちゃってるん
だ、と白鳥。

 桐生に話して欲しいと頼む田口。

 遂に口を開く桐生。脳の下垂体に腫瘍が出来、それが神経を圧迫し、
両目とも外側半分は見えない。
 それはサザンクロス病院にいたときから始まった。鳴海の手を傷つ
けたのも、それが原因。それは3年前のこと。
 極度の緊張で血圧が上がり、あの時初めて狭かった視野が、真っ白
になった。

 白鳥が、それで納得という。そうでなければ、天才外科医が混乱し
ていたとはいえ、弟君の手を傷つけるはずがないものね、と言う。

 桐生は、本当はその後、自分はバックアップに周り、鳴海にオペし
て貰おうと思った。
 だが、なぜか鳴海の手は、メスを握ると、震えてしまう。そのため、
鳴海は病理医に転向し、そして桐生の目になった。

 東城医大からの誘いを受けたのは、その頃。
 鳴海の声を聞くと、白くなった視界も緊張が和らぎ、見えるように
なった。
 このオペを成功させるために、最高のチームを作った。
 第一助手には、どんな術式にも対応できる垣谷を当てた。

 では、なぜ器械出しには、新人の星野を?と白鳥。
 桐生は、器械出しには、反射神経のみを重視した。余計な知識はむ
しろこのチームには、邪魔だった。

 では、直美に変わったとき、なぜ?と田口。
 桐生は、直美は優秀すぎてタイミングがずれたという。

 鳴海の目と桐生の手、この連携で26例すべて成功させてきた、と
鳴海。

 でも、27例目で術死は起きた。桐生が目のことを隠してオペをし
ていたからだ、と白鳥。

 桐生は、サザンクロス病院にいたとき、心臓移植を受けるために渡
米してきた大勢の日本人の子供達をオペしてきたという。言葉も分か
らない外国でオペを受ける子供達。そういう子供達を救ってきたのだ、
と言う。

 白鳥はそんなことを言って、ミスをしたじゃないか、と言う。

 鳴海がいきり立ち、このビデオにミスの証拠でも映っている?手が
止まったくらいで、ミスというの?それとももっと決定的な証拠が残
っている?残っているなら見せてよ。ミスって言うなら、と。
 裁判でミスを立証するためには、自分たちより優秀な外科医を捜し
出す必要がある。でも、日本にそうな人はいない。それに、そんな負
け戦を引き受ける弁護士もいない。だから、裁判は成り立たない、と
言う。

 白鳥は、そうだよ。それぐらい医療ミスを証明するのは、難しい。
特にオペ室という密室では、と言う。

 勝ち誇ったようにする鳴海。

 田口が2人を止める。医療ミスだとか、裁判の勝ち負けの話をした
いのではない、と。

 鳴海は、医療ミスだって言いがかりを付けるなら、結局そういうこ
とじゃないか、と言う。

 田口は、罪を暴きたいのではない。オペが失敗した原因を明らかに
し、再び起こることの無いようにしたいのだ、と言う。

 桐生に、桐生をさばけるのは、桐生自身しかいない。本当にミスは
なかったのですか?と問う。

 代わりに鳴海が、ミスは無かったと言っているだろう。29人だぞ、
日本に帰ってきてからバチスタ手術で救った命は。桐生が目のことを
隠して手術をしたから、死なずに済んだ命だ、と。

 羽場は、オレ達は確実に人を救ってきた。前回の村本カナ(金澤美
穂)もアガピもと言う。

 垣谷が、田口は罪を暴くつもりは無いと言うが、医療ミスを指摘す
るというのは、確実にその医者を潰すということだ。あんた達に患者
から医者を奪う権利があるのか?と問う。

 鳴海は、このチームはまだまだやれる。桐生の目を隠して、と言う。
誰も桐生の目に気付いていなかったのだから、と。

 白鳥が笑い出し、君たち兄弟は、自分たちが何をしてきたか、本当
に分かってないね、と言う。

 田口が、29人を救えたのはすごいけども、もっと大きな間違いを
犯した。チームバチスタの全員が桐生の目を知っていたのだ、と言う。

 垣谷に、前回のオペでセッシを落とした。そして腰の調子が悪いと
言ったのは、わざとだ。桐生に一呼吸いれさせるために。
 一緒にオペ室にいたからわかる。このままではCASE27の時と
同じになると思ったから。
 事実、あの後オペ室の緊張が解けた。

 直美にいつ知ったか問うと、氷室から知らされたという。
 『本当のことを話しておきます。あなたの知らない本当のことを。
CASE27で何があったのかを。あれは桐生先生のミスです。みん
なはそれを知っていて、黙っている。殺人者はチームバチスタ全員だ』
 という伝言が録音されていたが、「怖くてすぐに消してしまいまし
た」と直美。
 「本当は、全員知っていて、黙っている。そう氷室先生は言ったの
ですね」と田口。
 「わたし、信じられなくて。でも、前回のオペの桐生先生の様子を
見ていたら、本当かもと思い、本人に確かめずにはいられなかった」
と直美。
 直美が桐生に確かめるために部屋をノックしようとしたとき、酒井
に呼ばれた。
 友美が酒井に桐生の目のことを言うと、酒井はそれはみんな知って
いる。でも、そのことが公になったら、オペで救える命も救えなくな
る、と言って止める。

 それで黙っていることにしたんだと問われた友美は、頷く。チーム
バチスタのため。
 打算で入ったのに?と白鳥に問われ、チームバチスタは、自分の誇
りだ、と直美。
 チーム、チームって、何だよ、と白鳥、
 友美は、このチームのすばらしさは、入っている人にしか分からな、
と言う。

 白鳥は、チーム、チームと言っているのが、更なる大きな犯罪を呼
んだ、と言う。
 なぜ酒井がここにいないか知っているか?それは酒井が警察に自首
したからだ。
 酒井は氷室を殺した。多分氷室を口止めしようとしてもみ合ったた
めだろう。
 酒井はそれだけのことをして、チームを、そして桐生を守ろうとし
ている。
 氷室も前に言っていた。すり切れそうな毎日の中で、桐生だけが憧
れだった。そのチームの中で隠蔽工作が行われていた。そのことが氷
室を壊したと言う。

 そういえば、と羽場が思い出す。氷室がCASE27の後、桐生の
目はよく見えないのではないかと言った。羽場はそんなことは考える
なと止めた。
 氷室は、このことはリスクマネジメント委員会に上げるべきだと言
った。
 羽場はそんなことをしても取り上げられないと反対した。
 氷室は、密室殺人ですね。ミスでなくなったのに黙りを決め込むの
と、故意で殺すのと、どれだけの違いがあるんですかね、と言った。

 もしあの時、桐生が自分の目のことを話し、術死の原因を明らかに
していれば、連続殺人は起きなかったかもしれない。そして酒井も、
氷室を殺すこともなかった。自分は目のことを隠してオペ出来る。ま
だまだオペで人が救えるなんて、美談でもなんでもない。外科医桐生
恭一のエゴに過ぎない。そして、メスも握れない臆病な病理医。そん
な兄弟の秘密を隠し続けたチームバチスタのメンバー。事実を隠蔽し
て、チームバチスタという栄光にすがりつこうとした。それが5人も
の術死をひきおこしたのだ、と白鳥。

 CASE27の患者を死なせたのはわたしだ。白鳥が指摘したとお
り、そのビデオがCASE27だ。そのビデオの通り、切除範囲がず
れて、正常な心筋を切り取っていた。
 鳴海にも生検でそれがわかったはず。でも、鳴海の『オペはパーフ
ェクトだった』という言葉にすがろうとした。それと同時に、鳴海の
目さえあれば、正しいオペは出来ると確信した、と桐生。

 桐生が立ち上がり、部屋を出て行こうとする。

 何をしているんだ?と白鳥。

 桐生は、悪いのは自分だ。高階権太(林隆三)病院長にすべてを報
告する。ほかの人たちは自分の目が悪いことなど知らなかった、と言
う。

 田口はそんなことをしなくても、もっとやり方があったのではない
か、と言う。後進を育てるという道が。1人の天才外科よりも、
10人の優秀な医者がいた方が、患者さんのためになるのではないか、
と。

 桐生は無言のままゆっくりと出て行く。
 白鳥は、病院長室までお供すると出て行く。

 鳴海が田口に、次の患者をどうするつもりだ。透析患者で除水もま
まならない。次の病院を探している時間なんて無い。自分たちなら救
えた。自分たちなら、もっと高みへ行けた。

 田口は、鳴海は高みへなんて行けない。そもそも少しも進歩なんて
していないではないか。未だにサザンクロス病院と、手首の傷にとら
われているではないか。桐生から独り立ちしたら?と言う。

 鳴海は、それはできない。自分は常に桐生に寄り添っている必要が
ある。桐生を追いかけ、追い越そうなんて夢は、桐生に奪われた。そ
の後は桐生の背中に、しがみつくしか、自分を満足させる道なんて無
い、と言う。


 桐生は高階に、視野狭窄を隠してオペしていたことを打ち明ける。

 その時電話が鳴り、次のオペを予定していた患者が心不全を起こし、
緊急手術が必要、と。
 ただ高階は、桐生の目のことが分かった以上、桐生に執刀させられ
ないという。


 垣谷、酒井、直美に、次の患者について説明する桐生。白衣は着て
いない。
 そして、今回の執刀は垣谷に頼む。頼めるのは垣谷しかいない、と。


 愚痴外来で、藤原が田口にコーヒーを出し、これで終わりですね、
と言う。

 田口は、今回の結果は、結局誰のためにもならないのではないか。
チームのメンバーにも患者にも、と言う。

 藤原は、オペ室勤務が長かったので、その気持ちはわかる。小さな
ミスまで全部拾い上げていたらやっていられない、と。でも、隠した
いミスほど、表に出すべき、と言う。


 高階が白鳥に、桐生の念願の小児専門外来は、これでダメになった、
と言う。
 それが桐生の夢だったんですね、と白鳥。そしてサザンクロス病院
時代のバチスタ手術と心臓移植併せての2000例で95.5%の成
功率はすごい、と言う。


 田口は今までの件を整理していて、ビデオをすり替えたのは誰か。
そして怪文書の差出人が誰かということがわかっていなかったことに
気付く。


 垣谷は手洗いをしていた。

 話を聞こうとやってきた田口は、近くにあった机の上のものを落と
してしまう。
 すると一葉の写真が見つかる。98年12月23日の日付で、入院
中の少女。背景に、サザンクロス病院のマークが写っている。


 白鳥は、本当はオペ室での殺人だったじゃないかと腹を立て、立ち
上がると座っていた椅子を思い切り蹴飛ばす。


 開胸され、心臓があらわになるが、まだ垣谷の姿が見えない。


 田口が白鳥に、発端はサザンクロス病院にある、と言う。
 白鳥は田口にしてはいい目の付け所だ、とほめる。


寸  評  酒井がもう1人の犯人であっさりと決まったとばかり思っていた
のに。酒井は氷室は殺したが、バチスタ手術の患者は殺していない、
ということでしょうか?
 藤原から、垣谷の娘は昔亡くなっているという情報がもたらされて
いましたが、あの写真がそれで、垣谷には、桐生とは因縁浅からぬも
のがあるということでしょうか。
 もしかして、垣谷はサザンクロス病院で娘のオペを桐谷に失敗され
て、その復讐のために、バチスタ手術を失敗させた。でも、子供は自
分の子供のことが思い出されて、犠牲者には出来なかった、なんて真
相じゃないですよね!?

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 『チームバチスタの栄光』を借りたのがこの間だったので、年末年始の九課
が挟まり、3週間以上借りられることになっています。
 実は友達と、海堂尊の世界をまとめる集まりをしていて、ファイルにそれぞ
れの著作の登場人物そして出来事をまとめています。
 この作業をしながらですと、なかなか読み進まなくて。時間があると思うほ
ど、細かい部分まで、気になってしまいます。

 先日遂に風邪を引いてしまいました。このところ、12月に風邪を引くこと
が多いようです。隣の人が咳き込んでいたので、もしやするとと思ったら、う
つっていました。
 咳、くしゃみだけではなく、わたしにしては珍しく熱まで出てしまいました。
腰も痛くなってしまい、くしゃみの度にきついです。
 おかげで休みの日は寝ていて、大幅に予定が狂い、まだ年賀状も書けていま
せん。
 困った、困った。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
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