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タイトル:Daily Drama Express 2008/11/24 イノセント・ラブ (6)  2008/12/17


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2008/11/24 (Mon) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.月曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 月曜日の連続ドラマ
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タイトル イノセント・ラブ
局  名 フジテレビ系
放映日時 月曜21時
キャスト 秋山佳音(堀北真希)
 長崎殉也(北川悠二)
 桜井美月(香椎由宇)
 秋山耀司(福士誠治)
 瀬川昴 (成宮寛貴)
 浅野聖花(内田有紀)
 義道神父(内藤剛志)
 池田次郎(豊原功補)
主題歌
脚  本 浅野妙子
主題歌   宇多田ヒカル『Eternally - Drama Mix -』

あらすじ 第6話「深まる絆」

 容態が急変した聖花(きよか)(内田有紀)に気づいた殉也(北川
悠仁)すぐさま救急車を呼んだ。聖花は心肺機能が著しく低下してい
て、医師は今日明日が峠と険しい表情を見せた。

 そんな中池田(豊原功補)から耀司(福士誠治)が警察に自首した
という連絡が入った。「もうこれ以上何も思い出すな」。出て行く間
際に耀司が穏やかな顔で言った光景が佳音(かのん)(堀北真希)の
脳裏に浮かんできた。なぜ兄はあんな優しい顔をしていたのだろう?

 翌日佳音は差し入れを持って病院へ向かった。だが、殉也はもぬけ
の殻の状態で、佳音が差し入れを出してもうつろな目をしているだけ
で、生気がなかった。まるで生きる希望を失ったかのようで、佳音は
不安な気持ちに襲われた。けれどなんて言葉をかけていいのか……

 殉也はうつろなまま外へふらふら出て行き、そして義道神父(内藤
剛志)のところへ行った。
「僕は、神を信じられません……。父と母を奪われ、今度は聖花ま
で……。僕は何度も神をのろいました。地獄に落ちるんでしょうね」
 殉也は投げやりに言った。
「神はどんな罪もお赦しになる。聖花さんのために一緒に祈ろう」
 しかし殉也は何も答えず教会を出て行こうとした。
「殉也くん、神が1つだけお赦しにならないことがある。それは自ら
命を絶つことだ」
 義道神父は殉也の様子を察して言葉をかけた。
「わかってます」
 殉也はそう答えたものの、依然ふらつきながら外へ出て行ってしま
った。

 聖花の状態は依然回復しなかった。代わりに昴(すばる)(成宮寛
貴)と佳音がそばに付き添った。
「昴さん、ここにいてくれませんか?私、取ってきたいものがあるん
です」
 佳音はそう言って病室を出た。

 佳音は家に戻ると、殉也に電話をかけた。何度かめににようやくつ
ながった。殉也は無言だった。
「殉也さんどこにいるんですか?聖花さんのそばにいてあげてくださ
い。そばにいればきっとよくなります。私が聖花さんなら絶対このま
ま死んだりしませんから。もし私が聖花さんならならあなたの笑顔を
もう一度見たい、そう思うんです」
 佳音は精一杯殉也を励ました。殉也は無言だった。きっとわかって
くれるはずと今は信じるしかなかった。

「聖花、お前やっとあいつを楽にしてやるんだな。お前は最悪な女だ
ったよな」
 昴は聖花に向かってそうつぶやいた。昴は苦渋の表情だった。そう
今でも思い出す。あれは殉也と聖花の結婚式の前日だった。聖花が突
然自分の部屋にやってきた。
「聖花、おめでとう」
「おめでとうなんて言わないでしょ。殉也の愛情が重いの。あたしに
はこんなに愛される価値はない。知ってるでしょ!」
 昴は視線を逸らした。すると聖花は昴に近づき肩にすがった。

「さようなら、聖花……」
 過去の記憶を振り払うかのように昴は言った。そこへ佳音が入って
きた。佳音は殉也から贈られたオルゴールを枕元に置いて鳴らし始め
た。
「殉也さんずっとそばにいますからね」
 オルゴールが切れると、また巻いて佳音は鳴らし続けた。昴はなん
だか気まずくなって病室を出た。

 真夜中になって突然、殉也が病室へ戻ってきた。佳音は慌ててオル
ゴールを隠した。でも、もうオルゴールを鳴らす必要はなかった。聖
花の心拍は正常に回復していたのだ。殉也はそれに気づき驚いた。奇
跡としか言いようがなかった。

 回復した聖花は佳音と殉也に付き添われ殉也の自宅に戻った。殉也
は聖花のベッドから香気が漂うのに気づいた。
「カサブランカを敷き詰めて置いたんです。聖花さんが好きだって言
うから」
 佳音は笑顔でそう答えた。殉也はにっこりして言った。
「聖花のためにもここにいてくれないかな」
 佳音は驚いたが、聖花のためにと言われてしばらく殉也の家に留ま
ることにした。

 それからは、なんだか毎日が怖いくらい穏やかに過ぎた。ある日佳
音はまた誰かが自分のベッドに入り込んでくる夢を見た。佳音は思わ
ず悲鳴を上げた。それを聞いて殉也が心配して駆けつけてきた。怖い
夢を見たと聞いて殉也は不安を和らげようとトランプでも一緒にやろ
うとトランプに誘ってくれた。殉也と一緒に暮らす日々は温かくて幸
せに包まれているのを佳音は強く感じた。

 耀司について示談が成立すれば拘留期間が短くなるだろうという連
絡が入った。佳音は表情を曇らせた。過ちを繰り返す兄に正直なとこ
ろ気持ちは複雑だった。殉也はそんな佳音の思いを察した。
「会いに行ってあげなよ。示談でお金が必要なら協力もする」
「なぜ、兄のために……」
「佳音ちゃんは聖花のために一生懸命やってくれている。それにどん
なことがあってもお兄さんは家族でしょ」

 耀司のことを受け入れてくれる殉也の優しさに後押しされて、佳音
は耀司の面会に行った。佳音は真実を知りたかった。なぜ耀司は両親
を殺したのか……。
「俺が引きこもっているのをあれこれ言ったからカーッとなってしま
ったんだ」
 耀司はそう言った。どこか晴れやかでさえあった。
「佳音、俺が今思っているのはお前が幸せになることだけだ。それか
ら池田という男には近づくな。あいつはお前を利用としているだけだ
から」

 佳音は帰り際、池田に出くわした。
「兄は罪を認めました。もうこれ以上取材を受ける必要はありません」
 佳音は池田に取り合おうとしなかった。
「けれど、なぜお兄さんは俺を襲ったのか?何か隠しているからじゃ
ないのか?」
「……」
 言われてみれば奇妙な話だ。佳音は言葉に詰まった。しかし耀司に
言われたとおり、佳音は池田を無視して立ち去った。
「隠したってやがて真実に復讐されるものなんだ」
 池田の問いかけに、佳音はわけがわからなくなった。あのときの記
憶が佳音自身ははっきりしていない。誰かがベッドに入り込んでくる。
その断片以外何も思い出せない……。

 佳音はカサブランカを買って戻る途中、迎えに来る殉也に会った。
心配して探しに来たのだ。
「よかった、帰ろう」
 殉也はそう言って佳音の腕を取った。とたんに佳音の脳裏に少女時
代誰かがベッドに入り込んで腕を取る記憶がよみがえってきた。佳音
はくらくらしてそのまま気を失ってしまった。

 目が覚めると殉也の家に着いてた。
「よかった。もう目が覚めないかと不安になったよ。僕はもう君がい
ないとだめなんだな」
 殉也は屈託のない笑顔を見せた。だが佳音の表情は険しかった。
「やめてください。あたしにはそんな価値がないんです。だから、み
んなあたしから離れていく……」
 佳音は思いつめた表情をした。
「僕は離れないよ」
 殉也は微笑みかけた。そのとき聖花の寝返りを打たせるベルが鳴っ
た。
「時間だ」
 殉也はカサブランカを持って聖花の部屋に行った。

「聖花、佳音ちゃんが花を持ってきて……」
 そう言いかけて、殉也は言葉を失った。
「どうしました?」
 佳音は気になって聖花の部屋に行った。佳音もまた驚いた。目に入
ってきたのは、ベッドから上体を起こした聖花だった。そして聖花は
ゆっくりと2人の方を向いた。殉也はよろよろと近づくと聖花の頭を
抱き寄せた。

 佳音は殉也が聖花をしっかりと抱きとめている光景に何かが音を立
てて崩れ去るのを感じた。


寸  評  展開が急激な感じがしました。聖花は冒頭で死にそうな状態だっ
たのに、ラストでは起き上がるというにわかには信じられない状況で
すし、耀司もこれで退場だとするとなんだかあっけない気がします。
ちょっと設定が強引なのだと思います。実際に寝たきりの人を自宅で
24時間体制で医療機器をつけて看護するというのも現実的ではない
話ですし。ただ、話としては動き出しました。聖花の存在がどう絡ん
でいくのかは興味深いです。

執 筆 者 けん()

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2. 編集後記
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 先日誤ってPCにお湯をかけてしまいが壊れてしまいました。修理に出して
いたのですが診断結果は悲惨で、液体混入であちこちの部品を交換するので
21万ほどかかるという話。もう4年も前に買ったPCをいまさら21万も出
して直す価値はありません。半値以下でもっと性能のいいPCを買えますので。
なのでデータだけ取り出してもらい、新しいPCに買い換えました。データの
取り出しに1万円、新しいPCが10万ちょっとで、修理するより安く上がり
ました。日本はだいたいこんな具合ですので、壊れたら修理するより買い替え
たほうが得です。環境問題的にはよくないのでしょうけれど。(けん)

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