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タイトル:Daily Drama Express 2008/12/09 チームバチスタの栄光 (9)  2008/12/16


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2008/12/09 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル チームバチスタの栄光
局  名 日本テレビ系
放映日時 火曜22時
キャスト 田口公平(伊藤淳史)
 白鳥圭輔(仲村トオル)
 桐生恭一(伊原剛志)
 大友直美(釈由美子)
 氷室貢一郎(城田優)
原  作  海堂尊 『チームバチスタの栄光』
脚  本 後藤法子
主題歌   青山テルマ『』

あらすじ  第9回 偽アリバイと致命的ミス

 「ハッキリ言えよ!」と病理医・鳴海涼(宮川大輔)。
 「お前、どこにいたんだよ。あの夜、氷室が死んだ夜、お前は本当
はどこで、何をしていたんだ!」と桐生恭一(伊原剛志)。
 「疑ってたんだ.....オレがあんたのために何をしてきたのか。ど
れだけのことをやってるか、わかってるの?で、あんた、何やってく
れたの?外科医の夢、見せるだけ見せておいて、奪った。それでもあ
んたがどうしてもって言うから、日本についてきたんだ」と鳴海。
 「その通りだ。もう.....お前の言葉が信じられない」と桐原。
 「信じようと、信じまいと、どっちでもいいよ。どうせあんたは、
オレの手なんだから。ボクが無くした外科医の手。この手の代わり。
前に白鳥が言ってた通り、ボクは兄さんの手を通して外科医ごっこを
楽しんでいたんだから。だから、まだまだ、辞めて貰っちゃ困るんだ
よな」と鳴海は言うだけ言うと、出て行く。

 「いやあ、意外だなあ。てっきり鳴海先生がお兄ちゃんを追いかけ
てきたのかと思ったら、桐生先生がどうしてもって、頼んだんだ」と
突然話しかける白鳥圭輔(仲村トオル)
 「こんなところで、何をしていたんだ」と桐生。
 「グッチーとかくれんぼ.....でも、残念ながらグッチー、かくれ
んぼは中止だね。これからじっくりと、桐生先生のお話を聞かないと」
と白鳥。

 それから場所を病院の外の喫茶店・BEANS FARMに移す。
もう遅い時刻だったが、受け入れてくれた。

 桐生がこの店に来るのは珍しいと言い合う喫茶店のマスター・岸川
保(木下ほうか)と喫茶店のママ・岸川マリ(奥貫薫)。

 白鳥は、いつもは仲良しの、桐生と鳴海のあんな会話が聞けるなん
て、かくれんぼも悪くないね、グッチー(田口)とおちょくる。あの
夜、二人が一緒にいたって言うのは、本当じゃないんだ、と言う。

 桐生は、あの夜、自分も鳴海も、それぞれ院内の自分の部屋にいた
んだ、と言う。
 鳴海に、「お兄ちゃん、一緒にいたことにしようよ」と言われたわ
けか?と白鳥。

 白鳥は、桐生は本当にあの夜、自分の部屋にいたのか問う。
 桐生は、それは本当だと答える。

 鳴海がどこにいたのかはわからない。鳴海が本当は部屋を抜け出し
て、麻酔科医・氷室貢一郎(城田優)を殺したんじゃないかって疑っ
たわけだ、と白鳥。

 桐生は、コーヒーを飲もうとして、間違って田口の前のカップを手
にしていたのに気付き、謝って、自分のカップを取り直す。

 白鳥は、何を動揺しているの?と桐生をおちょくり、CASE27
のビデオに、鳴海が患者を殺してしまった決定的な瞬間が映っていて、
その真相を知っていた氷室を屋上から突き落としたと思ってるんじゃ
ない?と揺さぶる。

 それは考えすぎだ、と桐生。

 じゃあ、なんで今頃、CASE27のビデオを?と白鳥。

 それは、君たちがCASE27について調べていると聞いたからだ。
CASE27のビデオ、本当は白鳥が持っているのではないか?と言
う。

 白鳥は、そんなもの、知りませんととぼける。
 白衣のポケットを、そっと押さえる田口。


 その頃藤原真琴(名取裕子)は、あの怪文書を見ていた。

 そこに戻ってきた田口と白鳥。
 こんな時間までどうして?と問う田口に、帰ろうとしたら、こんな
ものが、と怪文書を見せる。
 前回の怪文書は、氷室が書いたのに、何でまた、と藤原。
 やっばりチームバチスタには、まだ何かあるのだね、と白鳥。そし
て、CASE27のビデオを見る。

 再生された画像を見た白鳥は、これが本当に、CASE27なのか
な、と言う。
 不思議がる田口に、今回のビデオは桐生の手が止まっていない。白
鳥は、CASE34同様、切る直前、桐生の手が止まったのを見たこ
とがある。CASE27とCASE34には共通点がある。それはど
ちらも鳴海が欠けていたと言うこと、と白鳥。

 白鳥は田口に、明日朝一で高階権太(林隆三)病院長に、この怪文
書を渡して、ついでにバチスタ手術のビデオ、全部借りてきて、と言
う。


 <<バチスタ手術とは、これまで移植しか治療法の無かった、拡張
型心筋症のふくらんだ心臓を切り取り、小さく作り直す手術。この難
易度の高い手術を次々と成功させてきた7人のエリート集団・チーム
バチスタ。しかし突然、患者が相次いで死亡するという原因不明の事
態が起こった。これは不運な事故か、医療ミスか、それとも殺人
か>>


 臨床工学技士・羽場貴之(戸田昌宏)が怪文書の件を、第二助手・
酒井利樹(鈴木裕樹)と器械出し・大友直美(釈由美子)に話す。三
人は、互いに自分では無い、と言う。

 そこに第一助手・垣谷雄次(鶴見辰吾)が来て、何をこそこそ話し
ているんだと言う。
 怪文書が.....と言われても、垣谷は、そんなの気にするな。オレ
達には、今、やるべきことがあるだろう。考えるべきは、目の前にい
る患者さんのことだろう。捜査は勝手にやらしておけ、と言う。

 そこに白鳥が入ってきて4人に、CASE27のビデオを再生して
みせる。そして何か気付くことは無いかと問うが、皆、黙ったまま。

 白鳥は、いやになっちゃうね、と言い、垣谷に、バチスタ手術のテ
ープは誰でも簡単に借りられちゃうんだよね、と聞く。

 あくまでも、記録用だからな。後から見直すことなんて、滅多にな
いし、と垣谷。

 白鳥は、このビデオは、後から別のオペのものとすり替えたんじゃ
ないか?と言う。「再鼓動しましぇーん」っていうところまで映って
ないし、と。

 みんな、次の仕事があるからと言って立ち上がると、部屋を出て行
こうとする。

 白鳥は直美に声を掛ける。「あれ、嘘だったんだね」と。氷室から
の録音が入ってこなかったと言った件だった。
 白鳥は、続きの録音はたいしたことじゃないというのも、嘘なんじ
ゃない?と言うが、直美はうそじゃないと言う。
 白鳥は、「そっ」と言うと、「じゃあ、みんさーん、今のお仕事は
今のお仕事で、頑張ってねー」と声を掛ける。


 田口が鳴海に話をしに行く。
 鳴海は「へー、あの話を聞いていたんだ」と言う。

 田口は、あの夜どこにいたか聞く。
 鳴海は、夜中までこの部屋にずーっといたと言う。


 田口は、守衛に話を聞きに行く。でも、あの夜は事件があってパニ
くってたし、大勢の職員が通るから、一々分からないと言われる。

 でも、その守衛は、もう1人に、あの夜のことを聞いてくれる。


 バチスタ手術の記録ビデオを片っ端から再生している白鳥のところ
に、田口がやってきて、あの夜、鳴海はずっと病院の部屋にいたと言
っていたが、そうではないことがわかった、と言う。

 もう1人の守衛は、すごい勢いで走ってきた鳴海にぶつかられたの
だ。そのまま鳴海はタクシーに飛び乗ったのだ。交代の時間が近かっ
たので、その時刻も覚えている。9時50分、氷室の亡くなる10分
前だった。
 田口は、鳴海が乗ったタクシーを洗い出すと言う。

 白鳥は、成長したねぇ、と言う。大きくはならないけど、使えるよ
うになった、と。

 そっちはどうですか?と聞く田口。

 白鳥は、絶対に見つけ出してやる、と言う。見た記憶があるから、
と。


 花束を胸に抱いて、中庭を歩いている直美に、声を掛ける藤原。
 「あ、お藤さん」と、びっくりする直美。
 直美はカナが退院すると言うが、顔色は暗い。
 藤原がわけを聞いても、直美は答えず行ってしまう。

 愚痴外来(不定愁訴外来)で、片っ端からタクシー会社に電話し、
あの時間、東城医大前から客を乗せたタクシーについて聞いている田
口。

 そこに藤原が来て、田口に村本カナ(金澤美穂)が退院することを
伝える。


 桐生、直美、酒井に見送られ、退院するカナ。

 桐生にオペの礼を言うカナ。
 直美から花束を受け取ると、酒井に、来月友達とコンサートに行く
約束をしちゃったという。

 離れたところから見守っていた垣谷と田口。
 垣谷は、バチスタ手術がなければ、カナに来月なんて話はしなかっ
たはずだという。この10年での医学の進歩はすごい、と。


 田口が中庭で藤原に、カナの退院の時の話をする。
 藤原は、垣谷は昔、子供を亡くしていると言う。
 お嬢さんがいるのでは?と田口が聞くと、ずっと昔に小さな子供を、
と藤原。

 垣谷は、現場主義を貫き、論文執筆を後回しにしてきたため、出世
は遅れ、『万年講師』と揶揄されている。でも、華やかな桐生先生と、
地道な垣谷先生の両方がいて、オペは成功するのでしょうと藤原。


 刑事の青木(眞島秀和)は白鳥に、氷室が自殺するために、なぜあ
のビルを選んだのかわかった。昔、あのビルの一室を借りて、研究に
使っていたのだ。今はもう何も残っていないが、自殺するのに、つい
つい選んだのだろう、と言う。

 白鳥は、警察は氷室を自殺と決めつけていてはいけない。氷室は殺
されたのだ、と言う。

 青木は、バチスタ手術での殺人の捜査だけでも大変なのに、これ以
上増やさないでくれ。そもそもバチスタ殺人だって、最後の一件以外、
証拠不十分で立件できないかもしれないのに、と言う。

 白鳥は、逆かもしれない、と言う。氷室の殺人事件を解けば、ほか
の4件も解けるかもしれない。この事件は、警察には解けないものだ、
と言う。


 桐生が院長室に入ると、そこには高階だけではなく、鳴海もいた。
 高階は、今日はいい知らせがある、と言う。今までのサザンクロス
病院での2,000を超える症例、そして成功率99.5%という驚
異的な数値を前に、桐生の念願の小児専門心臓病センターが設立に向
けて動いている。ここでは、今はバチスタ手術と海外での心臓移植サ
ポートを主眼としているが、いずれ日本でも小児の心臓移植が許可さ
れれば、日本最先端の施設となる、と鳴海が説明する。
 次のバチスタ手術を成功させれば、成功例30症目となり、センタ
ー設立への大きな後押しとなる、と言う。

 高階が、捜査については我々に任せて、桐生はオペに専念して欲し
いと言う。

 院長室を出ると、鳴海は桐生に、次回のバチスタ手術は何としてで
も成功させないとね、と嫌みのように言う。


 帰ろうと、ハイヤーに乗り込もうとした桐生を白鳥が呼び止める。
桐生が見たがっていたテープが見つかった、と言って。

 桐生が部屋に入ると、白鳥が示したのはCASE13のテープ。そ
れを再生すると、心臓を切ろうとした桐生のメスが止まっている。
 白鳥は、このテープが本当はCASE27。普通の人は、
CASE13とCASE27のテープがすり替わっていても、気付か
ない。でも、執刀医である桐生には、わかるでしょ。どういうこと?
としゃべり続ける白鳥。

 桐生は、白鳥に黙るよう言うと、考え込む。
 そして目を開くと、このテープはやはりCASE27ではない、と
言う。


 白鳥は田口家で田口の祖父・田口周蔵(横山あきお)と碁を打ちな
がら、桐生はCASE27について絶対嘘をついている。嘘をついて
いると言うことは、絶対何かあるってことだと言う。直美にもカマを
掛けてみたが、本当のことは言ってくれなかった。逃亡中の殺人犯が、
「ごめんね」と言うためだけに電話を掛けるわけはないだろう。絶対
何か隠している、と。

 田口は、怪文書の謎も解けない。鳴海がどこに行ったかわからない。
鳴海があの夜乗ったタクシーさえ見つけられない、と嘆いている。

 白鳥は、話をしながら周蔵に勝つ。
 周蔵は、白鳥は強い!と言う。
 田口は年寄り相手に、大人げないと言うが、白鳥は自分はいつでも
全力を尽くす主義、と言う。

 白鳥はあの夜、桐生はハイヤーで帰ろうとした。桐生は車を運転し
ていなかったか?と言う。
 田口も、桐生の車が停まっていたのを見たことがある、と言う。

 白鳥は、田口の妹たちに歓待される。高級牛肉もすき焼き用に用意
されていて、田口お揃いの白鳥用のお茶碗とお箸も。
 妹たちに、泊まっていってもいいと言われ、「じーしよーかな?」
と白鳥。


 翌日田口と白鳥が病院の駐車場を見ると、桐生の立派な車が停まっ
ている。
 でもその車にはほこりが積もり、暫く動かされていない様子。

 中をのぞき込んでいた白鳥は、ダッシュボードの上に置いてあった
駐車券を、田口に指し示す。
 その駐車券には、『11月6日21時56分 桜宮第二パーク』と
印字されている。

 その日時は、氷室が殺された直前。その時、鳴海のみならず、桐生
まで病院にいなかったのだ。

 白鳥は田口に、引き続き鳴海の行動を追うよう指示する。白鳥は、
桐生を追うと言う。


 桐生はメンバーに対して、バチスタ手術を行おうと思う、と言う。
 そこに鳴海はいない。
 患者は赤木栄一。透析を受けており、今まで何度も心臓発作を起こ
している、と説明。

 酒井がこれでチームバチスタ続行ですね、と喜び、羽場は本当に大
丈夫なんですよねぇ、と言う。

 屋上には鳴海がいる。
 そこに桐生がやってくると、30例目の成功ですか。偉い人、大勢
読んだら如何ですか?小児専門心臓病センターのアピールになり、設
立にも弾みがつくでしょう、と。

 桐生は鳴海に、明日のオペを手伝って欲しいという。
 鳴海は、自分なんて要らなかったのでは?とすねる。

 桐生は、鳴海の協力がどうしても必要なのだ、と頭を下げる。
 鳴海は遂に承知する。


 白鳥は、桜宮第二パークを見る。
 そこから見渡すと、聖徳クリニックが目に入る。


 合コンする白鳥。相手は宮原(ちすん)に集めて貰ったナース達で、
私立病院のナースもいて、もちろん、聖徳クリニックのナースも含ま
れている。
 白鳥は、聖徳クリニックのナース達に、桐生が聖徳クリニックに
時々行くよね、とカマをかける。

 少し考えた後、そういえば、と聖徳クリニックのナース達。佐藤先
生を訪ねてきていた、と言う。
 佐藤先生って、何科だっけ?と忘れたふりをする白鳥。
 脳神経外科ですよ、とナース達。
 頷く白鳥。


 田口は、病院前に止まっているタクシーに聞き込みをしていて、遂
にあの夜、鳴海を乗せたタクシーを見つけた。
 鳴海はすごい急いでいて、新桜宮ビルまで乗せていったと言う。

 鳴海を研究室に訪ね、田口は、あの夜、新桜宮ビルへ行ったのに、
なんで貯まっていたんだ。ボクが突き止められたぐらいだから、すぐ
に警察にも捕まれますよ、と言う。

 鳴海は、きっかけは田口だと言う。あの夜、田口と氷室が電話して
いるのを聞いてしまったので、先回りしてやろうと思ってたのかもし
れない、と。
 でも、氷室は殺していない、と言う。

 なぜと問う田口に、もしかしたら、一発ぐらい殴ってやろうと思っ
ていたのかもしれない、と言う。
 それを証明する人は?と田口が問うと、真犯人ぐらいかな、と鳴海。


 田口は新桜宮ビルへ行ってみる。
 そると管理人は、普段は非常階段に入るための扉に、南京錠を掛け
ておくのだが、あの日だけ忘れてしまって。
 そうしたら飛び降りられてしまった、と言う。


 田口は酒井と病院の屋上で話をする。鳴海があのビルへ行っていた
のだ。氷室が亡くなったビルに、あの時刻、と田口。

 それが何か?と酒井。
 氷室はあのビルに研究用の部屋を借りていた。共同研究をしていた
のなら、酒井もあのビルへ行ったことがあるだろう、と田口。
 酒井は、あのビルには何度か行ったことがあるが、それが何か?と
促す。

 あのあとの、田口と鳴海の会話。
 鳴海が知っているのは、真犯人だけというのは、不真面目だと田口。
 鳴海は本当にビルの屋上に人がいたのだ。鳴海の方からはよく分か
らなかったが、その先客は、鳴海の顔を見ていたはずだ、と言う。田
口はその真犯人と鉢合わせしていないか?それとも真犯人は隠れてい
たのか?と言う。

 田口がなぜ言わなかったのだと問うと、面倒なことに巻き込まれた
くなかったからだ、と鳴海。

 鳴海との話を田口から聞いた酒井は、その話が何か?と問う。

 田口は、新桜宮ビルへ行き、あの日の前も、あの日の後もずっと施
錠されていた。何か落ちているとしたら、あの日の落とし物だと、取
り出す。普通の人には、糸くずにしか見えない。
 けれども、これは心臓外科医の糸結び。酒井は暇さえあれば、ボタ
ンを使って、糸結びの練習をしていた。それがなんであそこに、と田
口。

 酒井は、チームバチスタだけが自分のすべてだった。チームバチス
タに入ったことだけは、オヤジも認めてくれている。その時だけはダ
メ息子ではなくなれるのだ。それを氷室かせメチャクチャにしたから
だ、と言う。

 あの夜、新桜宮ビルの前でタクシーを降りた鳴海は、屋上には上が
らず、下にいた。
 すると背後から氷室に近づいた酒井が、氷室を突き落とした。
 鳴海は、屋上から氷室が落ちてきたのに驚き、屋上を見上げた。そ
の時は、ちょうど屋上から酒井が下を見下ろしているところだった。

 田口が屋上に駆けつけたとき、酒井は給水塔の裏手に隠れていた。

 氷室が落ちた騒ぎで、田口が降りていくと、酒井も身を起こした。
 だが、その時、酒井のコートのボタンがフェンスの金網に引っかか
って取れた。
 酒井は落ちたボタンは回収したが、一緒に糸結びまで落ちたのには
気付かず、そのままにしてしまった、というわけだ。


 田口は白鳥に、酒井は大学時代から知っている同期。ただ、自首し
ろとしか言えなかった、と言う。

 白鳥は、殺人者を前に、それ以上の言葉はないだろう、と言う。

 田口は、白鳥を殺した人間はわかったが、術死についてはわからな
い、と頭を抱える。

 二人が話をしているのは、愚痴外来。藤原が、それぞれの前に、そ
れぞれのマイカップに淹れたコーヒーを置く。
 白鳥はわざと田口の前に置かれた田口のカップのコーヒーを飲むと、
「悪い。間違えた」とおどけて謝る。

 そしてこれによって、すべてがつながった。至急チームバチスタの
メンバーを集めるように、と言う。
 田口は目を輝かせる。


寸  評  遂に、氷室ではない、もう1人の殺人犯が見つかりましたね。こ
んなあっさりした展開でいいのでしょうか?
 氷室は麻酔医という立場を利用して殺人を犯しましたが、第二助手
に過ぎない酒井は、どうやって殺したのでしょうか。

 こんなに積極的な田口を初めて見ました。

 チームバチスタのメンバー、みんな妙に怪しかったのですが、あの
二人以外は殺人事件には関係無いのでしょうか。

 いよいよ大詰めです。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 苦節10ヶ月、遂に図書館で『チームバチスタの栄光』を借りることが出来
ました。1ページ、1ページがいとおしく読んでいます。
 と言っても、最終回まであと1週間。早く読み終わらなければ。

 それと、映画を見に行ったら予告で、『ジェネラルルージュの凱旋』をまた、
阿部の白鳥、竹内の田口で映画化するとやっていました。ということは、また、
仲村トオル&伊藤淳史でドラマもやるのかな?
 それと、白鳥・田口コンビということは、『ナイチンゲールは啼かない』も
映画&ドラマになるのかな.....と、いろいろ先のことを考えています。
 是非このコンビのドラマ化、続けて欲しいのですが。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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ID  :MM3E195F16414CD 
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