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タイトル:Daily Drama Express 2008/05/29 ラスト・フレンド (8)  2008/12/15


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2008/05/29 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル ラスト・フレンズ
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト 藍田美知留(長澤まさみ)
 岸本瑠可(上野樹里)
 水島タケル(瑛太)
 滝川エリ(水川あさみ)
 及川宗佑(錦戸亮)
 小倉友彦(山崎樹範)
  平塚令奈(西原亜希)
 藍田千夏(倍賞美津子)
脚  本 浅野妙子
主題歌  「Prisoner Of Love」宇多田ヒカル(EMIミュージック・ジャパン)

あらすじ  第8話 最後の手紙

 住まいを探している岸本瑠可(上野樹里)。不動産屋に、半年ぐら
いしか住めない予定、と言う。半年経ったら、海外へ行くから、と。

 藍田美知留(長澤まさみ)は水島タケル(瑛太)と二人分の弁当を
作っている。
 滝川エリ(水川あさみ)に問われ、ヘアメイクを教えて貰ったお礼、
と言う。

 エリは、タケルは『そういう人』だったと思うのに、どうなってい
るのかと思う。

 職場でタケルは、美知留と手がぶつかっただけでも謝る。
 美知留はタケルに、この前のことは気にしないで。変なことを言っ
てしまったけど、美知留はタケルがつらかったり、寂しかったりした
とき、そばにいたいだけで、特別なことを期待してはいない、と言う。

 五人で仲良くお好み焼き。
 美知留は、当分タケルのアシスタントをすることになった。事務所
の所長も、美知留はよく働くし、礼儀正しいから、気に入っていると
いう。
 エリは、給料安くて大変じゃない?と言う。
 美知留は、仕事覚えられるから、役立っているという。
 瑠可が、「よかったな」と言う。

 友彦が、瑠可は瑠可が所属するモトクロスチームの監督・林田(田
中哲司)を連れてきてもいいんだよ、と言う。
 瑠可は、林田を誘ってみるけど、来ないだろうという。若い人とは、
話が合わないって言っていたし、と。

 友彦が、自分とたいして歳違いないんじゃないの?と言うと、エリ
は友彦は若い人の中に入っていないから、と言う。

 その時、チャイムが鳴り、エリが玄関を開ける。
 するとあの男の子・直也(澁谷武尊)がいて、美知留への手紙を預
かってきた、と渡す。

 そこに瑠可も来て、封筒の裏に、『S』とあるのを見て、「宗佑だ」
と言う。そして閉じてない封を開け、中から便せんを取りだし、読む。
 そこには、及川宗佑(錦戸亮)は今、常陽総合病院に入院していて、
やっと手が動かせるようになったので、この手紙を書いている。美知
留に会いたいと書かれている。

 直也は行ってしまう。

 瑠可は便せんを封筒に収めると、エリに返し、これを美知留に見せ
てはいけない、と言う。


 入院中の宗佑は、また手紙を書いている。

 そこに見舞客。期待する宗佑。

 で、やってきたのはエリ。
 エリは、見舞いのメロンを置くと、後で食べて、と言う。
 そして、哀れだね、と言う。その手足で美知留に暴力を振るってい
たっていうのに、動かなくなったら、何も出来ない、と。

 宗佑はエリを呼び止め、ベッドサイドの引き出しを開けようとする
が、うまく手が届かない。
 代わりにエリが開けると、中には大量の、美知留宛の手紙が入って
いる。

 宗佑は、美知留の新しいメアドも分からないし、シェアハウスに送
っても、届かないと思ったから、と言う。
 そして、エリに美知留に届けて欲しい。エリは優しい人だから、と
言う。

 エリは、宗佑みたいな男、大嫌い。自己中心的で、結局かわいいの
は自分だけじゃない、と言うと、美知留への手紙は持たずに、出て行
く。


 瑠可はカウンセラーに、シェアハウスを出ようと思っている。誰も
知らないところで暮らしたいし、海外にも行きたい。その時に、手術
も受けたいと言う。

 カウンセラーは瑠可に、何を焦っているのだ。まだ瑠可は性同一性
障害と診断されている訳ではない。今の状態では、性別違和症候群と
いう症状に過ぎない、と言う。

 瑠可は、今のままでは叫び出したくなる。そうしたら、すべてぶち
こわしになる、と言う。

 カウンセラーは、ぶちこわしにはならないのではないか。身近な人
に、自分を知って欲しいと思うのは、当然のことだという。


 エリは自室のベッドの上で、宗佑から美知留への手紙を読んでいた。
宗佑は盛んに美知留を愛している、と書いている。

 そこに友彦が、「今、いいかな」と声を掛ける。
 エリが、「ダメ」と言っても、友彦は勝手に入ってくる。
 そしてエリに、何を読んでいるか聞く。
 エリは、ラブレター、と答える。モテモテで、今まで何年も貰って
いるの、と。

 ショックを受けている友彦にエリは、友彦はこのことで文句を言え
ないはずだ、と言う。この間奥さんとお茶を飲んでいたのだから、と。

 友彦は、結婚しているといろいろある。生活費のこととか、町内会
とか、と言う。
 そしてエリに、一緒に温泉へ行こう、と言う。


 宗佑は、自分のベッドのところで、電車のおもちゃで遊んでいる直
也に、もう遅くなるから、そろそろ帰るよう言う。
 直也は、1人になると寂しいから、と帰らない。


 友彦とエリは宿に電話するが、どこも満室。
 友彦が、ネットでなら見つかるかも知れない、と言う。
 エリは、パソコンがあるのは、瑠可のところだけだから、と迷う。
 でも、誘惑に勝てず、瑠可の部屋へはいる。途中、ローテーブルに
ぶつかって、積んであった雑誌を一冊落としてしまうが、エリは気が
つかない。

 ノートパソコンのふたを開けると、画面に『性転換手術』のページ
が現れる。
 エリは息をのむと、そのままバタンとノートパソコンのふたを閉め
てしまう。そして友彦に、瑠可のパソコンの使い方、分からなかった
という。


 本屋で、ヘアメイクについての本を立ち読みしている美知留。

 ふと顔を上げると、美容室の先輩だった平塚令奈(西原亜希)がい
る。
 でも、令奈は美知留に気付かずに行ってしまう。

 美知留が令奈が見ていた本のあたりを見ると、『トラウマ』、
『DVD』、『性暴力』などの題名の本が並んでいた。息苦しくなる
美知留る


 エリはタケルの店へ行き、瑠可が性同一性障害だと知っていた?と
聞く。
 タケルは、気付かなかった、と言う。
 エリは林田とも付き合っているし、そんなことないよね、と納得。
それに、エリはいい女なのに、そういう目で見られたこと無いしと言
い、タケルはエリの方が瑠可と付き合いが長いのだから、よく知って
いるだろう、と言う。

 エリは、それよりそれよりタケルは自分との時は女だったのに、美
知留とはつきあえるの?それって、女としてショック、と言う。

 タケルは、美知留とは友達。美知留もタケルのことを友達としか思
っていないはずだという。

 エリは、タケルはゲイだと思っていたけど、と言う。


 帰宅し、自室に入った瑠可は、床に落ちていた雑誌を拾い、不信感
を覚える。

 瑠可がリビングに行くと、風呂上がりの友彦が来て、慌てて腰にタ
オルを巻く。

 瑠可は友彦に、パソコンを触らなかったか聞き、すぐに友彦に聞い
ても無駄か、という顔をする。
 友彦は、エリがパソコンで調べようとしたが、使い方が分からない
と言って、すぐに出てきたという。


 タケルと美知留は一緒にシェアハウスに帰ってくる。
 タケルは、郵便受けの郵便物を取り出す。

 帰宅したエリは、瑠可とすれ違うと、「着替えてこよう」と口に出
して言う。

 タケルは瑠可に、瑠可宛の不動産屋からの封書を突きつけ、どうい
うことだと問う。

 瑠可は、シェアハウスを出て行こうと思う。練習場にも近いし、と
言う。
 タケルが、そんなこと言わなくてもと反対すると、もともと一人が
好きなのだ。シェアハウスで、人に気を使って生活するのには疲れた、
と言う。


 撮影現場で、ボーッとしているタケル。

 休み時間、美知留がタケルにお弁当を差し出す。忙しいと、つい食
べ損なってしまうこともあるし、そんなことをすると身体に悪いから、
と言う。

 お弁当のふたを開けたタケルは、すぐ閉め、後で食べる。そして美
知留はもう終わった方がいい。これ以上、残っていても仕事無いから、
と。

 美知留は、やっぱり自分は役に立たないのだ、と言う。

 タケルは、そんなことはない、と言う。

 美知留が今日のタケルがおかしいというと、タケルは、瑠可がシェ
アハウスを出て行く。福生で独り暮らしをすると言う、と言う。
 どうして?と聞く美知留に、わからないとタケル。


 瑠可は電話の相手に、4時からでいいと答える。

 エリが瑠可に声を掛ける。
 二人は、庭で、宗佑から美知留への手紙を焼却しようとしているの
だ。
 いいんだよね、と確かめるエリに、こんなもの、美知留に見せられ
ないよと瑠可。

 エリは、今まで多くの男と付き合ってきて、一時はパーッと燃え上
がるけど、すぐ冷める。だから絶対の愛なんて信じない。でも、この
手紙を読むと、そんなのもありかな、と思えてしまう、と言う。

 瑠可は、そんなことは無い。自分が寂しいから、好きだ、好きだっ
て、叫んでいるだけじゃない。時には、自分の気持ちを抑えることも
大切なんでと言って、手紙に火を付ける。
 燃えていく手紙。


 宗佑は服を着て、松葉杖をついて、紙袋の荷物を持つ。
 そこに看護師がやってきて、宗佑はまだ退院はできない、と止める。


 顔をくしゃくしゃにした美知留が帰ってきて、瑠可にどうしてシェ
アハウスを出て行ってしまうのだ。今まで楽しくやってきたじゃない、
と言う。

 瑠可は、そうやってみんなに合わせているのが、疲れたのだ。明後
日には出て行く、と言う。

 そこにいたエリも驚く。
 美知留が、瑠可がいないと困ると言うが、瑠可は一生美知留の面倒
を見られるわけではない。美知留には、タケルもエリもいるだろう、
と言う。


 夜、寝られない美知留がリビングに出てくると、タケルが瑠可のカ
ップを手に、ボーッとしている。

 眠れなくて、という美知留に、ハーブティーを淹れるよと、タケル。
 美知留は、タケルがお弁当を食べなかったのに気付く。
 タケルは、食欲が無くて、と言う。
 美知留は、タケルは瑠可のことを.....美知留があんなことを言っ
てしまったからなんだね。忘れて、と言う。
 タケルは、迷惑なんかではない。美知留の優しい気持ちを知ってい
るから、と言う。


 翌朝、瑠可は荷造りをし、みんなは明日には瑠可が出て行ってしま
うなんて、信じられない、と言う。
 福生までは電車で1時間以上、かかるじゃない、とエリ。

 友彦は、今晩、瑠可の送別会をやろう、と言う。
 瑠可は、みんなに早く仕事へ行くよう、言う。


 仕事が終わり、美知留が送別会の準備をしなければと言い、タケル
に一緒に帰るか聞く。
 タケルは、用があるので、美知留に先に帰るよう言う。


 タケルはモトクロスの練習場に、林田を訪ね、瑠可が福生に引っ越
すことを知っているか聞く。
 林田は知らない、と答える。
 タケルが、最近瑠可は成績不振に悩んでいるのではというと、林田
は、瑠可の記録は絶好調。でも、瑠可が落ち込んでいるとしたら、中
傷するビラが貼られたからじゃないか、と言う。
 内容については話さない林田。

 林田は、瑠可はすべて自分の中にため込んでしまう。特に大会前な
ど、自分で、自分を追い込んでしまい、見ている方もつらいぐらいだ。
ほかのレディースのように、男と適当に遊べば、まだ、発散できるよ
うに、瑠可はそういうこともしない、と言う。

 タケルが、瑠可は林田と付き合っているのでは?と言うと、曖昧に
頷く林田。

 練習場を歩いていたタケルは、ゴミ箱に捨て損なわれた、瑠可を中
傷するビラを拾い、文面を読む。

 瑠可は荷造りをし、台所に自分のカップを取りに行く。

 トラックに積み込まれる荷物を見ている瑠可。

 そこに、沢山の食材を下げた美知留が、戻ってくる。
 今日、荷物運んじゃうんだ、と美知留。
 瑠可は、自分も今日、出て行くという。
 今日は、送別会、という美知留に、そういうのがイヤで、出て行く、
と瑠可。

 一緒に井の頭公園を歩く、瑠可と美知留。
 美知留は、あの雨の日、瑠可が自分を見つけてくれなかったら、宗
佑と別れられなかったと言う。
 瑠可は、美知留にはもっとふさわしい男がいるはず。タケルもいる
し。だから、もう絶対宗佑のところへは行くな、と言う。
 美知留は、瑠可に言われたとおり、1人で生きていく、と言う。

 2人は、一緒にコーヒーを飲むことにする。


 帰宅したタケルは、瑠可のカップが無いことに気づき、瑠可の部屋
を見る。
 瑠可の部屋は空で、机の上に、鍵と、タケルへの手紙だけが置いて
ある。
 手紙を読むタケル。
 瑠可は、福生で半年暮らした後、海外へ行き、ある手術を受けるこ
とにしている。タケルにだけは本当のことを言う。面と向かっては言
えないから、手紙にした。
 あの時、タケルに好きだと言われて、欲が出た。瑠可はずっと自分
のこと、偽って生きてきた。でも、たった1人、自分のことを好きだ
と言ってくれたタケルには、偽れない。本当の瑠可は.....

 タケルはシェアハウスを飛び出し、駆けていく。


 コーヒーを飲み終わると、瑠可は美知留の見送りを断る。ただの引
っ越しなのに、感じが出過ぎてしまうから、と。
 美知留は、泣き顔で瑠可の背中を見送る。

 そこにタケルが駆けてきて、瑠可に行くな、と声を掛ける。
 手紙は読んだ。それでも瑠可のことは好きだ。
 あの時、なんでオレの気持ちに答えられないと言ったのかはわかっ
た。瑠可のことを、人間として好きなのか、女として好きなのかなん
て、聞くなよ。オレにだって、わからないのだから。瑠可がどうなっ
ても、オレは瑠可を見ていたい、と言って、タケルは瑠可の身体を抱
きしめる。
 瑠可も、タケルの背中に手を回す。

 −− わたしはその時、一つの愛が生まれるのを見ていたのだと思
っていた。瑠可、わたしはあなたのことを知らなかった。こんなに大
切なあなたのことを。(美知留)


 看護師が、宗佑の部屋を覗くと、ベッドはもぬけの殻だった。


寸  評  せっかくシェアハウスで、5人仲良く暮らせると思ったのに、瑠
可が出て行ってしまうなんて。残念です。
 体育会系って、集団生活も苦ではないかと思っていたのですが。

 瑠可もそんなに悩んでないで、美知留に好きだと言ってみればいい
ように思うのですが。もともと瑠可のイメージは男っぽいし、宝塚の
男役ではないですが、それほど唐突でもない気がします。

 それにしても、不気味な存在が、宗佑ですね。
 美知留がキッパリと決別した今、どんな手に出てくるのでしょうか。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 TBSでお昼に放送している『ラブレター』に、『砂時計』以来のはまり方
をしています。
 やっぱり、心を捕まれるキーワードは、『小学校5年生の時に同じクラスに
転校してきた女の子』、『屈託無く遊べた小学生時代』、『お互いを意識しす
ぎて本当のことを言えなかったけど、やがてお互いが愛し合ってることが分か
る中学生時代』、そして『離ればなれになる将来を予感させるアナウンス』。
 そういえば『プロポーズ大作戦』でも、礼は小学校5年生の時、健のクラス
に転入してきましたよね。
 『初恋』をテーマにされると、なんだか胸の奥がジーンとしてしまいす。も
しかしたら、そういう経験をできたかもしれないけれども、もう取り返しが出
来なくて、でも、思い返しても、やっぱり無理かな?という郷愁をそそられる
というのでしょうか?
 地方出身ではないため、『ふるさと』に対する郷愁のような念はわかりませ
んが、時間軸で過去に置いてきてしまったものは、みんなにある。だから、共
感を呼ぶドラマに仕立てやすいのでしょうね。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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