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タイトル:Daily Drama Express 2008/09/09 モンスター・ペアレント (最終回)  2008/11/19


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2008/09/09 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 日曜日の連続ドラマ
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タイトル モンスターペアレント
局  名 フジテレビ系
放映日時 火曜22時
キャスト 高村樹季(米倉涼子)
 望月道夫(平岡祐太)
 三浦圭吾(佐々木蔵之介)
 小山和明(温水洋一)
 城山幸太郎(草刈正雄)
 田川龍之介(角野卓造)
脚  本 荒井修子
主題歌   『』

あらすじ  最終回 史上最悪の怪物親

 高村樹季(米倉涼子)はS市教育委員会教育長・田川龍之介(角野
卓造)に、どうして望月道夫(平岡祐太)がこんな目に遭わなければ
ならないのか、と言う。

 田川は不幸な事故だが、それ以上に自分の責任だという。

 法律事務所で仕事をしていても、心ここにあらずという感じの樹季。

 教育委員会の部屋も、すっかり寂しくなってしまった。

 夏目祐樹(正名僕蔵)が警察に自首したため、田川が出向く。


 所長の城山幸太郎(草刈正雄)は樹季に、自分が今まで担当してい
た案件を引き継ぐよう言う。この案件は、事務所にとって、とても大
切な案件。樹季にはペナルティがあるので、この件に専念して貰う、
と言う。
 困った表情の樹季。

 まだ意識の戻らない道夫を見舞い、「早く意識を戻して。みんな待
っているのよ」と言う。


 宮園貴代(高橋ひとみ)が田川を訪ねてくる。貴代は以前田川に、
息子の内申書の点が不当に低い。これでは私立中学へ入れない。教育
委員会の力で、点数を上げてくれとねじ込んできたのだ。
 その時田川は、担任や校長にも確かめたが、評価は正当でした、と
貴代の要求をはねつけた。

 今回貴代は、教育委員会は教師を殴打する教育主事に、教師に刺さ
れる職員と事件続きなので、総入れ替えすべきだと言いに来たという。

 貴代が出て行くと、市の助役(徳井優)が入ってきて、田川に、も
っと大人になるよう言う。宮園家は、S市の高額納税者なのだから、
と。

 助役が出て行くと、心配した小山和明(温水洋一)が入ってくる。
 田川は、普通こういう場合、教育委員会委員長は辞職すべきなのだ
ろうが、自分がそうしないで、教育委員会委員長の椅子にしがみつい
ているのは、親が学校を信用しなくなり、そういう親を見た子供も学
校を信じなくなる。親や子供が学校を信じなくなっては、教育の崩壊
だ、と言う。


 樹季は城山に連れられ、クライアントを訪ねる。
 クライアントは宮園清三(西岡徳馬)。宮園は今、棚橋総合商事に、
M&Aを仕掛けているのだが、手こずっている。その状況に対する樹
季の指摘は的確。
 宮園は、樹季は美しくて頭がいい。天は二物を与えることもあるの
だと、大いに気に入っている。


 樹季と城山は、宮園夫妻と会食をする。
 その時、端のテーブルで1人食事をしていた老婦人が、ウェイター
に文句を言った。
 それを聞いた宮園は、ああいうクレーマーは入れないように言わな
いといけないな、と言う。
 貴代は、最近学校にもああいう文句をつける『モンスター・ペアレ
ント』というのが多いらしく、迷惑する。息子も祖父の方針で公立小
学校に入れてしまったので、苦労している、と言う。

 食事中、樹季の携帯が着信。出ると事務員の相原エリサ(大友みな
み)からで、泣いている。

 道夫の所に駆けつける樹季。道夫の様子を心配していると、道夫が
目を開ける。
 やってきたエリサと一緒に、喜ぶ樹季。みんなもこれから来る、と
言う。

 エリサは樹季に、今、教育委員会委員長に、強硬な保護者が大量に
やってきて、大変。小山が老体にむち打って頑張っているが、一番大
変そうなのは田川。あれなら、『モンスター・ペアレント』と呼んで
も、三浦圭吾(佐々木蔵之介)も怒らないだろう、と言う。

 道夫は、みんなが大変なときに、と謝る。
 樹季は、道夫はそんなことを心配せず、ゆっくり休むよう言う。


 樹季は三浦と接見し、中川功(佐藤二朗)とは示談が成立すること
になったので、2,3日で釈放されるはずだという。
 だが三浦は、自分のことで田川に迷惑を掛けたことが申し訳ないと、
浮かない顔。
 樹季は、田川のためを思うなら、一日も早く業務に復帰することだ、
と言う。


 樹季は、城山から、貴代が依頼があるので話を聞いて欲しいと言っ
ている、と言われる。

 樹季が話を聞きに行くと貴代は、田川は息子の内申書の点数が低い
のが、平等に評価した結果だと言った。
 でも、この世には宮園のよう一部の選ばれた人たちと、その他大勢
の庶民の二層構造で出来ている。庶民は選ばれた者の言うことを聞い
ていればいい。今度教育委員会を一新するため、裁判も辞さないつも
りなので、その時は樹季の力が必要になる。樹季は教育委員会の内情
もよくご存知でしょう。宜しく頼みますよ、と言う。
 返事に困る樹季。


 加藤和臣(眞島秀和)は樹季に、貴代の力は強力。事務所にとって
も多大な影響力を持つ。勝ち続けたいのなら、教育委員会のことは忘
れることだ。どうしてそんなに教育委員会に肩入れするのだ、と言う。

 貴代にこそこそと資料を渡す助役。
 その様子を携帯のカメラで隠し撮りするエリサ。
 貴代は、週刊誌の記者に電話する。


 加藤が、樹季のところに、週刊誌を突きつける。このS市教育委員
会とは、樹季の行っていたところだろう、と。
 ニュース番組でも取り上げられ、教育委員会はブラックボックスだ
と、評論家が言う。

 教育委員会の電話は鳴り続け、対応に忙殺される小山とエリサ。

 貴代が田川の前に、保護者多数を従えて現れ、『モンスター・ペア
レント撃退マニュアル(草案)』を突きつけ、これは教育委員会委員
長が集まって作ったそうだけど、田川も当然荷担しているのだろう、
と責める。こうやって、保護者を排除したのだろう、と。

 田川は、確かにそのマニュアルを作ろうとした。けれども、保護者
の排除を目的としてはならないと言う。

 貴代は、自分たちに対する田川の謝罪を要求する。そして、もしそ
のマニュアルが本当なら、田川の謝罪と、教育委員会の解散、そして
保護者による教育委員会の運営を要求する。


 樹季は城山に、今S市教育委員会は大変なことになっている、と言
う。
 城山は、樹季に何ができるのだ。しかも貴代は、樹季のクライアン
トなのだ。田川がなんとかするだろう、と言う。


 道夫のベッドサイドに座っている樹季。
 目を覚ました道夫は、「いい女が台無しですよ。そんな暗い顔をし
ていちゃ」と冗談を言う。
 樹季は、人生にとって大切なことは何か考えていた、と言う。今ま
で仕事で勝つことだと思っていたが、それだけでは足りないと気付い
てしまった、と。
 「贅沢ですよ」と道夫。
 樹季は、こんなことになってしまったのは、道夫といろいろな教育
現場を見てしまったから、何ができるかと思って、悩んでいるという。
 道夫は、「それができるのは高村先生だけですよ」と言う。

 道夫は樹季に、プレゼントを渡す。
 「ありがとう」と言う樹季。
 「先生、教育委員会を助けてください」と言う道夫。


 自宅でため息をつく樹季。


 出勤して、城山に話があるという樹季。樹季は城山について、企業
法務のノウハウを勉強して10年。城山とこの事務所のメンバーを信
頼している。だから、ここを辞めさせてください、と言う。
 ここを辞めてどうするのだ?と城山。
 樹季は、ここを辞めても弁護士であることは変わらない。今、樹季
を必要としているところへ行く、と言う。

 城山は、「弁護士の本分は、困っている人を助けることであること
を思い出しました」と言って、樹季を送り出す。そして躓いたら、い
つでも戻ってきてください。城山と樹季は、パートナーなのですから、
と。


 小山とエリサは、教育委員会の不祥事に関する事情説明会の案内を
見て、ため息をつく。三浦も道夫もいない。待ち人来たらずか.....
と。

 そこに樹季がやってくる。事務所は辞めてきたと言って。
 驚いて訳を聞く二人に、「わからない」と樹季。

 小山が、この件で田川が責められるのは、お門違いだ、と言う。実
は最初に教育委員会委員長を集めた席で、『モンスター・ペアレント』
と言い出したのは、知事。出席していた教育委員会委員長たちは、知
事におもねるように、次々と対応マニュアル作りに乗り出したが、そ
の場でただ1人反対したのが、田川だった。最初から、保護者達を
『モンスター・ペアレント』呼ばわりするのはおかしい、と。
 そのため、一度このマニュアルは、廃案となり、お蔵入りになった
はずだ。それを誰が今頃引っ張り出したのだろう、と言う。
 エリサは、あのちっちゃい助役が怪しい、と言う。
 理由を問われたエリサは、勘と.....証拠写真と携帯を見せる。

 遂に説明会の会場が開く。

 樹季は、誰かを連れてくると言ったきり、まだ会場に姿を現さない。
 貴代達の一団は、すでに壇上に並び、田川も姿を現す。


 その頃三浦は釈放され、警察署から出てきていた。
 三浦を出迎える元妻・智子(筒井真理子)と、中学校の制服姿の由
香。
 「由香、大きくなったな」と三浦。
 由香は、「パパ!」と言って、三浦に抱きつき、智子も涙ぐむ。
 三浦は、由香の身体を抱きしめ、智子に、どうしてここがわかった
のかと聞く。
 樹季に聞いた、と智子。樹季は、今日は都合が悪いので、智子に三
浦を迎えに言って欲しいと頼んだと言う。
 きっとこれでしょう、と本日9月9日午後2時から、教育委員会問
題の説明会があるというビラを見せる。


 説明会が始まり、貴代が、滔々と持論を述べる。閉鎖的な教育委員
会が、腐敗の温床になっている。業者との癒着もあるのではないか。
そのような教育委員会は不要だという。

 田川は一々、「そのようなことはございません」と否定するが、貴
代のアジ演説に、会場は湧く。
 貴代は、保護者主導の新・教育委員会設立を訴える。

 そこに、「待ってください」と現れる樹季。道夫から贈られたブラ
ウスを着ている。
 小山とエリサの脇を通るとき、入り口に証人も連れてきたと囁く。

 壇に上った樹季は、話し始める。
 最初は保護者をモンスター・ペアレント扱いし、教育委員会にも関
心は無かった。
 だが、自分が年老いたとき、この国を支えるのは、今の子供達。他
人のことを考えない、利己的な人間が増え、学校もその風潮に荒らさ
れている。
 では、子供達に何を教えたらいいのか。何も教える必要は無い。子
供は誰よりもよく、親や教師のことを見ている。
 でも、彼らもいつも正しい行いばかりできるほど強くないだろう。
 教師もしかり。

 それならば、両者が助け合う必要がある。その橋渡しのお手伝いを
教育委員会にさせて貰えないか。
 会社勤めの父親だけでなく、母親も子育てを通じて、日本の未来を
作っているのだ。子供達のために、もう一度教育委員会を信じてくれ
ないか、と頼む。

 貴代は、「そんなチャラチャラした弁護士が言う子供のためなんて、
まやかし。信じちゃダメよ」と言う。

 その時、小山が、前の席に座っていた助役の背中をつついて立ち上
がらせる。
 深々と頭を下げる助役。
 しまった、という顔の貴代。

 樹季は、ある人に言われた。もっと目線を下げて、子供達と同じ目
線に立って、物事を見るようにと、と言う。

 樹季の演説にエリサが拍手をし、会場のみんなも拍手をする。


 アシスタント・園部愛理(堀まゆみ)が、元樹季の部屋を掃除して
いる。
 加藤に、いつまで空けておくのだと問われ、いつでも帰ってこられ
るように、と愛理。樹季のことだから、いつ何時現れて、明日までに
資料を揃えるよう命じるかわからない、と。
 実は、樹季の部屋をそのままにさせたのは城山。そして加藤に、君
は事務所のエースなんだから、早く樹季の抜けた穴を塞いで貰わなけ
ればならないと言う。
 加藤は、一日も早く、樹季に近づけるようにする、と言う。


 教育委員会では、退院した道夫が出勤し、出前に来た、バー
“CAVERN”のマスター・時任昭雄(風見しんご)から花束を貰
う。

 三浦は、もう一度教師に戻りたいと言って、戻っていった。由香と
も定期的に会い、関係は良好らしい。

 田川が入ってきて、新しい弁護士が来ることになったという。
 エリサは、樹季でなくなると、色彩を欠いた職場になると言う。

 そこに入ってくる人物。樹季だった。城山の法律事務所を辞めて、
個人事務所を開いた。でもそう簡単に仕事が入るわけではないので、
教育委員会の顧問を引き受けることにした。今の樹季のタイムチャー
ジは千円といったところ、と言う。
 道夫は、樹季はタイムチャージに関わらず、最高の弁護士ですと言
い、樹季はその言葉が最高に嬉しいという。

 早速学校からの相談が山積している。
 その時、教育委員会へ向かう廊下から、ノシノシとモンスター・ペ
アレントの足音が近づいてきて、樹季はクビをすくめる。


寸  評  樹季が城山の事務所を辞めて、教育委員会のために働こうとする
のとは、御約束の展開ですよね。
 でも、樹季と道夫の関係は、曖昧なままで終わりました。最近多い
ように感じるのですが。いい感じではあるが、友達のままというペア。

 この展開だと、続編を作ろうと思えば、作れますね。
 番組開始前の宣伝では、実話を元に作ったと言っていましたけれど
も、教育委員会を潰す!という騒動があった市町村が存在するのでし
ょうか。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 最終回だと気を抜いたら、すっかり遅くなってしまいました。申し訳ありま
せん。
 やっと書き上げることができました。

 ところでわたしは寝付きがとても悪いのですが、その話をすると、横になる
とすぐに眠れるので、寝付けないとはどういうことかわからないと言う人がい
ます。
 眠りって、どうしてこうも違うのでしょう。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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