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タイトル:Daily Drama Express 2008/11/10 イノセント・ラブ (4)  2008/11/14


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2008/11/10 (Mon) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.月曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 月曜日の連続ドラマ
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タイトル イノセント・ラブ
局  名 フジテレビ系
放映日時 月曜21時
キャスト 秋山佳音(堀北真希)
 長崎殉也(北川悠二)
 桜井美月(香椎由宇)
 秋山耀司(福士誠治)
 瀬川昴 (成宮寛貴)
 浅野聖花(内田有紀)
 義道神父(内藤剛志)
 池田次郎(豊原功補)
主題歌
脚  本 浅野妙子
主題歌   宇多田ヒカル『Eternally - Drama Mix -』

あらすじ 第4話「幸せの兆し」

 夕食を作り終えた佳音(かのん)(堀北真希)は耀司(福士誠治)
が帰ってくるのを待っていた。冷めちゃわないといいけど……。そん
なことを考えていると、ふとクリップボードに貼り付けておいた殉也
(北川悠仁)とのツーショット写真が目に留まった。

 お兄ちゃん……。佳音は半分無意識に写真をはずした。

 お兄ちゃん、ごめんね。どうしてかよくわからないけど、あたしは
あの人におにいちゃんのことを見られたくなかった……

 少しして耀司が帰ってきた。
「遅いよ、どこに行ってたの?」
「ああ、ちょっと」
 耀司は言葉を濁した。耀司の視線は壁にかけられたクリップボード
に向けられていて、写真が取り外されていることを見過ごしてはいな
かった。
「あしたから仕事だね。ごめんね、あたしもついていきたいけど、新
しい仕事が入ったから」
「仕事?」
「うん、ピアノバーのウェイトレス。ううん、心配しないで。ホステ
スとかじゃないし、それに……」
 食器を取りにいきながら佳音は自然と顔がほころんだ。
「紹介してくれた人もとてもいい人だから」
 その瞬間耀司の目つきが変わった。
「あいつか」
 耀司はぼそりと言った。噴出しかけた憎しみを押し殺したような鋭
さがあった。
「えっ、何か言った?」
 佳音が聞いてきた。
「いや」
 耀司は笑顔を見せた。

 聖花(きよか)(内田有紀)を死なせようとしたことに昴(すばる)
(成宮寛貴)は思い悩まずにはいられなかった。すべては殉也のため、
間違っちゃいないはずなんだ……。確かに悪いことをしたにはちがい
ないけれど、でも……。

 そんなときに殉也がやって来た。昴はだまって聖花の部屋の鍵を差
し出した。
「こんな危険な男、二度と聖花の部屋に入れられないだろ」
 昴は自分を責めた。
「昴、傍からはどう見えても、聖花は生きている。俺にとっては命な
んだ」
 殉也は鍵を受け取らずそう言った。
「わかってるよ」
 殉也の気持ちを理解している昴は自然とそう答えた。
「なら大丈夫」
 殉也は屈託のない笑顔を見せ、鍵をもう一度昴に握らせた。昴は拒
まなかった。でも殉也に笑顔を見せることはできなかった。むしろ戸
惑っていた。聖花を死なせようとしたのに殉也は許してくれたばかり
か、これまでと同じように信頼すると言う。その思いに応えられると
は到底思えない自分がいた。
「来週聖花の誕生日なんだ。来てくれよ」
「ああ」
 そう答えた昴だったが、心は上の空だった。

 佳音は殉也に連れられてピアノバーへ行った。
「いいよ、殉也の紹介なら大丈夫だろう」
 マスターは快く佳音を雇ってくれた。さっそく佳音はテーブル拭き
などの仕事にとりかかった。
「秋山さん」
 殉也が声をかけた。
「佳音でいいですよ」
 佳音は特に意識した風でなくそう答えた。
「じゃあ佳音ちゃん、お父さんとお母さん亡くなったのいつ?」
「13歳のとき」
 殉也も両親がいない同じ境遇からそんな話になった。
「じゃあ、兄弟は?」
「……」
 佳音は一瞬言葉に詰まった。
「いません」
 佳音は笑顔を作ってそう答えた。
「ふーん、1人で頑張ってきたんだね、偉いなあ」
 殉也は感心していた。それを見ると佳音は後ろめたさを感じずに入
られなかった。

 夜、開店すると昴がやって来た。
「いらっしゃいませ」
 佳音がオーダーを取りに来た。
「がんばってるね、ここだと殉也といつも一緒だし」
 嬉しそうな表情を見て昴は言った。軽く言ったつもりだったが、佳
音は真面目に受け止めて何もいえなくなってしまった。
「答えなくていいんだよ」
 昴は慌てた風もなく、くつろいだ表情で言った。
「お水持ってきますね」
 佳音は顔がほてってくるのを感じて奥へ引っ込んだ。昴はなんだか
微笑ましく思った。そのとき昴は店の客の1人に手を掴まれた。
「久しぶり。何年ぶりかな?」
「あ、ああ、そうだな」
 昴は顔を強張らせた。
「今1人?付き合っている人いるの?」
「……」
「まさか女の人じゃないよね」
 答えない昴にその男の人は聞いてきた。さっき掴んだ手を一向に離
そうともしない。水を運んできた佳音はそれを見て、立ち尽くしてし
まった。
「僕ね、時々この店に来るのよ、あの人のピアノが好きで」
 昴は反射的に殉也を見た。明らかに激しく動揺した顔つきだった。
「まあいいわ、気が向いたらここに連絡ちょうだい。僕今フリーだか
ら一応」
 そう言って男は意味深な眼差しを残して去っていった。
 昴の目には佳音が入っていた。
「今のは秘密ね。僕と2人だけの。君だってあるでしょ、人に言えな
い秘密」
「秘密?」
「お兄さんのこと」
 その瞬間佳音は手にしたグラスを落としてしまった。昴に知られて
いる、それならそのうち殉也にも……。そう思うと激しく動揺せずに
はいられなかった。

 翌日、佳音は耀司を誘って横浜巡りをした。中華街で肉まんを食べ
たり、おしゃべりしたり。でも耀司は仏頂面して楽しんでいるように
は見えなかった。元からそういう人なんだけど。
「ねえお兄ちゃん!これからはずっと一緒にいようね。おいしいもの
食べたり、きれいなもの見たりしてさ」
 佳音は今さらのように言った。言わずにはいられなかった。佳音に
とって耀司はただ1人の家族。けれどそんな兄を佳音は内心疎ましく
思うことがしばしばだった。殉也に知られたらという思い。今朝も柄
の悪い工場の同僚がやって来てひと悶着起こしそうになっていた。そ
ういうのを目にすると佳音は兄がいなくなればと思わずにいられなか
ったのだ。そんな気持ちを打ち消してしまいたい。
「ああ、そうだな」
 耀司が笑顔を見せた。佳音も笑顔を見せ、耀司と手をつないだ。
「よせよ、恥ずかしい」
「いいじゃんたまには。昔はこうやって手をつないで、両隣にはお父
さんとお母さんがいて……」
 不意に脳裏に最後に祝ったクリスマスの光景が浮かんできた。それ
から炎に包まれる我が家。
「いつから、手をつながなくなったのかな……」
 佳音は突然うずくまり、息も苦しげになった。そしていきなり掛け
布団を何者かにはがされ……
「佳音!」
 耀司が叫んだ。
「俺たちはいい家族だったよ!」
 佳音は我に返った。呼吸も落ち着いてきた。
「大丈夫か?」
「う、うん」
「じゃあ行こうか」
 佳音は立ち上がり、にっこりと笑った。

 その後も大道芸人のショーを見たりして街を眺めて回った。
「次どこに行こうか」
 佳音はガイドブックを見ながら周りを見ていて、驚いた。前方の服
屋で殉也が物色している。佳音は身体が固まってしまった。耀司はそ
れを知ってか知らずかさっさと歩いていく。このままでは殉也と接触
するかもしれない。
「お、お兄ちゃん!」
 佳音は声をかけた。
「ん、どうした?」
 耀司は笑顔を見せながら振り返った。佳音はなんだかそれがかえっ
て恐かった。殉也は店内に入っていってしまった。
「あ、あたし疲れちゃった。少し休もう、あっちで」
 佳音は耀司をせきたててその場を離れた。

「どうした、溶けちゃうぞ」
 食べるスピードが遅いので耀司はそう言った。
「溶けている感じがおいしいんだよ、ほら」
 佳音は一口食べた。
「うん、おいしーっ!」
 佳音はそう言って見せたが、耀司はどこか面白くなさそうだった。
「もう今日は帰ろう」
「でも、まだいろいろ行くところあるよ」
「俺は疲れた、帰るぞ」
 せっかくいい雰囲気を作れたと思ったのに、最後は後味が悪いもの
になってしまって佳音は表情を暗くした。

 夕食をとりながら耀司が言った。
「佳音、好きな人とダメになったって言ってたよな、おれのせいで」
 自分が言ってしまったことを耀司が気にしていると知って、佳音は
慌てて首をふった。
「今は好きな人はいないよ。今はもういない。気にしないで」
 佳音はにっこりと笑った。
「ああ」
 耀司は拍子抜けたように言い、それ以上何も言わなかった。

 その晩、佳音は夢を見た。13歳のころの自分。林の中を駆けて逃
げている。誰かが追ってくるのを懸命に逃れようとして、佳音は転ん
でしまった。追ってきた誰かが襲いかかろうとする。そこへ棒を持っ
た男が現れ、追っ手を殴りつけた。
「やめて!」
 恐くなった佳音は叫んだ。すると男は振り返った。それは意外そう
な表情で自分を見つめる耀司だった。佳音は何か言おうとしたがそこ
で目が覚めた。
 佳音は不安げな表情で耀司を見たが、耀司はまだ眠っている。そこ
へ扉を叩く音がした。佳音が出ると大家さんだった。耀司と同居して
いることを聞きつけて追い出してほしいと言うのだ。
「は、はい」
 迷惑極まりないという口調で責める大家さんに佳音はそう答えるし
かなかった。佳音は不安になって耀司の様子を伺ったがまだ寝ている
らしく、動かない。少しホッとした佳音だったが、耀司は目を覚まし
ていて一部始終を聞いていた。

 佳音は殉也の家に掃除に行った。殉也は来週聖花の誕生日であるこ
とを伝え、パーティに来て欲しいと招待した。
「いいんですか?」
 佳音はびっくりした。
「もちろん」
 殉也はにっこりとして答えた。佳音は嬉しくなって何をしていいや
らわからずピアノを拭き始めた。
「今日は鼻歌が出ないんだね」
「え、ええ」
「君が歌うと聖花が笑うんだけどな」
 殉也はおもむろにピアノに座り、「アメイジンググレイス」を歌い
だした。佳音もそれに合わせて歌った。

 不意に物音がした。
「美月」
 殉也は驚いた風に立ち上がった。
「す、寸法合わせに来たんだけど、またにするね」
 美月(香椎由宇)は帰ろうとした。教会のお楽しみ会の衣装合わせ
にと思ったのだ。
「いいよ、やっちゃおう」
 殉也は引き止めた。だが美月は荷物を手にしたまま動かない。佳音
は美月が自分を伺っているのを感じた。どう見ても快く思っているよ
うには見えない。
「あの、あたしはこれで帰ります」
 佳音は慌てて荷物をまとめると家を出た。

「殉ちゃん、さっきの子誰?」
「ああ、週に1度掃除に来てもらってるんだ」
「お手伝いさんか、そっか。名前はなんて言うの?」
「秋山佳音ちゃん。僕と同じで両親を亡くして、1人でがんばってる
んだ」
 美月は殉也の話を聞いていなかった。
「殉ちゃん、昴さんから明日聖花さんの誕生会って聞いたの。あたし
も来ていい?」
「もちろん」
 美月は嬉しそうな顔をしたが、棚の上の卓上カレンダーが目に入っ
た。「佳音ちゃん」という付箋が何箇所にも貼られているのを見て、
美月から笑顔が消えた。
 耀司は真面目に仕事に打ち込んでいた。自分の経歴は保護司から話
されているので、からかう人も中にはいた。しかし耀司は怒ることも
なく平成に努めていた。だが、1つだけ耀司を一変させることがあっ
た。
「お前妹いるんだって?」
 何やらにたにたしながら同僚の1人が聞いてきた。
「妹に手を出したら、殺す!」
 耀司は有無を言わせない口調で追い返した。

 ある日池田(豊原功補)が耀司を訪ねてきた。
「隠れて妹さんに会ったら何されるかわからないからね」
と池田は前置きしてから言った。
「何か、隠しているでしょ?」
「帰れ!」
 耀司は取り合おうとしなかった。
「ばれたら妹さんが傷つくことなのかな?」
 耀司の顔色が変わった。池田はかまわず続けた。あの事件では引き
こもりの耀司が親との諍いから犯行に及んだと思われている。だが、
池田は耀司を見てつくづく思った。
「君は芯がしっかりしている。心の弱い人間じゃない。誰かかばって
んじゃないのか?」
 耀司は黙っていたがやがてゆっくりと口を開いた。
「話すことはない。帰ってくれ」

 耀司はいらつきながら作業場に戻ってきた。するとにやにやしなが
ら同僚の1人が近づいてきた。
「あんたさ、親殺したんだって?普通できねえよな。で、どうなの、
刺したときって。やっぱ弾力とか感じるの?」
 耀司は取り合わずに作業を続けていたが、ついにたまりかねてスパ
ナで同僚を殴りつけ、そのまま押し倒し近くにあったドリルのスイッ
チを入れて同僚の顔めがけてうなりをあげさせた。
「ば、ばかやめろ!」

 殉也はパーティの準備をし、聖花も車椅子に乗せてみんなが来るの
を待っていた。そこへ昴から来れないという電話が入った。昴は言っ
た。殉也が聖花の面倒を見続けるのなら今後もサポートはしていくつ
もりだが、自分はこの前と気持ちは変わってない。聖花にとらわれて
いる殉也が間違っていると思うから、パーティにはいけないと。
「わかった」
 殉也は昴を責めることはできないのを理解していた。
 美月もまたパーティにやって来なかった。佳音のことがひっかかる
美月は行く気になれないでいた。その代わり美月は佳音の経歴をホー
ムページ上で徹底的に調べていた。

 佳音は「聖花さん誕生日おめでとう」というデコ入りのケーキを作
ってパーティに出かけようとした。そこへ耀司が騒動を起こしたと連
絡が入ったので慌てて駆けつけた。

 同僚は、自分が余計なことを言ったからと反省した様子だったが、
耀司が何を聞かれてもしゃべらないので工場長は怒っていた。
「やっぱあんたみたいな人はやってけないんだろうな」
 そう言う工場長に佳音はひたすら頭を下げて謝った。

 アパートに戻った佳音はすっかり落ち込んで、パーティに行く気に
なれなかった。でも聖花を祝うための会なのだからと思い直し、耀司
にちょっと出かけてくると言うと部屋を飛び出した。

 殉也は大喜びで出迎えたので佳音は面食らってしまった。殉也は昴
や美月が来ないことを打ち明け、佳音が来てくれて本当に嬉しいと言
った。佳音もホッとし、ケーキを出してささやかなパーティを始めた。
「聖花さん、おめでとうございます」
 佳音は聖花に微笑みかけた。3人だけになってしまったけれど、殉
也も佳音も心から聖花を祝った。だがそんな様子を外からじっと見て
いる耀司の姿があった。その目は獰猛な肉食獣のようだった。

 翌日、耀司はスーパーでハンマーを買うと殉也の家に向かった。そ
して殉也が部屋に入るのを見てすぐさま後を追って入った。殉也は聖
花の髪を洗っているところだった。その背後に耀司が現れた。耀司は
ハンマーを振り上げてぎくりとした。聖花がこっちをじっと見ている。
だが、何も反応しない。ただじっと目を見開いて自分を見ている。耀
司はそれ以上殉也に近づけなかった。

 佳音は耀司を送り出した後、家事をしていたが、そこへ突然美月が
訪ねてきた。佳音はびっくりしたが美月は丁寧に一礼すると切り出し
た。強くて、鋭い目をして大人びた雰囲気に佳音は気圧された。
「桜井美月と言います。殉ちゃんのことは小さいころからよく知って
いま す。あなたのことも全部調べさせていただきました。お兄さ
んのことも」
 また……佳音は泣きそうになった。だが美月はそんなことにとらわ
れなく続けた。
「殉ちゃんに言うつもりはありません。その代わり」
 美月の目はいっそう鋭さを増した。鷲や鷹が獲物を狙うかのように。
佳音は身じろぎもできない。
「彼の前から黙って消えてください。彼には聖花さんという大きな十
字架があります。これ以上重荷を背負わせたくない。あなたの存在で
彼の純粋できれいな世界を汚して欲しくない。わかるわよね」
 言い終わると美月は立ち去った。

 池田は夜遅くまで1人会社に残って原稿を書いていた。新しい事実
が見つかったのだ。佳音は事件の後PTSD(心的外傷)で入院して
いたのだ。その医師から話を聞けば何かがわかるかもしれない。守秘
義務があるからそう簡単にはいかないが、とりあえず「兄の歪んだ愛
情」とタイトルをつけて原稿に取り掛かっていた。 

 すると何か物音がしたような気がして池田はあたりを伺った。だが
誰もいる様子はない。気のせいと作業に戻ろうとしたそのとき、池田
は突然背後からハンマーで殴り倒されそのまま気を失った。原稿を映
し出すパソコン画面の光に映し出されたのは耀司だった。耀司はパソ
コンに手を伸ばすと原稿と思われるファイルを1つ1つ消していった。

 美月に言われて佳音は殉也の家に行くのをためらい、掃除に行かな
かった。けれど殉也との出会いによって生きる希望や勇気を持てた思
い出が沸き起こってくるのを抑えられない。佳音は夜殉也が奉仕して
いる教会へと向かった。

 お兄ちゃん、そのときあたしは大きな罪を犯しました。あなたさえ
いなければと心の中で思ったのです。あなたは私のために戦っていた
のに……。あなたのしたことは、本当は何もかもわたしのためだった
のに。

 教会から出てきた殉也を見た佳音は耀司をうらむ気持ちがどんどん
はっきりしてくるのを感じた。たった1人の兄なのにという思いにも
襲われた。そんな正反対の気持ちに挟まれて佳音は苦しく、殉也に声
をかけずに走り去った。

 どうすればいいのかわからない。ただ目からとめどなく涙があふれ
てくるばかり。佳音は冷たい夜の街に立ちすくんで泣くことしかでき
なかった。


寸  評  昴のゲイ、耀司のストーカーチックな行為や近親愛、何やら『ラ
ストフレンズ』に似た構図になってきたような感があります。脚本家
が同じですのでそういう色が出てくるのは自然と言えば自然ですが。
ただ『ラストフレンズ』は同世代が共感する若者像でしたが、このド
ラマはどの世代も共感することはないだろうという点が痛いところで
す。
 余談はさておき、佳音にも葛藤が出てきました。殉也を思えば思う
ほど唯一の家族である耀司を否定しなければならないジレンマ。殉也
とも耀司とも手を取れることはできるのか?しかしこれも結論として
はできるのでしょう。佳音が聖花の存在を受け容れているように、殉
也も耀司を受け容れられるでしょう。そんな性格付けですので。なの
であまり強い葛藤とはいえないかもしれません。そういう点もドラマ
性を弱めている一因かなと思います。
 少々中だるみ的な感もありますが、ラストに向けての方向性、殉也
への愛の形はどうなるのか?という軸は持っているので、少しずつ面
白くなっていく可能性はあると思います。

執 筆 者 けん()

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2. 編集後記
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 先週、来年のカレンダーを買いました。気がつけばもう年の瀬が迫っている
と言う感じです。1年が経つのは早いなあと思いますが、それ以上に今年1年
何してきたっけというくらいめまぐるしいことに驚いてしまいます。1度ゆっ
くりとこの1年を振り返るという時間を持ちたいものです。(けん)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv/
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
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