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タイトル:Daily Drama Express 2008/09/05 魔王 (10)  2008/10/20


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2008/09/05 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル 魔王
局  名 TBS系
放映日時 金曜22時
キャスト 成瀬 領(大野 智)
 芹沢直人(生田斗真)
 咲田しおり(小林涼子)
 葛西 均(田中 圭)
 宗田 充(忍成修吾)
 高塚 薫(上原美佐)
  芹沢麻里(吉瀬美智子)
 芹沢典良(劇団ひとり)
 中西弘道(三宅裕司)
 芹沢栄作(石坂浩二)
脚  本 前川洋一
 西田征史
主題歌  「」

あらすじ  第10話 一族の崩壊…死のラストカード!!

 後悔している様子の芹沢直人(生田斗真)に、声を掛ける咲田しお
り(小林涼子)。犯人が分かっているのか?と。
 無言の直人に、しおりは、わかっているのですね。犯人を憎んでま
すか?と聞く。

 直人は、あの人の人生を狂わせ、まわりの人を死なせてしまった過
去を消せたら、どんなにいいだろうと思う、と言う。
 だから、それほどまっすぐなんですね、としおり。そして、そんな
に苦しまなければ生きていけないなんて、残酷ですね。でも、直人は
十分に苦しんだ。直人を救うため、しおりはどんなものが見えたとし
ても、目を背けない、と言う。


 事務所に戻った成瀬領(大野智)に事務員が、葛西均(田中圭)が
宗田充(忍成修吾)殺しを自白したと伝える。
 領は慌てず、大丈夫だと言う。もうすぐお友達が均の無実を証明し
てくれるはずだから、と。


 直人が芹沢典良(劇団ひとり)に電話する。
 典良は、均のことは残念ではあるが、殺してしまった罪は償わない
とな、と言う。

 直人は、均は犯人ではない、と言う。
 典良がその理由を聞こうとしたとき、直人は約束があると、電話を
切る。

 直人が会いたかったのは、麻里。
 直人は麻里に、あの時均と会っていたことを証言してくれ、と頼む。
 だが、断る麻里。

 均は取調室で均に、その時間、麻里と会っていたのだろう。なぜそ
れを言わない。言わないと、このままやっていない殺人の汚名を均は
着ることになるのだぞ、と直人。
 だが均は、自分が犯人だと思われても構わない。それであの人が不
幸にならなければいいと言う。

 その取り調べの様子を、マジックミラー越しに見ている麻里。

 直人の前に、麻里が現れる。


 典良は麻里に携帯が通じないため、机の周りをウロウロと歩き回っ
ている。

 そこに麻里が現れ、続いて直人も部屋に入る。
 麻里は警察で証言してくれた、と直人。


 典良は、俺のことはどうでもいいのか!と麻里を殴る。典良は、麻
里が均と不倫していることは、すでに知っていたのだ。
 麻里はもうこの家にいる資格は無いと出て行こうとするが、典良は
離婚は許さないと言う。そして今はこの部屋を出て行ってくれ、と。

 そこに芹沢栄作(石坂浩二)が入ってきて、典良が離婚しないのは、
芹沢家にとって、いいことだ。今離婚などしたら、選挙も近いのに、
何を書かれるか分からないからな、と言う。

 典良がキレる。栄作はいつも芹沢家にとって、最善のことをしてき
たが、それは父親としてのものではない。オレ達なんて、どうでもい
いというのか。死んでいった母さんは、そんな栄作に文句も言わずに
耐えた。体調が悪いときさえも。そのために死んでしまった、と言う。

 栄作は、芹沢家のことを考えて行動するよう命じると、部屋を出て
行く。
 部屋を出た栄作は、胸を苦しそうに押さえたが、それも一瞬のこと
で、すぐに持ち直す。

 直人と二人部屋に残された典良は、自分も栄作と同じかも知れない。
仕事ばかりで麻里を構ってやれなかった。あの日も九州に出張に行っ
ていて、と言う。

 直人は、均が充殺しの犯人ではないとわかっても、真犯人がわから
ない。典良に心当たりはないか、と聞く。

 すると典良は、知るわけ無い!と大声で叫ぶ。
 驚く直人に、典良は謝り、仕事で疲れているんだ、と言い訳する。


 領は均に、無罪が証明された。麻里が均と一緒にいたことを証言し
てくれたのだという。
 均は、麻里の幸せが一番大切なのに、なんでと嘆く。
 領は、麻里が均を助けたいと思っている気持ちを無駄にしてはいけ
ない、と諭す。

 直人は領に、「すべてあんたの思い通りに進んでいます。これで満
足ですか!」と怒鳴る。でも続けて、「あなたを捕まえようとすると、
あなたの弟やお母さんの顔が思い浮かぶ。あたなはボクと同じく人を
殺した罪にもがき苦しんでいる」と言う。

 「一緒にしないで下さい」と言うと、立ち去ろうとする領。
 その背中に向かって、「真中友雄さん」と呼びかける直人。
 足を止める領。

 領の前に回った直人は、謝る。11年前の事件の時からずっと謝り
たかった。事件のあと、やっと訪ねたら、引っ越した後だった。死ぬ
ことも考えたが、ここまで生きてきてしまった。刑事になって、悪い
奴を捕まえれば、許されるかと思ったが、そんなことは無かった。領
の気の済むようにするので、言って欲しい。死ねというなら、死にま
す、と言う。
 領は、「やめてくれ」と言うと、もう結末は決まっている、と続け
る。

 立ち去る領と、すれ違って、直人のところに駆けてくる薫。手には
赤い封筒を持っている。宛名は直人。
 中を開けると、数葉の写真。一枚目は充が殺された倉庫へ入ろうと
する直人の写真。次は背広を着た男性が入っていく写真。そして、最
後が、その人物が出てくる写真で、顔も写っている。典良だった。
 直人の頭の中に、領の言葉−−真実を知っても冷静でいられるか?
−−がリフレインする。

 その写真は、典良のところにも届いていた。


 公園で、山野と背中合わせに座る領。

 山野は、自分を虐めた奴らが今、震え上がっている。あの時、直人
が犯人だと言えなかったことを、英雄に申し訳ないと思っていた。で
も、これでやっと償える、と言う。

 領は、山野は充分償った。これが最後の仕事だと、分厚い赤い封筒
を残して、ベンチを立つ。


 直人はしおりに、均の万年筆のサイコメトリーを頼む。どんなもの
が見えても、ありのままを言ってくれ、と頼んで。

 しおりは、知っている男の人が、充にタバコを勧めて、充は亡くな
った。でも、その男性が誰かわからない、と言う。
 直人が、典良が写った写真を見せると、この人だという。
 ショックを受ける直人。
 「お知り合いですか?」とのしおりの問いに、「アニキです」と直
人。
 その言葉に、ショックを受けるしおり。

 外へ出た直人は、フラフラと歩く。


 栄作は領に、遺言状を作ると言う。
 急にどうして?と聞く領に、自分は息子達の育て方を間違えた。あ
のようにふがいなくては、死んでも死にきれない。自分がどのように
して今の地位を築いてきたか。まともなことをやっていては、築けな
い。栄作に万一のことがあったときは、領が二人の面倒を見てやって
くれ、と頼む。
 もちろんです、と答える領。

 領は突然、11年間も芹沢家のことばかり考えて、生きてきました、
と言い出す。
 「ありがとうございました。変わらず元気でいて下さって。落ちぶ
れるともなく、他人を犠牲にしていただいて」と言い続ける。

 気付く栄作。あの時、栄作に、「落ちぶれず、他人を犠牲にし続け
てください。また会いに来る日まで」と言った、友雄少年.....。

 栄作は笑いながら、あの日の約束を守ったという訳か。見事だな。
苦しかっただろうな。
 だが人間には錯覚がある。まっすぐな線が曲がって見えたり、曲が
った線がまっすぐに見えたり。あの時のわたしには、あれが最善の選
択だったのだ。息子を正当防衛で守ることが。
 今また、同じ立場に立ったら、同じように言うだろう。子供を守る
のが、親というものだ、と栄作。

 領は、自分の母親も苦しんだ。それでいいと言うのか、と言う。

 栄作は、領がそんなことを言えるのか。領もまわりの人たちを不幸
にしてきたではないか。曲がった線をまっすぐだと見てきたのではな
いか。それに直人は英雄を刺してはいないと言っていた、と言う。
 直人の言うことを信じるのか?と領。

 栄作は、親が息子のいうことを信じるのは、当然だろう。直人は英
雄を刺してはいない。事故だったんだ。でも、あの状況でそんなこと
を言っても、世間は信じないだろう。あの時は、正当防衛を主張して、
無実にするのがベストだったのだ、と言う。

 栄作は、それでも、英雄が亡くなったのことは事実だと言うと、
「真中友雄くん」と領に呼びかけ、英雄の事故死を詫び、頭を深々と
下げる。

 いたたまれなくなり、栄作の部屋を出て行く領。


 直人は中西に、典良が、充が殺された倉庫から出てくるところの連
続写真を見せ、典良の逮捕状を請求する。


 典良は突然、麻里に、パリに行く。付いてこい、と言う。
 断る麻里。
 典良は、自分に対しては、そんなことすらできないのか。そんなに
均のことがいいのか、と言う。
 麻里の頬を叩く典良。
 麻里は部屋を出て行く。

 1人取り残された典良は、麻里との結婚式の写真を見る。

 そこに人が入ってくる。薫に続いて直人ともう1人の刑事だった。
 警察手帳を示し、署まで同行を願う直人。

 典良は、今まで自分は散々直人を助けてきた。それなのに、と言う。
 直人は、「人は過去を忘れられるけれども、過去は人を忘れない」
と言って、典良を連行する。

 栄作の言葉が胸に突き刺さったまま、教会へはいる領。そこには、
祭壇に向かって一心に祈るしおりがいた。

 領に気付いたしおりは、領に、迷っているんですね。もうやめて下
さい。暗いトンネルから出てきてください。本当の姿は優しい人のは
ずです。本当の姿に戻ってください、『真中友雄さん』と言うが、領
はもう今更元には戻れない。英雄が死んだとき、自分は名前も過去も
捨てたのだ。自分は領なのだ、と言う。そして領の頬を涙が伝う。

 しおりは、領も領自身を愛してください。領はまわりから愛される
べき人だ、と言う。

 領は、自分は愛されるような人間ではない、と言うとしおりの手を
ほどいて、行ってしまう。


 直人は無人の会議室に1人座っていた。密かに泣いていたのだ。
 中西が入ってきて、直人を見守っていたが、やがて内ポケットから
赤い封筒を取り出すと、直人に差し出す。宛名は直人で、中には
10番・運命の輪が2枚。
 1枚は俺、1枚はターゲットに送られていた。2枚入っていると言
うことは、次のターゲットは直人自身ということだ、と直人。
 中西は直人に、共に闘っていこう、と言う。


 領は赤い部屋で、直人の写真をむしり取ると、「あと1人.....」
とつぶやく。


寸  評  これって、あの時に和解していれば、事件も起こらなければ、友
雄の人生も狂わなかったのに、という落ちですね。
 栄作の言っていることが、正論に聞こえます。

 ここまで、派手に領は連続殺人を起こしたのですから、それもやむ
を得ないと言う状況にしないと、振り上げた拳のおろし場所が無いと
思うのですが。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 一回目を見て、期待していなかったのに、心を捕まれたのが、『OLにっぽ
ん』です。
 業務のアウトソーシングというのは、自分の会社でも起きていることなので、
他人事とは思えなくて。
 それに社内の仕事の相手部門にも、沢山中国人が入ってきて、電話会議など
があります。
 それを聞いていると、「ああ、われわれの英語を聞いているアメリカ人など
は、このような感じに聞こえているのかな」と思います。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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