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タイトル:Daily Drama Express 2008/08/17 Tomorrow (7)  2008/10/10


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2008/08/17 (Sun) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.日曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 日曜日の連続ドラマ
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タイトル Tomorro
局  名 TBS系
放映日時 日曜21時
キャスト 森山航平(竹野内豊)
 田中愛子(菅野美穂)
 遠藤紗綾(緒川たまき)
 田中七海(黒川智花)
 蓮見洋治(陣内孝則)
 仙道郁夫(岸部一徳)
脚  本 篠崎絵里子
主題歌   『』

あらすじ  第七話 見捨てられた患者

 先日の医療ミスの件が、新聞記事になる。

 衆議院議員の松永泰三(品川徹)は、副市長の蓮見洋治(陣内孝則)
と遠藤紗綾(緒川たまき)に、こんな記事まで出て、再建も進んでい
ないじゃないか、と言う。
 紗綾は、もう優秀な専門医も呼んである、と言う。
 だが松永は、選挙も近いというのに、再建が進まないのでは、話し
にならない。銀行もこれ以上市民病院に融資できない、と泣きつかれ
た、と言う。
 蓮見は、今資金を引き揚げられてはと焦る。
 松永は、その時は、紗綾を院長にする約束も無しだと言う。
 紗綾は、今度こそ再建します、と言う。


 紗綾は市民病院に、帝徳医大のドクター達を連れてくる。
 紗綾は、半年後には、市民病院を脳外科専門病院に生まれ変わらせ
る。来月で外来も閉鎖。予約のみの患者だけを受け入れることにした、
と言う。
 そして、医者以外の職員の給料一律3割カット、と言う。

 ナースステーションで説明する紗綾に、師長の原田和子(エド・は
るみ)が反論。病院は医者だけで成り立っているわけではない。看護
師、栄養士、薬剤師、事務員、みんなで病院を支えているのだ、と。
 でも紗綾は、自分の方針に反対なら、ここを辞めればいい。いくら
でも代わりはいる、という。

 外線が入り、強い腹痛を訴えているので診て欲しいと頼まれる。
 紗綾は、断りなさいと言う。もう市民病院は、救急指定を外れてい
るのだから、と。
 電話を取った看護師・三島千夏(秋田真琴)は、仕方なく断る。


 森山航平(竹野内豊)は蓮見に頼むが、蓮見は紗綾の方針に反対し
ないで欲しい、と言う。


 紗綾と蓮見は、帝徳大の優秀な脳外科医・島谷(神尾祐)に、新病
院の構想を説明する。新しい機材も入れ、医師や看護師の制服も一新
し、患者に快適な空間を提供できるようにする、と。
 島谷は、いろいろな機材を注文する。


 入院患者の金子 (村松利史) が、落ち込んでいる。
 航平が訳を聞くと、金子は労災で首を痛めたのだが、入院も長引き、
仮病じゃないかと、会社の労災担当者から言われた、と言う。
 航平は、髄液が漏れていたら大変なので、一度MRIを取りましょ
う。入院したときにも撮っていなかったから、と。
 金子は、やっと自分のことを理解してくれる人が現れたと喜ぶ。


 事務長・仙道郁夫(岸部一徳)と航平が事務室で『出会い系サイト』
を見ている。
 そこに来た愛子は、病院のパソコンで出会い系サイトなんて!と怒
る。

 でも、仙道と航平が見ていたのは、『医師と病院の出会い系サイト』
。医師達の希望条件は、おおむね年収1,000万円以上。
 実は、西山室市の隣の市では、市民病院の状況が、ここと同じよう
な状態だったが、見事再建したと新聞記事に出ていた。
 その方法は、医師を増やすこと。医師1人あたり、
約1億5,000万円の収入増となる。世の中には、就職口を探して
いる医師が沢山いる、と、このサイトを教えて貰ったのだ。


 航平は内科医・片岡庸一(田中実)と、金子のレントゲン写真を検
討する。
 そこに紗綾が来て、金子をさっさと退院させるよう、言う。
 航平は、MRIを撮って、きちんと調べたい、と言う。
 紗綾は、金にならない患者を置いておくことはない、と言う。

 航平は片岡に、金子の検査を頼む。
 片岡は、紗綾に逆らいたくない。内科を巻き込まないでくれ、と言
う。
 航平は、調べて何もなければ、金子を退院させるので、と言って、
片岡に頼む。

 航平自身はこれから仙道と出かけるところだった。片岡は航平に、
早く行くよう、言う。


 仙道と航平は、転職希望の医師達と面談する。
 でも、妻が妊娠したので、産婦人科の閉鎖された西山室市には行き
たくないと断る医師。
 もう、総合病院はいい。開業医の手伝いをして、のんびり人間らし
い生活をしたい、と断る医師。

 一つもいい返事を貰えず、市民病院に戻ってくる仙道と航平。
 愛子は、ほつれていた航平の白衣のポケット口を縫って、航平に渡
す。
 仙道は、紗綾が引き連れていた人たちの白衣は、市民病院の白衣の
2倍の値段すると言う。
 愛子は、この白衣の方が『ザ・市民病院』という感じがして、好き、
と言う。

 ナースステーションでは和子が、みんなにおにぎりの差し入れをす
る。
 紗綾が次期院長に決まっているのかと問われた和子は、今の院長が
退任されたら、紗綾が院長に内定していると答える。

 田中七海(黒川智花)が愛子に、みんな紗綾の文句を言うが、自分
は紗綾に命を救って貰った。紗綾はあの時、自分のために戻ってきて
くれたのだ、と言う。


 航平がメールを読んでいるところに、外科医・藪内二郎(六角慎司)
が入ってきたので、やっと一通、市民病院に来たいという返信があり
ましたよ、と声を掛ける。
 でも、もうその時には、藪内はソファーに倒れこみ、眠ってしまっ
ていた。
 航平は藪内の身体に、そっと毛布を掛ける。

 そこに紗綾が入ってくる。
 航平は紗綾の前に、和子の差し入れのおにぎりを置くが、紗綾はサ
プリを取り出すと、おにぎりは要らないと断る。
 航平が、サプリメントだけでは身体に悪いと言っても、聞く耳を持
たない。

 航平は、一人内科医の就職希望者がいた。紗綾がなぜセレブ病院に
こだわるのか知らないが、セレブ病院にしたって、一般病棟まで閉め
る必要はない。両者の共存を考えていくことだって、できるはずだ、
と力説する。
 だが紗綾は、疲れているときにもうこれ以上、あれこれ言わないで、
と言う。

 その時、紗綾の携帯に電話があり、受けた紗綾は、出かけていく。

 紗綾が向かったのは、母親が入院している病院。そのセレブ病院の
院長は、紗綾の母親は発作を起こし、もう耐えられないのではないか、
と言う。
 何としてでも母親を生かそうとする紗綾。


 翌日の市の委員会で、市民病院をセレブ病院として再建する予算を
取り付けようとする蓮見。
 だが、委員達は民営化するなら、再建なんてせず、さっさと売っぱ
らっちゃえばいいと言う。そして蓮見のバックには、松永がついてい
るから、そんなことを言うのだろうけど、国には国の、市には市の政
治がある、と蓮見を攻撃する。

 ついに蓮見がキレる。今市民病院を売ったら、赤字だけが残る。今
はどんなことをしてでも、金を稼がなければならないのだ。何も苦労
もせず、いつも高みの見物のお前らに、文句を言われたくない、と言
う。


 航平と仙道は、市民病院を訪ねてきた就職希望の内科医と会う。
 彼は、今日は断りに来たという。大学病院の派閥争いに疲れて、何
のしがらみもないこの病院に来ようとしたのに、この病院もなかなか
複雑なようだ。昨晩、紗綾から断るようにとの電話を貰った、と言う。


 愛子と千夏は、金子が退院の準備をしているのを見つけ、止める。
 加茂湖は、片岡から退院するよう言われたという。
 千夏は航平に聞いてくるからと金子を止める。

 そこに片岡が入ってきて、金子に昨日退院について、説明したよね、
と言う。
 金子は素直に退院しようとしたが、荷物を持ち上げたとき、痛みに
座り込む。
 片岡は、金子のMRIを撮る。

 航平と片岡は、金子のMRIを検討する。金子の首には腫瘍があっ
た。
 片岡は、腫瘍は結果論であり、むち打ち症に対する紗綾の診断は正
しかった、と言う。
 航平が、腫瘍の治療について検討したいというと、片岡はその前に
紗綾の許可を取ってくれ、と言う。

 航平は、片岡はこの市民病院の内科医ではないか、と言うが、片岡
はみんながただ患者を救えば嬉しいと思っているわけではない。こん
な地方病院でくすぶっていたが、片岡は地位や名誉も名声も欲しいと
思っている。
 それがセレブ病院になることで、奇しくも手に入ることになった。
片岡も最先端の治療に携わってみたい、と言う。

 航平は紗綾を捜すが、紗綾は今日、セレブ病院に転換できるかどう
かが決まると言うことで、市民会館に詰めている、と教えられる。
 航平は出かけていく。

 片岡は紗綾に、航平がそちらに向かうかも知れない、と連絡する。
 連絡、ご苦労様、と紗綾。
 片岡は、来年から紗綾が院長になるそうで、紗綾に全面的に協力さ
せて貰います、と言う。
 紗綾は、それはどうかな、と言う。
 片岡は、循環器内科に協力させていただきます、と言う。
 でも紗綾は、時間がないので、最初は脳外科専門病院とする。それ
に循環器内科にも優秀な医者のアテがある、と言う。
 裏切られた気分の片岡。

 紗綾は、蓮見に促され、会議室へ入っていく。
 そこで今度の専門病院について、プレゼンテーションを行う。最高
の医療と、最高のリラクゼーションを提供する、と。

 参加者の1人が、こんな西山室市に、そんなお金持ちが来るかと問
う。
 紗綾は、金持ちは、どんな遠方からでも最高の医療を求めてやって
くる、と言う。バックには松永が付いているし、と。それに、患者と
家族がホテルに泊まるので、西山室市全体が潤う、と。

 会議が終わり、蓮見は紗綾に、これで専門病院は決まったようなも
のですね、と言う。
 そこに航平が駆けてきて、紗綾に話があると言う。
 紗綾は、これから打ち合わせなの、と蓮見と松永を見る。

 紗綾の携帯に着信。母親が入院している脳外科専門病院の院長から
で、母親が危ないという。

 紗綾は、蓮見も松永も放っておいて、駆け出す。

 階段を駆け下りた紗綾は、幼い女の子を避けようとして足を踏み外
し、真っ逆さまに落ちてしまう。

 落ちた紗綾は動かない。
 紗綾診た航平は、蓮見に「早く、AEDを!」と言う。紗綾は心臓
を強く打っており、心肺停止状態にある、と。
 人工呼吸をする航平。救急車も呼ばれる。

 愛子は片岡に、階段から転落した救急患者の受け入れを頼むが、片
岡は、「うちは救急受け入れは出来ない」と断る。
 愛子は、その患者は紗綾だという。

 救急車は、市民病院が受け入れを断ったという。電話を代わる航平。
 片岡は、金にならない救急を受け入れないと決めたのは、紗綾自身
だという。
 航平が、呼吸は戻っても、内臓損傷のおそれがあって、一刻を争う
と言うが、片岡は来ても誰も航平を手伝わないという。そうやって急
病人はたらい回しにされ、命を落としたのだ、と。

 航平は、救急車に市民病院に行ってくれるように言う。

 愛子が、看護師・加藤圭太 (永田彬)や、ほかの看護師達に、オペ
の手伝いを頼むが、みんな尻込みをする。
 片岡が当然だと言う。今の市民病院は救急受け入れに対応できない
状態になっている。だから、片岡は紗綾の方針に従ってきた。あの頼
りない院長の下、内科は自分1人で引き受けてきたのだ。なぜ自分が
ここまでやらなければならないのだと思う、と言う。

 愛子は、自分も、なんでと思うことはある。だから何の迷いもなく、
紗綾を助けようとする航平を見て、今まで自分はそうやってきたでは
ないか。紗綾が目覚めたとき、あんな奴らに助けられたと驚かせてや
りましょう。あいつらに借りが出来たと。今はまだ、市民病院なのだ
から。

 救急車が病院に着くが、出迎えたのは、愛子一人。航平はとりあえ
ずオペ室に紗綾を運び込み、愛子と二人でオペを始める。

 愛子の言葉を思い出す看護師達。そして次々と紗綾のオペの手伝い
に入る。

 ナースステーションには、片岡一人が取り残され、その様子を見守
る仙道。

 ナースステーションに金子が現れ、礼を言う。倒れたとき、助けて
くれた、紗綾に怒られるかも知れないのに、と。
 片岡は、目の前で人が倒れたら、助けるのが医者だ.....と言って、
ハッとする。


 紗綾の出血は続き、血圧も乱高下し、麻酔を深くする必要が出てく
る。だが、もうこれ以上の管理は、看護師ではできない。

 そこに片岡が現れ、テキパキと指示を出す。

 長いオペを、廊下の椅子に座り、待つ蓮見と仙道。
 「いい病院でしょ」と仙道。
 蓮見も同感だ。蓮見はこの市で生まれ育った。大勢の人のふるさと
でもある。だからこの市を無くすことはできない。だからプロジェク
トを今、止めるわけにはいかないのだ、と言う。

 やっと紗綾のオペが終わる。オペは成功した。


 目覚める紗綾。やはりここに運ばれたのだ、と言う。

 そこに航平たちがやってくる。航平は紗綾と少し話せますか?と言
う。
 航平は、今回のオペが成功したのは、航平1人の力ではない。1人
ではオペが出来なかった。それで考えた。医療は最新の機器より、ス
タッフの充実が大切なのだ、と。
 今まで通り、この病院を、市民病院としてスタッフを充実させて、
再建していきましょう。紗綾と歩み寄っていくことは出来るはずだ。
これから時間を掛けて話し合いましょう、と航平。

 紗綾は涙を流しながら、それでもこの病院は、専門病院にするのだ、
と言う。

 両者を心配そうに見守る蓮見。


寸  評  予告を見たときは、紗綾が過労で倒れるのかと思ったのですが、
事故だったんですね。

 こういうのを見ていると、紗綾は航平がルールを曲げてくれたおか
げで命が助かったわけで、こういう人には、その人自身に対して、厳
格にルールを適用してやりたくなります。
 やっぱり性格的に、医者向きではないですね。
 こういう時にも、人道的に助けられる人である必要があるんですね。

 考え方を変えると、この病院で、たまたま紗綾の命は助かりました
が、こんな状況では、逆に命を落としていても不思議はないかもしれ
ません。

 ところで、航平のいう専門病院と一般病院との融合。専門病院では
なく、総合病院ですが、たとえば聖路加国際病院は、セレブ御用達で
もありますが、普通の保険診療もやっています。保険で掛かっても、
雰囲気は豪華なので、あれば、セレブからのお金(あとは、教会の関
係もあるのかな?)が回ってきているのかな、と思います。

 また、専門病院ということだと、テレビの健康番組や、雑誌のそう
いうページを見ていると、へんぴな場所にある病院も結構ありますね。
脳外科手術で有名で、『神の手』と呼ばれる外科医がいる病院も、千
葉県の房総半島の方です。まあ、都心から、2,3時間だから、へん
ぴとはいいきれないかもしれませんが。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 俳優の緒方拳さんの訃報を知りました。ご冥福をお祈りします。
 緒方拳(以降敬称略)は、今週から始まる『風のガーデン』に出ていたはず。
誰が代役になるのだろうと思ってインターネットで調べたら、もうこのドラマ、
9月28日に撮影が終了していたのですね。代役の必要は無く、文字通りの遺
作なんですね。

 通常、連ドラというと、次回の放送までにギリギリ間に合わせて撮影という
話を聞くため、放送前に余裕でクランク・アップしているなんて、さすが倉本
聰の脚本のドラマ!というべきなのでしょうか。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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