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タイトル:Daily Drama Express 2008/08/21 コード・ブルー (8)  2008/08/29


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2008/08/21 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル コード・ブルー
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト 藍沢耕作(山下智久)
 白石 恵(新垣結衣)
 緋山美帆子(戸田恵梨香)
 冴島はるか(比嘉愛未)
 藤川一男(浅利陽介)
 田所良昭(児玉 清)
 森本忠士(勝村政信)
 梶 寿志(寺島進)
 西条 章(杉本哲太)
 三井環奈(りょう)
 黒田脩二(柳葉敏郎)
脚  本 林宏司
主題歌  Mr.Children「HANABI」

あらすじ 第8話「決断」

 ある夜、恵(新垣結衣)は自分が血に塗れた両手を見て激しく泣い
ている夢を見た。宿直後で疲れているせいだろうか……。恵はなにや
ら不吉な予感を覚えた。

 突然真壁が告訴を取り下げてきたと聞いて、翔北病院側は安堵の色
を浮かべた。だが、環奈(りょう)の気持ちがそれで整理できるはず
もなかった。

 夏祭りの山車の下敷きになった福島達夫という男性がヘリで搬送さ
れてきた。80歳になる父親の重蔵や妻の雅美、娘の結菜も事故に巻き
込まれ、救急車で運ばれてきた。

 達夫は胸部の打撲と山車の折れた木片が大腿部に突き刺さっていた。
比較的軽傷の重蔵や清美は達夫の具合を気にして騒ぎ立てていた。黒
田(柳葉敏郎)はオペを行った後、念のため4人ともHCUへ送った。

 だが、この家族、幼い娘の結菜はませてちょっかいを出してくるし、
重蔵は機器を弄り回して、スタッフを慌てさせたり、雅美は費用がど
うだとか、部屋が狭いなど文句を言い出す始末だった。

 絹江(島かおり)はリハビリ病棟に移ることになった。
「また会いに行くよ」
 耕作が声をかけると、絹江はにこにこした。
「あたしの孫、今度来るのよ。あなたにも会わせてあげる」
「……」
 耕作は感情を押し殺して頷くだけだった。搬送しているはるかにと
ってもそれはかなり辛くなるような光景だった。

 それをなんとか落ち着かせて、ランチを取りにいったところ、結菜
がやって来て「大変、おじいちゃんがいなくなった!」と騒ぎ立てた。

 耕作(山下智久)、恵、美帆子(戸田恵梨香)、一男(浅利陽介)、
はるか(比嘉愛未)はまたしても大慌てで探しに回った。重蔵はなん
とヘリに乗り込んでいろいろいじりまわしていたので、あきれ果てて
しまった。

 再度HCUに戻して、厳しく注意し、安静にさせたが、美帆子は重
蔵が高熱を発しているのに気づいた。すぐさまCTを取ったところ、
腸の損傷による腹膜炎の可能性が出てきた。同じころ、達夫の容態が
急変し、意識が混濁してうめき声を発するようになった。こちらも
CTを撮ったところ、脳に血塊があることがわかった。どちらも 緊
急オペの必要があった。

 だが、説明を受けた雅美は手術しても治る補償はできないと言われ
て、当り散らした。
「そんなこと急に言われて、同意書なんて書けるわけないでしょ!あ
んたが決めてよ、医者なんでしょ」
 恵は辛抱強く説明して回答を待った。
「あんた、こんな状況にいつも置かれているの?逃げたいと思わない
の?」
 雅美はふと尋ねた。
「助けを求めて待っている人がいると思うと逃げることはできません」
 恵はまっすぐと雅美を直視して答えた。
「わかったわ」
 雅美はようやく同意書にサインした。
 ませたこと言って困らせていた結菜も泣きじゃくって、達夫と重蔵
を心配していた。

 オペ直前にそんな様子を見て、耕作は言った。
「助けたいな2人とも」
「なに、いつになく熱くなってるじゃない」
 美帆子がいたずらっぽく笑った。
「でも助けたいよね」
 恵が言った。一男も頷いた。

 黒田と森本(勝村政信)執刀で手術が始まった。4人もサポートに
まわり、力の限りを尽くした。

 手術は無事終わった。黒田の説明に雅美と結菜はホッとした表情を
浮かべた。手術室傍の廊下のソファでずっと待っていたのだ。結菜は
泣き出していた。そんな2人に恵も、美帆子も、一男も、そして耕作
でさえ医師としての感謝されることの喜びを覚えずに入られなかった。

 田所所長(児玉清)は4人がよく頑張っていると感じ、黒田にそろ
そろフェローだけでヘリを担当させたらどうかと言った。「いざとい
うときは黒田先生がいるんですから」と。黒田は厳しい表情で「考え
ておきます」とだけ言った。

 ボイラーの熱照射で重傷を負った男性を助けるため、ドクターヘリ
要請が入った。担当は恵。黒田とはるかが同乗した。

 現場からの報告では患者は1名ということだったが、着いてみると
次々と重傷者が出てきた。
「増援要請ですね」
 恵は瞬時に判断して、黒田を見た。黒田は頷いた。知らせを受けて
すぐさま耕作と美帆子が現場に向かった。

 恵は手際よく動いて処置にあたっていたが、不意にボイラー室に
1人取り残されていると聞かされて、すぐさま駆けつけていった。
「おい待て、白石!」
 黒田はすぐさま後を追った。
「事故が起きた室内に入るには消防への安全確認をしろ!」
 追いついた黒田は恵に声をかけたが、その矢先に突然恵の頭上に鉄
骨が落ちてきた。
「白石!」
 黒田は恵を突き飛ばしたが、そのせいで自分が下敷きになってしま
った。

 耕作と美帆子は現場で黒田のケガを知り、すぐさま黒田のもとに向
かった。黒田は手が鉄骨の下敷きになっていて、すぐには助け出せそ
うになかった。どうしたらいいのか、誰もわからなかった。すると黒
田が言った。
「切れ……藍沢」
 助け出すためには手を切るしかなかった。
「わかりました」
 耕作はいつものように無表情に答えた。
「藍沢?」
 美帆子は疑るような眼差しを耕作に向けた。黒田の手を切断するこ
とは黒田の医師生命を断つことになる!
 だが、耕作に迷いはなかった。黒田の手を切断し、ヘリで病院へ搬
送した。


寸  評  今回はサブストーリが並列した展開でなく、メインストーリーが
2本直列状態になっていました。しかし前半と後半のストーリーに関
連性がなかったので、ちぐはぐな気がしました。前半は微笑ましくて、
後半は黒田の医師生命が断たれるというシリアスな展開でもあり、う
まくつながっていない感じが不自然に感じたのです。黒田先生の医師
生命を断つ話はものすごく重いので、もっと深く丁寧に書いてほしい
と思いました。例えば、実際に藍沢が黒田の手を切断するシーン。無
表情な藍沢の中に宿る思いは?そのとき黒田はどんな思いでいるのか?
こういうところは生々しいからと言って省略するのはもったいないな
と思います。

執 筆 者 けん()

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2. 編集後記
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 小説、映画と大ヒットした『恋空』もドラマでは苦戦のようですね。理由は
様々あるのでしょうけれど、一番大きいのは当初ノンフィクションを謳ってい
たのが、事実を基にしたに変ったことでしょうか。確かにフィクションである
ならば、あまりにも安易なストーリーですので、面白みは半減してしまうかも
れません。(けん)

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