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タイトル:Daily Drama Express 2008/07/20 Tomorrow (3)  2008/08/22


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2008/07/20 (Sun) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.日曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 日曜日の連続ドラマ
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タイトル Tomorro
局  名 TBS系
放映日時 日曜21時
キャスト 森山航平(竹野内豊)
 田中愛子(菅野美穂)
 遠藤紗綾(緒川たまき)
 田中七海(黒川智花)
 蓮見洋治(陣内孝則)
 仙道郁夫(岸部一徳)
脚  本 篠崎絵里子
主題歌   『』

あらすじ  第三回 暴かれた医療ミス〜そして、親子の絆〜

 森山航平(竹野内豊)は、副市長・蓮見洋治(陣内孝則)から、こ
れからも市民病院のために頑張ってくださいと、市役所から送り出さ
れる。


 田中七海(黒川智花)は姉の田中愛子(菅野美穂)に、航平がいな
ければ、命がなかったんだよね、と言う。
 愛子は、そう言ったとき、七海の脈が上がったとからかう。
 愛子は、医者としてはいいけど、男としてはねぇ、と言う。


 航平は病院へ向かう途中、ペンキ職人の村上伸介 (ベンガル) とト
ラブってしまう。

 伸介がフラフラと倒れるところを見た航平は、声を掛け、家の人に
迎えに来て貰った方がいいと言うが、身内なんていねぇと言って、フ
ラフラと立ち上がる伸介。いつものことだと言って。
 航平は、いつでも調子がおかしければ、市民病院に来てください、
と言う。


 蓮見は遠藤紗綾(緒川たまき)に、医療ミスを起こした医師など雇
って大丈夫か、と心配する。
 紗綾は、病院再建に役立つ医師か、役立たないか様子を見てから決
めると言う。そして、それまで医療ミスの件は黙っていて欲しい、と。


 遅れた航平に愛子は、白衣を渡し、来てくれないかと思いました。
途中でイヤになって、来てくれなくなってしまう医師は、今までも多
かったから、と。

 ナースステーションで師長の原田和子(エド・はるみ)からみんな
に紹介される航平。
 外科医・藪内二郎(六角慎司)は、航平が外科医と聞いて、自分の
負担が半減すると歓迎する。

 そこに紗綾がやってきて、航平には、外科だけでなく、もう一つ科
を受け持って貰う。それは透析センター。
 今度、透析センターを新設する、と紗綾。

 愛子は紗綾に、透析の出来る病院はいくつもある。なぜ産婦人科や
小児科を閉鎖して、透析センターなどを新設したのかと聞く。
 紗綾は続けなければならないので、年間500万円の収入になる。
そこからセンターを新設する費用や諸経費を除いても、400万円の
利益。しかも患者には助成金が出るから、実質個人負担ゼロ、と言う。

 紗綾は航平に、ほかの病院が紹介してくれた病院に、キックパック
として100万円を出しているなら、うちは200万円出してもいい。
そうしても、儲かる、と言う。

 愛子が、儲け話ですか、と言うと、紗綾は、透析で利益を出せば、
ほかの患者を救える。愛子の望んでいる医療ができるのだ、と言う。

 愛子は航平に、紗綾のいいなりになるのですか?と問い詰める。
 でもその時、透析の器具が来たと呼ばれ、航平は透析センターへと
行ってしまう。

 その夜、愛子は同僚看護師の三島千夏(秋田真琴)と酒を飲み、航
平が紗綾の言いなりだと文句を言う。
 千夏は、愛子は航平のことを好きなのではないか?と言う。
 愛子は、そんなことは無い。航平は涼子 (大沢あかね)や七海を助
けてくれた立派な人だと思っていた。それなのに、と言う。

 事務長・仙道郁夫(岸部一徳)と将棋を指している航平。医局に戻
った感想は、怖い、という。涼子や七海の時は、ただ目の前の患者を
助けなければならないという思いで動いたが、と。

 将棋は航平が勝ち、仙道は航平の就職祝いに一杯やりますか、と誘
う。
 航平は、まだ仕事が残っているから、と断る。

 さっそく透析センターには、10人近くの患者がやってくる。
 愛子は、これだけで4,000万円の利益ってこと?と考えてしま
う。

 病院に村上がフラフラとやってきて、気持ち悪そうに口元を押さえ
る。

 航平のところに透析患者として連れてこられる村上。早速透析を受
ける。村上は、息子に送金するため、ペン塗りの仕事を沢山入れてい
て、透析に通う時間が取れず、病院にも行きにくくなり、ここ1週間
透析を受けていなかった。
 本来、人工透析は週に3回受けなければならない。もう少しで心不
全を起こしそうな危険な状態になっており、貧血、吐き気は、透析を
受けていないために発現している。

 CTの結果、村上の腎臓は、長年の透析で、ボロボロ。助かるため
には、腎臓移植が必要。できれば、身内からの生体腎移植が望ましい、
と航平は村上に言う。
 村上は、身内なんていないと言う。
 村上真一 (塩谷瞬) は息子では?と航平が聞くと、村上は息子とは
縁を切った。このまま死ねれば、これで楽になれる、と言う。


 航平は紗綾に、村上に腎移植を勧めたが、まだ説得できていないと
報告する。
 紗綾はすぐ村上を転院させるよう命じる。透析は長く続けてこそ、
利益が増える。先が短い患者はいらない、と言う。それにこの病院で
は腎移植手術はできない、と。
 航平は、わかっている。でもほかへ移るまでの間は、透析を受けさ
せたいと言い、了承される。

 愛子が事務室へ行くと、将棋盤の前にいるのは、仙道1人。愛子は、
航平は当直のはずではないのに、と言う。
 仙道は、航平の所へ愛子を連れて行く。
 航平はこのところ、ずっと空き時間にオペの練習をしていたのだ。
 仙道は、医者に戻ることは簡単なことじゃないんですね。暫く詰め
将棋で我慢します、と言う。

 それを見た愛子は、病院を飛び出していき、村上の息子・真一の行
方を訪ねる。


 病院の廊下に、入院中の男の子が立っている。
 紗綾が声を掛けると、もじもじしている。
 紗綾が、はっきりしなさいと言うと、怖くて1人ではトイレに行け
ない、と言う。

 そこに来た航平が様子を見ていると、紗綾は、「来なさい」と男の
子に声を掛ける。


 診察時間が来ても、村上が現れない。
 航平は原付で村上の所へ行く。

 そうすると、村上は透析に行くには、週3回、1回に5時間かかる。
それじゃ、仕事にならない。医者が生活の面倒みてくれるのか?前に
ひどい目にあった、と通院を拒否する。


 愛子は、モダンなオフィスビルに、真一を訪ねていき、村上に腎臓
を分けて欲しい、と頼む。
 だが真一は、今は他人からも移植できるようになったと聞いている。
他の人を当たってくれ、と言う。
 愛子が、それでは間に合わない。血のつながった父親を助けたいと
思わないの?と問いただす。

 真一は、助けたいとは思わない。あの父は、病気になったとき、母
親と自分を捨てた。もともと身体の弱かった母親は、間もなく亡くな
ったのだ、と言う。


 航平が愛子に、真一に会いに行ったんだって?と聞くと、愛子は航
平に負けていられないから、と答える。

 そこに村上が怒鳴り込んでくる。なぜ真一になんて会いに行ったん
だ!と。

 その村上が、突然倒れる。


 蓮見が紗綾に、8年前、航平が医療ミスを起こしたときの患者の資
料を渡す。訴訟になりかけたが、病院側がもみ消したらしい。
 その資料を見ていた紗綾の顔色が変わるが、蓮見のどうしたのかと
の問いには、答えない。


 村上の透析の管理をしている航平と愛子。
 愛子は、こんなにお父さんが苦しんでいるのだから、もう一度真一
に頼んでみる、と言う。
 だが、村上は断る。真一は、自分にはできすぎた子供だから、と。

 航平は、村上が移植を拒むのは、真一の負担になりたくないからだ
ろう。無理して仕事をするのは、少しでも真一にお金を渡したいのだ
ろう、と言う。
 村上は、それなのに真一にいくらお金を送っても、受け取ってくれ
ない、と言う。

 真一が小学生の時、親子での二人三脚があった。真一はとても足が
速かったが、村上は苦手だったので、ビリから二番目という、真一と
しては屈辱的な順位となった。それなのに真一は村上を責めなくて、
むしろ慰めてくれた。こんなお荷物な親は、いない方がいいんだ、と
言う。

 愛子は、どんな親でも、いてくれるだけでいいと言うと、ナースス
テーションへ行くと言って、その場を離れる。

 航平は、愛子は幼くして両親を亡くしているのだと、説明する。

 外を見た愛子は、玄関の外に真一が立っているのを見つける。そし
て追いかけると、真一はバイクにまたがる。
 愛子はバイクの前に立ちはだかる。
 そんな二人を、医局の窓から見る航平。

 愛子は、真一に、本当は村上のことが心配だからここへ来たのでし
ょう。腎臓移植に詳しかったのは、調べていたからでしょ、と問われ
た真一は、別に、と答える。

 愛子は更に、村上に会うために、送られた金を手渡しで返しに来て
いたのだろう。村上も、返されると分かっていて、真一の成長した姿
を見るために、送金していたのだろう。会えるだけで幸せじゃないか、
と言う。
 真一は、自分の腎臓なんて、村上にとって迷惑なだけだと言う。

 そこに航平が来て、真一に説明したいと言う。

 航平は真一に、村上のCT画像を見せる。村上の腎臓は一つしかな
い。実は村上はまだ真一が幼かったとき、腎不全になった妻に、腎臓
を一つあげているのだ。
 14年前、その村上の残された腎臓が悪くなり、そのことを村上の
妻は、悔い、村上の病室にも通っていた。
 そんな妻の負担になることを悔い、村上は母子の前から姿を消した
のだろう、と航平。

 航平に言われ、真一は母の脇腹にあった手術痕を思い出す。
 航平は、そんな父親の思いがこもっているのだろうと、真一が投げ
捨てていった、真一の就職祝いを渡す。そして親子といえども、移植
の無理強いは出来ないが、それでも真一に頼みたいと言う。

 その時、村上の急変が伝えられ、航平はオペへと向かう。その背に、
真一は村上のことを頼み、頷く航平。


 オペは成功し、村上の枕元に付きそう真一。

 目を覚ました村上に真一は、自分の腎臓を貰ってくれと言う。

 夜明け。
 愛子は航平に紙コップを渡すと、航平に甘えているだけだと言った
ことを、詫びる。航平がどんな思いで医者に戻ろうとしたのか、わか
らなくて、と。

 航平は、愛子が真一に会いに行ってくれたから、真一の移植が出来
るようになったのだ。ありがとう、と握手を求める。


 紗綾の手元にある、航平が事故死させた患者の名は、『田中好美』。


 航平と愛子は、移植の出来る病院への紹介状を渡し、村上親子を送
り出す。
 愛子は村上に、移植後のケアは当院でも出来るから、いつでも来て、
と言う。

 去っていく村上親子は、まるで二人三脚をしているよう。


 紗綾は航平に、透析患者のキャンセルが相次いでいる。透析中に患
者が倒れたことが噂になっているのだ。

 事実を説明しようとする航平に紗綾は、事実はどうでもいい。噂に
なっていることが問題。1人の患者に入れ込みすぎたことが、問題の
発端なのでしょ、と言う。

 航平は、大学病院でも、散々そう言われた。数をこなせ、と。
 でも、もうあの頃には戻れない、と言う。
 紗綾は、そうしているから、8年前の医療事故を起こしたんでしょ、
と言う。

 航平は、最初はあの事故を忘れようとしたが、今はもう逃げない。
 紗綾は、遺族の前でも同じことを言えるの?と言って、蓮見から渡
された報告書を航平に渡す。被害者は愛子の母親。

 書類を手に、ショックを受ける航平。報告書には、田中好美は昭和
27年生まれ。好美死亡当時の娘達は、愛子20歳、七海11歳とあ
る。


寸  評  わたしはこのストーリーはどうだかな、と思います。戦前の修身
の教科書ではあるまいに。子供だから、親に腎臓の片方ぐらい渡して
も当然というコンセンサスが形成されている世界は怖いです。
 事実、村上は、妻に片方の腎臓をあげてしまったため、自分の腎臓
の機能不全を引き起こしてしまったのかもしれません。母親が腎不全、
父親も腎臓を悪くしている真一は、やはり腎臓が弱いかもしれません。
そのような人から片方の腎臓を取ってしまったら。
 もし真一の腎臓が悪くなったら、まだ今はいないけれども、将来結
婚し、子供をもうけたら、妻子から腎臓を貰うのでしょうか。

 医者は、生体肝移植ができるという事実を提示することは必要と思
います。でも、腎臓を渡すよう勧めてはいけないと思います。医者は
患者に対して強い立場にいると思います。これも一種のハラスメント
でしょうか。
 腎臓は二つあるので、一つを取り出しても、確かに生きていける。
でも、逆に言えば代々二つあると言うことは、二つあるべき生理的な
利点が有るはずです。

 移植は神の領域に踏み込んでいる−−わたしには、そう思えるので
す。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 ドラマの配役は、たいてい、役者の実年齢よりも、配役上の年齢の方が若い
ですよね。
 でも、『コードブルー』に関しては、配役上の年齢が上だと思うんですよね。
とくにはフェローたちの年齢が書いてありませんが、浪人しなくても医学部を
卒業するのは24歳。一度で医師国家試験に合格して研修医になって2年。更
に彼らは各地の救命救急で、実務経験を積んでいるという。優秀でも救急救命
医として自立できるとしたら数年かかりますよね。これらを積み上げると、最
短でも30歳になっていることになります。特に新垣は子供に見えるのですが。
それと、髪の毛。救急救命医なら、もっと手入れが簡単で邪魔にならないよう
にしているべきだと思うんですよね。その点で合格が、一番腕は悪そうな藤川
のみ。特に女性達の長髪で、顔に掛かっているの、どうにかして欲しいです。
医療ドラマ、それも救急救命をテーマにするなら、恰好を構っていられない戦
場だという覚悟で、女優さん達も、メイクやヘアアーティストの人たちも造形
して欲しいと思います。
 その点まだ、恰好は『Tomorrow』の方が、ホンモノっぽいですね。
(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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