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タイトル:Daily Drama Express 2008/07/22 モンスター・ペアレント (4)  2008/08/18


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2008/07/22 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 日曜日の連続ドラマ
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タイトル モンスターペアレント
局  名 フジテレビ系
放映日時 火曜22時
キャスト 高村樹季(米倉涼子)
 望月道夫(平岡祐太)
 三浦圭吾(佐々木蔵之介)
 小山和明(温水洋一)
 城山幸太郎(草刈正雄)
 田川龍之介(角野卓造)
脚  本 荒井修子
主題歌   『』

あらすじ  第四話 息子を絶対医者にしろ!

 理科の授業。教室の後ろで父兄が見ている。
 デンプンについての授業。

 教諭が説明を始めると、1人の父親が、そんな雑な説明では答えら
れない。ジャガイモが育ってきた諸条件が提示されていない。息子の
担任は、息子の学力を最大限に伸ばす授業を行う義務と責任がある、
と言う。


 樹季はミスをした若いアソシエイト・松岡を怒鳴りつける。契約書
がクリア版になっておらず、このままでは顧客に不利な条件が残った
ままのバージョンにサインさせるところだった。サイニングの前に気
付いたからいいようなものの、と言う。

 仕事の良きライバルである加藤和臣(眞島秀和)が、松岡は趣味で
チェロを弾いていて、発表会も近く、緊張していたと守ろうとするが、
樹季は、そんなことは言い訳にならない。仕事が出来ない人は、仕事
をする価値が無い、と言う。

 樹季は、道夫からの電話を無視する。

 代議士との会食の時間が来て、樹季はアシスタント・園部愛理(堀
まゆみ)に回して貰ったハイヤーで向かう。

 代議士は、樹季のおかげで委員会はうまくいった。樹季のような優
秀なブレーンがいて、頼もしいと言う。

 そこに代議士の主治医がやってくる。江藤克己(哀川翔)。幹事長
の手術もこなしている。
 江藤は城山幸太郎(草刈正雄)とも懇意で、樹季と名刺交換する。
 樹季は、また道夫から掛かってきた電話を無視する。

 帰宅すると、道夫からの "Help me" と書かれたFAXが届いてい
た。


 翌日教育委員会に出向いた樹季は、様々な保護者の訴えを聞いてい
た。

 子供が掃除させられるのはおかしいと訴ったえる母親。
 樹季が掃除も子供に社会性を身につけさせるための教育、と説明し
ても、自分の子供に、そんな教育は要らない、と母親。

 次の父親は、子供がどんな服で登校しても自由でしょ、と言う。娘
の服はゴスロリ。
 樹季が、学校には勉強に適した服装があると説明しても、聞かない。

 これで終わったとホッとする樹季。
 すると道夫が、後1人、アポ無しの相談者がいると言う。
 アポが無いのは、校長も保護者の味方のため、問題が教育委員会ま
で上がって来ないため。困っている教師は、道夫の友人・寺田(少路
勇介)。

 困らせている親は、エリートで、有名な医者。エリートには樹季で
なければ対応できないと言われ、セレブならと引き受ける樹季。でも、
エリート・モンスターってどんなだろう?と想像できない。

 小学校へ行く樹季と道夫。
 その保護者は、担任教師の寺田の教え方が悪いと言って、三日にあ
けず授業参観に来ているという。
 樹季は、参観日でなくても授業を見ていいのか?と聞き、道夫は最
近は開かれた学校として、許されていると答える。

 教室を覗くと、分数の授業中。そして授業を見ている医者とは、江
藤。
 江藤も樹季に気付き、教室から出てくる。

 江藤と話す樹季と道夫。
 江藤は、分数を正しく教えなければならない。基礎が重要だという。
 同意する樹季。数を正しく理解しなければ、高等数学に対応できな
い、と。

 江藤は、『数』という字の書き順が間違っていると指摘。
 道夫は、書き順ぐらい、と言うが、樹季は初等教育にとっては、書
き順も大切だ、と江藤に同意。


 教育委員会に戻ると、道夫は江藤と樹季に対して、文句を言う。事
務員の相原エリサ(大友みなみ)は、いつも仲がいい二人が、今日は
珍しいと言うが、樹季は、自分は道夫とは仲良くない、と言う。

 道夫は江藤のことを『モンスター』と呼ぶが、三浦圭吾(佐々木蔵
之介)は注意しない。
 樹季が指摘すると、三浦は、本当のモンスターというのもいる、と
言う。
 樹季は、要するに三浦は樹季に反対したいだけなんだ、と言う。

 道を歩いていた道夫は、突然腹痛に襲われ、道にうずくまる。


 その頃樹季は、「道夫の奴!」と言いながら、クッションにパンチ
をしていた。そして腕の痛みに、顔をしかめる。


 樹季は、翌日江藤に診て貰う。腕にも全身にも何も問題はなかった。
 こんなに早く診ていただけるなんて、と喜ぶ樹季に、江藤は、樹季
も自分同様、"Time is Money." の仕事をしているのでしょう、と言
う。
 そして息子に、この病院を嗣がせたい。息子には自分の遺伝子が伝
わっているのだから、優秀なはずだ。
 それなのに今年になってから、成績が落ち、全然上がらないのは、
担任の教え方が悪いせいだという。


 図工の時間になる。
 江藤が教室の後ろのドアを開けた途端、児童達がピリピリし始める。


 松岡のレビューで、キツイだめ出しをする樹季。これくらい付いて
こられなければ、スタッフ失格、と言う。次回にはと言われると、そ
んな暇はない、と樹季。


 教育委員会へと急ぐ樹季。江藤との話し合いだが、S市教育委員会
教育長・田川龍之介(角野卓造)が不在なので、三浦が同席する。
 江藤が来ると、小山和明(温水洋一)の様子がおかしくなる。

 江藤は授業で息子が作った作品を持ってきて、息子には今後一切、
図工の授業を受けさせないで欲しい、と言う。
 三浦は、図工は作品の完成度を問うのではなく、作る過程の喜びを
味わうことも、重要だと言う。
 寺田は、芸術系の大学を出て、教師になったので、人一倍熱心なの
だろう、と道夫。
 江藤は、芸術系の大学を出てた奴は、ろくな奴ではないことを知っ
ている、と言う。

 江藤は、親が図工の授業がいらないと言っているのだ。だから、事
前に教育委員会の許可を取りに来たのだという。

 教育委員会の建物を出ると江藤は樹季に、樹季が寺田の肩を持つな
んて、意外だった、と言う。
 樹季は、学校教育法でも、子供には文科省の定めるカリキュラムを
受けさせる義務がある、と言う。
 江藤は、樹季も弁護士になるのに必要ない科目は手を抜いていただ
ろう。息子は医者になることに決まっているのだから、と言う。

 小山は、江藤に見つからないよう身を縮めていたが、途中で抜け出
し、バー“CAVERN”へ行く。

 やがて、道夫とエリサがやってくる。樹季は弁護士事務所へ戻った
ので、来ていない。


 翌日、打ち合わせをする、樹季、道夫、三浦、小山。
 小山が、江藤をあんな風にしてしまったのは、自分だと打ち明ける。
6年前、江藤の上野息子・英一郎を担任した。
 英一郎は、父親の言いつけをよく守り、休み時間まで勉強していた。
 小山は、追いつめられたような英一郎に、ビートルズの曲を聴かせ、
人間は自由に生きていいのだというメッセージだと教える。
 英一郎は、医学部附属中学の受験に、白紙の解答用紙を出し、中学
を卒業すると、家を出ていったのだ。
 そのため小山は学校に居づらくなり、田川に拾って貰って教育委員
会に移った。

 樹季は、三浦は江藤が以前騒動を起こしたことを知っていたのね。
だから『モンスター』と呼ばれても、仕方ない保護者もいると言った
のね、と言う。

 道夫は樹季に、小山が英一郎にしたことはも違っていないと思う。
それでも樹季は、英一郎が医者になった方がいいと思うのか?と問う。
 樹季は、そう思うわけではないが、行方知れずよりも、医者になっ
た方がましでは、と言う。


 事務所に戻った樹季は、城山から、元気が無いねと声を掛けられる。
そして少し付き合ってくれないか、と。

 テラスで話す、樹季と城山。
 樹季は、松岡が辞める件で、と切り出す。自分はリーダーとして弁
護士として、意見したつもりであり、悪いことをしたとは思わないの
だが、と言う。

 城山は、樹季は、負けない、折れない、立ち止まらない人だと思っ
ていたが、と言う。

 樹季は、教育委員会の仕事をするようになってから、どうにも調子
が出なくて、と言う。
 城山は、決して樹季を責めているわけではない。むしろ以前の樹季
は怖いイメージだったが、それがいい風に柔らかくなった、という。


 小山は江藤の前に現れると、自分が英一郎の人生を潰してしまった
ことを謝る。でも、寺本はもんなことはしない。だから寺本の授業に
口出ししないで欲しい、と土下座する。

 江藤は、プライドのない人間は嫌いだ。今度は寺本を使って、次男
を潰す気か、という。
 そして小山の話は聞かず、受付に、「お客様はお帰りだ」という。

 樹季は、江藤病院の前をトボトボと歩いていた小山に声を掛ける。

 二人は近くのファミレスに入る。
 小山は、江藤に話をしたが、何も役に立てなかったと言い、英一郎
から最後に貰った絵はがきを、樹季に見せる。ニューヨークのセント
ラルパークの近くから。
 英一郎に医者の道も家族も捨てさせてしまったことは良かったのだ
ろうか?英一郎からは、あれから連絡がないが、今、幸せなのだろう
か?あの頃の小山は、子供は自分の生き方を自分で決めるべきであり、
親や教師はそれを強要するのではなく、子供が道を選ぶ手助けをする
だけにすべきだと思っていた、と言う。


 田川が教育委員会に戻ると、樹季1人が座っていた。
 樹季は、このままでは江藤も息子も、寺本も小山も幸せになれない
気がする、と言う。
 田川は、保護者も担任、保護者と子供、担任と子供、それぞれの関
係に正解は無い、と言う。
 樹季は、保護者も担任も、子供のことを考えているのに、と言う。
 田川は、樹季が弁護士になろうと思ったきっかけがあるだろう。弁
護士になるための勉強は大変だったと思うが、逃げようと思ったか?
と問う。
 樹季は、自分で決めたことだから、逃げなかった、と言う。
 田川は、それなら正解だったんじゃないですか?と言う。


 樹季は、アメリカに留学していたときの友達に頼んで、英一郎の消
息を探して貰う。でも、なかなか見つからない。


 国語の授業をまた参観している江藤。
 すると寺田は、胸を押さえて座り込んでしまう。
 その様子を見ていると、教室を出て行く江藤。


 その頃樹季は、英一郎から届いたメールを読んでいた。

 樹季が教育委員会に着くと、道夫が、小山が大変なことになってい
ると言う。

 江藤がやってきて、自分が時間を使って指導しているのに、ついて
こられない担任なんていらない。もっと優秀な担任に変えてくれ、と
言う。
 対応した三浦は、そんな理由で担任は変えられない、と言う。

 江藤は、小学生の頃は、遊びたいと思うだろうが、それを勉強させ
ることが大切。小学生の時はつらいと思うかも知れないが、大人にな
って勝ち組に入れば、この時のことを感謝するはずだ、と言う。

 樹季は、確かに早い時期に頑張って勉強すれば、それだけ後々楽だ
と思う。
 でも、それだけが幸せな人生なのだろうか、と、英一郎からのメー
ルを印刷した紙を差し出す。

 英一郎はニューヨークでバイトしながら、ミュージシャンを目指し
ている。時々はお店が引けた後のステージにも立たせて貰えるように
なった。ハッキリ言って、バイトだけで食べていくのは大変で、いっ
そ日本へ帰ろうと思ったこともある。お金が無くて、食事を抜いたこ
ともある。苦労してみて、初めてオヤジの苦労がわかった、と書いて
ある。そして、病院を継げなかったことを詫びる。

 江原は英一郎に、自分の気持ちなんて、わかるか、と言う。

 樹季は、小山にも、英一郎からのメッセージがあると言って、「ボ
クの恩師・小山先生へ」とのメッセージを添えて、iPodを渡す。

 屋上で、英一郎のメッセージを聞く小山。
 小山の様子をそっと見る道夫。

 道夫は、樹季にどこまでも付いていくと言うが、樹季は道夫を放っ
ておいて、さっさと事務所に戻る。


 松岡は荷物をまとめていた。
 そこに樹季がやってきて、さっさと資料をまとめるよう言う。
 松岡はすでに辞表を出したと言うが、樹季はそれを許した覚えはな
い。明日の朝までに、ミスがないようにまとめておくよう指示する。
くれぐれも、チーム高村の結束を乱さないように。オーケストラだっ
て、松岡が音を外したら、みんな迷惑するでしょ、と。
 早速書類に取り組む松岡。


 江藤が子供部屋に入ると、息子は工作に使っていたはさみと作成中
の作品を自分の身体で隠す。
 江藤は息子に、工作が好きか聞く。
 頷く息子。
 江藤は、作るからには上手に作れ。できたらこんど一緒に飛ばそう、
とペットボトル・ロケットを見て言う。


 樹季は、
 『経過報告書
  教員にスキルを求める保護者の事例
  〜市立 樫の木坂小学校保護者 K・E〜』
 と題されたファイルを閉じる。
 あれから江藤の授業参観は月1回と減り、江藤の息子は工作にも生
き生きと取り込んでいる。

 小山がギターを弾き、樹季に歌を捧げる。小山も解き放されたのだ。
 あまりのひどさに、耳を塞ぐ樹季。


寸  評  今回のエピソードを見ていて、一番疑問だったのは、そんなに教
師のレベルに不満なら、なぜ江藤は息子を私立の小学校に入れなかっ
たのでしょうか?別に、小中学校ならびに高校に医学部は関係ないし、
その系列を慶応のような医学部のあるところにすればいいだけ。江藤
が代議士の手術をするのであれば、東京の近くに住んでいるのでは、
と思うので、私立小学校に困らないと思うんですよね。

 わたし自身も弁護士になりたくて、大学時代も勉強しましたので、
それについては、理解できます。
 もちろん、勉強が苦しい時もありましたが、頑張りました。でも、
やらされていたのならば、あそこまでは頑張れなかったでしょうね。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 フジテレビのドラマのキーワードって、『チーム』なのでしょうか?
 今回も樹季のセリフに『チーム高村』と出ていましたし、先月終わった
『CHANGE』でも、『チーム朝倉』と言っていました。『医龍』でも、い
かにチーム・バチスタを最高のメンバーにするかがキーでしたね。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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