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タイトル:Daily Drama Express 2008/08/07 コード・ブルー (6)  2008/08/12


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2008/08/07 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル コード・ブルー
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト 藍沢耕作(山下智久)
 白石 恵(新垣結衣)
 緋山美帆子(戸田恵梨香)
 冴島はるか(比嘉愛未)
 藤川一男(浅利陽介)
 田所良昭(児玉 清)
 森本忠士(勝村政信)
 梶 寿志(寺島進)
 西条 章(杉本哲太)
 三井環奈(りょう)
 黒田脩二(柳葉敏郎)
脚  本 林宏司
主題歌  Mr.Children「HANABI」

あらすじ 第6話「無償の愛」

 脳腫瘍の87歳男性が手術前に死亡した。心機能が予想以上に弱く、
全身麻酔に耐えられなかったのだ。
「悔しがってたよ、息子夫婦は。年金3ヶ月分て結構なもんなんだろ
うな」
 耕作(山下智久)は、恵(新垣結衣)に様子を聞かれてそう答えた。
「そんなことないよ。藍沢先生にも親がいるでしょ」
 悔しがるという耕作の言葉に恵は過敏に反応した。
「そうか?」
 しかし耕作はさらりと聞き流した。

 一男(浅利陽介)が担当した中年男性は微熱、腹痛、吐き気を訴え
た。
「頭打ったことあります?」
 一男はいろいろと尋ねたが、原因がはっきりとわからない。
「君は優秀かね?」
「まあ、そこそこ……」
 不意に患者に聞かれて、一男は口ごもった。ここに来てヘリに乗れ
ず、黒田(柳葉敏郎)にダメだしされと散々な日々に自信もぐらつい
ている。それを見透かしたように患者は言った。
「しっかり診察したまえ」
「はぁ……」
 そこへはるか(比嘉愛未)が入ってきた。今見た患者の息子が話が
あるという。

 一男が会ってみると、ブレザーを着た中学生くらいの男の子がいた。
彼は青ざめた表情で言った。
「僕、父に呪いをかけたんです」
「はぁ?」
 わけがわからない一男にその男の子はサイトで見つけた黒魔術で作
った呪いの人形を見せた。
「父は死ぬんですよね」
 その子は父親に成績でトップを取れといわれて嫌になり黒魔術をか
けたのだと言うのだ。数日後には異常行動を起こし、1週間後に死ぬ
のだという。
「……」
 ぽつりぽつりと言うその男の子に一男もはるかも絶句してしまった。

 美帆子(戸田恵梨香)が屋根から落ちた男性をドクターヘリで搬送
して帰ってくるという連絡が入った。耕作はすぐさま受け入れに加わ
ろうとしたが、黒田が言った。
「藍沢。お前の祖母が大腿骨骨折で運ばれた。一応処置は済んでいる
がこっちは足りている。行っていいぞ」
 耕作は一瞬戸惑いの表情を見せた。
「いえ、治療が済んでるならこの対応が済んだ後行きます」
 だが耕作はそう言って作業を続けた。

 運ばれてきた男性は、手足に損傷が見られなかった。
「おかしいなぁ、屋根から落ちたなら普通自分を守ろうと手足が出る
はずなのに」
 落ちたときに気を失っていたのかな?美帆子は首をひねった。

 治療が済んだので、耕作は祖母の絹江(島かおり)を見舞った。
「どう、具合は」
 耕作は穏やかな口調で声をかけた。だが、絹江は怯えたような顔で、
自分の荷物を抱え込んだ。
「ばあちゃん、俺だよ」
 だが、絹江の口から出てきたのは予想外のものだった。
「すいません、どちら様?」

 すぐさま西条がCTをとって検査した。だが脳に損傷はなかった。
「ケガによる一時的な健忘症か、」
「認知症ですね」
 耕作が西条を制して自分でそう言ったので西条は驚いた。ケガを境
に認知症になることは珍しくない。

 環奈(りょう)は病院内で裁判を想定した本人尋問の練習を行った。
助かる見込みがないのに、自分の腕を過信して、結果母子ともにしに
至らしめたと原告側の弁護士役が追及してきた。
「……」
 環奈は口ごもって答えられなくなってしまった。
「三井先生、もっと反論しなくてはダメでしょう?あなたは患者を救
おうとした。どこも悪くはないんですよ」
 そう言われても環奈の表情は苦悩の色を増すばかりだった。

 屋根から転落した男性のヤンキー風の娘が面会に来たが、病室内で
大喧嘩になってしまった。聞けば娘の結婚を父親である患者が許さな
かったため、勝手に結婚式場を予約してしまったという。
「そういうことか」
 美帆子は合点がいった。父親は娘に不意に突き落とされたのだ。

 一男の見ていた中年男性が病院内の植木鉢の土を頬張るという奇行
に走ったという連絡が入った。
「やっぱ、黒魔術?」
 動転する一男にはるかは呆れてしまった。

「ねえ、藍沢先生のおばあさんてどうなの。やっぱ認知症?」
 ランチタイムに美帆子は一男や恵に聞いた。普段自分のプライベー
トをしゃべらない性質だけに、首を突っ込みたくなる。
「そうだ」
と言ったのは、自分のランチを運んできた耕作だった。
「6歳からばあちゃんに育てられ、親はいない。家は貧乏で奨学金で
大学に行った。他に何か聞きたいことは?」
 呆気に取られる3人を前に、耕作は淡々と言った。

 絹江が突然苦しみだしたという連絡が入った。耕作はすぐ駆けつけ
たが、そこへドクターヘリ要請が這入った。担当になっていた耕作は
一瞬迷った。
「ヘリは三井先生に任せたら?」
 恵が言った。
「……あとを頼む」
 だが、耕作は恵に絹江を任せて、出て行ってしまった。

「絹江さん、百円玉を飲み込んでしまったらしい。白石先生が取り出
して今は安定しているそうだ」 
 帰りのヘリの中でパイロットの梶さん(寺島進)がそう耕作に伝え
た。
「ありがとうございます」
 まったく無表情のままで耕作は一言言った。環奈はその感情移入し
ない態度に驚いたというよりは感心した。これほど冷静にいられるの
は、医師として不可欠、自分の苦い過去を思うとそう感じたのだ。

 病院に戻ってきた耕作に、恵や一男は絹江を見舞ってあげたらと声
をかけた。認知症を和らげるには身内の人がそばにいるほうがいいと。
「忙しいんだ、家族を優先させるわけにはいかない」
 耕作は断って、絹江を気遣おうとしなかった。

 屋根から転落した男性の精密検査を美帆子は行ってみると、腰椎に
陰が見えた。
「これって……」
 美帆子は映し出された画像に息をのんだ。相当進んだ悪性腫瘍だ。

 一男は男性患者の奇行の原因をつかめず、にっちもさっちもいかな
くなってしまった。
「まだ精神科にコンサルしてないんですか?」
 はるかはびっくりして聞き返してきた。
「だって、黒魔術の可能性が……」
 はるかの剣幕に一男はしどろもどろに支離滅裂なことを口走った。
「先生の頭の中が呪われているんじゃないですか?すぐコンサルして
ください!」
 はるかは一男を怒鳴りつけた。だが、急に何か思いついたような顔
になって図書室へ向かった。

 図書室では認知症の資料を読み込んでいる恵がいた。
「お疲れ様」
とお互い声を掛け合ったものの、よそよそしい空気が漂っている。恵
ははるかに聞きたいことがあった。今読んでいる本の著者が「冴島直
孝」と書いているのだ。
「ねえ、冴島さんて」
 申し訳なさそうに恵は口を開いた。本の著者名を見たはるかはすべ
てを察して軽く息をついた。
「そうです、父は大学の医学部教授です。で、次はなぜ私が看護師を
しているかですよね?」
 本をめくりながらはるかは続けた。
「上2人は優秀で医師になりました。私は期待されていなくて、意地
で医学部受けたけど落ちました。看護学校に通ってからは親と口もき
いていません。こんなものでいいですか?」
「は、はい」
 はるかにまくし立てられて、恵は小さくなってしまった。はるかは
恵を気にも留めず、自分の調べ物に集中していた。
「やっぱり!」
 確信めいた口調で言うと、はるかは図書室を出て行った。

 美帆子は父娘の前で検査結果を伝えた。ステージ4の直腸ガン。す
でに背骨や肋骨にまで転移している。今後は放射線治療を行っていく
が、余命は……。娘は泣き出した。それまでケンカして父親を非難し
てばかりいたのに……と思うと美帆子も辛くなってきた。
「12月なんですよ、式が。バージンロードって言うの?歩けますか
ね?」
 父親は泣きじゃくる娘を落ち着かせながら美帆子に尋ねた。
「全力を尽くします」
 美帆子は力強く答えた。

 一男は、男の子に父親が髄膜炎であることを伝えた。数週間前に歯
の治療をしたときに入った細菌と仕事の疲れからくるもので、これま
での奇行もすべて説明がつく。
「抗生剤を投与すれば数日の内によくなるよ」
「黒魔術じゃなかったんだ」
 男の子はうつむきながらもホッとしたような表情だった。
「厳しい親父さんだけど許してやりな。それだけ君に期待しているわ
けだしさ」
 一男は男の子を励ました。

 一男は男の子の父親にも診断結果を伝えた。
「意外と優秀だな。見かけで判断して悪かった」
 患者は謝った。
「いや、病気を突き止めたのは、彼女なんですよ」
 一男は同席していたはるかを示した。
「優秀なんだな」
 患者は感心したように言った。
「ええ、そこいらの医師よりははるかに優秀です」
 そう答える一男にはるかは驚いた眼差しを向けずに入られなかった。

 耕作のもとに恵が駆け込んできた。絹江が病室で取り乱していると
言う。耕作が病室に向かうと、絹江は「泥棒!」と叫んで暴れていた。
また飲み込むといけないので、荷物をすべて預かっていたのだ。
「どうしたんだよ」
 耕作は近寄ろうとしたが、「あんたが盗んだんだろ!」と物を投げ
つけてくる。
「鎮静剤と抑制剤を」
 絹江を押さえつけながら、耕作は恵に言った。絹江は激しく抵抗し
た。
「誰か、助けて!」
 絹江は悲鳴をあげて暴れた。しかし耕作は無表情のまま、動じるこ
となく注射を打った。

 処置が終わったあと、恵は耕作の傷の手当をした。絹江の抵抗はか
なり激しく、引っかき傷があちこちにあった。
「ばあちゃんは、いつも自分が後回しだった。俺のことばかり考えて
いた」
 傷を見つめながら耕作は自分を責めるように言った。
「そんなことないよ」
 恵は否定した。
「認知症によるものだと言いたいのか?」
 耕作は今まで自分を押し殺してきたことが今こういう形で出てきた
のだと思ったのだ。

「どうだった、やはり髄膜炎か?」
 黒田が一男とはるかに聞いてきた。はるかが目で一男に合図したの
で、一男が黒田に言った。
「最初は黒魔術と思ったんですけど、冴島さんが、」
 一男はありのままを言おうとしたが、はるかが脛を蹴って止めた。
「お手柄です、藤川先生の」
 はるかは何事もなかったかのように言った。

「何で俺に手柄譲ってくれたの」
 あとで一男ははるかに尋ねた。
「ちゃんと勉強してください。期待されるってうらやましいことです
よ」
 はるかはそう答えるだけだった。

 黒田は絹江がリハビリ病棟に移るまでの間、耕作が主担当になるよ
うにと指示した。認知症にはそれが効果的だからだ。

 絹江はお金を返して欲しいとせがむだけで、耕作の言うことをまる
で聞かなかった。それでも耕作は怒ることもなく、絹江に接していた。
環奈は改めて耕作の医師としての資質を認めた。自分は医者であるこ
とを忘れたから、母子を死なせることになった。耕作は感情に流され
るところがない。

 耕作は財布を絹江に渡した。絹江が売店に行きたがったので、耕作
は車椅子に乗せて連れて行った。絹江は棚からあれもこれもといっぱ
いのお菓子を取ってはかごに入れた。
「ばあちゃん、そんなに買ってどうすんだよ」
 耕作もさすがに困った。すると絹江は言った。
「耕作は1人ぼっちで頑張っている。だからお菓子をいっぱい買って
やりたいんだよ。お願いだから買わせておくれよ」
 そう言って、絹江はお菓子を次々と手に取った。
「ばあちゃん……」
 耕作はひざから崩れ落ち、絹江の背中にすがりついた。耕作は声を
上げて泣いた。目に涙がたまって今にもあふれ出しそうだった。


寸  評  複数のサブストーリーが連なる形式は変りませんが、すべて親子
関係で統一されていましたので、まとまりがあったと思います。各自
の担当患者も病気がわかるまで伏線があったり、一男の担当もギャグ
を交えていたりと登場人物に合うように工夫されていてなかなか面白
かったです。耕作の祖母がお金に執着するのは耕作のため というの
はバレバレではありましたが、それでも最後に祖母にすがって泣く耕
作の姿は印象的に仕上がっていたと思います。
 この先もこんな風にエピソードを連ねて最後はどうなるのかよくわ
かりませんが、今回の感じであれば面白く見られるのではないかと思
います。

執 筆 者 けん()

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2. 編集後記
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 帽子をなくしてしまったので、あちこちを見て回っていたのですが、なんと
100円ショップにも帽子(CAP)が売っていました。ただいかにも安っぽ
くてロゴとかはすぐに剥げ落ちそうでしたが。以前折り畳み傘を買ったことが
あるのですが、いかにも脆そうで台風が来たときに差したらすぐ骨が折れて壊
れてしまいました。 (けん)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
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