メルマガ:日刊ドラマ速報
タイトル:Daily Drama Express 2008/07/03 コード・ブルー (1)  2008/07/09


===================================================== 発行部数   26 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2008/07/03 (Thu) ☆☆
======================================================================

== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
======================================================================

----------------------------------------------------------------------
1. 木曜日の連続ドラマ
----------------------------------------------------------------------
タイトル コード・ブルー
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト 藍沢耕作(山下智久)
 白石 恵(新垣結衣)
 緋山美帆子(戸田恵梨香)
 冴島はるか(比嘉愛未)
 藤川一男(浅利陽介)
 田所良昭(児玉 清)
 森本忠士(勝村政信)
 梶 寿志(寺島進)
 西条 章(杉本哲太)
 三井環奈(りょう)
 黒田脩二(柳葉敏郎)
脚  本 林宏司
主題歌  Mr.Children「HANABI」

あらすじ 第1話「」

 広い空を赤いラインの入った白いヘリコプターが1機旋回していく。
機体には青字で「Doctor Heli」のロゴ。翔陽大学付属北部病院(翔
北病院)に導入されている緊急救命用のヘリコプターだ。

 その翔北病院はICU(集中治療病棟)、HCU(ナースステーシ
ョン近くに位置し一般患者よりも集中治療が必要とされる病棟)、一
般病棟、救命病棟などを持つ高度な病院だ。

 ここに今日から4名のフェローシップ(研修生)がやって来る。藍
沢耕作(山下智久)、白石恵(新垣結衣)、緋山美帆子(戸田絵梨香)
、藤川一男(浅利陽介)の4人だ。4人ともすでにある程度の経験を
積んでいて、翔北病院では緊急救命を学ぶことになっていた。

 病院内をフライトドクターの森本忠士(勝村政信)に案内されてい
た4人は、唐突にヘリが戻ってきたという知らせを受けた。
「君たちの大好きなヘリだよ」
 勝村は4人を促した。ヘリに乗って患者のもとへ飛んでいく、4人
はこの最先端の医療に大きな関心を持っていた。

 運ばれてきたのは、年老いた女性で、ベランダから転落して重傷を
負って意識がなく、ICUへ搬送され、治療を受けた。
 
 4人はすぐさま自分にできることを積極的に買って出たが、緊急治
療とあって戸惑いや焦りを覚えた。治療の主担当、黒田脩二(柳葉敏
郎)は4人の様子を見て、冷静沈着に処置した耕作、患者の容態を的
確に把握して何をすべきか理解している恵は残るように指示し、美帆
子と一男は雑用に回して病室から出て行かせた。「緊急救命はミスイ
コール死、その重圧に耐えられる精神力と技量が必要だ。能力のない
やつから振り落とされる」
 厳しい言葉を浴びせる黒田に4人は思わず息をのんだ。

 緊急オペが一段落したところに、若年性糖尿病と腎不全に罹り、右
腕に感染症を併発して入院している栗山美樹(川島海荷)が検査を嫌
がっていて、一男じゃなければ受けないと言っているという連絡が入
った。耕作に遅れをとってしまった一男だが、指名を受けて挽回でき
たと大喜びで飛んでいった。だが、事実は美樹がかっこいい耕作に胸
を見られるのを恥ずかしがっただけだったので、一男はがっかりして
しまった。

 センター長の田所良昭(児玉清)は黒田を呼び、今年はフェローた
ちをなるべくヘリに乗せるようにと言った。黒田は顔をしかめた。緊
急救命にミスは許されない、そんなところへ不慣れなフェローを連れ
て行くのに黒田は同意できなかった。
「なぜ今年も僕が彼らの担当をするのでしょう?」
 黒田は思わず田所に食ってかかった。
「それは、あなたが若い人を嫌っているからです」
 田所はそれ以上のことは言わなかった。

 耕作と恵は引き続き緊急オペを受けた老婦人のCT撮影に立ち会っ
た。恵は耕作としゃべろうとしなかった。耕作はどこかよそよそしく
て冷たい感じのする男だった。老婦人は脳神経に異常はなさそうに見
えた。だが、出てきた画像を見て恵は青ざめた。なにやら細い棒みた
いなものが鼻から脳へと貫通している。
「釘ですね」
 耕作は淡々と言った。

 作業の合間を見て、4人は昼食を取った。
「そうだ、フェローの同期で飲み会しない?」
 お調子者の一男が提案した。
「そんな暇あるの?」
 美帆子は冷たく拒んだ。恵も耕作も黙っている。黒田が言うように、
力のない人は落とされる、そんな余裕はどこにもない、というのが
3人の本音だ。つまりお互いライバルなのだ。

 そんなところへ黒田から、次の出動でヘリに乗りたいかどうかの質
問が入ってきた。恵、美帆子、一男は乗りたいという希望を出したが、
耕作は無反応だった。黒田は恵に来るようにと告げた。

 出動は程なく来た。上総方面で若い男性がオートバイ事故を起こし、
ドクターヘリの出動要請が入ったのだ。
「よろしくお願いします」
と恵は言ったが、黒田やフライトナースの冴島はるか(比嘉愛未)は
冷淡だった。
「ドクターはお前、俺はただの付き添い」
「現場の状況聞かなくていいんですか?」
 恵は慌てて無線で現場の状況を聞いたが、詳細不明と言う。恵は落
ち着きを失ってしまった。

「救急車で運んで処置してたんじゃ遅いわけ。だから現場に飛ぶ、そ
れがドクターヘリ!脳には5分半酸素が送られないとダメだからね。
すごいだろ、フライトドクターって」
 一男は美樹相手に熱弁を奮った。
「でも本当になれるのかなあ?」
 美樹はい意地悪く笑った。一男じゃ干されちゃうんじゃないと容赦
がない。一男はすっかりへこんでしまった。
 ところが美樹はふと思いつめた顔になった。
「今日よりもよくなる明日はないんだよね」
 週3回受ける透析生活はこの先ずっと続いていく。生きている意味
なんてどこにもないんだ、と。一男は美樹の心の闇を垣間見て何も言
えないくなってしまった。

 現場に到着した恵は状況報告を受けた。それによると男性は後頭部
を打って大量出血だと言う。
「大量出血?」
 恵は言葉を失った。
「ヘルメットをかぶっているとは限らんからな」
 黒田は他人事のように言った。そう言っている間に患者の血圧が下
がり危険な状態になっていく。
「送管しますか?」
「……」
 はるかの問いかけに恵は何も答えられなかった。どう処置していい
のかわからない、頭の中が混乱してしまっている!
 翔北病院に戻ってきた恵は放心状態といった様子で、集中治療でも
精細を欠いてしまった。

 美樹の右腕の温存は難しく、切断するしかなかった。一男はたまら
なくなって「なんとか」と頼み込んだ。しかし美樹も覚悟していてオ
ペの同意書も提出されていると言う。一男はやるせない気持ちでそれ
を聞き入れるしかなかった。

 オペ後、黒田は耕作を呼び止めた。
「なぜ乗りたいと言わなかった?」
 黒田は耕作が乗りたいと言わなかったのが不思議だった。
「お情けで乗りたくはないですから」
 黒田は納得したようにうなずき、通信機を渡した。
「明日はお前が乗れ」
 今日の恵は何もできなかった。恵は知識こそ豊富だったが、受身的
な性格でいつも本番では力を出し切れないでいた。なら、次は耕作だ
と。

 恵は落ち込んで思い悩んだ。美樹に何もできない一男も苦しんでい
たし、担当した老婦人の親類に電話して面会して欲しいと頼んでも来
てもらえないことに美帆子は悲しい思いを引きずっていた。

 親族の面会もないままにオペは行われることになった。美帆子はオ
ペを見学する予定だったが、見学しているくらいなら自分にできるこ
とをと思って、見学をキャンセルし、再び親類に電話をかけることに
した。

 手術室に搬送される美樹に付き添った一男は思い切って言った。
「俺はフライトドクターになれる!絶対にその夢を掴んでみせる、諦
めない」
 美樹がかすかに微笑んだ。
「握手して。最後の」
 美樹が赤茶けた右手を伸ばした。一男はその手をしっかりと包み込
んだ。
「この感触、ずっと忘れない、ずっと」
 一男は真剣な面持ちでうなずいた。
「マジ顔過ぎだよ」
 美樹に笑顔が戻った。

 出動要請を受けて、耕作はドクターヘリに乗り込んだ。19歳の男
性が工場で工作機械に巻き込まれて重体だという。
「切断ですね。もたもたしていると心臓が止まる」
 耕作の診断は冷静だった。黒田やはるかが一瞬たじろくほどの。
 現場からの状況報告を聞いて恵、美帆子、一男は驚いた。
「まだ19歳なんでしょ……」
 状況を書き留める恵の手は震えていた。
「当然の判断ね」
 フライトドクターの三井環奈(りょう)は耕作の処置を誉めていた。
 どうやら、1人ものになりそうだな、黒田もそう感じていた。

 病院でのオペ後、同じエレベーターに乗り合わせた恵は耕作に聞い
た。
「現場で右腕を切断したとき、何か感じた?」
「感じたよ。外のオペは暑いな、戦場だよ」
 恵は驚いて耕作を見た。
「汗が落ちるかと冷や冷やしたけど、面白かったぁ」
 淡々と機械のように語っていたが、耕作の口元は笑っていた。
「普通の病院の経験をフライトドクターなら1ヶ月でできる」
「……」
「俺はワンミッションでも多く乗って誰よりも早く俺は、名医になる」
 そう言い切ると声も出ない恵を残して、耕作はエレベーターを降り
ていった。


寸  評  4人の人物紹介という感じの展開で、少々散漫な気がしましたの
で、次回以降が本スタートといったところでしょうか。個人的には1
5歳の女の子に真摯に語りかける一男のエピソードが良かったと思い
ます。けれどこのドラマはそういった青春群像ものではなくて、あく
まで緊急救命のドラマを描くと思いますので、もっと医療色が濃くな
るのでしょう。
 しかし、右腕切断を何の抵抗もなく考える耕作、そしてそれを評価
する黒田や環奈はいくら技量が確かでも嫌ですね。医者に技量を求め
るのは確かですが、それ以上に人としての信頼感がないとこの人に任
せられるというような安心感は持てないと思います。

執 筆 者 けん()

----------------------------------------------------------------------
2. 編集後記
----------------------------------------------------------------------
 飲み会の席などでタレントの話はよく話題に上がります。年配の方はなかな
かついていけないので、そういう人でも知っていれば名前が売れているという
ことになると思います。それによると新垣結衣は知られていますが、堀北真希
は知られていませんでした。ドラマを見ているとどっちも同じくらい売れてい
ると思えるのですが、そうではないんだなと思いました。ちなみに人気が高か
ったのは長澤まさみ、石原さとみといったところでした。(けん)

======================================================================
発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。
(http://www.mailux.com/)
======================================================================

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。