メルマガ:日刊ドラマ速報
タイトル:Daily Drama Express 2008/05/04 猟奇的な彼女 (3)  2008/07/03


===================================================== 発行部数   26 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2008/05/04 (Sun) ☆☆
======================================================================

== 目次 ==============================================================
  1.日曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
======================================================================

----------------------------------------------------------------------
1. 日曜日の連続ドラマ
----------------------------------------------------------------------
タイトル 猟奇的な彼女
局  名 TBS系
放映日時 日曜21時
キャスト 眞崎三朗(草なぎ剛)「なぎ」は常用外漢字
 高見凜子(田中麗奈)
 浅倉南 (松下奈緒)
 如月春夏(鈴木えみ)
 祐天寺柚子(松嶋尚美)
 林田五月(市毛良枝)
  数島健作(谷原章介)
 夏目圭輔(上川隆也)
脚  本 坂元裕二
主題歌   『』

あらすじ  三回戦 帰る場所はどこ?

 助教授の数島健作(谷原章介)は、まだ高見凜子(田中麗奈)を諦
めていない。女心もサメも同じ。心を尽くせば、口を開ける、と言う。

 眞崎三朗(草なぎ剛)は、凜子が来てからろくなことがない、とぼ
やく。そして、今度こそ、出て行ってもらうんだと決意を新たにする。


 でも、翌朝凜子の部屋を訪ねた三朗は、凜子にお腹空いたと言われ
て、イソイソと焼きうどんを作って持って行く。
 凜子は、本当に小説を書いていた。その書き損じを片付けている三
朗。

 なんでこんなことをしているんだろうと我に返る三朗。ふと見ると、
凜子はすでに食べ終わっている。そしてコーヒーカップをコツコツと
させて、コーヒーを請求。
 三朗はやかんでお湯を沸かそうとする。

 三朗は凜子に、明日浅倉南(松下奈緒)の誕生日なので、告白しよ
うと思っている、と言う。
 凜子は、南が夏目圭輔(上川隆也)教授と楽しげに歩いていた光景
を思い出し、うまくいかない.....と曖昧に言う。

 三朗は、柱に大島行きのフェリーのチケットが止めてあるのを見る。
チケットの名前は凜子。

 三朗の部屋のドアを大家の林田五月(市毛良枝)と、娘の林田若菜
(大石参月)が叩いて呼んでいる。
 慌ててベランダ伝いに、自室に戻る三朗。

 五月がしゃべろうとすると、若菜が止める。それでもしゃべってし
まう五月。凜子は小説を書いているが、今度の作品で入賞できなけれ
ば、家に帰らなければならない、と。
 三朗は、だからフェリーの切符を、とつぶやく。

 五月と若菜親子が帰っていったので、三朗はまたベランダ伝いに、
凜子の部屋に戻る。
 凜子は机に突っ伏して寝ていた。

 −− 三朗は思った。彼女は、なんて頑張り屋なんだろう。彼女の
ために、温かいコーヒーを淹れてあげよう.....
 という声が聞こえ、三朗はお湯を沸かし始める。その声は寝ている
はずの凜子が、囁いていたのだ。

 三朗は、原稿が『完』になっているのを見つけ、読み始める。意外
にも恋愛小説?
 三朗は、凜子をからかっていて、コーヒーを原稿にこぼしてしまう。
そのため、表紙の万年筆の文字が、にじんでしまう。

 慌てて書き直す三朗。でも、『憂鬱な薔薇』の『ゆううつ』も『ば
ら』も漢字で書けず、ひらがなで書く。しかも、『凜子』の『り』も
書けない。『凛々しい』の『り』と言われても書けない三朗。


 南の誕生日プレゼントを買う三朗。思わずニヤニヤしてしまう。
 向こうからは、自分の原稿を読みながら歩いてくる凜子。

 2人はぶつかってしまい、凜子の原稿がばらまかれる。
 三朗は、こっそり逃げようとするが、凜子に脚をつかまれ、失敗。
一緒に原稿を拾う三朗。

 三朗は一緒に原稿を拾いながら、今度採用されなければ、実家に帰
るんだってな、と嬉しそうに言う。
 凜子は、そんな三朗の思い通りにはならない、と言う。

 とっとと逃げだそうとするが、凜子に襟首を捕まれる。靴擦れした
というのだ。

 凜子は三朗のブーツを履き、三朗は凜子のハイヒールに足を突っ込
んで、必死に走る。

 出版社に着くと、凜子は三朗のブーツを放り投げ、ハイヒールを履
くと、出版社に駆け込む。
 「『ありがとう』は無いのか」と言う三朗に、「あ」とだけ言って、
行ってしまう凜子。


 三朗がウキウキと夏目研究室へ向かうと、中から煙が出ていて、み
んな慌てている。
 何と、使い方が分からないのに、夏目が計器をいじっていて、発火
させてしまったのだ。

 あわてふためいているみんなに、三朗は「何か大きな布を」と言う。
 三朗の手に、ぬらされた布が渡され、それを計器に掛け、火を消す
三朗。

 みんなホッとし、次は研究室から逃げた夏目を、手分けして探す。
 夏目は、巧みにみんなの目をごまかし、こっそりと研究室に戻る。

 そこでは掃除中の三朗と皆がいる。
 夏目は、「今日なんだよな」とつぶやく。
 南は目を輝かせ、三朗は何で知っているのだろうといぶかる。
 「プレゼントは、何がいいと思う?」と夏目。

 でも、夏目がプレゼントを渡そうとした相手は南ではなく、今は離
婚した妻と暮らしている娘にだった。離婚の時の約束で、半年に一度
だけ会えることになっていて、今日がその日。
 南は、あるブランドのストールがいいのでは?と言う。実は南もそ
のブランドの花柄のストールが好きなのだが、高くて買えない、と。

 三朗は凜子に電話して、代官山のその店に行って、買ってきて欲し
いと頼む。もう残り1枚だけだったから、と。
 凜子は最初、わたしに使い走りさせる気?と気色ばんでいたが、今
回は行ってあげると言い、ウキウキと出かける。

 凜子がその店を探し当てて、中へ入ると、入れ違いに買い物を終え
た夏目が出てくる。

 三朗は南に、今晩のサプライズ・パーティーに誘われているか聞く。
 南は呼ばれていないけれども、三朗は?と聞く。
 三朗は、今日の南の誕生日を、自分に祝わせて欲しいと頼む。


 三朗が凜子の部屋を訪ねると、売り切れだったと凜子。南と6時に
約束しているのに、どうしようと途方に暮れる三朗。

 ふと三朗は、凜子がペンギンの着ぐるみを着ているのに気付き、何?
と聞く。
 すると、三朗の部屋から大歓声。仮装した夏目研究室の面々が飛び
出してくる。
 三朗の部屋で、みんな仮装パーティー。凜子のノーベル文学賞受賞
を祝って、と。

 三朗が自分の服のありかを聞くと、ベランダ。
 三朗がベランダでコートを着ていると、凜子が出てきて、シャンパ
ンを手にする。

 三朗が部屋に戻ろうとすると、中から鍵が掛けられていた。三朗が
ガラス戸を叩いても、カーテンも閉められていて、騒いでいるみんな
は気付いてくれない。

 今回は三朗は凜子に蹴飛ばされないように、上手に防御。
 三朗は、凜子の部屋にベランダから入ろうとするが、凜子の部屋の
ガラス戸も鍵が掛かっている。

 凜子はシャンパンを飲むと身体が温まると言う。
 三朗は南との約束が気がかりで、それどころではない。

 でも、何時までも中に入れず、遂に三朗はシャンパンをラッパ飲み。

 南が三朗の携帯に電話したが、携帯は三朗の部屋の中で、三朗は出
られない。


 南の肩を後ろから叩く人物。
 南がびっくりして振り返ると、夏目だった。夏目は娘に振られてし
まい、せっかく買ったプレゼントも渡せずじまいだったのだ。


 凜子は、三朗はいつも憂鬱そうな顔をしているという。
 三朗は、どうせ自分には『憂鬱』なんて漢字、書けないよとすねる。
 凜子は書ける人がいた、と言う。
 三朗が、元彼?と聞くと、『元』じゃない!と凜子。

 その彼とは、青い薔薇の飾られているカフェでデートした。
 凜子が、『バラ』って字は難しいよねと言うと、彼はコースターの
裏に漢字で書いてくれた。憂鬱も漢字で書いてくれた。それからコー
スターの裏が真っ黒になるぐらい、いろいろな難しい漢字を書いてく
れた、と言う。

 だから、『薔薇の憂鬱』という題で、その『漢字博士』とのことを
書いたんだねと三朗。
 凜子は、彼が来るときはいつも青い薔薇を飾ったという。
 三朗が、凜子は彼の部屋に行ったことがあるか聞く。
 凜子は、彼の部屋に行ったときには、もぬけの殻だった、と言う。


 南は夏目と屋台で飲み、三朗とは巡り合わせが悪い、と愚痴る。
 夏目は、松任谷由実の歌を引き合いに出し、どうして彼女は彼を見
返したいと思ったその時に、安っぽいサンダルを履いていたんだと思
う?と問いかける。
 南は、運が悪かったから!?と戸惑う。

 夏目は、見返すためだけに生きていることのむなしさに気付いたか
らだ、と言う。アンラッキーをラッキーに変える。そんな力だと言う。
 勇気づけられた南は、三朗の所へと向かう。

 夏目は、自分が買って、娘に渡せなかったストールを、南に渡す。
 驚く南に、まだ外を寒いから、と夏目。


 凜子は三朗に、諦めずにこのベランダから降りればいいと、三朗の
身体にロープを巻く。
 でも、その場所は、三朗の首。三朗は殺すな!と慌てる。

 その時、部屋の中の人たちに気付いて貰えて、ガラス戸の鍵を開け
て貰らえる。
 部屋の中では、数島たちが酔いつぶれている。

 三朗は、急いで携帯を見る。南からの着信が沢山並んでいる。

 三朗が急いで飛び出そうとすると、凜子の部屋の電話が鳴る。
 凜子が、南からかもと言い、三朗も一緒に凜子の部屋へ入る。
 でも、その電話は出られないうちに切れる。

 その頃、三朗の部屋に南が駆けつけてきて、三朗は南の所へ行った
と言われる。
 南は慌てて、自宅へ戻る。

 また、凜子の部屋の電話が鳴る。電話に出た凜子は、相槌を打って
切る。

 三朗は、南からの電話ではないと聞くと、凜子が隣に引っ越してき
てから、ろくなことがないと愚痴る。
 凜子は、自分がもてないことを凜子のせいにする気か、と文句を言
う。
 三朗は、もう凜子なんて出て行ってくれ、と言う。

 凜子は、出て行くと言って、荷物をまとめ始める。
 三朗は売り言葉に買い言葉で言っただけだと止めようとするが、凜
子は両親とも約束しているし、と言う。

 三朗が、小説ダメだったんだ。それなのに他人の部屋でどんちゃん
騒ぎして、とまた文句を言う。
 凜子は、早とちりしたみんなが勝手に盛り上がっただけで、自分は
関係ないと言うと飛びだしていく。

 三朗の部屋を覗いた凜子は、玄関においてあった鉢植えがないとい
う。
 部屋を飛び出した凜子は、丁度出てきた数島の手を引っ張り、一緒
にタクシーに乗り込む。

 三朗は鉢植えを探し、研究員の如月春夏(鈴木えみ)が、机の下か
ら、かわいい花ですねと取り出す。
 その鉢植えには、青い薔薇が咲いていた。

 三朗は五月に、今凜子が住んでいる部屋には、以前誰が住んでいた
のかと問う。
 五月は黙っていてと言われたから、と渋る。

 三朗は、もしかして凜子の彼氏だったのでは?と言うと、五月に先
月は続けて三回も引っ越しがあった。凜子の前が三朗、そしてその前
が野々村俊介(市川染五郎)だった。
 三朗は、なぜ凜子はそんな部屋に越してきたのだろう。その部屋に
いれば、いつか帰ってくると思ったのだろうか、と言う。
 五月は、凜子はきっとどうしていいか分からなくなったのだろう。
凜子は帰る場所を失ったのだ、と言う。

 三朗はアパートを飛び出し、数島に携帯で、凜子と一緒なのだろう
と問う。
 数島は、凜子はフェリーに乗るところだと答える。
 大島行きのフェリーの切符を思い出した三朗は、数島に凜子を止め
て欲しいと頼む。
 数島は、縛られていて、動けないと言う。
 三朗は、とにかくこれからそこへ行く、と言う。

 タクシーで竹芝桟橋に駆けつける三朗。
 縛られている数島を見つけるが、急ぐので後で、と言ってフェリー
乗り場へと急ぐ。

 出港間際のフェリーに飛び乗る三朗。船内を、凜子を探して駆け回
る。そして上部甲板で海を眺めていた凜子を見つける。
 「何してるの?」と凜子。
 「そっちこそ、何をしているの?」と三朗。そして、凜子の帰る場
所は、そっちじゃないだろう。まだ帰る場所を探しているんだろう。
こっちでやること、あるだろうと言う。
 凜子は、何慌てているの?と言う。
 実家に帰ろうとしているんだろう、と三朗。
 凜子は、この船は遊覧船。1時間もすれば、元の場所へ戻るから。
それに、何諦めたって言うの?と言う。
 小説諦めて、実家に戻るつもりだったんだろう。この船も、大島行
きに乗ろうとして、結局こっちに乗ったのだろう、と言う。

 凜子は、あんなことぐらい、何とも思わない。主人公が凶暴すぎて、
リアリティーが無いなんて、ひどい、と言う。

 「ふ、ふざけるな!」と怒鳴る三朗。振り回せる方の身にもなって
みろ、と。
 凜子は、誰が来てくれるって言った?誰が止めてくれって言った?
勝手に来ただけじゃない、と言う。

 三朗は、凜子の帰る場所ならある、と言う。
 凜子は、自分が小説を諦めようと、実家に帰ろうと、放っておいて。
薔薇も憂鬱も書けないくせに、と言う。

 三朗は、「書けるよ」と言うと、手のひらにマジックで、「凜子」
と書いてみせる。『凛々しい』の『凜』と。
 「これでいいんだよな」と三朗に言われ、「三朗.....」と繰り返
す凜子。

 「帰っておいでよ」
 「あんた、まさか.....わたしのこと、好きになったの?あんた、
わたしのこと、好きになったから、ここまで追いかけてきたんだ」と
凜子。

 「ふざけるな!このサメ女」と三朗。


 数島が、何とか縛られているロープから逃れようとしていると、南
がやってくる。
 三朗は?と南。
 乗って行っちゃった、とあごで船を指す数島。


 凜子は三朗に、運が有ればまた南に会えるよ、と言う。
 三朗は、凜子もそうだ。諦めずに俊介のことを探そう、と言う。
 「ありがとう」と小声で言う凜子。
 三朗がふざけて、「今、なんて言った?」と聞く。
 凜子はちょっと風邪を引いたみたい、とだるそうにする。
 三朗は、寄りかかっていいから、と言う。

 それは、岸壁からは、三朗が凜子の身体を抱いているように見える。
 その姿を、南と数島が見てしまう。南はショックを受けて走り出す
が、フェンスに引っかけて、三朗から貰った笛を落としてしまったこ
とに気づかず、そのまま走り去る。


 仕事を終え、研究室の電気を消して出てくる夏目。
 その前に、南が泣きながら立っている。


 三朗は凜子を部屋に連れ帰り、ベッドに寝かせると、額にぬれタオ
ルを置く。
 三朗は、凜子の定期入れが床の上に落ちているのに気付き、拾い上
げる。


寸  評  段々凜子の凶暴さは薄れてきているようですね。
 確かに、「猟奇的」と言っているのであって、「凶暴」と言ってい
る訳ではないですから、暴力女一辺倒でなくてもいいわけですが。
 暴力シーンは、見ていてつらいので、暴力シーンが少なくなること
は、嬉しいことです。

 このまま南は夏目とくっついてしまい、結局三朗は凜子と付き合っ
てしまうのでしょうか。
 でも、凜子は野々宮を捜しており、野々宮の輪郭は徐々に明らかに
なってきて、そして三朗は、野々宮探しを手伝うと言ってしまいまし
た。
 三朗は、凜子に利用されているというか、自ら利用されに行ってい
る感じですね。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

----------------------------------------------------------------------
2. 編集後記
----------------------------------------------------------------------
 遂に7月となり、本日より夏ドラマが始まっています。
 昔、6月の末から7月の初めまで、春ドラマと夏ドラマが枠によって入り交
じる状態が発生したことがありましたが、今回は、開始がとても遅かった月9
以外、春ドラマはきちんと6月中に終わり、夏ドラマの開始は7月になってか
らだったので、ややこしくなくて良かったです。
 さて、遅れて開始して、何回まで続くのか分からない月9、夏ドラマの開始
まで、未定状態です。このまま、開始が8月というのも、ありなのでしょうか?
(鈴木)

======================================================================
発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。
(http://www.mailux.com/)
======================================================================

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。