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タイトル:Daily Drama Express 2008/06/28 ごくせん (最終回)  2008/07/02


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2008/06/28 (Sat) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.土曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 土曜日の連続ドラマ
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タイトル ごくせん
局  名 日本テレビ
放映日時 土曜21時
キャスト 山口久美子(仲間由紀恵)
 猿渡五郎(生瀬勝久)
 緒方大和(高木雄也)(「高」は本当は中がはしご状の漢字)
 風間 廉(三浦春馬)
 本城健吾(石黒英雄)
 市村力哉(中間淳太)
 倉木 悟(桐山照史)
 神谷俊輔(三浦翔平)
 夏目誠一(小泉孝太郎)
 鷹野 葵(平山あや )
 鮎川さくら(星野亜希)
 牛島豊作(佐藤二朗)
 鳩山康彦(魁三太郎)
 鶴岡圭介(石井康太)
 熊井輝夫(脇 知弘)
 朝倉てつ(金子 賢)
 若松弘三(阿南健治)
 達川ミノル(大江戸一家)  内山信二 
 菅原 誠(両國 宏)
 馬場正義(東 幹久)
 赤城遼子(江波杏子)
 黒田龍一郎(宇津井健)
原作   『ごくせん』森本梢子(集英社YOUコミックス)
脚本   江頭美智留 
 横田理恵
  松田裕子
主題歌  「虹」 Aqua Timez (EPICレコード)

あらすじ 第11話「ヤンクミ最後の涙の叫び…命を大切にしろ!!」

 夏休みが近づいてきた。3Dの生徒たちは海で女の子と遊ぼう!と
いう計画をたてていた。海の家でバイトしてナンパしてと話はどんど
ん盛り上がっていく。久美子(仲間由紀恵)も夏目(小泉孝太郎)を
誘ってハワイへと浮かれていた。

 だが猿渡教頭(生瀬勝久)は期末テストで30点以下、つまり赤点
を取ったら休み中、月から金まで毎日補習を受けてもらうことにする
と言い出した。しかも補習を受け持つのは久美子で、久美子も夏休み
なしになる。
「まっ、いくら頑張っても3Dから赤点が出ないことはありませんか
らな。もし赤点をとらなかったらふんどしで町内逆立ち1周しますよ」
 猿渡教頭は完全に小ばかにしている。それが久美子と3Dの生徒に
火をつけた。
「お前ら、やってやろうじゃないか!」
「おっシャー!!」
 3Dの生徒たちは、全員1時間目が始まる前から自習をし始め
た……ものの、やはり慣れないことは続かず、早くもギブアップ状態
になってしまった。

「いいんだよ……一緒に補習しようじゃないか」
 久美子もまたハワイを断念していた。夏目を誘ってみたものの、夏
目の夏休みは9月で日程が合わなかったのだ。

 そんな折、窃盗事件を起きたという話が警察から入ってきた。事件
の起きた場所から大和(高木雄也(Hey!Say!JUMP))は郷田ではない
かと警察に話した。久美子はショックだった。久美子の言葉を受け入
れてやり直し始めたと思っていたのに……。

 次の日久美子は突然、郷田から電話を受けた。警察にチクってくれ
たお礼に生徒を預かっているから来いと言う。久美子はすぐさま駆け
つけていった。だが郷田はそのすきに赤銅学院にやって来て、3Dに
なだれ込んだ。
「よくもサツにタレこんでくれたな!」
 郷田らは鉄パイプを握り、殴りかかった。

 久美子が戻ったとき、郷田はすでに引き上げていた。いきり立つ
3Dの生徒たちを久美子はなだめた。かっこ悪くてもいい、逃げるん
だ。無益な争いを繰り返すなと。

 だが、郷田は再び大和や廉(三浦春馬)の前に現れた。俺の仲間に
入ったらもう赤銅を襲撃したりしないという郷田の誘いを蹴った大和
らは郷田らに倉庫に連れてかれてボコボコにされた。
「俺たちは無駄な争いはしねえ」
 大和たちは決して手を出そうとしなかった。だがその最中、棚から
器材が落ち、廉が下敷きになって大怪我を負ってしまった。

 廉はすぐさま夏目の病院に搬送されたが、内臓が損傷していて危険
な状態だった。手術後も意識は戻らず、死ぬかもしれないと告げられ
ると、久美子も激しく動揺した。

 一方3Dの生徒たちは廉の敵を討とうと全員、郷田のもとへ走り、
激しい乱闘となった。たまたま生徒たちが駆けて行くのを見たクマ
(脇知弘)から連絡を受けた久美子はすぐさま急行した。

 久美子が到着したとき、大和たちは郷田の前に返り討ちにあってい
た。
「なぜ人を傷つける」
 久美子はいつになく厳しい口調で郷田に迫った。
「お前、なんでもかんでもぶち壊して生きてくつもりか?それもお前
の人生なんだぞ」
「そんなものとっくに壊れてんだよ!」
 郷田は鉄パイプを握り、久美子に殴りかかってきた。
「過去は変えられない。けど未来は変えられるんだ!」
 久美子の前に郷田は叩きのめされた。それを見た大和は廉の敵とば
かりに郷田に殴りかかった。
「やめろ!」
 久美子は止めた。
「悔しくねえのかよ!」
「悔しいよ、腸が煮えくり返るほどな。けどこんな思い誰にもしてほ
しくねえんだ。命は、命だけはやり直しがきかねえんだ!」

 久美子たちは病院へ戻り、ひたすら廉の無事を祈った。夜が明ける
ころ、廉はようやく意識を取り戻した。
「夢見たよ、卒業証書、みんなでもらう……」
 廉は微笑んだ。
「胸張ってたか」
「ああ。俺卒業できんのかな、みんなと……」
 久美子はうん、うんとうなずいた。久美子は外で待っていた3Dの
大和たちに伝え、みな一様に安堵の色を浮かべた。

 郷田は逮捕された。だが、そのせいで赤銅学院のことが新聞に載り、
テレビや雑誌にも取り上げられてしまった。学院側は保護者を集めて
緊急の説明会を開いた。厳しい追及の声があがり、3Dの生徒の退学
を求める声があがった。
「ちょっと待ってください!」
 久美子はたまらず口を挟んだ。たしかに今回の生徒たちのしたこと
は大きな間違いだったけれど、彼らが立ち直れるようにするのが、教
師や大人の責任じゃないかと訴えた。
 しかし保護者は納得せず、逆に久美子の責任を追及してきた。久美
子がやめるべきだと。

 そこへ3Dの生徒たちが駆け込んできた。
「山口を辞めさせないでくれ。責任なら俺たちが取る!」
 生徒たちは口々にそう言った。
「責任を取るなんて言葉、軽々しく言うんじゃねえ!」
 久美子は声を張り上げた。生徒たちの未来が台無しになるのは絶対
に避けなくてはならない、久美子はその思いをぶつけた。保護者たち
は静まり返り、久美子と3Dの生徒たちの処分は理事会に委ねられる
ことになった。

 退学になるのだろうか、生徒たちは不安に襲われた。
「何言ってんだ、絶対退学になんかさせないからな」
 久美子は落ち着かせた。
 そこへ赤城理事長(江波杏子)が現れた。
「風間くんのケガに対する怒りは理解できますが、安易に報復に走っ
た点を見逃すわけには行きません。3年D組全員を、2週間の停学と
します」
「理事長?」
「退学じゃねーのかよ。やったぁ!」
 歓呼の声が起きた。久美子については不処分になった。久美子が辞
めたら誰が3Dを引っ張るのか?ということですと猿渡教頭が付け加
えた。

 2週間後、久美子も生徒たちもみな元気に登校してきた。廉も回復
して姿を見せた。
「また胃が痛い毎日が始まりますな」
 相変わらず猿渡教頭は口が悪い。

 いいかお前ら、この先何度もつまずき、転ぶかもしれない。けどそ
のたびに立ち上がればいい、お前たちを支える仲間と、私がいるんだ
から。
「忘れるなよ!」
「わかってるよ。当たり前だ!」
「よぉーし、お前ら、このまま全員そろって卒業だ。しっかりついて
来いよ!」
 久美子は3Dの生徒たちを見渡し、大きく息を吸った。
「3年D組、ファイトーっ、おーっ!」
「おーっ!」
 久美子と3Dの生徒たちの力強い声が響いた。(終わり)


寸  評  最終回としてはちょっと物足りないストーリーだったように思い
ます。ネタ切れでしょうか。今シリーズは最初からずっとこんな感じ
できてしまいました。なんとなくつくりに手間ひまをかけてないよう
な気がしてなりません。赤点になったら補習という話は何所へ行った
のか?
 今シリーズは久美子の良さも生徒のよさも今一つでしたね。過去シ
リーズと同じようなストーリーが多かったですが、マンネリが悪いと
は思いません。しかし持ち味が出せるような作りになってなかったの
ではないかと思います。

執 筆 者 けん()

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2. 編集後記
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 今クールは前評判が高かったドラマが伸び悩み、それほどでもなかったのが
面白いといった感じだったでしょうか。「ラストフレンズ」は回を追うごとに
視聴率が伸びていました。個人的には『絶対彼氏』が予想外に面白かったです。
ロボットと人間の恋は成り立つかというテーマがはっきり出ていましたし、ナ
イトのひたむきさがよく描けていていい仕上がりになっていたと思います。
(けん)

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