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タイトル:Daily Drama Express 2008/05/31 ごくせん (7)  2008/06/09


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2008/05/31 (Sat) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.土曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 土曜日の連続ドラマ
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タイトル ごくせん
局  名 日本テレビ
放映日時 土曜21時
キャスト 山口久美子(仲間由紀恵)
 猿渡五郎(生瀬勝久)
 緒方大和(高木雄也)(「高」は本当は中がはしご状の漢字)
 風間 廉(三浦春馬)
 本城健吾(石黒英雄)
 市村力哉(中間淳太)
 倉木 悟(桐山照史)
 神谷俊輔(三浦翔平)
 夏目誠一(小泉孝太郎)
 鷹野 葵(平山あや )
 鮎川さくら(星野亜希)
 牛島豊作(佐藤二朗)
 鳩山康彦(魁三太郎)
 鶴岡圭介(石井康太)
 熊井輝夫(脇 知弘)
 朝倉てつ(金子 賢)
 若松弘三(阿南健治)
 達川ミノル(大江戸一家)  内山信二 
 菅原 誠(両國 宏)
 馬場正義(東 幹久)
 赤城遼子(江波杏子)
 黒田龍一郎(宇津井健)
原作   『ごくせん』森本梢子(集英社YOUコミックス)
脚本   江頭美智留 
 横田理恵
  松田裕子
主題歌  「虹」 Aqua Timez (EPICレコード)

あらすじ 第7話「自分に言い訳すんな!」

 5月最終週に行われる文化祭、赤銅祭の準備に追われ、職員室もそ
の話で盛り上がっている。そんな中久美子(仲間由紀恵)は肩身が狭
い。3Dの連中と来たらまるでやる気なし、まだ何をやるかも決まっ
てない有様だった。
「それじゃ、3Dは不参加ということで」
 猿渡教頭(生瀬勝久)がいつものように久美子たちを排除しにかか
ってきたので、久美子は今日こそ出し物を決めようと勇んで教室に乗
り込んだ。

 とりあえず耳を傾けてきたものの、テンションは上がってこない。
野郎だけじゃ盛り上がらねえとブーたれている。
「けどよ、文化祭に出れば他校の女子とかくんじゃねえの」
 大和(高木雄也(Hey!Say!JUMP))が何気なく口を挟んだ。
「そーだ!」
 これで空気が一変した。全員がぜんやる気沸騰、アイデアを出し合
って喫茶店をすることに決めた。その名も「イケメンカフェ」だ。
「イケメンて……」
 久美子は突っ込みを入れようとしたが、もはや生徒たちを止めるこ
とはできなかった。

 大和や廉(三浦春馬)は店員のマナーを学ぼうと実地見学を兼ねて
メイドカフェにやってきた。
「何で、ここなわけ?」
 大和は表情を引きつらせていたが、廉たちはお構いなしだった。

 とりあえずメイド喫茶を満喫、でなくて学習して帰路についたが、
途中でカツアゲの現場に出くわしてし、インネンをつけられてしまっ
た。とりあえずスルーということで大和たちは逃げ出し、途中でごみ
バケツを食らわせた。してやったりの大和たちだったが、後々聞いた
ところによると相手は郷田(松田悟志)という赤 銅学院の卒業生で、
在校時手につけられない「伝説の番長」と言われていた。

 もしかしたら仕返しが……という一抹の不安を覚えたものの、大和
たちは文化祭の準備に精を出した。みんながつけるエプロンも仕上が
って届けられた。
「やってみると結構楽しいもんだな」
 そういう声を聞いて久美子は嬉しく思った。一度しかない高校時代
の思い出を持てるんじゃないかと感じたのだ。

 だが、不安は的中した。郷田は3Dの生徒を襲撃して暴力を振るっ
た。連絡を受けた大和たちはすぐさま郷田のもとに行き、郷田の一味
と乱闘になってしまった。だが騒ぎを聞きつけた警察がやってきたた
め、郷田たちは逃げてしまった。

 郷田はむしゃくしゃが収まらずその夜のうちに赤銅学院を
襲撃し、文化祭の準備を滅茶苦茶につぶしてしまった。
「ちくしょう、俺たちのせいで、関係ないみんなを巻き込みやがっ
て!」
 大和や廉は怒って、郷田に報復しようとした。久美子は止めた。
「仕返ししてどうなるって言うんだ。文化祭をほったらかしにすんの
か?」
「関係ねえよ。たかが文化祭だろう!」
「たかがじゃねえよ。全員1つになって頑張ってきたんじゃねえか。
こんなことのためにつぶされていいのかよ!」
 久美子はそう言って、もう一度準備しなおそうとした。

 だが、警察が郷田と大和たちの乱闘の件を赤銅学院に連絡してきた。
赤城理事長(江波杏子)の怒りは激しく、久美子は平謝りした。
「理事長、文化祭は中止ということに?」
 猿渡教頭が尋ねた。
「いえ、開催します。楽しみにしている来賓の方のために簡単に中止
できません。開始を午後からに変更します。それから3Dの生徒は全
員自宅謹慎とします」
「ちょっと待ってください。あいつらはからまれた側であって」
「しかしこの事態を引き起こした原因は彼らです。クラスで連帯責任
を取ってもらいます」
「でも、彼らは今一つになってこの日のために頑張ってきているんで
す。担任としてそれを全うさせてやりたいんです。あいつらにこの学
校に来て良かったって、胸を張って卒業して欲しいんです!」
 久美子は必死に頼んだ。
「……もしなにかあったら、山口先生に責任を取っていただきますよ」
 赤城理事長はそう言って出て行った。

 こうして3Dも含めて文化祭を実施することになり、気落ちしてい
た3Dの生徒たちも気を取り直して修復作業に取り掛かった。だが、
大和は郷田から「これで済むと思うなよ」という電話を受け、廉たち
とともに郷田のもとに向かった。これ以上自分たちのせいで迷惑をか
けられないから、と。

 たった6人で現れたのを見て郷田はあざ笑った。
「あんな学校、どうでもいいだろ」
「そんなことねえ!」
 大和たちは言い返した。自分たちもそう思っていた時期がある。で
も今は違う、学校で何かを見つけられると思っていると。
「赤銅には行かせねえぞ!」
 それをきっかけに乱闘が始まった。だが大和たちは多勢に無勢で劣
勢に追い込まれた。
 そのとき、後から追いかけてきた久美子が現れた。
「ハッ!生徒だけじゃなく、センコーもバカなんだな」
 郷田の一党は久美子に殴りかかった。
 久美子は髪留めのゴムをはずし、めがねを投げ捨てながら、それを
交わした。
「こいつらは28人分の高校生活の思い出を守ろうとしてんだよ!そ
れをバカなんて言う資格、おめえらにはねえんだよ!」
 久美子はゆっくりと郷田に近づくと言った。
「学校に恨みがあんのか?」
「あんなくだらない学校出たばっかりにな、何やってもうまくいかね
えんだよ!」
 郷田は逆上し、久美子に殴りかかった。久美子はそれをいなして一
撃を加え、郷田はもんどりうって倒れた。
「そうやって言い訳してんじゃねえよ!いいか、学校は教科書に書か
れていることを学ぶだけじゃない。仲間作ったり、そいつらと笑った
り、けんかしたり、みんなで一つのことやり遂げたり。学ぶことはい
くらでもあるんだ。お前もちゃんと前を向いて生きろ!」
 郷田はもはや戦意もなく、力なく立ち去っていった。
「さ、お前ら、文化祭楽しむぞ!」
 久美子は笑顔で言った。

 赤銅祭は大盛況に始まった。3Dのイケメンカフェはと言えば、た
くさんのお客さんが来たものの、期待した女子高生、女子大生ではな
く、子どもを連れた中年女性ばかりだった。
「まっ、それでもいいんじゃない」
 お客さんの応対に追われる生徒たちの顔はみな笑顔に満ち溢れてい
た。


寸  評  ワンパターンな展開でした。それでも一向に構わないと思います
が、どうもいま一つの感じがします。全体的にキレイすぎではないで
しょうか。そのため、3Dの生徒でなく郷田を更正させる話になって
しまいました。本来はヤンクミと3Dの生徒たちでそういう話が展開
されるべきですが、みな悪い意味で「いい子」になっていると思いま
す。赤城理事長もヤンクミに無理解とはいえ、悪い人じゃないですね。
そのせいか、敵役を猿渡教頭が背負っている気がします。猿渡教頭は
ヤンクミと敵対関係としても憎めない人物のはずなんですが、そうい
うところが見えなくて味気ない気がします。

執 筆 者 けん()

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2. 編集後記
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 ずっと見られないでいた「一瞬の風になれ」をようやく見終えました。感想
は一言で言うと良さがうまく伝わってこないなあという感じです。やはり小説
形式で丁寧に心情をつづらないとダメなのかなと思います。逆に「ごくせん」
なんかは小説にすると面白くないでしょうね。クライマックスの立ち回りシー
ンとかは映像でこそ見ごたえがあるでしょうから。(けん)

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