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タイトル:Daily Drama Express 2008/05/22 バッテリー (7)  2008/06/05


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2008/05/22 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル バッテリー
局  名 NHK
放映日時 木曜20時
キャスト 原田巧 (中山優馬)
 永倉豪 (高田翔)
 原田青波(森本慎太郎)
 原田真紀子(斉藤由貴)
 原田広 (堀部圭亮)
 井岡洋三(石橋蓮司)
 沢口文人(永嶋柊吾)
 東谷啓太(松川尚瑠輝)
 海音寺一希(川村亮介)
 奥平  (登野城佑真)
 矢島繭 (宮崎香蓮)
 伊藤春菜(梶原ひかり)
 戸村真 (千原ジュニア)
 小野薫子(ちすん)
 歌子(理髪店店主)(中尾ミエ)
原作   『バッテリー』あさのあつこ(角川文庫刊)
脚本    相良敦子   
主題歌  Mr.Children「少年」

あらすじ 第7話「キャッチャー失格」

 巧の球はこの日1番の球威だった。いや、投げれば投げるほど威力
を増していくことを予感させる。そうしたら俺はちゃんと捕ることが
できるだろうか……。豪(高田翔(ジャニーズJr.))は自信がぐら
ついた。
「よう、あれ以上の球が来たら捕れねえの?困ったねえ」
 瑞垣は豪の内心を見透かして不安を煽った。
 そんなことはない!豪はムキになった。だが巧が投じた次の球を豪
ははじいてしまった。
「ほらみい」
 瑞垣に言われて豪は完全に余裕を失ってしまった。

 豪、どうしたんだ?構えたミットが震えて出していた。巧(中山優
馬(関西ジャニーズJr.))の投じた次の球は瑞垣に捕らえられ、鋭
いライナーでセンターにはじき返された。そこからは横手二中の怒涛
の6連打にパスボールのバッテリーエラーもあり一気に4点とられて
しまった。気丈な巧も勢いに飲まれ冷静さを失い、豪も激しく動揺し
た。

 そこへ横手二中の監督が現れた。監督は無断で試合をしたことに怒
り、すぐさま試合を止めさせた。門脇は巧に「大口叩いたくせに、俺
に投げた3球はまぐれじゃったんか!」と失望感と怒りをあらわにし
た。巧は何も言い返せなかった。
 瑞垣は豪に近寄った。
「門脇はああ言っとるが、試合をぶち壊したんはおまえじゃ。ピッチ
ャーの足を引っ張って。お前じゃキャッチャー無理なんじゃん?悪い
こと言わん。今日限りキャッチャー止めとけ」
 バカにされた豪は悔しかったが、睨み返すのが精一杯だった。豪に
も分かっていた。巧が打たれたのは手加減して投げていたからだと。

 さすがの巧も気落ちし、食事もとらずに自室に引きこもり、教室で
も1人考え込んでいた。豪は豪でいつもの明るさもなく、しょんぼり
としていた。

 無残な大敗で動揺する部員たちを集めて、海音寺キャプテン(川村
亮介)は言った。
「1度打ち込まれたくらいでいつまでも落ち込んでいたらいけんじゃ
ろ」
「はい」
 巧は伏目がちに答えた。だが戸村の考えは違った。
「原田、これからは7割の力で投げい」
「監督?」
 巧は驚いた。戸村は言う。豪が巧の全力投球を捕れない以上、打た
せてとる投球術を身につけることが必要だと。
「わかってない……」
 ずっと黙っていた豪が搾り出すように言った。
「監督はわかっていません。原田は、原田巧は全力投球が命の投手な
んです!」
「永倉、お前は真面目すぎるんじゃ。もっと気を楽にして考えい」
 活動停止が解ければすぐ新人戦が始まる。そのためにどうするか。
野球は投手1人でなくチーム全体でするものだ、戸村はそう考えてい
た。

 解散後、巧は豪にキャッチボールをしようと言った。
「お前ってやつは、本当に人の気持ちがわからんのじゃな」
 豪はこれまでと同じようにバッテリーを組めると思っている巧の神
経が理解できなかった。豪は自分を責めていた。試合をぶち壊したの
は自分のせい、キャッチャー失格だと。そんな自分の気持ちを巧は理
解していない。
「お前にはわからんのじゃ」
 豪は巧を置いて行ってしまった。

 翌日、巧は豪が退部届を出したと聞かされ、慌てて豪のクラスへ駆
け込んだ。
「どうして相談してくれないんだ。なぜなんだよ」
 巧は珍しく感情をあらわにした。
「誰が野球をやろうがやるまいが関係ない。お前はそう言ったじゃな
いか」
 豪は取り合おうとしなかった。
「俺とお前はバッテリーなんだぞ」
「そのうち話す。部をやめても会わないわけじゃない」
 豪はにこりとした。だが巧は納得しなかった。
「バッテリーやめるならもうお前とは関係ない!」

 豪との溝が深まり、巧は思い悩んだ。見かねた洋三(石橋蓮司)は
巧をキャッチボールに誘った。
「ボールを投げて捕る。それだけなのに野球も友達づきあいも厄介じ
ゃのう」
 戸村から言われたことや豪とのことを聞いて洋三は巧を思いやった。
「戸村が7割で投げいと言ったのは、何か考えがあってのことじゃろ
う。やってみればいい」
 洋三は投げながら続けた。これから身体もぐんぐん成長していけば
野球も変わる。でもそんな中で変わらないものを見つけて大事にする
ことだと。
「どんなこと?」
 巧は尋ねた。
「それはじいちゃんにもわからんよ」
 洋三は笑って答えた。

 そんな折、真紀子(斉藤由貴)が風邪で寝込んでしまった。巧は学
校のお弁当を自分で作る羽目になった。不恰好なお弁当をブスッとし
た顔で食べているのを見て文人(永嶋柊吾)は言った。
「母ちゃんまで夜逃げされたか」
 孤立を深める一方の巧だった。

 巧は思い悩みつつも1人黙々と走りこみを続けた。それを見ていた
啓太(松川尚瑠輝)が豪に言った。
「俺がキャッチャーをする。7割の力なら俺にも取れるかもしれん」
唐突な言い出しように巧はなんと答えていいのかわからなかった。
「今日から俺らはバッテリーじゃ!」
 だが啓太はそんなことお構いなしに宣言した。


寸  評  原作を知らないで見ているので推測ですが、このドラマはラスト
まで試合のシーンを出すことがないのではないだろうかとふと思いま
した。だとしたらそれはなかなか画期的な気がします。スポーツもの
は勝負を通して成長していくのがセオリーですので、型破りなことを
していると思います。ぜひそういう形でストーリーを完結させてみて
ほしいものです。
 さて、巧の剛球を捕れないことから豪との信頼関係から何からすべ
てが崩れてしまいました。あくまで全力投球を求める豪に、7割の力
でもと考える巧。自分の不甲斐なさが巧の持ち味を損ねていることを
豪は痛感。それぞれの思いがうまくかみ合わないもどかしさ、青春ド
ラマの良さが良く出ていたと思います。
 逆に戸村はKYぶりを発揮していますね。開始時のあの強烈なイン
パクトはどこに行ったのかという感じです。

執 筆 者 けん()

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2. 編集後記
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 先週大雨の日がありましたが、運悪く通勤時に当たってしまい、会社につく
までにスーツがびしょぬれになってしまいました。そうなると1日中湿ったま
まで仕事に集中できません。豪雨になると雨合羽や傘ではしのげません。撥水
のスーツなども出ていますが、雨が降ってもすぐ乾く、あるいは傘や雨合羽に
代わる雨具が出てこないかなと思ったりします。(けん)

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