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タイトル:Daily Drama Express 2008/05/08 バッテリー (5)  2008/05/21


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2008/05/08 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル バッテリー
局  名 NHK
放映日時 木曜20時
キャスト 原田巧 (中山優馬)
 永倉豪 (高田翔)
 原田青波(森本慎太郎)
 原田真紀子(斉藤由貴)
 原田広 (堀部圭亮)
 井岡洋三(石橋蓮司)
 沢口文人(永嶋柊吾)
 東谷啓太(松川尚瑠輝)
 海音寺一希(川村亮介)
 奥平  (登野城佑真)
 矢島繭 (宮崎香蓮)
 伊藤春菜(梶原ひかり)
 戸村真 (千原ジュニア)
 小野薫子(ちすん)
 歌子(理髪店店主)(中尾ミエ)
原作   『バッテリー』あさのあつこ(角川文庫刊)
脚本    相良敦子   
主題歌  Mr.Children「少年」

あらすじ 第5話「野球は誰のもの?」

 戸村(千原ジュニア)は部員を集め、3ヶ月の活動停止、夏の大会
は辞退を伝えた。
「本当に申し訳ない」
 戸村は深々と頭を下げた。部員たちを取り巻く空気は重く、最後の
大会を出られないまま引退することになる海音寺(川村亮介)たち
3年生のショックは言葉では表しきれないものだった。だが、巧(中
山優馬(関西ジャニーズJr.))だけは違った。
「海音寺さん、野球やりませんか」
「何を言うとる?」
 海音寺は唖然として巧を見た。巧は真面目な顔で冗談や気休めで言
っているわけではなかった。
「だが、学校が許さんのじゃ」
「野球って誰かに言われてやめるようなものなんですか?」
 巧は強い口調で言った。

 巧は豪(高田翔(ジャニーズJr.))とともにユニフォームに着替
え、ピッチング練習を始めた。文人(永嶋柊吾)や啓太(松川尚瑠輝)
は「何をしても無駄だよ」と言ったが、巧は取り合わなかった。

 海音寺は部員を集め、部室の掃除を始めた。今自分たちにできるこ
とは野球部は真面目に真剣に活動していることを学校に理解してもら
うことと思ったのだ。巧たちも協力し、部員全員で取り組んでいる姿
に戸村も感じ入るところがあった。そんなところへ展西(染谷将太)
らが退部届を持って部室に現れた。
「ほんまは俺、野球にむいとらんのです。チームワークとか面倒じゃ
った」
 展西は少しも悪びれるところがなかった。
「展西、お前まだそんなことを……。あとで話をしよう」
 戸村は怒りを抑えながら言った。
「話すことはありません。ただ3年間やって来て1度くらい言いたいこ
とを言ってやろうと思っただけですから」
 展西はあてつけるように言った。戸村は巧に認めたじゃないか、監
督の言うことを聞かなくてもいい、周りに合わせる必要がないと。
 展西はそのまま部室を出て行った。外では用具箱を抱えた巧がいた。
「展西さんは本当に野球を好きじゃないんですか?」
 巧の問いかけに展西はこう答えた。
「お前がつぶれるのを見ててやるよ」
 捨て台詞を吐いて、展西は去っていった。

 野球部活動停止の理由を巧は家族に話そうとしなかった。心配した
洋三(石橋蓮司)は戸村を訪ねた。洋三は巧が部員たちの間に摩擦を
起こしているのではないかと思ったのだ。
「いえ、原田のせいではありません」
 戸村は自分の部員への態度が原因だと思っていた。
「そうか、ここが監督としても正念場じゃな」
 洋三の言葉に戸村は重く受け止めた。

 活動停止の波紋は大きく、退部する部員たちが続々と出てきた。豪
たちは引きとめようと躍起になったが、巧は止めた。
「野球は人に言われてやったりやめたりするもんじゃない」
「巧、そういうとこお前……」
 豪たちは巧を放って引き止めに行った。巧の冷たさに内心がっかり
せずにはいられなかった。少しは海音寺キャプテンを見習って、野球
部全体を見渡してくれれば……。

 巧はグラウンドでサッカー部が練習しているのをぼんやり見つめて
いた。手にしたボールをぽーん、ぽーんと上に軽く投げるのが無意識
にくすぶる思いを炊きつけていた。
「俺たちがすべきことはただ1つ!」
 巧は豪たちを誘い、グラウンドに出て練習を始めた。もちろん活動
停止は練習も厳禁だ。

 巧たちは校長室に呼ばれ、説明を求められた。
「どういうことかな。ちゃんと話してくれないか」
 校長は困った顔をした。
「野球をしたかっただけです」
 校長は戸村を見たが戸村は黙っていた。
「被害者だから気持ちはわからんでもないが、これじゃ聞き分けのな
い子どもと同じだ」
 校長はやれやれという顔をして言った。野球部が活動するというの
は、新田東中の看板を背負っているということ、十分に反省し二度と
このような不祥事を起こさないということがわからなければ活動を認
めることはできないのだと。だが、巧は納得しなかった。
「野球をやるかやらないかは俺たちが決めることだと思います」
 巧は鋭い眼差しで言った。校長は唖然とした。
「原田、ええかげんにせい」
 戸村が見かねて嗜めた。
「原田巧はすごい奴です」
 豪が口を挟んだ。
「もし横手二中に練習して勝てたら、看板背負えると認めてもらえま
すか?」
「何を言っているんだ、それで活動停止が解けるわけないだろう。だ
いたい横手二中に勝てるレベルじゃないのに」
 校長は顔を真っ赤にして怒った。

 校長室から出てきた後、戸村は巧たちを引きとめ、海音寺を呼び出
した。
「お前ら、頭を冷やせ。海音寺も甘やかすな」
 だが、海音寺も巧たちと気持ちは同じだった。
「このままでは終われません。どうかこれから先は俺たちで決めさせ
てください。先生や学校には迷惑はかけませんから」
 海音寺は戸村の言うことを無視して部員に集合をかけた。
 こうなったらなんとしても横手二中を倒そう!

 横手二中は全国大会に出場する強豪校で、中心選手は門脇というス
ラッガーだ。門脇は去年の全国大会で5打席連続ホームランという離
れ業を成し遂げていた。そりゃかなわない、とため息が漏れた。
「いや、うちには原田がおる。原田なら打ち取れるはずじゃ」
 海音寺の言葉にみんなそうだと納得した。

 とは言うものの、横手二中にどうやって試合を申し込めばいいの
か……。学校を通せない以上コンタクトのとりようがない。

 だが懸命に動き回る部員たちを見て戸村が腰を上げた。海音寺とと
もに横手二中に行き、練習試合を申し込んだのだ。無論横手二中側は
断った。だが海音寺は直接門脇に声をかけ、巧のことを話した。140k
m/hを超える速球を投げる剛球投手がいるということを。

 果たして門脇は反応した。そして個人的に巧の球を見てみたいと言
うのだ。巧はすぐさま横手二中に出向き、門脇を訪ねた。出迎えた門
脇は中学生離れした体格で、うわさどおり怪物的スケールをかもし出
していた。


寸  評  横手二中に勝てれば活動停止が解けるというのは、どうもピント
がずれた話のような気がして途中から面白くなくなってしまいました。
 そもそも活動停止の遠因は巧の丸刈り反抗に端を発しています。そ
れがわがままに見えてしまっているのが、話の流れをおかしくしてい
るような気がします。豪がチームプレーの必要性から髪を刈ったのが
潔く見えたのです。
 才能がある人が己の能力にうぬぼれるのはよくあることですが、た
いていの場合はそれは、倭建命のように悲劇につながるものであり、
そこに私たちは人間の持つ負の精神の意味を深く考えさせられるもの
なのですが、そういうのがあまり感じられないせいか、深さを感じら
れず、興を殺いでいる気がします。
 それから戸村が、人が変わってしまったような気がしました。あれ
ほど強権を奮っていた人とは思えません。洋三が正念場と言っていた
にも関わらず、巧たちの行動を制御しきれない不甲斐なさにイライラ
してきました。校長の言うことにあくまで反抗する巧たちを見て、何
ら意見を出せないのはどうなのでしょう?こういう場合は己の辞任と
引き換えに巧たちを止める、つまりそれくらい重い事態なのだと身を
持って教え諭すのが本当の指導者だと思うのですが。

執 筆 者 けん()

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2. 編集後記
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 今クールは個人的に当たりのクールです。見ているのは、ごくせん、バッテ
リーに加え、おせん、絶対彼氏、ラストフレンズです。本当は他にもパズルと
か君犯人じゃないよね?とか見たいのですが、時間がなくて見切れません。
(けん)

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