メルマガ:日刊ドラマ速報
タイトル:Daily Drama Express 2006/03/01 1ポンドの福音 (8)  2008/04/10


===================================================== 発行部数   26 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2008/03/01 (Sat) ☆☆
======================================================================

== 目次 ==============================================================
  1.土曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
======================================================================

----------------------------------------------------------------------
1. 土曜日の連続ドラマ
----------------------------------------------------------------------
タイトル 1ポンドの福音
局  名 日本テレビ系
放映日時 土曜21時
キャスト 畑中耕作(亀梨和也)
 シスターアンジェラ(黒木メイサ)
 修道院長(もたいまさこ)
 向田勝己(山田涼介)
 向田聖子(小林聡美)
 三鷹秀夫(光石研)
原  作 高橋留美子『1ポンドの福音』
脚  本 福田雄一
主題歌   『』

あらすじ  Round 8 さよならシスター!! 根性無し涙のパンチ

 畑中耕作(亀梨和也)は真剣な顔をして食べている。

 向田聖子(小林聡美)が、食べている場合じゃないだろうと説教し、
耕作の紅流星(桐谷健太)とのタイトルマッチが受理された。いろい
ろないわく因縁があっても、このタイトルマッチ、向田ジムとしては、
負けるわけにはいかないと、ハッパを掛ける。

 耕作も、絶対負けられませんという。

 事務室で、三鷹秀夫(光石研)と二人きりになると喜色満面になる
聖子。遂に向田ジムがタイトルマッチに挑むことになった。これで耕
作が勝てば、日本チャンピオン。その先は、ワールド戦と、期待に胸
ふくらむ。

 三鷹は、耕作はエントリーしたばかりだし、上田とのスパークリン
グでの紅の威力を見ただろう、と牽制する。

 ロードワーク途中の耕作は、自転車のシスターアンジェラ(黒木メ
イサ)を追いかけ、タイトルマッチに出られることになった。アンジ
ェラの借金もチャラにしてくれるようになった、と言う。
 顔が明るくなるアンジェラ。

 耕作は久しぶりに、アンジェラの笑顔を見たと喜ぶ。

 そこに聖子がやってきて、耕作にさぼるな、と言う。

 アンジェラは聖子に礼を言う。

 耕作は憑かれたように練習に励む。
 でも、休憩時間にこっそり隠し持っていたあんパンを食べる。

 上田(岡田義徳)は、紅のパンチはすごい。でも、耕作なら、何か
してくれそうな気がする、と言う。

 耕作の練習は、少々迷走気味だが、聖子は毎晩酒飲んでいる奴に負
けるな、と言う。


 その頃、日本チャンピオンの紅流星(桐谷健太)は、シャンパンタ
ワーを作り、そのグラスを取ると、シャンパンを一気に飲み干し、今
度の試合、1分でノックアウトしてやると言う。


 耕作のご飯はお供え(小皿に1口分のおかゆだけ)。上田が三鷹に
頼んだのだ。
 ほかのボクサー達のご飯まで、お供え。上田が三鷹に頼んだのだ。
ジム全体で耕作の優勝をバックアップするのだ、と。上田はまるでト
レーナーのよう。

 勝己がリングへ行くと、上田が1人だけいた。
 勝己は上田に、まだボクシングを続けるのか聞く。
 上田は、くれないと打ち合ったときが最高だったかも知れないけれ
ど、続けると答える。そして勝己に、上田が辞めたら、あとを引き継
いで欲しいと言う。
 そういうのは.....という勝己に上田は、もし勝己の好きな子が襲
われたらどうするのだと言う。ボクシングを始めるときも大事件だっ
たが、辞めるときも大事件があるのだと言う。
 でもその時には、すでに勝己の姿はなかった。

 練習が終わったあと、用具の手入れをしながら上田は三鷹に、この
うとほかのところで話したい、と言う。
 三鷹は、ボクサー辞めるのか?引き留めはしないけど、と言う。
 上田は、耕作がジムにやってきたとき、辞める気になった。耕作の
ような人が、すごいことをしてくれるような気がしたから、と。


 聖エリオ修道院では、修道院長(もたいまさこ)とシスター達が庭
の掃除をしていた。

 そこに紅がスポーツカーで乗り付け、アンジェラに、アンジェラの
借金は耕作が払ってくれることになった。負けたら耕作は、倍の
100万円を紅に払うことになっているという。
 シスター・ミリー(江口のりこ)がアンジェラに、借金って、どれ
だけか問う。
 50万円、と紅。

 院長室でシスター・ミリーは、アンジェラを隙があるから、紅にだ
まされるのだと責める。
 アンジェラは、紅に直接話してくると、飛び出していく。

 その話を聞いた耕作ほかボクサー仲間達も紅のところへ急ぐ。

 修道院長が自転車で走っていく。

 アンジェラは紅に、自分の借金で耕作に迷惑を掛けないで欲しいと
頼む。
 紅はアンジェラが修道女を辞めて、紅の女になるなら、借金をチャ
ラにしてやるという。
 アンジェラは、ふざけているのではないと言う。

 そこに修道院長がやってきて、ハンドバックから50万円を取りだ
し、これですべてを丸く収めて欲しい、と頼む。

 駆け込んできた耕作とボクサー仲間達。紅は耕作に、こういうこと
だったら、あんな約束しなくて済んだものな。でも、もう耕作から
100万円貰うことにしたから、この50万円は受け取れない、と言
う。

 どうしてそんなお金に執着するのかと聞かれると、親の残した借金
3億円を返すため、必死に働いているのだ、と紅。

 みんなが紅に同情すると、紅はウソ。耕作から100万円取りたい
だけだ、と言う。

 アンジェラは、自分のために、そんなことをするのはやめて、と耕
作に言う。
 耕作は、「黙っていてくれ!」と怒鳴ると、これは自分の試合だ。
受けて立つ、と言う。


 アンジェラは神に、耕作が自分を助けようとしてくれている。自分
が恥ずかしいと懺悔する。

 アンジェラは修道院長に、自分は無力。祈ることしかできない、と
言う。
 本当にそうなの?と問う修道院長。


 耕作は上田に、オレはアンジェラに嫌われちゃいましたよね、と聞
く。
 上田は、チャンピオンになるしかないな、と言う。
 負けたら、ヤバイッスよねと言う耕作に、らしくねぇな、と上田。
 勝ちますと言いながら、寝る耕作。

 ロードワーク途中の耕作は、公園で水道水を流したままにして見つ
める。アンジェラがそんな耕作を見つめる。
 耕作は、オレが戦う理由って.....と自分に問う。

 そこに聖子が来て、耕作に怒鳴る。飛んでいく耕作。

 アンジェラは、耕作は水を飲んでいない。ただ眺めていただけだと
耕作を擁護。
 声を掛けてくれればと聖子は言うが、掛けづらいかと納得。
 アンジェラは、お金や試合のことなんて考えず、神に仕えて下さい、
と聖子。

 アンジェラは聖子に、耕作が勝てるか聞く。
 聖子は、正直言って厳しいかも知れないが、耕作はアンジェラのこ
ととなると信じられないような力を出すから、と答える。


 タイトルマッチの記者会見。
 紅への質問ばかりで、耕作には無い。

 聖子が、挑戦者にも質問してくださいと言い、記者は気がなさそう
に、タイトルマッチへの抱負は?と問う。
 耕作は力んで、「シスターのために、絶対勝ちます!」と答える。
シスターとは?と問われ、「シスター・アンジェラ。未来のボクのお
嫁さんです!」と答える。

 ロッカールームで紅と二人きりになる耕作。紅は借金で食うにも困
ると、恋愛どころではなくなる。借金3億円っていうのはウソ。本当
は7億なんだ、と言う。ホストだけやっていれば、もっと楽に返せる
のに、なぜボクシングなんてやっているんだろう、と勝手に話しかけ
る。
 耕作は、オレも同じことを悩んでいると、相槌を打つ。

 紅は、大事な商売道具、無駄なことに使っちまった。せいぜい減量
ガンバリナと言って、出て行く。


 ロードワークに励む耕作。

 紅もロードワークに励んでいた。

 耕作が計量を終えると、廊下にアンジェラがいた。

 軽量について聞くアンジェラ。耕作はパスしましたと、答える。そ
してこの間怒鳴ってしまったことを詫び、勝手な約束だけど、絶対勝
ちます、と言う。
 アンジェラは、頑張ってください、と言う。

 耕作がアンジェラを呼び止めると、アンジェラは振り返って、「頑
張ってください」とだけ言う。


 仲間達は耕作に、下見行くぞ、と言う。やはり後楽園リングは、ボ
クシングの殿堂という感じ。

 はしゃぐ上田に対して、耕作の感動は薄い。でも、変に気負うより
いいかと言われる。


 遂に試合当日。控え室に入る耕作。

 向田ジムでは、ボストンバッグを肩に担いだ上田。
 石坂は、チャンピオンにボコボコにされたぐらいで辞めるなんて、
許さない、と言う。
 児島が、まだチャンスがある、と言う。

 上田は、チャンスなんて無い。チャンスが無いのに続けられるか。
でも、耕作の試合を見ていたら、勝っても負けてもやりたくなっちま
うから、勘弁してくれ、と言う。

 上田が応援席に現れないまま、試合が始まる。

 耕作は、アンジェラが来ているか気にする。
 聖子は、タイトルマッチまで来て、そんなこと気にするな、と言う。


 その頃、アンジェラは、別の修道院に移るため、みんなに見送られ
ていた。
 シスター・ミリーは、あちらの修道院に移っても、問題を起こさな
いように、と釘を刺す。

 修道院長は見送りに出ず、「主よ、わたくしの力が足りませんでし
た」と神に祈っていた。


 耕作は心の中で、「シスター、絶対に負けませんから」と念じなが
ら、紅に向かっていく。

 −− 何のためにボクシングをやっているか、考えた。ジムのため
に勝ちたいし、上田の敵も取りたい。でも、一番の理由は、シスター
のためだ。シスターのために、ボクシングをする。それが、オレのた
めでもあるんだ。

 耕作は、何度殴り倒されても、立ち上がる。

 紅は、向かってくる耕作を、「そんなに百万が惜しいか?」と睨む。
 耕作は、「そんなんじゃねぇ、愛だ!」と、渾身の力を込めて、パ
ンチを繰り出す。

 なんと、紅にKO勝ちし、日本チャンピオンになってしまう耕作。


寸  評  今回ばかりは、耕作の負けを自信を持って予想していたのですが、
なんと、耕作が日本チャンピオンになるという設定とは、思いません
でした。

 でも、耕作がボクシングで夢に近づけば、今度は、アンジェラとい
う夢が遠くへ行ってしまう。

 最初は、耕作のことうざったく感じましたが、段々、耕作の切なさ
が感じられるようになって。

 どうにか、耕作とアンジェラと一緒に幸せになって欲しいけれども、
それではアンジェラは、修道女としての人生は全うできなくなってし
まう。

 随所に矛盾があるのが、また、切なくも、惹き付けられますね。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

----------------------------------------------------------------------
2. 編集後記
----------------------------------------------------------------------
 ドラマを見ていて、恋愛ドラマにおけるシスターって、ある意味禁断の果実
の様な気がします。恋愛ができないって言っても、不倫のような後ろめたさが
無く、むしろ気持ちとしては純粋。
 シスターといってこのドラマを見る前に最初に思い出すのは、韓国ドラマの
『オールイン』のスヨンですが、その次に思い出したのが、なぜか、観月あり
さの『天使のお仕事』。『ナースのお仕事』は、映画にもなり、たびたび再放
送されるほどですが、『天使のお仕事』は、二番煎じ的な扱いでしたね。
 映画好きならば、やはり、『二代目はクリスチャン』でしょうか?
 『天使のラブソング』は、修道女ではありますが、たくましさが前面に出て
いて、アンジェラたちのような、か弱さとその中の芯の強さを感じるのとは、
ちょっとイメージが違うと感じました。

 そういえば、やっぱり亀梨だからでしょうか?ボクサーなのに、顔に怪我し
たところはあまりないですね。

 ボクシングは、内藤大助の登場と共に、さらに盛り上がりを見せていて、こ
のドラマにとって、タイミングがいいと言えるでしょうか。(鈴木)

======================================================================
発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。
(http://www.mailux.com/)
======================================================================

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。