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タイトル:Daily Drama Express 2008/01/08 あしたの、喜田善男 (1)  2008/01/16


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2008/01/08 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル あしたの、喜田善男 〜世界一不運な男の、奇跡の11日間〜
局  名 フジテレビ系
放映日時 火曜22時
キャスト 喜田善男(小日向文世)
 矢代平太(松田龍平)
 杉本サマル(生瀬勝久)
 三波貴男(今井雅之)
 長谷川リカ(栗山千明)
 鷲巣みずほ(小西真奈美)
  森脇大輔(要潤)
 宵町しのぶ(吉高由里子)
原  案 島田雅彦『自由死刑』
脚  本 飯田譲治
主題歌  

あらすじ  第一話 人生残り11日

 新たな道を道け出すために、時に人は大きな痛みを必要とする。
 だが、この男は…
 まだ、そのことに気付いてはいない。

 人生に悪いことが起きたとき、それはいいことが怒る前兆だと物の
本に書いてある。でもまさかあの時。11年前のあの時、オレの人生
にも奇跡は起きたのだ。

 11年前、骨折で入院していた喜田善男(小日向文世)は、担当し
てくれた若くて美しい看護師・鷲巣みずほ(小西真奈美)と結婚した。

 どうしてなんだ?みずほ。お前のような清らかで素晴らしい女性が。
 教えてくれ、みずほ。オレのどこがよかったというのだ。11年た
った今でも、それが知りたい。

 結婚式の途中で、転落する喜田。
 転落後思い出したのは、カレー。しかも市販のルーではなく、手作
りのルーで作られたカレー。

 喜田は顔をしかめて、右の手のひらに巻いたネクタイをほどく。
 手のひらには、まだ血のにじむ2本の切り傷。「11と読め
る.....」
 死ぬ前に最初に思い出したのが、お袋のカレー、とぼやく喜田。

 喜田は、11日後に死のうと思っていた。

 飛行機を下りた喜田は、モノレールに乗り、車内で傍若無人に携帯
を掛けている若者を見て、注意する.....車内は拍手喝采.....
 それは、喜田の夢であり、実際には、車内で小さくなっていただけ
だった。

 乗っていたモノレールが途中で運転停止となり、タクシー乗り場に
は長蛇の列で、喜田もそこに並ぶ。

 すると、いらだっていた男が、列の最初にいた女性に絡む。
 みんな騒ぎを避け、気付くと、喜田だけが、男の前にいた。

 喜田は男に、止めなよ.....と小さな声で言い、みんなから拍手さ
れる。

 男は、喜田をドアを開けていたタクシーの中に押し込むと、自分も
乗り込み、タクシーを走らせる。

 男は喜田に興味を持つ。直感を信じることにしているから、と。

 喜田は途中でタクシーを降りようとするが、11日後に死ぬという
喜田が下りることを男は許さず、キャバレーのような所へ連れて行く。

 まだ店は開店前だったが、あられも無い姿で踊っている店の女の子
達。

 男は、矢代平太(松田龍平)と名乗る。そして事務所へ連れて行く。
 事務所には、リクルート・スーツを着た若い女性が座っている。

 喜田は、11日後に死ぬことにしたのは、11年前のその日が、た
った1人の親友・三波貴男(今井雅之)の命日だからだ。
 飛行機で長崎まで、三波の墓参りに行き、三波に11日後に死ぬと
言った。
 喜田には、11という数字が、つきまとっているという。妻と別れ
たのも11年前。誕生日も11月11日。出席番号も、小学校から高
校まで、ずっと11番。
 手の2本の傷は、墓参りの帰り道、会談でこけて、手をついたら切
ってしまったのだ。

 でも、なぜ死にたいのかは、言わない喜田。
 今まで、人生、つらいことばかりだった。すでに家も処分して、す
べて金に換えた。だから、これから死ぬまでの11日間は、楽しい事
ばかり考えて、生きるのだという。
 店の女の子達は、本当に死ねるのか?と、喜田の言うことを真に受
けてはいない。


 翌朝、不気味に笑いながら町を歩く喜田。

 喜田を探し出した矢代が、何で黙って出て行ったんだ、と聞く。
 喜田は、生まれて初めて色紙を書いた。しかも、『明るい未来』、
『生きる希望』という言葉を書いた。店の女の子達は、喜田に書いて
貰うと、御利益がありそうと言っていた、と。

 喜田は、朝飯食いに行こう、と言う矢代を断る。
 キャバクラには、初めて行った。矢代といると、まるでパンドラの
箱のような面白いことも、怖いこともある。でも、臆病だから、これ
以上は止めておく、と言う。

 矢代は、臆病な奴は、死ねないと言うが、それだけは頑固なんです、
と喜田。

 喜田が不良にカバンを取られる。

 矢代が追いかけ、不良を殴りつけて、カバンを取り戻す。
 矢代は喜田にカバンを返すと、取られたものがないか、確かめるよ
うに言う。
 大丈夫、と喜田。中には、全財産が入っているのだ。

 喜田は矢代と一緒に、朝ご飯を食べに行くという。行きたいところ
もあるから、と。

 パンドラの箱について説明する喜田。
 物知りだな、と感心する矢代に、人生には役立たない知識ばかりな
んです、と喜田。

 運ばれてきたカレーのスパイスの調合についてほめ、嬉しそうに食
べる喜田。

 矢代は喜田に、死ぬ前にやりたい人がないか聞く。
 喜田は、この中村屋のインドカレーを食べることと答える。

 矢代は、みずほに会いたくないか、と聞く。
 喜田は、会いたいけど、居場所が分からないと答える。

 矢代は、探してやるという。そういうのに詳しい奴を知っている。
10万ぐらい掛かるけど、と言う。

 矢代は、喜田がいくら持っているのか聞く。
 警戒する喜田に、矢代は金を奪うつもりなら、あの時逃げていたと
言い、喜田は、100万ぐらい、と答える。金に換えられるものは、
すべて売ってしまったから、と。

 みずほとのデートを語る喜田。箱根の彫刻の森に行った。2人並ん
でベンチに座り、喜田は思い切ってみずほの手に触れた。
 みずほは小さく震えていたが、喜田は思い切って、みずほにキスを
した。
 あの時が人生のピークだった、と喜田。

 矢代は、オヤジが人生のピークなんて、死ぬまで分からないと言っ
ていた、と言う。
 喜田は、もう死ぬのだから、分かると言うと、矢代は、これからの
11日間にピークがあるかも知れない、と言う。
 短いですね、と笑う喜田。


 みずほは心理カウンセリングに通っていた。
 なかなか心のわだかまりを話せないみずほ。

 やっと話し始める。みずほは前に結婚していた男−−喜田−−のこ
とを、最近思い出す。
 そまため、夜寝られず、起きてしまうことさえある。
 夕べは遂に、喜田と初めてキスしたときのことを思い出してしまっ
た。あの時、イヤでたまらなかったのに、身体が硬直してしまって、
逃げられなかった。それなのにあの鈍感な喜田は、いやがっているこ
とに気付かず、キスをしたのだ。
 喜田とのことは、すべて消したい悪夢なのだ、と言う。

 みずほが地下駐車場におり、車に乗ろうとすると、杉本サマル(生
瀬勝久)が声を掛けてくる。亡くなったみずほの夫の保険金支払いに
ついての調査だ。
 みずほは、自分の人生に、一点の曇りもないとまでは言い切れない
が、自分と亡夫との間に、やましいことは全くない、と言う。

 夫の死を悲しんでいるというみずほに杉本は、支払われる保険金は、
その悲しみを補ってあまりあるだろう、と言う。
 みずほは、例え何十億の保険金を貰ったとしても、悲しみは消せな
いと言うと、車を発進させる。


 夜になり、矢代にどこに泊まるのかと聞かれた喜田は、その辺のビ
ジネスホテルにでも、と答える。
 矢代は、当てがあると言うと、きたの肩を抱き、ほかに死ぬまでに
やりたいことを聞く。

 喜田は、お袋に会っておかなければ、と答える。もう3年も会って
いない。オヤジは5年前に亡くなっており、身内は母親だけ。

 ほかに会いたい人は?と聞かれた喜田は、宵町しのぶ(吉高由里子)
と答える。
 矢代に、ちょっと前まで人気があったアイドルねと言われ、今は落
ち目のことを初めて知る喜田。

 矢代が喜田を連れてきたのは、今は潰れた高級エステ。経営者が逃
げてしまったのだ。

 矢代は、喜田に本当に死ぬつもりか聞く。自分には、自分で死のう
という気持ちは分からない、と。

 喜田は、ハリウッドの映画で、人が虫けらのように死んでいく。あ
んな簡単に死ねたらいいなと思っていると言う。
 矢代は、オヤジが勝ったり、負けたりが人生だと言っていた、と言
う。
 喜田は、人生負けたり、負けたりの人もいる、と言う。
 矢代は、自分は、負けたり、死んだりなんかしたくない、と言う。

 逆に喜田からやってみたいことを聞かれた矢代は、一度でいいから、
「お前が犯人だ!」と言ってみたいし、大きなものが落ちてくる下か
ら、人を抱きかかえて救ってみたいと言う。

 それから気分を変えて、ここのお風呂はすごいから、一緒に入ろう!
と誘う。

 風呂に身体を伸ばして浸かりながら喜田は、いろいろあったが、最
後の11日間の1日目としては、上出来だろうと思う。
 それから、何であの時、「宵町しのぶ」なんて言ってしまったのだ
ろう、と考える。
 そして、昔会社で、持っていた資料を落としたとき、優しく拾って
くれた人だと、思い出す。

 風呂に突然、女の子が三人、ビキニ姿で入ってくる。
 でも、喜田は風呂から逃げ出す。
 矢代は、1人3万円もやれば、朝まで遊べるのに、と言う。

 ほかの女の子達も店を抜け出して来ることになっているという。み
んな、喜田に会いたがっているのだ。

 チャイムが鳴って入ってきたのは、若い男。ナイフを構えていて、
矢代を刺そうとする。
 矢代は、いろいろな人から恨まれている。
 矢代は、ひょうひょうとナイフをかわしている。

 そのうち男は、ナイフを建具に刺してしまい、抜けなくなる。

 矢代は男を捕まえようとするが、男はもう一本ナイフを持っていた。

 喜田は怖くなって逃げようとして、窓ガラスを叩く。

 窓ガラスは勢いよく開き、弾みで喜田は外へ投げ出され、ベランダ
も飛び越えてしまう。

 高層階から喜田が落下!?
 でも、遙かしたの地面に、人影は無い。

 よく探すと、喜田はベランダのふちに手を掛けてぶら下がっていた。
 その時喜田が思ったのは、「助けて!」だった。

 矢代に引き上げられる喜田。

 風呂に浸かっている喜田に矢代は、これからしのぶに会える、と言
う。1時間だけ時間ができた、と。

 喜田はタクシーで高級クラブへ行き、しのぶに会う。
 しのぶはサングラスを掛け、純情そうな面影はない。

 しのぶは、テレビ局の偉い人に会えると言われてきた、と言う。喜
田が無職だというのに驚く。
 自分に会うために、いくら使ったか聞かれ、渋々10万円と答える
喜田。

 しのぶは、ぎらぎらして仕事してますという人は、苦手という。な
ぜ、無職なのに10万円も払ったのか聞く。
 喜田は、11日後には死ぬことにしているから、と答える。病気で
はなく、自分で自分を.....と。

 しのぶは、死んでもキリストのようによみがえるかも知れない、と
言う。


 みずほは、森脇大輔(要潤)を呼び、杉本について調査するよう命
じる。保険金殺人なんて冗談でもないのだが、身辺をうろつかれるの
は不愉快だから、と。


 元高級エステに戻ってきた喜田は、死んでもまたよみがえるのでは、
死ぬ意味無いよな.....と考える。

 すると、喜田そっくりの人物が現れ、「まさか、死ぬの、やめよう
なんて思ってるんじゃないだろうな」と言う。

 彼は、『Negative 善男』と名乗り、さっき、ベランダの外まで押
し出してやった。手を離せば、簡単に死ねたのに。この世に生きてい
てよかったことなど、何もなかっただろう、と言う。
 車に泥水を掛けられたこと、離婚されたこと、借金の保証人になり、
取り立てにあったことなど、いろいろな不孝なことを思い出す。

 思い出しすぎて叫ぶ。この世が自分に冷たいことなんてよくわかっ
ている。みんな喜田が嫌いだ。喜田自身も、喜田を嫌いなのだ。

 チャイムが鳴って開けると、『Negative 喜田』が立っている。
 「わかってるって!」と怒鳴り、ドアを閉める喜田。

 まだしつこくチャイムが鳴っている。
 開けると、立っているのはなんとしのぶ。
 喜田の様子が寂しそうだったから、来てしまったと言って、靴を脱
いで上がり、「ここいいですね」と言う。

 −− オレの最後の11日間はこんな風に始まった。エンドマーク
は少しずつ近づいている。


寸  評  放送回数が全11回とのことですし、1回目で多分初日が終わっ
ているので、これから、毎回1日ずつ進むのでしょうね。昔、そうい
う時間の進み方のドラマ(小泉今日子主演)で、刺激が無くてつまら
ないものがありましたが、今回は1日に事件が盛りだくさんで、あき
させませんね。

 喜田自身ももちろんですが、矢代と矢代の父親って何者? みずほ
は本当に夫を殺していないの? 杉本は、何を調べているの? みず
ほの心の闇は?? と一杯疑問点を作ってくれました。これがかどう
解決し、からみついていくのか、とても興味があります。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 ほぼ、冬ドラマが出そろいましたね。
 見る前は期待していたのですが、がっかりだったのが『交渉人』。面白い素
材で、あれだけのキャストを揃えたのに、未消化のような感じです。テレビ朝
日では、『相棒』の右京さん以外は、頭脳は苦手で、肉体派の方が専門でしょ
うか。フジテレビだったら、もっと面白く調理したのではと思い、残念です。
 『薔薇のない花屋』は、出だしは、いつもの野島ワールドで、手慣れた感じ
がします。
 これから、惹き付けられるストーリーを展開できるか、いつかのドラマと同
じ、という感じになってしまうか、正念場ですね。
 ところで、『エジソンの母』の谷岡章介、湯川准教授に見えてしまうのです
が。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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