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タイトル:Daily Drama Express 2007/12/19 働きマン (最終回)  2008/01/16


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2007/12/19 (Wed) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.水曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 水曜日の連続ドラマ
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タイトル 働きマン
局  名 日本テレビ系
放映日時 水曜22時
キャスト 松方弘子(菅野美穂)
 梅宮龍彦(伊武雅刀)
 成田君男(沢村一樹)
 山城新二(吉沢 悠)
 田中邦男(速水もこみち)
 荒木雅美(佐田真由美)
  渚 マユ(平山あや)
 小林明久(荒川良々)
 梶舞子(吉瀬美智子)
 菅原文哉(津田寛治)
原  作 安野モヨコ『働きマン』
脚  本 吉田智子
主題歌  

あらすじ  最終回 29歳の誕生日…恋か仕事か決断の時!!

 ゆめ【夢】
 やりたいひと。なりたいもの。

 Q.あなたは夢に向かって歩いてますか?

 教会での結婚式。新郎に向かって、バージンロードを歩いていく松
方弘子(菅野美穂)。
 でも、誰かに手をつかまれ、前に進めない。
 手を引っ張っているのは田中邦男(速水もこみち)。

 弘子は、そんなつもりはなかったのに、編集部に泊まってしまい、
床の上で寝ていたのだ。

 田中に、にやついて、「新二」と呼んでいたと言う。

 今日は、弘子の友人の結婚式。
 あの日、山城新二(吉沢悠)からの電話に出ようとしたが、弘子が
出たときは切れてしまっていた。それ以来、気になって仕方ない。

 渚マユ(平山あや)が明日、弘子の29歳の誕生日ですね。誕生日
をきっかけに、よりを戻そうとしているのかも知れない。めでたいで
すね、お祝いしましょう、と言う。

 丁度その時、ろうそくが沢山立てられた、ケーキが運び込まれる。
 みんなシャンパングラスを手に、乾杯という。

 弘子が、そんなめでたいことじゃないでしょ、と内心思いながら、
ろうそくを吹き消そうとすると、JIDAI創刊20周年おめでとう
と言って、梅宮龍彦(伊武雅刀)が先に吹き消す。

 梅宮の演説の中の『夢』という言葉で考える。

 −− 30歳までに編集長になるって、あと1年と1日しかない!
(弘子)

 −− 夢は、この仲間といつまでも仕事ができるこ。(マユ)

 −− 夢は、取材でアイドルに会って、ゴールイン。(小林明久
(荒川良々))

 −− 夢はやっぱり、ファッション雑誌ですね。(田中)

 梅宮の長い演説を、成田君男(沢村一樹)が、みんなまだ仕事があ
りますから、と中断する。


 友人の結婚式に出て、旧友と、朝まで飲むぞ!と言う弘子。
 でも友人は、披露宴が終わったら、速攻帰らないといけない。旦那
と子供が待っているから。弘子達は、自分のことだけで、楽でいいね、
と言う。
 弘子は、仕事も、上司や取引先に気を使って、大変なんだよ、と言
う。
 彼女たちは、結婚や出産って、新しい経験で、一度、経験すべきと
強調する。

 悪酔いした弘子は、荒木雅美(佐田真由美)に支えられて、歩いて
いる。
 弘子は、結婚したのが、子供を産んだのが、そんなに偉いのか。こ
っちは相手もいないんだぞ、とくだを巻いている。
 雅美は、彼女たちも不安なのだ。弘子に対して虚勢を張ることで、
早々に仕事を辞めて、結婚してしまった自分の生き方が正しいのだと
確かめようとしているのだろう、と言う。

 遂に日付が変わり、弘子は29歳になってしまう。


 自席で、「29か.....って、何かが変わったわけじゃないんだけ
ど」とぼやく弘子。

 弘子は、昔は『SPEAK』のような雑誌に記事を書くのが夢だっ
たなと思いながら、『SPEAK』のページをめくる。

 そこに成田が、誕生日プレゼント、と弘子に、名門小学校の教師が
痴漢を働いた件を任せる。見開き2ページ開けてあるから、と言う。

 弘子が、その記事なら田中にと言うと、田中は結婚できない30代
男女のお見合いについて取材するという。
 田中は弘子に、モニターをお願いできますか?と聞く。
 弘子は、まだ30になってないし、結婚焦ってないし、と言う。

 梅宮が暗い雰囲気で編集部へやってくる。遂に奥さんから離婚届を
突きつけられたのだ。「結婚なんてもろいもんだ」とつぶやく。

 弘子が、痴漢教師の取り調べが行われている警察署に乗り込むと、
刑事からは取材を拒否される。

 すると、弘子に声を掛ける人物。その人は弘子が憧れていた大手出
版社・輝英社の雑誌『週刊SPEAK』のデスク・佐川亮一(羽場裕
一)だった。
 佐川は、その痴漢教師が出て来るのは23時頃。お時間があればお
話を、と言う。

 佐川は、今度女性向けの雑誌『WOMEN’S SPEAK』を創
刊する。そのデスクとして弘子を迎えたい。JIDAIは歴史のある
雑誌であるが、やはり男性中心。
 佐川の所へ来れば、女性編集長も夢ではない、と言う。


 弘子は菅原文哉(津田寛治)に、23時に千葉警察署の前に来て欲
しいと電話する。
 菅原は、大事なところなのだと断ろうとするが、弘子に押し切られ、
行く約束をする。

 菅原は小林と共に、お見合いパーティーに出席していたのだ。結構
真剣に臨んでいる。

 でも、その会場で一番女性の人気を集めていたのは、取材をしてい
た田中だった。


 弘子が待つ警察署前へやってきた菅原は、弘子に本当に出てくるの
か?と問う。
 弘子は、多分出てくると思う、と答える。
 弘子がその情報を、どこから得たのかと、いぶかる菅原。

 本当に被疑者が警察署から出てきた。
 菅原は車に乗り込もうとする被疑者に、「変態野郎!」と声を掛け、
振り向いたところを正面から撮影。

 社に戻った弘子は、佐川から貰った資料の入った封筒を眺め、今ま
で仕事をしてきた仲間、手慣れた仕事を捨てられるか、悩む。

 新二から電話を貰い、ひょっとしてやり直せるかも知れないと期待
しながら、新二に会いに行く弘子。

 ぎこちない会話をする弘子と新二。

 新二は、「こういう日にごめん。でも、日が無くて」と切り出す。
 新二は、まもなく福岡へ転勤になる。港湾開発のプロジェクトに志
願した新二は見事選ばれ、福岡で腰をすえて最後までやり遂げること
を決意していた。営業としてではあるが、プロジェクトに関われると
言うことで志願した。少なくとも5年はかかると思うし、腰を据えて
やりたい。だから、赴任前に弘子に会っておきたくて、と言う。

 新二に、ずっと今の仕事を続けていくのかと問われ、弘子は言葉に
詰まる。


 帰宅後、荒木雅美(佐田真由美)に電話すると、雅美は、それって
ついてきて欲しいってことじゃない。すぐ追いかけなさい、と言う。
 弘子は、それって仕事を捨てろってこと?と言う。


 菅原は田中に、誰も電話場号なんて教えてくれなかった。全員、さ
くら何じゃない、と言う。
 小林は、3人から電話番号をゲットした、と言う。
 菅原は、それってだまされているだけじゃない、と言う。

 田中が、中には実際にだます女性もいるらしい。昨日取材した男性
は、200万円だまし取られたと言っていました、と言う。

 梅宮は、魂が抜けたようになって、家で待っている小鳥の餌を買っ
てくると言う。
 弘子が編集部にいない。

 弘子は屋上で、佐川の名刺を手にして、悩んでいた。あるいは、新
二についていくという道もある。

 弘子の携帯に佐川からの電話。上層部に弘子のことを話したら、是
非会いたいと言っていた。実質面接のようになってしまうかも知れな
いけど、いいですよね、と言う。
 弘子は、少し考えさせて欲しい、と言う。

 その会話を田中が聞いてしまう。
 田中は、電話を終えた弘子に、成田が呼んでいるという。


 居酒屋に寄った弘子は、箸袋に、『JIDAI』、『SPEAK』、
『新二』と書くと伏せてシャッフルし、1枚選ぶ。
 それは『新二』。

 「ずいぶん古典的なこと、しますね」と言って、田中がやってくる。
田中が弘子の電話を聞いてしまったと言って、転職するんですか?と
聞く。

 警戒する弘子に、自分もずっと、ファッション誌の『Huge』へ
の異動願いを出している。『Huge』は人手不足らしいので、希望
が叶うかも知れない。そう思えばこそ、今の仕事にも頑張れる。弘子
の転職もいいのでは、と言う。

 帰宅した弘子は、占いに使った箸袋を捨てると、佐川に対して、悩
みながらメールを送る。面接を受けたい、と。

 「仕事は都毎。最後まで頑張ろう」と自分に言い聞かせて、痴漢教
師の学校に取材に行く弘子。

 弘子は、「先生はそういうことをする人ではありません」と言う児
童を見つけ、追いかけるが、見失ってしまう。


 マユは、弘子の机の上の資料を落としてしまう。
 小林が一緒に拾ってくれるが、『WOMEN’S SPEAK』の
説明を見つけてしまう。

 小学生が神社の境内へと続く石段を、何人も登っていく。

 弘子も昇っていくと、そこに痴漢教師がいて、彼は小学生達に、ノ
ートを返していた。

 弘子が、「週刊JIDAIの松方です」と名乗って、取材させて欲
しいと言う。

 彼は、小学生1人1人と、毎日交換日記をしていた。学校に行けな
いので、ここで落ち合うことにした、と言う。自宅にも記者が張り付
いていて、トイレの窓から抜け出した、と言う。
 痴漢の件は、どうせ弘子はやったと信じているんだろう、と言う。


 弘子は成田に、この件はえん罪ではないんだろうか、と言う。
 成田は、痴漢の多くは、まじめな人だという。

 弘子は、その教師は、毎日欠かさずクラス全児童28人と交換日記
をしているという。これはすごい労力ですよね、と。
 成田は、だからと言って、痴漢をしていないという証拠にはならな
い、と言う。

 堂島保は、痴漢の場合、被害者女性がやったと言えば、推定有罪だ
からな、と言う。

 菅原は、被害者の女子大生に会ってきた。ウソを言っているように
は、見えなかった。もっとも、写真の掲載は断られたが、と言う。

 これだけで引き下がる弘子に、マユが、もう弘子にとっては
JIDAIはどうでもいいってことなのか。SPEAKに移るって、
本当なのか、と聞く。JIDAIにはもう愛がないのか、と。

 弘子は、明日面接を受けることになっている、と打ち明ける。
 みんな驚くが、そこにやってきた梅宮は、弘子がいなくなっても、
JIDAIは続く。これからどうするかは、弘子がやりたいように考
えろ、と言う。


 面接に臨む弘子。

 弘子がいないJIDAIの編集部でも、仕事は進む。

 田中が、菅原が持っている写真に目をとめる。掲載を断られた、痴
漢の被害者の女子大生だった。彼女はお見合いパーティーで、男性が
200万円巻き上げられた相手だった。彼女の目的はきっと示談金だ
ったのだろう。いわゆる痴漢メーカー。


 面接会場に入ろうとした弘子の携帯が鳴る。田中からで、弘子の読
み通りだったという。
 菅原が電話を代わり、あの教師は辞職願いを出した。起訴を前に混
乱を避けたかったのだろう。今止めないと、永遠に教壇からあの恭司
を失うことになるぞ、と言う。

 弘子は面接会場に入ると、頭を下げ、詫びる。折角の機会を与えて
くれたことには感謝するが、自分には、今、どうしてもやらなければ
ならない仕事がある、と会場を都後出してしまった弘子に、佐川は、
人生の折角の大きなチャンスを、そんな小さな事件でふいにしてしま
うのが、と言う。

 弘子は、小さな事件かも知れないが、当事者にとっては、大きな問
題なのだという。

 JIDAIの編集部に駆け戻ってくる弘子。

 成田は、締め切りまでに9時間。辞職を止められるのは、我々の記
事だけ。えん罪の証拠を集めを、頑張って欲しいという。

 もし、見つからなかったら?との質問に、梅宮は、このまま小学校
教師を痴漢だとする記事が載るだけ。しばらく茶の間を賑わすかも知
れないが、判決が出る頃には、すでにみんな忘れている。梅宮も、も
うその頃は、定年だろう。
 でも、梅宮の誇りは、一度もウソの記事は載せなかったこと。

 成田の指示で、みんな取材に飛び出す。
 弘子の<<働きマン>>スイッチが入る。

 時間は刻々と過ぎ、成田は印刷所に待って貰う。

 田中は、ほかにも彼女にだまされた男性を3人見つけてくる。

 菅原、田中、弘子で、クラブにいた彼女を見つける。
 彼女のイメージは、全然違う。

 弘子達は、遂に彼女がウソをついていたと白状させる。
 今夜もまた、みんな徹夜。

 「巻頭差し替え!『痴漢はえん罪』でいくぞ!」と梅宮。


 教諭がえん罪だという見出しが躍るJIDAIが店頭に並ぶ。

 教諭が暮らすの児童と共に、JIDAIの編集部にお礼を言いに来
る。教諭はまた、教壇に立てるようになったという。
 弘子は、自分も助けられたのだと言って、少女に交換日記を返す。

 自席に戻った弘子は、『SPEAK』の資料を捨てる。『SPEA
K』のような大きな事件を扱うのもいいけど、こうやって1人の人間
を救うのも言い、と言う。
 そして、新たな目標を書く。『JIDAIをSPEAKのように大
きくする』

 時計を見た弘子は、ちょっと私用で出てきていいですか?と言う。
 梅宮が、「LOVEなら大切にしろよ」と言う。

 田中が弘子が忘れたマフラーを渡し、弘子のようなまっすぐな生き
方、好きだという。
 田中も、『Huge』への異動願いを取り下げた。まだ、
JIDAIで勉強することもあるから、と思って、と言う。

 福岡便に搭乗しようとした新二を、呼び止める弘子。
 無理かと思っていた、と新二。
 弘子は、自分も大きな目標に向かって、頑張ると言う。

 弘子の携帯に、また仕事のメール。
 新二は、弘子を抱きしめると、向こうへ向かせ、押し出す。
 二人は、「またいつか」と言って、別れる。


 仕事に邁進する弘子。
 新二も福岡で頑張っている。

 JIDAI編集部のみんなは、雅美も誘ってカラオケに行く。
 オフィスのビルを出たところで回りを見上げると、多くの人がまだ
働いている。
 何でみんな働くんでしょうねとの若手の疑問に、成田と梅宮は、き
っと自分のためだと答える。

 −− がむしゃらに働くことは、かっこ悪い時代なのかもしれない。
    働きマンになることは、もしかしたら悲しいことなのかも知
れない。
    でも、先のことや、何かを失うことを怖れて、今目の前にあ
るものを捨てることは、よくない。
    今を精一杯生きる。きっとそれが未来に通じるから。

 働くって大変だ。走って、泣いて、笑って……でも、夢を抱いて、
まっすぐ進んでいこう。それが生きるってことだから。


寸  評  最後、こんな曖昧に、新二との仲が戻ってよかったのか?という
疑問は残りますが。こんな簡単なら、別れるかどうか、そんなに騒が
なくてもよかったのに、と言う気がしますが。

 最後の「働くことの意義」って、難しいですね。確かに、生活のた
めに働くというのは、もちろんですが、それだけでは無い部分が存在
すると感じます。中には、もちろん食べるため以外の何者でもない、
という人もいらっしゃると思いますが、仕事を通じて、社会とつなが
る。人のためになりたい、というような、欲求を満たすこともあるで
しょう。あるいは、自分の能力を試す、高める、というのもあるかも
しれません。

 『働きマン』、昔、半年ぐらい、週に3日は泊まりで、後は終電、
土曜日も夕方まで仕事、という生活を送ったことがあります。こうい
う時って、マラソンでランナーズ・ハイがあるように、多分、仕事中
毒になっていると思うんですよね。
 こういう状態の時に、能率が下がるのでは、働きマンにはなりませ
んが、これだけの状況で、頭を絞っていると、普段だったら思い浮か
ばないソリューションが思い浮かぶことがあります。
 これが、多分、『働きマン』という状態なのでしょう。

 働きすぎて、鬱病になったり、身体をこわすのはもちろんあっては
なりません。
 でも、人生一度ぐらい、働きマンになるのもいいのかな、と感じる
ことがあります。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 『篤姫』を見ましたが、およそ、大河を見ているという気がしませんね。唯
一大河だと感じるとしたら、CMが挟まらないことぐらいでしょうか。
 ちゃちさは、フジテレビの『大奥』以下かもしれません。また、『モリソン
号の姫君』のエピソードって、少女漫画と同じですよね。大和和紀の『ヨコハ
マ物語』を思い出してしまいました。
 最後まで、この軽さで乗り切るのでしょうか?
 フジテレビの『大奥』は、ドロドロさで視聴者を惹き付けましたが、いった
いこのドラマは、何で視聴者を惹き付けるつもりなのでしょうか?(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
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