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タイトル:Daily Drama Express 2007/12/17 ガリレオ (最終回)  2007/12/26


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2007/12/17 (Mon) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.月曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 月曜日の連続ドラマ
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タイトル ガリレオ
局  名 フジ系
放映日時 月曜21時
キャスト 湯川 学(福山雅治)
 内海 薫(柴咲コウ)
 栗林宏美(渡辺いっけい)
 草薙俊平(北村一輝)
 城ノ内桜子(真矢みき)
 弓削志郎(品川 祐)
原  作 東野圭吾『探偵ガリレオ』『予知夢』
脚  本 福田靖
主題歌  KOH+ 『♪KISSして』

あらすじ 最終話「爆る(はぜる)後編・聖夜に KISS して」

 龍仁湖の死体の身元がわかった。梅里直彦(升毅)42歳。

 出張帰りの木島征志郎(久米宏)を家の前で待っていた湯川学(福
山雅治)は木島と再会する。
 湯川は、木島に亡くなった藤川(坂本真)と梅里が放射線被爆して
いたことから、木島の会社でレッドマーキュリーの開発を続けている
のではないかという疑問をぶつける。
 木島は君のせいで断念したと言う。湯川は木島の研究の末生まれて
くるのは小型爆弾、もしそれが誰かの手に渡ったらと言う。木島は、
使う人間の問題で、科学者は研究のみだと言う。
 木島はレッドマーキュリーとは無縁で疑われるのは心外だと言う。
湯川が二人を殺したのが木島だと疑っているので、木島は二人が亡く
なった日には自分は日本にいなかったと主張。
 木島は湯川の推理を、評価はDだとして、君のレポートは書き直し
た方がいいと言う。

  内海薫(柴咲コウ)は湯川を訪ねるが、湯川はおらず、栗林宏美
(渡辺いっけい)から木島と湯川の昔のいきさつを聞く。木島は原子
力研究の権威で本来なら理工学部をしきっているほどの人物。95年に
増殖炉のナトリウムもれ事故があり、大学が原子力に対して消極的に
なった。その後も木島は大学に残っていたが、レッドマーキュリー
(旧ソ連が開発したという中性子を100%反射する幻の合金)を作ろ
うとしていた。それがあれば少量のプルトニウムでも立派な原子炉が
作れる。科学者間の都市伝説みたいなもので、誰も実際は見たことが
ない。
 湯川も一時研究チームのメンバーだった。木島は告発により、大学
を解雇された。その告発をしたのは多分湯川。

 栗林は、湯川は将来を期待されている学会のホープなので薫に研究
の邪魔をしないように頼む。

 取調べを受ける木島は藤川との口論は「学術上の見解の相違につい
て」と言う。薫が「危険な研究についての見解の相違ですか」と水を
向ける。木島は湯川の警察の知り合いが薫であると知る。

 木島が取調べから帰ると、秘書・穂積京子(本上まなみ)が、取調
べで木島が研究に専念できないことを詫びる。

 薫に連絡がつかない湯川は、署の前で薫を待っていた。薫は、湯川
に頼りすぎてきたので、湯川の捜査協力を断る。湯川は問題をそのま
まにしておくのは、自分の性に合わないので、独自でも謎を解明する
と言う。

 木島の秘書・穂積が自殺。遺書には藤川と梅里殺しは自分がやり、
自殺した銃は藤川殺しに使われたものと同じで、犯人と確定。

 薫は、穂積が犯人ということに納得がいかない。そんな薫に弓削は
単独捜査を許可。

 湯川は事件の解明で頭がいっぱいで実験もしない。

 湯川が研究を中止しているので、栗林は龍仁湖に行き、情報を集め
てきた。この事件に片がつかなければ、研究が滞ると考えたためだ。

 城ノ内桜子(真矢みき)の元に行った薫は、藤川の留守番電話を死
後なぜ録音することができたのかという疑問を話す。桜子は、音声の
ことなら科捜研の音響研究所へ行くといいと助言する。

 湯川の研究室。湯川は学生たちと謎の解明をしている。龍仁湖の爆
発は、何らかのアルカリ金属と水との反応だと考えるのが妥当。炎か
ら推測するとおそらくナトリウム、ナトリウムなら痕跡は残らない。
しかし、量が合わない。あれだけの爆発を起こすナトリウムはボート
には乗らない。何か別の未知の金属。 

 湯川の元に草薙俊平(北村一輝)から、梅里の前歴が送られる。
元々は旧ユーゴの商社に勤めていたが、8年前そこを辞めてからは武
器商人。

 薫は科捜研に藤川の音声テープを持ち込む。

 研究室。湯川は木島が二人を殺したのではなく、藤川が木島と梅里
を殺そうとしたのではないかと推理する。湯川の中で謎がつながり、
机の上の紙に式を書く。

 湯川は、藤川と梅里のスナップ写真にのスーパーナックのファイル
があるのを見つけた。スーパーナック。まだ開発中の核反応の冷却に
使うナトリウム合金。これが実在すれば龍仁湖の爆発の謎は解明でき
る。おそらく藤川はすでに完成させていた。
 湯川はスーパーナック作りを始めた。

 科捜研。留守番電話の声が藤川の音声データーを組み合わせて作ら
れたものだということがわかった。

 湯川たちは爆発実験をして成功。

 警察の捜査は、薫の捜査の音声テープ解明により、一からのやり直
しとなった。
 草薙は薫をねぎらう。

 薫の携帯に、湯川から「話したいことがある。研究室に来てくれな
いか」と連絡があった。その声は木島が湯川の音声テープで作った音
声だった。

 木島に呼び出された湯川。
 湯川は「僕は先生が梅里さんと藤川さんを殺そうとしたと思ってい
ました。でも事実は違っていた。まず、梅里さんを殺したのは藤川で
す。彼は梅里さんを湖に誘い出しこれを使用した。スーパーナックで
す。原子炉の冷却材として研究されているこの合金。ナトリウムより
はるかに爆発の威力が高い。藤川はこの開発に成功していた。彼は梅
里さんの正体を知ってしまったのでしょう。自分たちの会社に送り込
まれてきた武器商人であるとことを。そして藤川は、次に先生の家を
訪ねた。先生の考えを糾すためです。自分たちの研究は本当は核兵器
の開発が目的だったのかと。近所の方が目撃した口論はその時のもの
です。
 藤川は先生と刺し違える覚悟だった。その結果彼は射殺されました。
死体を遺棄したのは殺害した当日かその数日後。遅くとも10月19日よ
り前です。」と言う。
 「その根拠は?」と尋ねる木島。

 「10月19日の落雷で生じた衝撃波が池にアルミ材を藤川の顔に貼り
付けました。
 そのデスマスクが偶然発見されたんです。」と湯川。

 「実におもしろい」と木島。

 「僕もそう思います。その後のアリバイ工作は単純なものです。藤
川の自宅アパートからバイクで走り去ったのは穂積京子でしょう。先
生が海外に行かれた後、藤川がまだ生きているかのように見せかけ、
藤川の実家の留守番電話にも声を残した。おそらくサンプリングされ
た藤川の声を元に作り出された偽の声。
 そしてこれが最後の事件です。先生は穂積を藤川を殺した銃で殺害
した。すべての罪を彼女にきせ捜査を終了させた。あなた自身が研究
を続けるためです。評価をお願いします」と湯川。

 「見事だ。湯川くん。論理的な破綻は全く見られない。そこから導
き出される結論の一つは私が極めて運が悪い男だということだ。概ね
よろしいが、君は一つだけ間違えた。私は穂積君を殺してはいない。」
と木島。

 「彼女が本当に自殺したと?」と湯川。

 「ああ」と木島。

 「あなたの研究を守るために?」と湯川。

 「君にはわからんだろうね」と木島。

 「なぜ人の命を失ってまで研究を続けなければならなかったのです
か?」と湯川。

 「人類の未来のために有意義な研究だったからだ。藤川と梅里の被
爆はプラント内部の設計の不備が原因だ。充分な研究費用があればあ
んな事故は起きなかった。結局私の研究の意味を本当に理解してくれ
たのは京子だけだったかもしれない。研究に捧げた孤独な人生。私の
研究への熱意は彼女の期待に応えるためにあったと言っていい。」と
木島。

 「それが彼女を自殺に追い込んだんです」と湯川。

 「そうかもしれない」と木島。

 「感情というものは、なかなか厄介なものでね。彼女のいないこれ
からを考えるのが難しい。そしてつい嫉妬してしまうんだよ。私たち
のいない未来を君たちが生きていくという現実をね。君に最初に見せ
たかったんだ」と木島は、かけてあった布を取る。

 そこには、猿ぐつわをされ縛られた薫とレッドマーキュリーを使っ
た被爆装置。

 「もっと小さく作りたかったんだが、威力はなかなかのもんだろう。
これで東京の半分が壊滅するだろう。これが最後の課題だ。解除方法
は全部で7854通りある。そのうち正解は1つ。制限時間は今夜12時
までとしてある。後3時間。私からのクリスマスプレゼントだ。最後
に言っておきたいことはあるかね」と木島。

 「藤川を穂積京子に殺させたんですか?引き金を弾いたのは彼女で
す。今はっきりとわかりました。あなたは科学者として完全に失格で
す。危険な研究を続け二人の人間を死に追いやり、しかし自分の手は
決して汚さない。穂積京子が自分のために命を投げ出すことを心のど
こかで想定していた。想定していながらそれを放置した。
 そして今ここに爆弾を設置したのはすべての罪を僕に被せるために。
この期に及んであなたはまだ逃げようとしている。責任を取れない人
間は科学者であってはならない。あなたに未来を作る資格はない。」
と湯川。

 「言いたいことはそれだけか。ならば実証したまえ。君の力で未来
を作れるのかどうか」と木島は言って去る。

 木島の置いていった紙を見る湯川。薫の猿ぐつわを取る。薫は「先
生はなぜ木島を捕まえないの?なぜ他の人の助けを求めないのよ」と
叫ぶ。

 「まず彼は遠隔被爆装置を持っていたかもしれない。2つ目に他の
人間が来ると集中して解体作業が行えない」と湯川。

 「逃げてください」と叫ぶ薫。湯川は冷静にコーヒーを飲む。「先
生本当に逃げて。お願いだから。こんな時ぐらい私の気持ちわかって。
逃げてください。」と薫。
 「そういうわけにはいかない。僕だって君を死なせたくない。君は
僕が処理に失敗すると思うのか?」と湯川。「思いません。」と薫。
「その根拠は?」と湯川。「刑事の勘」と薫。「実に非論理的だ」と
言って笑う湯川。時間は後2時間52分。湯川は「さあ始めよう」と
言う。

 黒板に数字を書く湯川。薫が質問する。「素因数分解を知らないの
か。解除方法は7854通りと言っていたが、それはこのように5つの素
数に分解することができる。つまりこれからクリアにしなければなら
ない選択肢の数は5つということだ。全く木島先生らしいよ。これが
爆発すれば東京の半分が壊滅か。なかなかスリリングだ」と湯川。

 「普通爆弾って赤か青のコードどっちか切ればいいのに」と薫。
「そんな単純な爆弾が現実にあるわけがない」と湯川。

 湯川は解体作業をしながら、「僕じゃないんだ。木島先生を告発し
たのは。当時の木島先生の助手だ。僕にはできなかった。木島先生の
考えを否定しながらあの人が全身全霊かけている研究を取り上げるこ
とはできなかった。僕も木島先生と同じだ」と言う。「違います」と
薫。「同じだよ」と湯川。「違います」と薫。
 湯川は薫に爆弾の図を持たせ、「一つでも間違えれば二人とも死ぬ。
いくぞ」と言い処理を行っていく。

 残り時間がわずかになってボール状のものが出てくる。その中には
青と赤のコードがあった。「どっちを切ればいいのかさっぱりわから
ない」と湯川。{君の好きな色は?}薫に聞く。薫は「ピンク」と答
える。

 残り8秒。線を切る。
 爆発は起らなかった。「終了だ。君の勘は超常現象だ。常識では考
えられない」と湯川。湯川が切ったのは、赤と青の線の間にあったピ
ンクの線。薫に手を差し延べる湯川。「無事でよかった」「湯川先生。
ひどいクリスマスですね」「そうだな。そういえば、以前君は僕がサ
ンタクロースを信じていたかについて極めて非論理的な…」と湯川が
言うと、「先生その話は今しなければいけませんか?」と薫。「また
今度にしよう」と湯川。薫は泣きながら湯川に抱きつく。「湯川先生
メリークリスマス」と薫が言い、抱きつかれた湯川も「メリークリス
マス」と言う。

 湯川の研究室。薫がやってくる。関心を示さない湯川。45階から男
が飛び降り煙のように消えたという話をすると、湯川は「実におもし
ろい」と言う。


寸  評  薫が桜子から科捜研の音響研究所へ行くようにアドバイスされま
すけれど、見ている素人の私でさえわかるのですから、警察関係者な
ら真っ先に浮かぶのではないかと思いました。今回は検死がないので、
桜子を登場されるにはこんな方法しかなかったのかもしれませんけれ
ど。

 この時期のドラマとしては高視聴率だったようですね。ゲストの使
い方がもったいないと思う回もありました。なぜ最後は久米宏だった
のでしょうね。

 人気があるので、10話で終わるのがあれ?という感じだったので
すが、映画化が決まっているので、後はそちらでという方針なのでし
ょう。

 本屋で原作を少しだけ見ました。本来は草薙俊平(北村一輝)と湯
川学(福山雅治)のコンビ。北村一輝がメインキャストに名前を連ね
ている割には、少ししか出てこなくて、これも残念な使い方。原作を
いじったので、仕方ないとは言えますが。

執 筆 者 たま()

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2. 編集後記
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 クリスマスの時期で息子はせっせとサンタさんへ手紙を書いていました。よ
うやくまとまったのは、21日発売のポケモン主題歌のDVDらしいのですが、
サンタさんは持ってきてくれるのかな?
 私のブログでお正月の絵本の紹介を始めました。おせち料理や干支の由来が
わかる本などを紹介しています。
http://thure556.at.webry.info/
 です。良かったらお立ちより下さい。
 皆様、よいお年を。(たま)

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発行元:ドラマ研究会
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