メルマガ:日刊ドラマ速報
タイトル:Daily Drama Express 2007/11/06 有閑倶楽部 (4)  2007/11/19


===================================================== 発行部数   25 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2007/11/06 (Tue) ☆☆
======================================================================

== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
======================================================================

----------------------------------------------------------------------
1. 火曜日の連続ドラマ
----------------------------------------------------------------------
タイトル 有閑倶楽部
局  名 日本テレビ系
放映日時 火曜22時
キャスト 松竹梅魅録(赤西 仁)
 菊正宗清四郎(横山 裕)
 美童グランマニエ(田口淳之介)
 白鹿野梨子(香椎由宇)
 黄桜可憐(鈴木えみ)
 剣菱悠理(美 波)
原  作 一条ゆかり『有閑倶楽部』
脚  本 江頭美智留
主題歌  

あらすじ  第4話 出た!幽霊

 警視総監を父に持ち、硬派で頼れる男。そして無類のメカ好き、松
竹梅魅録。
 父は日本画の大家、母は茶道の家元。由緒正しきお嬢様。ただし、
大の男嫌い、白鹿野梨子。
 大病院の御曹司。あらゆる学問に精通し、武道も極めたマルチ高校
生、菊正宗清四郎。
 宝石商の母と二人暮らし。魅惑の美貌とスタイルを武器に、日夜玉
の輿を夢見ている、黄桜可憐。
 スウェーデン大使を父に持つクオーター。多数の女性と浮き名を流
すプレーボーイ、美童グランマニエ。
 世界の大富豪・剣菱財閥会長の娘。運動神経は男顔負け。趣味は大
食い、剣菱悠理。

 超セレブなこの六人、金と暇をもてあまし、あらゆる事件にしゃし
ゃり出る。そんな彼らを『有閑倶楽部』と人は呼ぶ。


 登校するなり、女生徒たちからキャーキャーと騒がれ、ニヤニヤし
ている美童グランマニエ(田口淳之介)。注目されるのが快感で。

 黄桜可憐(鈴木えみ)が、お店の20周年記念パーティーに来るか、
みんなに聞く。
 みんな行こう、ということになる。

 剣菱悠理(美波)が、校長の蔵田(長谷川初範)が、美童を盗撮し
ているのに気づく。

 問い詰めると蔵田校長は、娘から頼まれたと白状する。なぜか娘が、
美童のファンになってしまったのだ。蔵田校長の娘のために、いろい
ろなポーズを取る美童。


 可憐の店の20周年記念パーティー。
 美童はさっそくナンパしている。

 すると、バイキングの料理をさして、包んでと言う老女。どうせパ
ーティーが終わったら、この料理は捨てちゃうんだろう、と。
 可憐が、その老女は大家の桜川きぬ(吉行和子)で、ドケチで有名、
と言う。

 美童は、ナンパした女性にワインを渡そうとして、きぬにぶつかり、
きぬの着物にワインを掛けてしまう。
 平謝りに謝る美童。クリーニング代は払います、と。
 きぬは、この着物は高級で、と文句を言おうとして、美童の顔を見
ると、何も要らないと言う。


 有閑倶楽部の部室にいると、可憐の携帯に、可憐の母親から電話。
きぬが美童を家に招きたいというのだ。
 渋る美童を、みんな面白いことになったとけしかけ、きぬの家を訪
ねることになった。


 六人が桜川邸の応接間で待っていると、きぬの弟がケチなばあさん
だ。いっそ死んでくれた方がいいといいながら、二階から下りてくる。

 みんながビビリながら待っていると、きぬが、矢絣の着物にえび茶
の袴、髪に赤いリボンを結び、大正時代の女学生の恰好で現れる。美
童に恋してしまったのだ。
 きぬは、一枚の古い写真を見せる。そこには、若かりしころのきぬ
と、外人男性が写っていた。
 彼はイギリスから来た宣教師。きぬと彼は愛し合っていたが、時代
が時代なだけに、隠しておかなければならなかった。
 でも、そのスリルがまたきぬにはよかったのだ。
 いよいよ契りを交わそうと言う時になって、彼ははやり病でポック
リと亡くなってしまった。
 その時、30円あれば、薬が買えた。それ以来、二度と同じ思いは
したくない、とお金を貯めることに、徹することにした、と言う。

 その話を聞いて涙ぐむ魅録。
 美童はきぬとはつきあえないと言う。

 白鹿野梨子(香椎由宇)が、10才年上だろうと、50才年上だろ
うと、同じでしょ、と言う。
 悠理も可憐も、野梨子に同調。

 野梨子は、日頃の女たらしをここで生かさないで、どうするの、と
言う。
 魅録も清四郎も美童がきぬと付き合うことを勧める。

 美童は、グルーブ交際なら、と承諾させられる。

 きぬは六人を自室へ案内し、宝物を見せる。それは多数の人形。
 その中でも一番のお気に入りは、千姫という名の日本人形。
 きぬは千姫に、美童を恋人だと紹介する。


 有閑倶楽部の部室でも、落ち込んで突っ伏している美童。
 みんな美童ときぬの付き合いを、楽しそうに見ている。


 下校時、きぬがやってきて、美童にブランドものの服やバッグなど
を贈る。

 きぬと二人でデートする美童。


 ある日きぬは、結婚指輪のペアを持ってくる。
 結婚は無理、と美童。
 きぬは、そこまでは要求しない。この指輪をきぬの左手薬指にはめ
てくれるだけでいい、と言う。
 美童は、それくらいなら、とはめる。

 指輪をはめて貰ったきぬは嬉しそう。
 美童が少女みたいと言うと、きぬは、女は恋すると誰でも少女にな
ると言う。


 花屋の前を通った美童は、花束を買う。70歳の恋人ができるなん
て、とつぶやきながら。
 美童はきぬを訪ねる。

 桜川邸からきぬの弟たちが出てきて、きぬが会ってもくれないと、
ぼやいている。
 きぬの身の回りの世話をしている女性は、きぬは、美童になら会っ
てくれるかもしれない。部屋を訪ねてみて、と言う。

 美童がきぬの部屋に入っても無人。

 窓が開いているのに気づき、覗くと、手すりの一部が壊れ、きぬは
庭に転落して、頭から血を流して、倒れていた。


 きぬの通夜。
 美童は、きぬとのデートを思い出す。
 きぬの弟たちは、人形の処分を考えなければ、と言っている。

 美童は形見代わりに、きぬの人形が欲しいと言うと、きぬの弟たち
は、こんな人形なら、いくらでもやる。自分たちはきぬの遺産をたっ
ぷりもらうから、と。

 魅録は、いっそのこと、美童が遺産を貰えば、きぬも喜ぶのではと
言うが、美童はもう、一番大切なものを貰った、とほほえむ。

 有閑倶楽部で、みんながさびしくなった。今まできぬが毎日来てい
たから、と言っていると、そこにきぬの弟たちがやってきて、きぬが
遺産すべてを美童に譲るという遺書を書いていた。美童に遺産をもら
うことを放棄するよう迫る。みんなきぬの遺産をあてにしていた。


 魅録がバイクの後ろに美童を乗せていく。そして、美童自身が遺産
がいらないと言うのなら、それでもいいし、と言う。

 美童が、『大使館関係者通路』という看板の掛かった通路を通ろう
とすると、まだ新しい看板なのに、ブラブラしている。
 それに気づいた魅録が、美童を突き飛ばし、美童は看板の直撃を免
れる。

 魅録が美童を見ると、美童が脚を痛がっている。
 なんと、割れた看板の破片が、美童の太ももに刺さり、血が出てい
る。


 美童は翌日、学校を休んだ。

 清四郎と魅録は同じことを考えていた。美童が遺産を貰うと決まっ
た途端、狙われ始めた。きぬのことも、彼らが?


 きぬの初七日に呼ばれる六人。
 きぬの弟たちは、今日は打って変わって、美童に親切。
 そのうち、手元が狂い、美童にお酒を掛けてしまう。
 アルコール臭い!、と顔をしかめる美童。

 きぬの世話をしていたおばさんは、まだお風呂の残り湯が温かいは
ずだから入ったら?と勧める。

 美童がお風呂に入っていると、そのおばさんは、ヘアドライヤーの
コンセントを挿し、手にドライヤーを持って、美童の入ってる浴槽の
そばに立つ。そして、きぬの遺産は自分たち3人で分けることにした。
男二人は、いざとなると勇気が無くてダメだったから、自分がやるこ
とにした。ピリッとするのも一瞬だから、とドライヤーを構える。

 そこに清四郎が現れ、「そういうことですか」と言う。
 おばさんは、椅子を振り回して清四郎に向かっていくが、清四郎は
難なく制す。

 でも、おばさんの手から離れたドライヤーは、美童が浸かっている
バスタブに落ちる。
 慌てて立ち上がる美童。
 すると魅録が、「こんな長いコードないだろう」と、ドライヤーの
コンセントを持って現れる。


 警視総監の魅録の父・松竹梅時宗(鹿賀丈史)が直々に、そのおば
さんを取り調べる。
 でも、おばさんが犯行を認めたのは、美童を感電死させようとした
一件だけ。看板が落ちた件や、そもそもきぬの死も、頑として認めな
い。


 この件について検討する、有閑倶楽部のメンバー達。
 悠理は、何かイヤな気配があると言い出す。

 美童は廊下で髪を引っ張られて、振り向く。
 すると、人形の千姫が宙に浮き、美童の髪を引っ張っていた。

 その時、大地震が襲う。

 美童は、宙に浮かんだ人形の千姫に追いつめられ、階段から落ちて
倒れる。


 有閑倶楽部で、ねんざした足に、包帯を巻いて貰う美童。

 千姫が宙に浮かんでいたと主張する美童。悠理も見たと言うので、
信じるしかない、と清四郎。しかもあの自身は、美童の回りだけで起
きている。

 悠理は、きぬがきっと美童を呼び寄せようとしているんだよ、と言
う。


 有閑倶楽部のメンバー達は、悠理の父・万作(片岡鶴太郎)に、除
霊してくれる霊媒師を紹介して欲しいと頼む。
 万作は、確か奈良の方にいたと思うけど、と言う。

 今晩は、とりあえずみんな美童と一緒に徹夜してくれることになる。

 でも、12時を回った頃から、みんな徐々に眠ってしまう。

 やがて、ドンドンという音がして、震え上がる美童。

 するとそこに現れたのは、万作と悠理の母・百合子(かとうかず子)
で、一緒に朝まで起きていてくれるというのだが、すぐに眠ってしま
う。

 やがてまた音がして、美童が見ると、なんときぬの亡霊が手招きし
ている。
 そちらの方の床を見ると、千姫が徐々に美童の方へと近づいて来て
いる。

 パニックになった美童は、魅録をたたき起こす。
 たたき起こされた魅録も、近づいてくる千姫を見、机の上にあった
酒瓶を投げつける。

 すると千姫は倒れ、首が外れる。

 二人が安心していると、首の取れた千姫が起き上がり、再び二人に
近づいてくる。
 魅録は、今度は火を付けたライターを千姫に投げる。
 すると、千姫の身体が燃え上がる。

 燃え終わった千姫を見た美童が、「首がない!」と叫ぶ。
 魅録は、千姫の燃えた身体から、指輪を拾う。


 美童、魅録、清四郎、悠理の4人は、桜川邸の前にいる。除霊する
なら、やはり本人の家に行くしかないだろう、ということだからだ。


 ホームで待っている野梨子と可憐。2人は、何かイヤな気がすると
言う。

 すると、下り急行列車が機械トラブルのため、トンネル内で立ち往
生しているというアナウンスが流れる。それは、除霊してくれるはず
の霊能力者が乗っている列車。

 大雨が降ってきて、4人は桜川邸に飛び込む。
 するとドアが勝手に閉まってしまって、開かない。

 目の前の階段の上に、千姫の首だけ載っている。その後ろに、きぬ
の愛蔵の人形がずらり。

 やがて大地震が起こり、本が降り、本棚が倒れてくる。

 きぬの亡霊が現れ、美童と一緒にいたいと言う。

 3人が、まだ美童は渡せないと言うと、きぬの亡霊は怖い顔になり、
ガラスが砕け、3人にいろいろな物をぶつける。

 美童は遂にきぬの亡霊に向かって、「これ以上、嫌いにさせないで
くれ。みんなきぬさんに優しくしてくれたのに、死んじゃったらもう、
どうでもいいのかよ」と言う。最初は確かに嫌いだったけど、いい思
い出もあると。

 するときぬの亡霊はニッコリとほほえみ、消える。
 後に残った千姫の首がゴロゴロと転がり落ち、閉まっていたドアも
開く。

 悠理が千姫の目から涙がこぼれているのを見つける。


 きぬの霊前に指輪を供える美童。そしてそっちに行ったら、あの時
は怖かったと、散々愚痴ってあげるからね、と語りかける。

 外でバイクで待っている魅録のところへやってくる美童。今までで
一番自分を愛してくれたのが、きぬかもしれない。それに若いときの
きぬって美人だった、と言う。
 魅録は、あっちへ行ったら、そう言ってあげれば、と言う。


 有閑倶楽部の部室で、美童はきぬの遺産で、桜川邸を改装し、人形
博物館と、残りを老人ホームにすることにした、と言う。
 みんな、きっときぬも喜ぶだろう、と言う。
 清四郎は、この世の時間は、あっちでは一瞬だと言うから、すぐ会
えるだろうという。
 魅録は、もう人形はこりごり、と言う。

 蔵田校長が、娘から美童へのプレゼントを持ってくる。大事にしな
ければ退学、と言って、美童に渡す。

 箱を開けると入っていたのは。千姫そっくりの日本人形。
 それを見たみんなは、飛びすさる。


寸  評  今回は打って変わって怪談。
 今までは、無理矢理合理的に、科学的に説明できましたが、今回は
全く無理。
 この寒くなった時期に、何で敢えて怪談?
 「花より男子」がそうだったように、日テレもこのドラマを育てて、
「続く」とする方法もあったはず。そうすれば、夏ドラマ・バージョ
ンとしてより効果的だっのに、と思います。

 ところで、きぬが少女時代、はかまをはいた女学生。有閑倶楽部の
メンバー達の家があるのだから、田舎とは思えない。それに、外人と
の交際を伏せておかなければならない時代。
 それって、大正時代ですよね。昭和になれば、女学生の服装も、セ
ーラー服など洋装になりますから。
 ということは、きぬの70歳に対して、美童達は、車の運転免許を
持っていることから、18歳。52歳年上。
 これが昭和52年頃なら成立しますね。
 連載ってそんな早くから始まっていましたっけ!?

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

----------------------------------------------------------------------
2. 編集後記
----------------------------------------------------------------------
 『ガリレオ』の原作、『ガリレオ探偵』と『予知夢』の両方を読みました。
それとドラマを比べてなのですが。
 1話から3話までは、結構原作に忠実に作られていました。それは、同僚と
部屋を交換したとか、パン屋が焼き肉屋になったとか、スニーカーが長靴にな
ったとかの変更はあっても、それは些細なこと。
 それに対して、4話、5話はなんであんなに設定を変えてしまったのでしょ
うか。原作を提示しているのだから、あんなに変える必要は無いと思います。
 ちなみに、この小説では、江東区などが出てきて、親近感があります。でも、
帝都大学は三鷹の方のようであり、東野圭吾のホーム・タウンはどちらなので
しょうか?(鈴木)

======================================================================
発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。
(http://www.mailux.com/)
======================================================================

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。