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タイトル:Daily Drama Express 2007/10/21 ハタチの恋人 (2)  2007/10/25


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2007/10/21 (Sun) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.日曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 日曜日の連続ドラマ
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タイトル ハタチの恋人
局  名 TBS系
放映日時 日曜21時
キャスト 井上圭祐(明石家さんま)
 沢田ユリ(長澤まさみ)
 河村由紀夫(塚本高史)
 井上小百合(森下愛子)
 中島  (キムラ緑子)
 コンビニ店員(恵 俊彰)
 井上理沙(黒瀬真奈美)
 井上勇介(渡邉等士)
 INF東京社員(福井博章)
 竹内美樹(蒲生麻由)
 ユリの母(小泉今日子)
 鈴木風太[森山リュウ](市村正親)
脚本   吉田紀子
主題歌  恋ってカンジ!?(ザ・ピペッツ)

あらすじ 第2話「初めてのデート」

 ユリ(長澤まさみ)は、就職課に行って求人票を探したがグラフィ
ック関係の仕事はもうないと言われ、不動産業務のアシスタントを勧
められてしまった。
「あたしはグラフィックデザインをやりたくてこの学校で勉強してき
たのに!」
 ユリは由紀夫(塚本高史)に愚痴をこぼした。由紀夫はユリを慰め
たつつも、やりたいことがはっきりしているユリがちょっぴり羨まし
かった。ユリに比べて自分はやりたいことさえ見つからない……。

 圭祐(明石家さんま)はエリ(ユリ)のことが頭を離れなかった。
もう一度会いたい、その一心で風太(市村正親)に電話し今度の週末
もホテルの部屋に泊まらせてほしいと泣きついた。

 泊まり支度をしている圭祐を見て小百合(森下愛子)は驚いた。
「また泊まりなん?」
「そ、そや。風ちゃんがな、今度はごちそうする言うてな」
 圭祐は慌てて言い訳した。
「えーっ、それならあたしも行く!」
「いや、それは……」
 圭祐は困った。
「でも残念、今度の週末はフラダンスの教室や」
「そ、そか。それは行かんとな」
 圭祐は内心ホッとした。
「そや、パパ」
「な、なに?」
 圭祐は冷や冷やした。
「顔脂ぎってる。よう洗いや。それと耳の裏あたり。加齢臭ってそこ
から出るらしいんよ」
「そ、そか……」
 小百合が出て行ったあと、圭祐は耳の裏あたりが気になり始めた。

 小百合がスイートルームの前を通ると”Make Up The Room(掃除を
してください)”の札がかかっていた。
「あーっ!」
 ユリは嬉しそうな顔になった。中に入りたかったのだが、
”Don’t Disturb(入らないでください)”ばかりだったのだ。

「きったなーい」
 ユリは思わず顔をしかめた。予想はできていたが、相変わらず食い
散らし、脱ぎっぱなしで散らかし放題だった。
「よし、戦闘開始!」
 ユリは歌を歌いながら掃除を始めた。
「歌でも歌ってないとやってられまへんがな。あれ?」
 なんで大阪弁なんだろう?ユリは自分が可笑しくなった。

 本社の営業報告が終わった後、圭祐は風太のスィートルームへ向か
った。風太は原稿が上がって飲みに行くらしく、部屋を好きに使って
いいと言っていた。

「寂しいなあ、青汁エイトがなくなるなんて」
 圭祐はソファにどさっと倒れこんだ。青汁エイトは圭祐が売り込ん
できた商品だったが会議でネーミングからなにから変更になると言わ
れてしまった。
「あの娘、会われへんかな……」
 圭祐は思わずつぶやいた。
「あるわけないか。あったら運命か奇跡や」
 圭祐はとりあえず風呂に入った。鏡を見ると疲れた自分が映って、
ますます疲れてきた。

「はよ寝よか」
 圭祐はベッドに倒れこんだ。ふと机の上に「この部屋は沢田エリが
担当しました」というカードが置いてあった。
「またあの娘が掃除したんか」
 圭祐はなんだか嬉しくなって、ユリとベッドでじゃれあう妄想をし
た。
「あかん、あかん、不潔や。小百合に怒られる前に寝よか」
 圭祐はベッドにもぐりこもうとして、違和感を覚えた。慌てて掛け
布団をはがすとユリが眠っていた。
 目を覚ましたユリは、慌てて謝った。掃除に疲れていて、ベッドが
心地よかったからつい、と。

 ユリはすぐ出て行こうとしたが、圭祐は呼び止めた。Yシャツのボ
タンが取れていたのでつけてほしいと思ったのだ。ユリは嫌な顔をせ
ず引き受けてくれた。そういえばエリもこういうの器用にやってたな、
圭祐はふとそんなことを思い出した。
「つかぬ事を聞くんだけど」
 圭祐は机の上のカードを取り上げた。
「君は沢田エリっていう名前なの?」
「へっ?いえユリです」
「えっ?これユリなの」
 エリとユリを読み違えたのだ。圭祐もユリも思わず笑った。それか
ら話もスムースになった。エリはここぞとばかりに自分がグラフィッ
クデザインを勉強していることを話し始めた。だが、圭祐にとっては
よくわからないことで戸惑うばかりだった。ユリは残念そうな顔をし
たが、不意に真顔になった。
「あの、一度2人でゆっくり話をしてもらえないでしょうか?」
「へっ?僕と?」
 圭祐はますます戸惑った。

 戻ってきた風太に圭祐はユリとデートすることになったと話した。
風太は興味津々だ。
「よし、こういうのは先手必勝や!」
 風太は圭祐の携帯メールを打ち始めた。「さっきはありがとう。来
週一緒に映画を見に行きませんか」。
「あ、あかん」
 圭祐は止めようとしたが、風太は構わず送信してしまった。
「どうすんのや」
「なんやその顔」
 圭祐は困っているはずが顔はどこか嬉しそうだった。返事はすぐ来
た。「楽しみにしてます」。
「賽は投げられた。後戻りはできへんで」
 風太は圭祐をけしかけた。

 ユリは森山リウと映画を見に行くことを由紀夫に話した。これを足
がかりに売込みだと言うユリに由紀夫は不機嫌な顔をするばかりだっ
た。由紀夫はユリを励まそうと映画に誘おうとしていたのだった。人
の気も知らずに……。由紀夫はため息をつくばかりだった。その夜か
らユリは徹夜で1冊の本を作って自分のできのいい作品をまとめはじ
めた。

 ユリとのデート。圭祐ははしゃぐのを止められない。
「なんや、デートするみたいやね」
 突然小百合が尋ねてきた。
「ア、アホなこと言うな」
 圭祐はぎくりとした。ところが、小百合は働きすぎだから若い子と
でもデートしたらいいんじゃないかしらと言い出した。さらに今週末
は理沙(黒瀬真奈美)の友だちが泊まりに来るからまた風太のところ
に泊まってきてくれと言う。何かわからないが、物事上手いこと進ん
でいるようだ。その晩圭祐は風呂で耳の裏をごしごし洗った。

 デート当日。
「もしものことがあったらどうすんだよ」
 ユリはスカート短め、網タイツで行こうとするので、由紀夫は気が
気でならない。
「今日が勝負なんだよ」
 由紀夫の気持ちも知らず、ユリは張り切っている。

 圭祐は緊張しながら待ち合わせ場所にやって来た。階段を上ろうと
するとユリの姿が見える。
「……」
 圭祐は言葉を失った。目の前にいるのはエリそっくりじゃない
か……。
 ユリは圭祐に気づくと笑顔で手を振って降りてきた。
「ちょ、ちょっと早いけど、中入ろうか」
 圭祐はぎこちなく言った。

 映画の後、圭祐はユリを食事に誘った。ユリは関心を買おうと読ん
でもないのに『恋桜』に感動したと話し始めた。
「そ、そう」
 圭祐は話を合わせるのに四苦八苦だ。

 食事の後、圭祐とユリは近くの公園のベンチに座った。おいしいラ
ーメンを食べた後で少し落ち着き始めていた。話もスムースに進んで
きた。
「少しだけ真面目な話してもいいですか?」
 ユリは話の流れの中で切り出した。就職が決まらず困っていること、
女手ひとつで育てられて、母のためにも頑張らなきゃいけないとか。
ユリが苦労してきたのを知って圭祐は不憫になった。
「あんま力になれへんけど、なんかあったら言うてきいや、な」
 圭祐は優しく言った。
「は、はい……」
 あと一歩、でも……。ユリは良心の呵責に襲われた。
「すいません。あたし先生の本読んだことないんです」
「先生?何のことや?」
「あたし自分のことばかり考えて……」
 ユリはたまらず走り出した。
「えらいこっちゃ……」
 どうやら、ユリは自分を森山リだと思っているらしい。この先どう
なるんや、圭祐は途方に暮れた。


寸  評  今ひとつ話にインパクトがない気がしました。圭祐は50になっ
て人生の先が見え始めて元気がないおじさん、ユリは20のいまどき
の女の子。この2人をひき合わせても思わぬ展開という化学変化がな
いです。普通に会って映画見て、話をして。どちらも良識はあるので
波乱もないわけですし。例えば我が世を謳歌している元気なおじさん
とマイナス思考でうじうじしているハタチというような性格付けだと
したら何か起きそうな気がしますが、どうなんでしょう?

執 筆 者 けん()

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2. 編集後記
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 秋ドラマが一回りしてきたところですが、個人的には不作です。『ガリレオ』
と『医龍2』が高視聴率ですが、私は見てません。なので、本当に見たいもの
がないという状況で、こういうクールも珍しいなと思っています。もっともこ
の時期はプロ野球日本シリーズ、大学野球も大詰め、ラグビーも中盤戦と退屈
することはないの ですが。(けん)

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