メルマガ:日刊ドラマ速報
タイトル:Daily Drama Express 2006/06/08 医龍 (9)  2007/10/15


===================================================== 発行部数   25 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/06/08 (Thu) ☆☆
======================================================================

== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
======================================================================

----------------------------------------------------------------------
1. 木曜日の連続ドラマ
----------------------------------------------------------------------
タイトル 医龍 Team Medical Dragon
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト 朝田龍太郎(坂口憲二)
 伊集院登(小池徹平)
 加藤晶 (稲森いずみ)
 霧島軍司(北村一輝)
 木原毅彦(池田鉄洋)
 野口賢雄(岸辺一徳)
  鬼頭笙子(夏木マリ)
 荒瀬門次(阿部サダヲ)
 藤吉圭介(佐々木蔵之介)
 里原ミキ(水川あさみ)
原  作 乃木坂太郎
脚  本 林宏司
主題歌  AI「Believe」

あらすじ  KARTE09 : バチスタ手術断念

 加藤晶(稲森いずみ)は野口教授(岸辺一徳)に、教授候補がライ
バル校・北日本大学の胸部心臓外科助教授・霧島軍司(北村一輝)と
はどういうことかと言いに行くと、丁度そこに霧島が来る。
 野口は、晶を無視して、霧島と話し始める。

 野口は、晶が二人目のバチスタ手術をするので、見てやって欲しい
と霧島に言う。

 晶に部屋を出て行って、と指示すると、すぐ霧島と話し始める。

 霧島が野口の後継者と知ったバチスタ・チーム。敵対候補は飛ばさ
れるのが通例。しかも教授の推薦が得られない場合、晶は立候補すら
できない。


 講師・藤吉圭介(佐々木蔵之介)は村野里奈(東海林愛美)に、龍
太郎たちを一緒に戦う仲間だ、と紹介。


 朝田龍太郎(坂口憲二)たちのチームによる第2回バチスタ手術が
始まる。

 荒瀬門次(阿部サダヲ)はいつも通り手際よく麻酔を掛け、挿管も
完了。

 今日のギャラリーはERの教授・鬼頭笙子(夏木マリ)だけ。

 だが、見学室に霧島も入ってくる。
 笙子は教授戦もまだなのに、早いおでましね、と言う。
 霧島は野口に、一日も早く学内を見ておくように勧められた。これ
から自分が率いていく心臓外科もよくみておきたくて、と言う。
 すごい自信ね、と言う笙子に、笙子もERで、そして学会でご活躍
ですねと返す霧島。

 霧島の姿に動揺する晶を見て龍太郎は伊集院登(小池徹平)に、い
ざとなったら晶の代わりを務めるよう告げる。

 開胸した龍太郎は、心臓の具合も悪くないので、今回も On beat 
−−心臓を止めないままで手術を始める。

 晶に心臓の裏側を、中指と薬指の腹を使ってなぜてみるよう言う。
 でも、晶には変性部位の違いが分からない。
 龍太郎が登に代わるよう指示。

 すると登がハッとする。
 「わかるの?」と問う晶に、「わかりません」と登。
 龍太郎が重ねて聞くと、一瞬指先に変な感触が、と登。

 笙子は、登には変性部位が感じられたのだろう、とつぶやく。

 登を見ていて晶は、龍太郎のバチスタ手術は1人ではできない。優
秀なチームが必要だという言葉を思い出す。藤吉も、荒瀬も.....晶
は、「これがわたしのチーム」と思う。

 荒瀬は、ヘモグロビン量の低下を輸液で補う。
 心配する登を、「真ん中分けがオレに意見するなんて、百年早い」
と一蹴。

 龍太郎に、そうすると心臓の鼓動が早くなるが、 On beat で大丈
夫?と言う。
 龍太郎は、「誰にものを言ってるんだ」と言う。

 龍太郎は、ここからがバチスタ手術本番だと言う。そして、メスを
心臓に入れる。

 笙子は、あの迷いのなさも必要、と言う。

 登も龍太郎の技術をまねている。
 荒瀬が加わったバチスタチームは、スムーズに手術を進行。登や藤
吉、里原ミキ(水川あさみ)らもいつの間にかオペの状況変化への適
応力やテクニックを身につけていた。

 笙子は荒瀬が入ったことで、状態管理が完璧になった。そのため、
龍太郎が全力でバチスタ手術に取り組め、大幅に手術時間の記録を更
新しそう、と言う。

 変性部位を切り出し、人工心肺を離脱し、後は閉胸。

 笙子は、霧島に何の用?と聞く。
 野口の医局の改革案が通れば、自分は教授になると言う。
 笙子も、閉鎖的な医局の開放は賛成と言う。
 霧島は、自分が教授になれば、バチスタ・チームは解散。龍太郎が
ERに転がり込む。お互い手を組もうと言い、二人は握手する。

 晶は見学室の霧島を見上げ、「バチスタ・チームはわたしが守らな
ければ」と心に誓う。


 手術は無事に終わり、野口の部屋を訪ねた晶に、野口はバチスタ手
術二例目成功したようだね、と興味なさそうに言う。そして晶はもう、
教授に立候補すらできないのだから、今更論文書いても意味無いでし
ょ、と言う。

 晶は、教授になる気は無い。でも、龍太郎の触診に頼らずとも変成
部位を特定する方法をバチスタ論文のポイントにしたい。その方法が
確立すれば、今よりもずっと多くの人が助かるようになる。だから今
までの晶の研究をすべて渡すので、霧島に活用して欲しいと、ポケッ
トからデータが入ったCD−Rを取り出すと、野口の机の上に置いて、
部屋を出て行く。


 雨の中、登とミキは並んで傘を差し、慰労会会場へと向かう。晶が
集合を掛けたのだ。

 会場に全員揃うと、晶が挨拶する。
 晶は教授候補から外されたが、チームは存続する。晶の変性部位特
定の論文は置いてきた。それなら霧島は、寝ていてもバチスタ手術が
できる。だから安心して、と言う。

 登が、それでは晶の論文実績がゼロになると心配する。
 晶は、この育ってきたチームを存続させるためなら、それでいいと
言う。
 でも、みんな暗い顔をしている。

 ミキが、北日本大学病院にいる看護師から聞いた話をする。それは
今まで霧島が切ってきたバチスタ手術の患者はすべてニーハ分類2ま
で。それは薬物療法で治せるレベル。本当に必要なのは、ニーハ分類
4のはず。霧島は論文のために、切らなくてもいい患者を切ったのだ。
このチームも霧島の下についたら患者のためのバチスタ手術はできな
くなる。

 龍太郎は、晶を教授にすると言う。

 呆然とする一同を前に龍太郎は、卓上に右手を広げておく。みんな
は最後で最高のメンバーと言って。
 みんな次々と龍太郎の手の上に、右手を重ねていき、遂に晶も泣き
ながら、手を載せる。


 野口は晶の論文が収められたCD−Rを手に、霧島に、晶もあと1
件ぐらい切らせれば、あきらめるだろう、と言う。


 屋上で龍太郎は笙子に、晶を教授に推薦して欲しい。その代わり、
晶が教授になれたら、龍太郎はERに行くと言う。

 笙子は、晶が教授になれなくてもバチスタ・チームは解散するから、
龍太郎は自動的にERに来ると言う。
 龍太郎は、バチスタ・チームが解散するなら、自分はもう明真大学
附属病院に用は無い、と言う。
 笙子は、野口の医局改革案には反対できない、という。


 霧島に呼ばれる登。
 霧島は、登がその年で変性部位を一度で探り出したのは、すごい。
だから、もっともっと、バチスタ手術を切らせてあげたいという。

 どういうことですか?と聞く登に霧島は、本来晶派の登は、系列病
院に飛ばされるところだが、そうはしたくない。そんなことをしたら、
今までの医局の悪習慣と同じ。

 登は、他の人がどうなるのか心配するが、霧島は、ほかの人のこと
を心配することはない。彼らにはスキルがあるから、どこででもやっ
ていけるだろう。登は人がよすぎる。チーム、チームなんて言ってる
けど、登が飛ばされたら、誰が面倒を見てくれるというのだ。
 登は返事をしないまま、霧島の前を辞する。


 教授会。
 野口からの次期教授戦への医局改革案が読み上げられると、率先し
て笙子が手を叩く。
 続いて大勢が手を叩く。

 採決という段になると笙子が立ち上がり、野口の形骸化していた公
募制の復活は、高く評価し、その改革を更に一歩推し進めたい。すな
わち、推薦が公募になっても、投票という段になって、縛りが入って
は、有名無実化してしまう。
 そこで投票権を教授だけでなく、助教授、助手、そして後期研修医
にまで広げたいと言う。
 そして投票をより意味のあるものにするためには、対立候補が必要。
だから晶を推薦するという。

 教授会に衝撃が走る。

 登はミキと、これで晶が教授になれば、バチスタ・チームは存続す
る、と嬉しそうに話している。

 霧島は、助教授や助手を加えたって、彼らが指導教授に逆らえるわ
けがない。結果は代わらないという。


 笙子は晶に、教授に推薦した。本当の改革はどういうものかという
ことを、教授会のジジイどもに見せつけてやりたいから。野口は、龍
太郎をERにやるとちらつかせれば、笙子が言うことを聞くと思って
いるんだろうけど、そういうのが一番嫌い。欲しいものは自分でつか
み取る主義、と言う。
 ここから教授戦を頑張るのは晶自身、と笙子。

 そして、霧島の母親のことを知っているか?と問う。
 キョトンとする晶に、教授戦では怪文書が飛び交うもの。相手の情
報を集めなれればならない、と言う。

 晶に呼ばれて集まった龍太郎たち。
 晶は、次のバチスタ手術の患者が決まった。系列の明和病院からの
紹介。患者の両親が来ているという。

 龍太郎、晶、藤吉が、患者・隆の両親に廊下で会う。
 両親は、今まで数々の病院をたらい回しにされたけど、やっと手術
して貰える、と喜ぶ。

 その時、目の前の検査室から子供が逃げ出してくる。
 隆の両親は、あんな小さい個を無理矢理押さえるなんてかわいそう
という。

 龍太郎と晶は交互に、小さい子でも本気で向き合わないと検査はで
きない、と説明。

 遂に子供と、彼を追いかけているミキは外へ出てしまった。
 それを見た藤吉は、白衣を脱ぐとそこへ行く。

 龍太郎と晶は、難しい手術は、手術をしただけで、完全に治るわけ
ではない。術後管理の内科医は、患者が社会復帰できるまで、何年も、
いや長いと何十年も付き合っていかなければならない、と説明。

 藤吉が近づいても、子供は逃げない。
 龍太郎は、一度病院で怖い思いをした子供は、白衣をみるだけで怖
がる。何でもないことのようだけど、それができるのは、藤吉だけ。
 病院を信じなくてもいいけど、本物の医者だけは信じて欲しい、と
言う。

 両親から、隆のカルテを見せて貰う。

 藤吉がカルテを見て、北日本大学病院にも入院していたんですね、
と言うと、両親はあの病院のことは話したくもない。散々うまいこと
言っておいて、見捨てたという。

 隆は、拡張型心筋症、単一冠動脈、完全内臓逆位。生後九ヶ月、す
なわち術野が極めて小さい。

 医局でその話を聞いた登、ミキ、荒瀬達も驚く。
 晶は、絶対野口は隆の手術は許さないだろう、と言う。
 北日本大学病院での担当医は霧島。意図的に明真大学の系列の明和
病院に押し込んだんだろう。いずれ龍太郎のところに着くことがわか
っていて。

 晶は野口に、霧島は今までニーハ分類2という手術の必要の無い患
者ばかりを切ってきて、本当に手術の必要な隆のようなケースは切っ
ていない。そんな人が明真の心臓外科の教授になっていいんですか?
と詰め寄る。

 野口はいいんですよ、と言う。本当を言うと、晶を助教授にしたと
きから、教授にする気は無かった。なぜなら晶は主張が強すぎる。新
年だけで船長が舵を取る船は、沈む。晶はもう、エントラッセン。
 隆の件も、晶が次の手術を焦るから、そんな患者をつかまされるん
だ、と言う。


 龍太郎と晶が隆を見守っていると、隆の母親が来て、隆はこのまま
放っておいても死ぬ。それなら何かしてやりたいと思うのが、親心。
だから切って欲しいと懇願する。
 隆が時々自分の目をじっと見つめることがあるが、その時隆は「な
んでボク、生まれてきたの?」と訴えているように見えると母親。

 晶と龍太郎は、今現状を打開できるよう努力中だと答える。

 霧島はミキに、バチスタ・チームが解散したら、ミキはまた自分の
下で働くのだ、と言う。
 ミキは、なんでこんな回りくどい手を使い、隆くんまで道具にして、
と文句を言う。
 霧島は、龍太郎にとって一番つらいのは、目の前で患者に死なれる
こと。今回、龍太郎はこの苦しみを味わうことになるのだ、と言う。

 隆の手術を検討するバチスタ・チーム。
 苦渋の結論が出ると、龍太郎は晶を止め、野口には自分が伝えに行
くという。


 誰かの報告を受け、思い通りになったとほくそ笑む霧島。そしてそ
の人物に、このようなことを決して恥じることはない。人間が自分を
守ろうとすることは当然だ。もし医局に居づらければ、特別に部屋も
用意したから、そこへ来ればいい、と登に言う。これからも情報を伝
えてくれ、と言う。

 登は一礼して、霧島の部屋を出て行く。


 野口の前に立つ龍太郎。三人目のバチスタ手術ーは断念しました、
と言う。


寸  評  確かに大変な手術だとは思いますが、龍太郎までもが断念すると
は思いませんでした。

 それと、登がチーム・ドラゴンを裏切って、霧島に付くなんて。
 結局、医局に残るものと、自由にどこにでも行ける人との違いとい
うものでしょうか。

 また、野口と晶の確執がこんなに根深かったのかと知らされました。
 晶はまだ若いのですから、野口も、そもそも教授にする気が無いの
なら、早く本人に言ってあげれば、別のコースもあったのでは、と思
うのですが。
 大学では教授になれるかどうかで待遇に雲泥の差と聞きます。(某
考古学者の件も聞いていて。。。。)
 教授の地位が目の前でさらわれるなんて、人生暗転しそうに思いま
す。

 今まで、晶はどちらかと言えば嫌いなキャラクターでした。
 でも、今回の事件で、実は必死に生きている人なのかも、と少し親
近感が湧きました。

執 筆 者 鈴木()

----------------------------------------------------------------------
2. 編集後記
----------------------------------------------------------------------
 先週から、秋ドラマが始まりました。今回、どれをDVDに焼いて保存する
対象にしようかな、と第一回を見ながら考えることにしています。今回は、ど
れだけ、面白いドラマに出会えるでしょうか?
 想像通り、面白いドラマ、つまらないドラマもありますが、中には、期待し
ていなかったのに見応えあるドラマもあり、こういうのに出会ったときが、わ
くわくしますね。(鈴木)

======================================================================
発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。
(http://www.mailux.com/)
======================================================================

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。