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タイトル:Daily Drama Express 2006/06/01 医龍 (8)  2007/10/12


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/06/01 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 医龍 Team Medical Dragon
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト 朝田龍太郎(坂口憲二)
 伊集院登(小池徹平)
 加藤晶 (稲森いずみ)
 霧島軍司(北村一輝)
 木原毅彦(池田鉄洋)
 野口賢雄(岸辺一徳)
  鬼頭笙子(夏木マリ)
 荒瀬門次(阿部サダヲ)
 藤吉圭介(佐々木蔵之介)
 里原ミキ(水川あさみ)
原  作 乃木坂太郎
脚  本 林宏司
主題歌  AI「Believe」

あらすじ  KARTE08 : 奇跡を起こす医師

 野口教授(岸辺一徳)退官に伴う選挙戦が発表される。

 研修医・伊集院登(小池鉄平)は、事実上は野口が加藤晶(稲森い
ずみ)を推薦し、みんなが形だけ晶に投票して終わりでは、と言うが、
地獄耳の助手・木原毅彦(池田鉄洋)は、先日晶が恥をかかせてしま
ったので、晶の指名はないのでは。指名されるのは、自分かもしれな
いという。
 野口は次の教授会で改革案を提出すると言う。

 教授会が終わろうという時、野口の反対派・祖父江教授(清水紘治)
が発言を求める。ペースメーカー不良問題、看護師によるグラフト採
取など、不祥事が続く大学病院の制度をこの機に見直すべきだと。
  野口も立ち上がり、同感だ。次回の教授会で改革案を提出すると言
う。


 朝田龍太郎(坂口憲二)はライバル校・北日本大学の胸部心臓外科
助教授・霧島軍司(北村一輝)と偶然再会する。霧島は、龍太郎に、
「妹は元気ですか?」と声を掛ける。霧島は、誰かと待ち合わせのよ
うだった。

 龍太郎の目的は、バチスタチームに加える臨床工学士と会うことで、
そのためにこのホテルに出向いてきた。


 晶は野口に、新しい臨床工学士も手配したので、次の手術をと言う。

 野口は、北日本大学も二人目を切るらしい。北日本大学は先行して
いる。論文までに必要な症例は10例。間に合うかね?と言う。
 晶は、変性部位を特定する新薬ができれば、3例で論文が書ける、
と言う。

 野口は、今日の教授会で、脳神経外科の祖父江にかみつかれた。次
回までに改革案を出さなければならない立場になってしまったと言う。
 晶は、バチスタ論文が完成すれば、学長は祖父江ではなく、野口だ
という。


 登は藤吉圭介(佐々木蔵之介)に、本気で荒瀬門次(阿部サダヲ)
をバチスタチームに入れるつもりかと食い下げる。製薬会社の新薬の
ために、製薬会社から金をもらって、患者を実験台にして殺し、論文
を書いた男など。

 二人がロビーを見渡せるところまで来ると、突然ロビーで倒れる男。
 二人が慌てて駆け寄ると、吸引麻酔薬でふらついた荒瀬だった。

 藤吉は荒瀬を抱え起こすと、人目にさらしておく訳にはいかない。
登の車で荒瀬を家まで送っていくよう頼んだ。

 登は荒瀬を乗せた車を走らせながら、荒瀬をバチスタチームに入れ
てはならないと誓う。


 ERの教授・鬼頭笙子(夏木マリ)が龍太郎を呼び止め、本当に救
命救急部に移る気はもうないのかと聞く。教授会で突き上げられた野
口は、改革案を出さなければならないので、バチスタチームを切らざ
るを得ず、胸部心臓外科に朝田の居場所はないのではという。さらに、
荒瀬が論文がらみのバチスタ手術に加わることはないと断言。
 だが、龍太郎は荒瀬はバチスタ手術に協力すると自信を持って言う。
 笙子がなぜそんな自信を持っているのと問うと、龍太郎は荒瀬も自
分とオペをすれば、チームに加わる気になると断言。

 笙子は、自分は論文を書いてアメリカの学会へ送らなければならな
い。論文に協力できないならいらないと言う。
 龍太郎は協力できないと言う。
 笙子は、これで最後のERね、と言う。


 荒瀬は家には帰ろうとせず、登を連れて、行きつけのバーに入る。
 荒瀬はソファーに寝そべると、女性バーテンダーの山口香(奥菜恵)
に、一番高い酒を持ってこい、と言う。
 登が帰るというと、荒瀬は帰るな、と言う。

 香は、唯一荒瀬を『先生』と呼ばず、『荒ちゃん』と呼び、ヤブだ
と言うと言う。

 酒を勧められた登。荒瀬におごりだと言われても、自分で払うと言
う。
 香に、1ショット1万5千円の酒と言われ、こんなもののためにお
金を、と怒る。

 更に荒瀬は、店の客全部にその酒をおごると言いだし、登の怒りが
沸騰する。

 登は荒瀬はヤブではない。いや名医だ。論文のために、都合のいい
結果を出せるほど。論文のために何人も殺した。お金のためだけに仕
事している、と言う。

 荒瀬はグラスを柵にぶつけて割り、登に財布を投げると、グラス
100個買ってこい!と命じる。
 香には、「まずいだしまきたまご」と注文する。

 同じ頃、バチスタ手術成功の新聞記事を持った夫婦が、霧島を訪ね
てきた。その夫婦には拡張型心筋症の息子がいて、移植しか助かる道
はないと言われたが、日本では15歳未満の子供の臓器提供は認めら
れていない。海外に行くにも莫大な費用がかかるため、霧島にバチス
タ手術を依頼しに来たという。

 その後も、霧島のところには、次々と拡張型心筋症の患者の家族が、
バチスタ手術の依頼に来る。
 これで十分な数が確保できた、とほくそ笑む霧島。


 看護師・里原ミキ(水川あさみ)が晶に、霧島の目的は明真大学に
勝つことだけではないと思う。それだけなら、バチスタ手術を同じ日
にぶつけない。霧島は、それほどまでに龍太郎を憎んでいるのだろう
か、と言う。


 カウンターに移って飲む登。
 香は、荒瀬は昔は、一滴も飲めなかった。それがあんな風になって、
貰ったお金は全部飲まなければ。酒と一緒に消えたいとでも言うよう
に、と言う。

 マスターは、どんな飲み方でもうちはいいんですけど、と言う。
 登は、なぜ荒瀬が飲み始めたのか聞く。
 香は、前の大学病院で、先輩に連れられて来たのが初めて。大きな
プロジェクトに参加すると言って。

 登は、荒瀬はそして何人も殺した、と言う。

 香は知っていると言う。荒瀬がグデングデンに酔ったとき、自分は
人殺しと言っていたから、と。

 マスターは香にしゃべりすぎだと言って止める。人間それぞれ背負
っているものがある、と。
 香は、卵を買ってくると、コンビニへ行く。

 登はマスターに、なぜ荒瀬はだし巻き卵を注文するのか聞く。
 マスターは、荒瀬は何も食べず酒を飲むだけだった。それを見かね
た香が、だし巻き卵を作って出すと、荒瀬はそれだけは食べるように
なったという。

 登はそんなことまでする必要はないと言うと、もう帰る。車は置い
ておく。明日取りに来る。荒瀬も置いていくというと、雨が降り続く
外へ、傘も差さずに歩き出す。

 近くのコンビニに近づくと、大勢の警官が駆けつけてきていた。野
次馬が、強盗殺人らしいと言っている。しかも被害者は香らしい。

 登は思わずコンビニに駆け寄る。

 コンビニの前の路上に、胸を真っ赤に染めて倒れている香。
 登が恵の首に手を当てるが、脈が振れない。
 胸部と大腿部の弾痕から血が流れ続けていて、このままでは失血死
する。特に大腿部は動脈を切っている。

 登が途方に暮れていると、荒瀬がやってきて、登に状況を聞くと、
そばのレジ袋を裂きながら、登にテープを持ってこさせる。
 荒瀬はガムテープにレジ袋を裂いたものを当て、香の傷口に貼る。

 また、登に小石を持ってこさせる。そして自分のベルトを抜くと、
医師で大腿部の出血を圧迫し、ベルトで締め上げる。
 無事出血は止まる。

 やってきた救急車に乗せ、明真大学附属病院へと言う。

 登は香の脈が取れず、荒瀬が脈を取る。
 登はひたすら、明真大学附属病院のERに着けば、龍太郎が待って
いると祈る。

 荒瀬は香の処置をしながら、香との今までのことを思い出していた。
 初めて香に紹介されたとき。
 論文が認められたと酔いつぶれたとき、よかったねと言う香に、人
が一杯死んだと言った。そしてこれで『荒瀬先生』だと言う。
 何も食べていない荒瀬に、だし巻き卵を作ってくれた香。

 挿管をという登に、荒瀬は挿管しない。そして必死に香に、今年の
夏は一緒に海に行こう。映画にも、と話しかける。

 香はどんどん徐脈になり、点滴も落ちない。
 酸素マスクの下で口を動かす香。

 最後の言葉かもしれないと言う登に荒瀬は、耳を塞ぎ、小さく丸ま
り、人を沢山殺したような奴に、死に水を取って欲しいなんて思う奴
いないだろう。それは登が一番よく知ってるだろう。ここからは、き
れいな道を歩いてきた奴だけが行ける。
 香がいなくなってしまったら、どこへ酔いつぶれにいけばいいんだ
よ.....と嘆く。

 遂に心肺停止。

 明真大学附属病院に到着。迎えに出ていた龍太郎に、30秒前に心
肺停止、と登。
 龍太郎は、30秒前なら、脳死まであと4分30秒ある。グズグズ
するなと言う。

 登は心肺停止を起こしていると言うことは、出血は2000cc以
上あるはずだと言う。
 龍太郎は、大腿部の止血がしっかりできているので、1000cc
程度だと言う。心肺停止は、弾丸が心臓を傷つけているからだろう、
と。

 荒瀬と登に対しては、飲んでいる医者はいらない、と龍太郎。

 龍太郎は胸の処置を始めるが、大腿部の傷の処置も緊急を要する。
 登がほかの医師を呼びに行こうとするが、弾丸の摘出処置をしたこ
とがあるのは、龍太郎だけ。

 龍太郎は、もう1人処置できる医者がいる。アメリカ帰りの凄腕の
ERの医師が、と言う。

 廊下を闊歩する笙子。

 「あたしが助手?」と言いながら入ってくる笙子。
 「はい」と言う龍太郎に、「わたしに釣り合う執刀医かお手並み拝
見ね」と言う。

 廊下には、荒瀬と登。
 登が荒瀬に、手術室に入ってください、と頭を下げる。何かの時、
少しでも腕のある医者がいる、と言って。
 登は、もし自分に腕があれば、頭を下げない。感情で助けられるな
ら、荒瀬に頼まない、と言う。

 荒瀬は、香の最後の言葉を聞いたのは登なんだから、オレは用無し
だと言う。

 手術室に現れる荒瀬。
 笙子が、今は呼んでいない。報酬は払えないと言うと、見学だよ、
と荒瀬。

 見学室で見ている藤吉とミキ。

 香を15分で心肺停止に至らせた原因は、心臓の結節に入り込んだ
弾丸。
 龍太郎は、On beat のまま、それを取り出す。 On beat なので、
1ミリでもメスがずれたら、心臓を傷つけてしまう。
 付いていた麻酔医は、脈拍を10に上げると言う。

 すると荒瀬が待ったを掛ける。今の香の状態なら、4でいいと。コ
ンスタントフローは100%と指示する。

 遂に荒瀬は麻酔医をどかすと、お立ち台を用意させる。

 台に上った荒瀬は、これから自分が全身管理をすると宣言。荒瀬が
全身管理をするからには、絶対香を助けろ、と言う。
 龍太郎は、それならメスに集中すると言うとルーペを装着し、弾丸
を摘出し、手で止血しながら縫合。

 藤吉は、今日の龍太郎はいつにまして早い。先日のバチスタ手術で
さえ、龍太郎は全力ではなかったのか、と思う。

 荒瀬と龍太郎は一言も口をきかなかったが、香の心臓を介して会話
をしているかのような絶妙な緩急。

 龍太郎は、肺は弾丸が少しかすったが、処置の必要はない、と閉胸
に掛かる。
 頷く荒瀬。

 笙子も大腿部の弾丸を取り出し、代替血管を縫いつけ、処置を終え
る。

 オペ室から運び出された香。
 香を藤吉に引き渡すと、龍太郎は荒瀬に、香の傷跡はしばらくすれ
ば分からないぐらいになると言う。そして笙子に、今までで、一番の
処置だったという。
 笙子は龍太郎に、外科医が嫉妬するほどのオペだと言う。

 荒瀬は、ベッドに横たわる香に、自分はヤブかもしれないが、この
大学には素晴らしいスタッフが揃っている、と語りかける。傷も目立
たなくなるし、藤吉が管理すれば、すぐ立って歩けるようになると言
う。

 龍太郎は荒瀬に、自分のオペについてこられた麻酔医は、初めてだ
という。

 荒瀬も、自分についてこられた外科医は初めてだという。そして二
人目のバチスタ手術が決まったら連絡をくれ。報酬は今日の処置代で
いいと言う。

 登は、荒瀬を入れるんですか?と未だに難色を示している。
 龍太郎は純粋に患者には、荒瀬の技術が欲しい。荒瀬は、自分が多
くの命を奪ってしまったことを悔いているからこそ、逃げずに責めら
れる道を選んだ。
 登は真っ白なままでいろ。荒瀬は真っ白な登に責められたがってい
るのだ、と言う。


 霧島は、何者かに準備ができたと電話している。

 野口は誰かとの電話を終えると、ほくそ笑む。


 バチスタ・チームは、麻酔医の荒瀬と、臨床工学士の山田を加えて
完成。龍のぬいぐるみの星も5つ揃う。

 晶が、チームが完成したので、二人目のバチスタ手術をする。また
改革案もできた、と野口に提出する。

 野口は、自分でも改革案は作ってある。この腐りきった医学部を立
て直すには、抜本的な改革が必要、と言う。医局に代々続いて、澱の
ようにたまって、脳梗塞を起こしている。その一つが、後任教授を医
局の助教授から選ぶという悪しき慣習。本来は教授は公募のはず。そ
こで断腸の思いで、愛弟子の晶を推薦することを辞めた。自分の後継
者と医局の未来、どちらを取るのかと問われたら、迷わず医局の未来
を取る、と。
 晶には、ゆくゆく京都の系列病院へ行って貰う。「京都はいいよ、
夏、暑いけど」と野口。


 明真大学附属病院の廊下を歩いていた龍太郎の前に現れる霧島。
 「明真大学の教授になります」と言う霧島。


寸  評  最後に大変なことになりましたね。
 せっかく荒瀬が報酬を貰わなくても仕事をする気になり、チームが
完成したというのに、もうすぐにこんな地獄が待っているなんて。
 霧島が、野口の後継者として、胸部心臓外科の医局を横取りするの
でしょう?

 ところで、チームのうち、臨床工学士の山田については、あまり語
られていませんね。どういう人なのでしょう。

 あと、麻酔医があんないろいろな仕事をしているとはしりませんで
した。単に麻酔を掛け、手術中の麻酔の状態を確認しているだけかと
思っていたのに。

執 筆 者 鈴木()

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2. 編集後記
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 白川法皇は、鴨川の水と賽の目が意のままにならないと嘆きましたが、一般
人には、意のままにならないものの方が多いですね。
 医龍の KARTE04 は、なぜここまでついていないのかと思います。最初の放
送の時、録画に失敗し、再放送も失敗。おまけにDVDを借りたいと思ってい
るのですが、ずーっと貸し出し中で手に入りません。。。。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
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