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タイトル:Daily Drama Express 2006/12/20 14才の母 (最終回)  2007/08/31


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/12/20 (Wed) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.水曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 水曜日の連続ドラマ
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タイトル 14才の母
局  名 日本テレビ系
放映日時 水曜22時
キャスト 一ノ瀬未希(志田未来)
 三井マコト(河本準一)
 一ノ瀬忠彦(生瀬勝久)
 一ノ瀬加奈子(田中美佐子)
 波多野卓(北村一輝)
 遠野香子(山口紗弥加)
  桐野智志(三浦春馬)
 桐野静香(室井滋)
脚  本 井上由美子
主題歌  「」

あらすじ  最終話 涙の最終回スペシャル…命ってなに?

 一ノ瀬未希(志田未来)は母・一ノ瀬加奈子(田中美佐子)に、子
供の名前を決めたと言う。『そら』。

 未希はそらの主治医(反町隆史)に、いつかそらと一緒に外を歩け
ますね、と聞く。そして自分はまだ14才だが、母なので、本当のこ
とを教えてくださいと頼む。

 主治医は、今まだ自力でミルクを飲めない。自力でミルクを飲め、
体重も2500グラムを超えれば、退院できる。未熟児は肺炎などの
感染症にかかりやすい。退院までは1〜2ヶ月、と言う。
 未希の方が先に退院することになるが、その間に未希ができるのは、
体力を回復し、母乳が出たら、届けること。あとは医師を信じて、と
言う。


 加奈子は父・一ノ瀬忠彦(生瀬勝久)に、母・桐野静香(室井滋)
が持ってきた出産祝いを見せる。それは分厚く、忠彦は借金のために
身を隠したはずなのに、と言う。

 加奈子は返してくるから、静香の住所を教えて欲しいと言う。


 忠彦は美希に、出生届けの用紙を持ってくる。自分で書いた方がい
いだろう、と。


 加奈子が静香を訪ねると、桐野智志(三浦春馬)が呆然としている。

 静香は、風呂場で睡眠薬自殺を図ったのだ。
 加奈子は智志を叱り、救急車を呼ばせる。

 静香は智志に、借金と、智志が大学を出るまでのお金は、自分の保
険金でまかなえる。すぐ弁護士に連絡しなさい、と遺書を残している。


 やっと美希の母乳が出る。

 美希は、そらの主治医のところへ、母乳を持って行くが、そらは自
力で飲めない。
 美希は、そらは泣きもしないのに、生きられるのかと問う。
 主治医は焦ってはいけない、と言う。


 病院に運ばれた静香は、一命を取り留める。
 智志は、静香の寝顔を初めて見たという。小さいときは、寝ない人
だと思った。外では威張っていたが、家では人一倍努力していた、と。

 加奈子が、息子にも見せたことのない寝顔を見ちゃいけないね、と
出て行こうとすると、静香は加奈子に、どうして助けたのだと問う。
自分が生きていては、智志が生活できない、と。

 加奈子は、静香がいるから、智志がいる。美希が智志には父親はい
ないけど、まっすぐで、優しくて、でも芯は強いと言っていた。そう
育てたのは静香だ、と言う。


 美希はずっとそらに張り付いている。こんなだから、目を離したら
どうにかなってしまうかもしれない、と。

 加奈子は、美希は母親でしょ。美希が倒れたら、そらはどうするの。
二人で生きていかなければならないのだから、と言う。

 美希が病室で出生届を書こうとすると、叔父の三井マコト(河本準
一)夫婦がやってくる。

 そらという名前に、小学生の弟・一ノ瀬健太(小清水一輝)は、変
な名前、と言う。
 マコトは、どんな名前でも、美希がつけるならいいんじゃないかと
言う。


 担任の遠野香子(山口紗弥加)は、美希の病室を訪ね、退院おめで
とうというと、今日は終業式だったからと、通知票を渡し、中等部二
年を終了したという。
 遠野は学院の結論を言う。自宅で子供を育てながら勉強し、定期考
査だけ受けに来たらどうか。校長は、この学校を卒業して欲しいと言
っているという。

 でも美希は、この何ヶ月か、考えた。青鈴を卒業するためには、沢
山のお金が要る。だから、青鈴を辞めて、受け入れてくれる公立を探
すという。

 遠野は、美希の両親も青鈴を卒業させたいと言っていると慰留しよ
うとするが、美希は子供の出生届を出したとき、親と一緒の戸籍に入
るのかと思ったら、美希とそらだけの、新しい戸籍が作られた。その
時、もう親に頼ってはいけないと思ったと言う。


 美希に対する近所の好奇の目は相変わらず。中学生で子供を育てる
ことによる弊害も指摘される。


 美希はそらに、自分は一足先に退院すると挨拶する。
 主治医は、そらが退院したら寝る暇もなくなるので、今のうちに充
分休んでおくよう言う。

 その時、そらが泣いた。でも、心拍数はゼロ。危ない状態になった
のだ。

 美希は加奈子に、そらが大変なので、早く来て、と言う。

 そらが無呼吸を繰り返すのは、細菌感染によるのかもしれない、と
主治医。

 美希は、そらは死んでしまうのか、と詰め寄る。
 主治医は、美希にしっかりするよう言う。


 遠藤は、美希が学校を辞めると言った、と報告。
 校長も生徒自身の決定を尊重すると言う。

 遠野はクラスメイト達に、美希が学校を辞めることを言う。
 せっかく認める人たちも増えてきたのにと言う生徒達に、最初は遠
野も同じ気持ちだったけど、でも美希が14年後、生まれた子供に胸
を張って、自分が14才の時はよかったと言えるようになりたいので
は、と言う。


 美希は加奈子に、そらは自分のところに生まれたくなかったのだろ
うか、と言う。
 加奈子は、美希に普通の大きさで生まれて、元気でなければかわい
くないの?と問う。

 美希は、一度も話したこと無いのに、信じられないほど愛している
という。

 そらを心配して見ている美希の背後から近づく、制服姿の智志。美
希に声を掛ける。

 病院の庭で話をする。
 智志は、今日卒業式だったと言う。
 美希は、おめでとうという。
 智志は、子供が大変な時にゴメンと謝るが、美希は何もできない。
抱いたこともないし、おむつを替えることも、ミルクをあげることも
できない、と言う。

 智志は、命がけで生んだじゃないか、と言う。美希がまだ麻酔から
覚めないとき、一度会いに来た、と。
 その時は胸張って会えなかったけど、今は会える。高校へは行かず、
働く。親のことではなく、少しでも子供にお金を届けたいから、と。

 今まではずっと親の言いなりで、自分でいて、自分ではないようだ
った。でも、美希といるときだけ、本当の自分でいられた。美希とい
るときは、空がきれいだなと思えた、と言う。

 美希も、智志といるときは空がきれいだと思ったという。

 加奈子が美希を呼びに来る。そらが落ち着いた、と。

 智志もそらに会う。
 そらは泣く。


 タクシーで一ノ瀬家へとやってくる静香。
 チャイムの音に美希が顔を出す。
 美希と智志が静香を呼び出したのだ。

 智志は二年経って18になったら、美希と結婚したいという。
 忠彦は、静香は孫に会う気すらない。子供を産むことまでは認めた
けど、交際は認めていない、と言う。

 智志は、明日から働く、と言う。
 美希は、子供を保育園に預けられるようになったら、働く、と言う。

 加奈子は、早くから働くから偉いのではない。勉強できるときにし
ておくべきだ。高校や大学を卒業すべきだという。

 美希は考えていると言うが、忠彦はそんな悠長なことを言っていた
ら、五年ぐらいすぐ経つぞ、と言う。

 美希は、五年経ってもまだ19才。智志も二十歳。充分やっていけ
ると言う。

 静香は、そんなことを言っていられるのは、今のうちだけ。子供抱
いて外へ出てみれば、誰もおめでとうなんて言ってくれない。子供を
1人で育てることの大変さは、静香自身が一番よく知っているから、
と言う。
 二年経ったらなんて言うけど、二年もあれば人は変わる、と言う。

 美希は変わらないと主張。
 静香は最初から変わるなんて思う人はいない。まだ認めていないか
ら、子供には会わないという。

 美希は、絶対にだっこして貰えるよう頑張る。誰にも望まれなかっ
た子だけど。美希や智志や両親にも望まれなかった。でも、必死に生
きようとする。
 そらからいろいろなことを学んだ。自分が両親から愛されているこ
と。友達や学校の大切さ。

 「頑固ね」と静香。
 「わたしの子供ですから」と加奈子。


 美希を柳沢真由那(谷村美月)が訪ねてくる。
 真由那は、子供がいては死ねないね、と言う。
 真由那は一度死んだ、と言う。大学生の彼と付き合っていたのを無
理矢理裂かれて、何もかも終わりにしたかった。青鈴には戻ったけど、
自分の人生を生きていない。すべて親のせいにしていたけど、美希を
見ていて、人のせいにしてはいけないと思ったと言う。
 でも子供を産んだ美希はバカだと思うけど、と言うと、サッサと帰
ろうとする。

 もう帰るの?と聞く美希に、美希を嫌いなのは変わらないから、と
真由那。

 加奈子がそらを迎えに行く時間、美希を呼ぶ。


 そらを抱く美希。体重2,580g。普通に生まれた子より、まだ
軽い。

 美希はすでに充分重いという。
 主治医は、みんなの愛情が詰まっているからだ
 美希は、未来も詰まっていると付け足す。


 帰りの車中でそらは泣きやまず、仕方なく加奈子は車を止め、途中
のベンチに座り、そらをあやすが、まだ泣き続ける。

 そこに週刊誌の記者・波多野卓(北村一輝)がやってきて、取材の
お礼、とガラガラを差し出す。
 ガラガラで泣きやむそら。

 美希と智志のことは、これからも書き続ける。だから、がっかりさ
せるような終わり方はせず、これからも楽しませて欲しい、と言う。


 波多野は相変わらず、加奈子が勤めていたファミレスで、何杯もコ
ーヒーをおかわりしながら、万年筆で原稿を書いていた。

 −−美希、母になって見る空の色は、どうですか?

 −−きれいだよ、お母さん。今日は特別。明日はどうかわからない
けど。

 −−明日は、美希の15才の誕生日。長かったような、短かったよ
うな、嵐のような一年だったわね。去年の誕生日には、こんなことに
なると思わなかったけど。

 −−ゴメンね、お母さん。でもわたしにとっては大事な14才だっ
たよ。何もかもなくしたと思ったこともあったけど、今ここにそらが
いるもん。

 −−美希、いつかそらちゃんに言えるといいわね。何も失ってはい
ない。あなたは沢山のものをくれたよって。

 −−奇跡なんだね、母さん。そらが生まれたことも、わたしがお母
さんのところに生まれたことも、何万分、いや何億分の1の奇跡なん
だね。命って、奇跡なんだね。

 −−明日から戦争だから、今言っておくね。お誕生日、おめでとう。


 近所の人目は、相変わらず冷ややか。

 忠彦は、そらも入れて、5人の写真を撮る。これからのためにも、
笑顔で、と。


寸  評  ぶじそらちゃんも退院し、5人での生活が始まったのですね。
 思うに、生んだ本人の美希、そして美希の両親までは、そらの存在
を背負って生きていくのは義務だとしても、弟は、本当に納得してい
るのでしょうか?美希は中学二年までは終了していますが、小学生の
弟が、いじめで不登校、なんてことにならないのでしょうか。

 生まれて、退院して終わり、でいいのでしょうか?
 本当の意味で大変なのは、これからだと思います。

 週刊誌ネタでも、ヤンママの未婚の母が子供を死なせてしまう事件
は多数あります。もちろん、立派に育てている人も沢山いるのでしょ
うが、美希がこの立派な人の方に入れるのかどうか、本当に見守るべ
きはこの後だと思います。

 いけないことか、許される範囲かわかりませんが、一昔前ならば、
こういうケースで娘が子供を産んだとしても、戸籍は両親のところに
入れて、美希の妹、という体裁を整えることもできたわけですよね。
遠くに引っ越してしまえば、それで通用したかもしれないのに、社会
と真っ正面から向き合った結果が知りたかったです。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 二期遅れで、最終回にたどり着きました。
 楽しみにしてくださっていた方には、遅くなって済みません。
 こんな遅い配信、と怒っていらっしゃった皆様、このドラマは、これで最終
回となりました。

 実はこういうドラマ、つらいんですよね。確かに一番つらいのはどうしよう
もなくつまらないドラマですが(過去、一本、どう頑張っても最後まで我慢し
て見られなかった連ドラがありました)、自分と価値観が違うドラマというの
もつらいです。
 ただ、一視聴者として見ている分には、文句を言いながら見ていればいいの
ですが、配信するとなると、批判的な立場からだけは書けません。その矛盾が
つらいのです。

 最後にちょっと愚痴らせて貰いました。
 お聞き苦しい文となり、申し訳ありません。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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