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タイトル:Daily Drama Express 2007/08/24 山田太郎ものがたり (8)  2007/08/29


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2007/08/24 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル 山田太郎ものがたり
局  名 TBS系
放映日時 金曜22時
キャスト 山田太郎(二宮和也)
 御村託也(櫻井 翔)
 山田和夫(松岡 充)
 山田綾子(菊地桃子)
 一ノ宮校長(宇津井健)
 鳥居京子(吹石一恵)
  永原眞実(吉沢 悠)
 中井正美(大塚ちひろ)
 池上隆子(多部未華子)
 杉浦圭一(忍成修吾)
 山田次郎(鎌田晟裕)
 山田三郎(清水尚弥)
 山田よし子(村中暖奈)
 山田五子(吉田里琴)
 山田六生(渋谷武尊)
 山田七生(稲垣鈴夏)
原  作 森永あい『山田太郎ものがたり』
脚  本 マギー
主題歌  嵐 『Happiness』

あらすじ  第八話 ド貧乏がバレた!?

 朝、山田太郎(二宮和也)は弟妹達に、学校で必要なお金を渡す。
 ちゃっかり手を出す母・山田綾子(菊地桃子)に、「母ちゃんには、
関係ないでしょ」と太郎。

 現金袋は空。学期初めは、お金掛かるな.....と、ため息をつく太
郎。


 進路希望で太郎は、『就職』とだけ書く。


 担任の鳥居京子(吹石一恵)は一ノ宮校長(宇津井健)に、太郎の
ような優秀な人物を進学させないなんて!と訴える。

 校長は、太郎はもう自分の幸せを見つけたのだろう。彼がどんな花
を咲かせるか、楽しみにしているという。

 京子は、そんな悠長なことを言ってられないと焦るが、校長はただ
待っているだけではつまらないので、ちょっと肥料をまくことにした
という。

 校長室に入ってくる御村。

 校長は内ポケットからカードを取り出し、ちょっとしたゲームをす
ると言う。そして御村と京子にカードを一枚ずつ引くように言う。誰
が一番先に太郎に進学を決意させるかだ。

 京子は、太郎の進学をゲームにするなんて不謹慎だ!と怒るが、校
長は、御村になら分かって貰えるよね、と言う。
 頷く御村。

 御村はカードを机の上に置いて、校長室を出て行く。
 御村のカードはスペースのエース、校長はジョーカー。


 授業が終わり、御村は太郎に、これからどうするか聞く。
 太郎は、買い物をして夕食を作ったら、バイトと答える。

 御村はこれから若き助教授・永原眞実(吉沢悠)に話を聞きに行く。
よかったら太郎もと思ったけど、忙しいならムリか、と言う。
 太郎は、バイオか.....と一瞬興味を持ったようだが、すぐ忙しい
からと断る。

 御村は、城南学院大学には、広大な農場もあるので、もしかしたら
野菜を貰えるかもしれないと誘い水を向ける。
 野菜にひかれてついていく太郎。


 杉浦圭一(忍成修吾)は、太郎に恋してしまい、ふぬけになってい
る。
 中井正美(大塚ちひろ)は池上隆子(多部未華子)に、杉浦が太郎
に恋をしていると話す。
 驚く隆子。


 永原が研究を説明する。永原の研究室では、机上の理論だけでなく、
実際に栽培している。大学は、ただで広大な農場を与えてくれて、野
菜は作りたい放題と言う。
 太郎は、『無料で野菜作り放題』の言葉にひかれる。

 永原が助手に、沢山のマスカットを用意させる。それぞれ少しずつ
条件を変えて栽培したもの。

 試食してみるかと聞かれると、太郎は目を輝かせる。

 太郎が試食をしている様子を見て、御村は「まるでデパートで試食
しているおばさんだな」と内心思う。

 食べ比べてみた太郎は、結局どれが一番おいしいか、分からなかっ
た。全部おいしい、と言う。

 永原が、太郎もぶどうを作ってみるかと聞くと、太郎は食べる専門
でいいと断り、家の用事があるから帰る、と言う。

 永原は太郎に、最新の論文を渡す。
 太郎は暇があったら読んでみると言う。

 永原は校長から、太郎の翻意を頼まれていたが、難しいなと言う。


 下校途中の杉浦は、他校の女生徒たちから、「何?あの顔、きもー
い」と言われる。

 杉浦は、割烹着を着て、弟妹達と共に買い物をしている太郎を見か
ける。
 目を疑うが、やはり太郎。


 弟妹が寝静まった後、太郎は一心に永原から借りた論文を読み、メ
モを取っていた。
 綾子に声を掛けられ、すっかり面白くて、と答える。

 その時、外で大きな音。
 太郎は玄関の方をうかがい、「うちには盗るようなものはありませ
んよー」と囁く。

 一緒に玄関の方を見ていた綾子が、「和夫さん?」と言う。

 思い切って太郎が玄関の戸を開けると、本当に父・山田和夫(松岡
充)だった。


 和夫と一緒に朝食。和夫が今回帰ってきたのは、友達に絵をプレゼ
ントするのを約束したから。
 プレゼントしたらいなくなっちゃうの?と聞かれ、しばらくいよう
かな、と和夫。そして太郎に、しばらくお願いします、と言う。
 「また忙しくなるな」と太郎。


 教室で杉浦が正美に、太郎が貧乏という話をする。
 正美は信じない。隆子の夢は、玉の輿だよ、と。

 やってきた隆子は動揺して、手に持ったものを落とす。

 誰も太郎が貧乏だという話を信じず、杉浦は、やってきた御村に聞
く。太郎が仲いいから、と。

 御村は、隆子からのアイコンタクトを無視し、太郎は貧乏。
築45年の木造−−戦後のバラックのような六畳一間に八人家族で住
んでいて、家計は太郎のバイトでまかない、食事は家の畑で取れた野
菜中心。家訓は、『金を借りるな.....』と。

 でも、あまりの内容に、みんな御村の冗談と思う。

 登校してきた太郎のほほえみに、みんな「貧乏には見えない」と悩
殺される。


 和夫と綾子は、手をつないで、久しぶりのデート。
 太郎は大学へ進まないのかと聞く和夫。
 本人に、その気がないみたい、と綾子。
 和夫は、太郎が大学に興味が持てないなら、本人に任せておこうと
言い、頷く綾子。


 今日も太郎は御村と一緒に、永原の研究室へ来ていた。そして熱心
に顕微鏡を覗いている。

 御村が大学に入れば、こういうこともし放題と言っても、太郎は乗
り気ではない。

 永原がやってくると、太郎は借りていた論文を返す。面白かったの
で途中でやめられず、一晩で読んでしまった。そして自分なりのレポ
ートをまとめてみた、と言う。

 永原は、そのレポートをみたいと言う。

 太郎はレポートをカバンから取り出す。それは広告の紙の裏に書か
れたもので、梨の実の巨大化と、糖度の関係の研究。

 太郎はそのレポートを永原にあげるという。どうせ家に置いておい
ても、弟妹達の落書き帳になってしまうから、と。

 太郎本人は、御村の付き添いできただけだから帰る、と言う。今日
は菜園を案内して貰おうと思ったんだけど、と永原に言われても、和
夫が帰ってきた分バイトを増やさなければならない。野菜なら御村に
預けて、と言う。

 論文をパラパラとめくっていた永原は、これだけの才能、京子に任
せてはおけない、と思う。


 和夫は綾子と共に、『ウメちゃん』を豪邸に訪ねる。

 ウメちゃん(吉行和子)は、和夫のおかげで若返らせて貰った、と
言う。
 一瞬イヤな顔をしたが、すぐ気を取り直して、礼を言う綾子。

 ウメちゃんは、その広いリビングの壁に掛けられた三枚の和夫の絵
に、イヤされたという。

 和夫が持ってきた新作を、ウメちゃんに渡す。
 綾子も一緒に絵を見て、ウメちゃんと、「すてき!海の音が聞こえ
てきそう」と、感想を言う。


 太郎の後をこっそりとつける杉浦。
 でも途中で見失い、呆然としていると、ラーメン屋でアルバイト中
の太郎が、ゴミ捨てに出てくる。
 我が目を疑う杉浦。


 ウメちゃんは和夫に、和夫の絵を見ていたら、ドバイの別荘に住み
たくなってしまった。今までも半分くらい向こうへ行っていたが、ず
っと行くとなると、留守にしてあるこの家が心配。和夫達に、住んで
くれないかしら?と言う。

 二つ返事で引き受ける和夫と綾子。


 帰ってきて太郎にその話をすると、信じない太郎。
 和夫は、何も幸せは苦労して手に入れなければならないわけではな
い。和夫は今まで、そういう棚ぼた式のいい目に遭ってきている。

 新しい家訓ができたと披露する。『棚からぼた餅、落ちる前にどう
ぞ』

 1人話が見えない太郎。

 和夫は、今回、ウメちゃんの話に乗って引っ越すかどうかは、太郎
が決めていい。もう大人なのだから、と言う。


 杉浦が、太郎がラーメン屋でバイトしていたのを見たと力説しても、
みんなオオカミ少年扱い。

 隆子が、太郎を助けられるのは自分だけだと思い、「どこかの国の
王子様で、庶民の暮らしを知りたくて、バイトをしているのでは?遠
山の金さんのように」と言う。

 でもみんなは、その設定はあり得ないと言う。
 隆子は、自分はこのストーリーで納得していたのに、とショックを
受ける。

 男子生徒が、太郎のお父さんの会社が倒産して、無一文になったと
いうストーリーの方が、説得力があると言いだし、太郎株も大暴落!
と言う。
 杉浦は、太郎をねたんでおとしめたいだけじゃないのかと非難され
る。

 杉浦は、そんなことは無い。だって太郎を好きなのだから、と遂に
みんなの前で告白してしまう。


 太郎は御村に、そんなに大きな家に住むことがいいことなのかなと
聞く。
 御村は、どういう家に住むかではなく、太郎が何を大切にしたいか
ではないか、と言う。


 弟妹達は、すっかり大きな家に夢中で、絵を描く。

 悩んでいる太郎に綾子は、みんなが幸せにしていると、自分も幸せ
になると言う。

 和夫は、太郎にとって、何が大切か、その大切なものを一番に考え
ればいいという。


 学校では、噂に尾ひれが付き、太郎の父親の会社は倒産し、公園で
ホームレスになり、ろうそくで暮らしている十人兄妹、ということに
なっている。

 杉浦は、女子生徒達から、この噂は杉浦のせいだ、と責められる。

 隆子は御村に、太郎の貧乏がバレちゃう!と訴えるが、御村は、太
郎は貧乏なことを隠してはいない。太郎が貧乏ということが分かって、
何か困るか?隆子は、太郎が貧乏と知って、好きではなくなったか?
と問い返す。


 京子は校長に、太郎の貧乏がばれてしまう!と訴えるが、校長はそ
れがバレて何か困ることがあるか?何かが変わるとすれば、それはま
わりの生徒達のせい。
 一ノ宮学園の生徒達も、いつの間にか、温室育ちばかりになってし
まった。アスファルトの道路さえも貫いて成長する大根のように、太
郎がどう育つかが、楽しみ、と言う。


 下校する太郎の後を付けていく生徒達。
 心配する隆子に御村は、面白いものが見られそうだな、と言う。

 今日、太郎が向かった先は、ウメちゃんのお屋敷。門扉のカメラに
向かって頭を下げると、児童で開く門扉。
 お屋敷の前庭を歩いていく太郎。

 驚く隆子に、御村が「ここ、あいつの新しい家。知り合いから譲り
受けたんだって」と言う。
 「本当の王子様になっちゃったんだ」と目を輝かせる隆子。

 大勢のメイド達に出迎えられ、「太郎坊ちゃま、お帰りなさいませ」
と挨拶される。

 出迎えた和夫と綾子は、スーツで決めている。弟妹達も、ウメちゃ
んからみんなのドレスもプレゼントしてもらったのだ。

 隆子が御村に、「このことを知っていたから、みんなを止めなかっ
たんだ」と言い、「いや、知らなかった」と御村。
 御村は、つまらなそうな表情で、1人去っていく。

 自分の部屋に案内された太郎。ベッドの柔らかさを確かめ、寝転が
る。


寸  評  こんな大どんでん返しになるとは予想していませんでした。
 太郎はずっと貧乏なままだと思っていたのに。

 しかも、あんなお屋敷、いくら住まわせて貰ったって、ランニング
・コストが払えないだろう!と1人突っ込んでいたら、なんとメイド
さんまで用意されていた。
 次回予告で、食事のシーンも出ていましたけど、あの食費も、ウメ
ちゃんからの置きみやげ!?

 太郎はこれから大きなお屋敷のお坊ちゃまになってどうするのでし
ょう。
 それとも、また貧乏暮らしに戻ることがあるのでしょうか。

 御村は、貧乏でも必死の太郎をからかうのが面白くて、太郎が自分
と同じ生活水準になったら面白くないのでしょうか?
 そうだとしたら、ちょっとイヤな子。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 夏ドラマのせいか、今回のドラマ、ほとんどがギャグを織り交ぜていますね。
こんな時、一本でも、じっくりと腰を据えて見なければならないドラマがある
と、惹かれると思うのですが。
 先週『ハゲタカ』の再放送をやっていました。思わず見入ってしまいました。

 高校生の頃、小説には恋愛シーンが不可欠なのかと悩んだことがありました。
 これは最近、ドラマに対して感じます。その答えが多分この『ハゲタカ』や、
『ライアーゲーム』なのだと思います。
 三島由香や神崎直に、ちょっと恋心が見えるような気はしますが、それは一
瞬で、ストーリーに絡みません。
 こういう面白いドラマ、期待しているんですけどね。

 そういえば、秋ドラマで『医龍』の続編をやるそうです。配信が途中になっ
ているのを頑張って終わらせなければ、と今、思っています。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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