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タイトル:Daily Drama Express 2007/07/03 探偵学園Q (1)  2007/07/09


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2007/07/03 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル 探偵学園Q
局  名 日本テレビ系
放映日時 火曜22時
キャスト キュウ (神木隆之介)
 美南 恵(志田未来)
 団 守彦(陣内孝則)
 遠山金太郎(要 潤)
 天草 流(山田涼介)
 鳴沢数馬(若葉克実)
  七海光太郎(山本太郎)
 諸星警部(斉木しげる)
 ミス・ユリエ(奥貫薫)
 ケルベロス(鈴木一真)
原  作 天樹征丸
漫  画 さとうふみや『探偵学園Q』
脚  本 大石哲也
主題歌  FLOW「Answer」
 the brilliant green「Stand by me」

あらすじ  第一回 実戦開始!戦慄の死の予告!!死体消滅の謎を追え

 女子高生は、図書室の本の裏表紙の紙をはがし、CDを取り出すと、
「みーつけた」と言って、CDをカバンに入れ、本はそのまま書架に
返した。

 女子高生はその後、何者かに襲われる。

 血しぶきの飛び散った部屋。鍵。スケッチブック。そして女子高生
の死体。


 キュウ(神木隆之介)は、レンタルビデオ店で、団探偵団からの、
『Qクラス諸君へ』とのメールを受信。
 『秋葉原万世橋前に金髪に黒サングラスの女がいる。尾行して証拠
を押さえろ。』

 −− ボクの名前はキュウ。伝説の探偵で、団守彦が創設した、団
探偵学校 Qクラスに所属している。
    Qクラスって言うのは、団探偵の後継者を養成するための特
別なクラス。選ばれる後継者はたった1人。だからみんな一応ライバ
ルってことになるけど、ボクには大切な仲間なんだ。学園の授業は、
時々こうして予告無しに始まるんだけど、これが刺激的なんだ。


 キュウは途中、キンタ・遠山金太郎(要潤)と出会う。
 二人で一緒に女を見張る。

 すると、「そこのデコボコ、目立ちすぎる」と、メイドが言う。メ
グ・美南恵(志田未来)だった。

 リムジンで乗り付け、パソコンで女を追う鳴沢数馬(若葉克実)。
足で追いかけている三人を、「アナログ」と言う。

 三人はオーディオショップで、女を見失う。
 でも、メグは瞬間記憶能力で焼き付けた女のマニキュアから、変装
を解いた女を見つけ出す。そして、1人、追いかける。

 その頃、キュウとキンタは、金髪のカツラと黒いサングラスしか覚
えていないぞ、と、脱ぎ捨てられたカツラとサングラスと、付け鼻を
見つけて思う。

 メグは女を見失う。
 メグの後ろに回った女は、メグに笑気ガスを吸わせる。

 数馬は、車のドアに、電波妨害機を付けられ、The End。

 その頃、天草流(山田涼介)は、1人黙々と、空色のマーカーを
点々と落としながら、女を追跡していた。

 女はゴミ箱から、アタッシェケースを取り出す。中には札束がぎっ
しり。

 流のマーカーのおかげで、女に追いつくキュウ、キンタ、メグ、数
馬。

 流は写真を撮ったので、もうここでミッションは終わり。マーカー
は授業でやったことを実践しただけ、と言う。

 キンタはそれだけじゃ物足りない、と、女に飛びかかるが、返り討
ちに遭い、ナイフで刺される!?
 と、思ったら、ナイフは刃が引っ込むおもちゃ。
 女は七海光太郎(山本太郎)の変装。

 七海は、特徴を見落とす、油断する、過信する。習った通りにでき
たのは、流だけだ、と評価。

 電話を受けた七海は五人に、団守彦(陣内孝則)探偵のミッション
ルームへ行くように命じる。


 ミッションルームで団のDVDを再生。
 団はその部屋が団探偵事務所の原点。これから捜査のために使用す
る研究室だと思ってくれと前置きした後、事件の概要を説明する。

  1週間前、秋葉原の雑居ビルで、女子高生の死体が見つかった。
女子高生の名は、岡田律子。コレジオ学園高校の三年生。刺殺による
失血死。
  警察は、殺人事件としてすぐに捜査に取りかかったが、行き詰ま
ってしまった。なぜなら、鍵が部屋の中に残された、密室殺人だから
だ。
  団は、警察から捜査協力要請を受け、思い切って五人を派遣する
ことにした。それぞれ力を合わせて、事件を解決してくれと言う。


 五人は現場へやってくる。
 その部屋には律子の死体の位置が白線で描かれ、その部屋は事件当
時、内側から鍵が掛かり、更にその外側の部屋にも鍵が掛かっていた。
 その部屋の鍵は、ビルのオーナーが持っていて、IDカードがなけ
ればコピーは作れない、特殊なもの。

 その時、物音がする。犯人は事件現場に戻る!?

 キンタがその男に寝技を掛けると、その男は警視庁の諸星警部(斉
木しげる)。

 五人は警察署の一室で取り調べを受ける。

 しばらくすると、猫田刑事(星野源)が来て、諸星に耳打ち。上層
部から、彼らをサポートしてくれと言われている、と。

 キンタが、捜査資料をくれ、と高飛車に出るが、勝手にやれと諸星。

 キュウが一緒に調べようと言っても、みんなライバル同士なんだか
ら、一緒には調べない。それにキュウはウザイ、と言う。


 キュウとメグは、律子が通っていた高校に、その高校の制服を着て、
転校してきた一年生とのふれこみで、潜入する。

 律子が生前所属していた文芸部に、話しを聞きに行く。
 文芸部では、西村静香(岩井七世)が、律子をのろい殺した。後二
人、殺される予定らしい。

 この話をキンタも植村はるか(秋田真琴)から入手していた。

 文芸部に顧問の女性教師・米山良子(森口瑤子)がやってきて、キ
ュウとメグは静香について聞く。

 静香はミステリー大賞を取るほどの才能があり、次回作の注文まで
来ていた。
 でも、静香は文芸部では女王様気取りで、律子達三人は、資料集め
などにいいように使われていた。

 良子は、自分には関係ない、と逃げ出す。
 メグは、先生に助けて貰えず、死んでいった生徒の気持ちは.....
と脅す。

 メグは猫田刑事に、姉の店・メイド喫茶の常連で、姉の店を手伝っ
ていたメグをチラチラ見ていたでしょ、と脅し、自分の写真をえさに、
静香の『呪いのノート』のコピーを入手する。

 そのノートには、次の殺人は胴体真っ二つと書かれている。
 次のターゲットかもしれない二人、佐々木まどか(飯田里穂)と大
森恭子(伊藤未希)を見張ろうというキュウに対して、メグも数馬も
パス。

 数馬は、相手がオカルトなら、こっちもオカルトで対抗、と呪術を
始める。デジタルを突き抜けると、オカルト!?

 流は現場を検証していた。
 密室になっていた部屋は蒸し暑く、日中は40度ぐらいになりそう
だ。
 そして外側の部屋の廊下側の壁の床近くに、10センチ四方ぐらい
の穴が空いていた。

 丸い球状のお菓子を落としてしまうと、それは部屋の奥へ向かって
転がり始めた。
 流は床に頭を付け、小穴から中を覗く。

 その時、警備員が流の背後にやってきて、いきなり流の口をふさぎ、
クロロフォルムをかがせると、眠らせる。


 まどかを尾行する、諸星と猫田、キュウ。
 まどかはかなりおびえた様子。
 キュウは、「みんなで調べれば早いのに」とぼやく。

 そこに浴衣を着たメグがやってくる。ただの冷やかし、と。

 まどかの母(佐野珠美)が飛んできて、娘が家にいないという。
 良子もやってくる。まどかからの電話で、まどかが律子が亡くなっ
た雑居ビルにいることが判明。律子から携帯で呼び出されたらしい!?

 諸星、猫田、キュウ、メグ、良子は刑事の車に乗って、現場へ急ぐ。

 律子が亡くなった部屋で、まどかの遺体は腹の部分で二分されてい
た。

 瞬間記憶能力の持ち主のメグは、その現場を見たため、今まで見た
残酷な場面の記憶が一気にフラッシュバックし、悲鳴を上げて、座り
込んでしまう。

 下から爆発音。
 駆けつけると刑事の車からモクモクと煙が立ち上っている。まだ犯
人は近くにいるのか!?
 キュウはメグを良子に任せる。

 その時、今度は恭子も行方不明との連絡が入り、諸星と猫田とキュ
ウは、元の部屋へ戻る。
 するとまどかの遺体が消え、血の痕さえない。

 流は、白い服の女性・ミス・ユリエ(奥貫薫)にもたれ、草原のベ
ンチで寝ていた。
 流を、「流様」と呼ぶユリエは、目覚めた流に、流の祖父からの命
令を伝える。この捜査から流は手を引くように、と。
 流は、そういうことなら、ますます手は引けない、と言って、行っ
てしまう。

 その様子を木の陰から見ていた黒ずくめの男・ケルベロス(鈴木一
真)。


 ミッションルームで、キュウはまどかのそばにいたのに、救えなか
ったとショックを受けている。

 そこに、メグと流がやってくる。
 メグは、瞬間記憶能力は、一度見たものは絶対忘れない。便利だけ
ど、つらいこともある、と言う。

 流は、ますますおもしろくなってきたと言う。
 不謹慎だというキュウに、流は自分の興味はトリックと犯人だけ。
だから時々、「謎よもっと深まれ」と思うという。

 みんなで死体消失のトリックを考える。部屋を不在にしていたのは
約三分間。でも、なぜブルーシートと段ボール箱まで持ち去ったのか?
まだ密室の謎さえ解けていないのに、と。

 密室ならすでに解けている、と流。

 みんなで現場に行く。
 流はボール状の氷に閉じこめた部屋のカバを取り出すと、外側の部
屋にあいた穴から中へ入れる。
 すると鍵入りの氷のボールは、奥の部屋へと向かい、奥の部屋のド
アの下の隙間を通り、奥の部屋の奥にたどり着く。
 この床は、分からないほどの傾斜が、奥へと向かってついていて、
段ボール箱の配置も、そのベクトルを邪魔しないように配置されてい
る。また、部屋は日中40度近くまで上がるので、氷は溶けて蒸発し、
鍵だけが残る。

 数馬はネットで集めた情報によると、静香はメールで、次回作をお
さめたCDは、決して読まれることのない本に隠したと言っていたと
言う。

 キュウは、『決して読まれることのない本』という謎を解く。すな
わち、もし上巻がなければ、下巻は読まれない。

 キュウ、メグ、流は、またコレジオ学園高校の制服を着て、図書館
で探す。
 果たして、上巻が紛失している本があり、その下巻を見ると、すで
にCDは抜き取られた痕だった。

 そこに、「先を越されたか」と文芸部の女生徒が来る。
 その女生徒は、静香が小説を書いていたパソコンになら、原稿が残
っているのではと思われたが、そのパソコンは、静香の死体と共に落
下し、クラッシュしてしまっていたと言う。

 まどかと恭子は、静香の手伝いをさせられていたから、ストーリー
を知っているかもしれない。また、顧問の良子も知っているかもしれ
ない。
 静香は元作家を目指していて、そのために家庭を捨てたほど。だか
ら良子の批評は的確であり、静香も良子のアドバイスは素直に聞いて
いた。


 恭子の死体発見。
 キュウはメグには見ないように勧めるが、流は「何甘いこと言って
るんだ」と言う。人間、生まれ持った能力を生かさなければならない、
と。
 キュウが、それはメグがパニックになったところを見ていないから
言えるんだと言うが、流はそれなら探偵なんて、今すぐ辞めてしまえ
と言う。
 キュウが、誰にでも苦手なことがある。だから助け合わなければな
らないと言うと、流は自分は1人でやる。今までもそうやって生きて
きたし、これからもそうやって生きていく、と言う。

 メグは、自分がこの能力を生かすために、これは克服しなければな
らないこと、と言う。
 そして思い切って恭子の死体を見る。

 しゃがみこんだメグはキュウに、おかしいと言う。まどかも恭子も、
足の同じところに、同じほくろがある、と。

 キュウはメグに、メグのおかげだというと、トリックを語り始める。

 昨日胴体が切断されたと思いこんだ死体は、上半身を段ボール箱か
らだし、下半身を段ボール箱に隠したまどかと、上半身を段ボール箱
に隠し、下半身だけを出した恭子だった。
 二人はその姿をみんなに見せると、車の爆発音をさせ、みんながそ
れを見に行った間に、しかけから抜け出すと、ブルーシートと段ボー
ル箱を持って逃げた。現場にそんなものを残しておいたら、トリック
を見破られてしまうからだ。
 こんな簡単なトリックに引っかかったのは、その前に律子が、静香
が残した『呪いのノート』とそっくりな死に方をしていたからだ。だ
から、無意識のうちに胴体切断と思いこんでしまう、心理トリックだ
ったのだ。

 なんでそんなことをしたかというと、三人は静香を共謀して殺した
からだろう。そのことで誰かに脅されていたのだ。
 「真犯人はあの人以外考えられない」とキュウ。

 大きなスーツケースを押す良子。
 キュウが、なぞはすべて解けた。その中の死体を捨てるつもりか?
真犯人はあなたです、と言う。

 キュウは、良子は今までずっと生徒との関わりを避けていたのに、
あの時、まどかから電話を受けた。これは事件に関わるために仕組ん
だのだ。
 でもあの時失踪したのはまどか1人だけだったのに、現場に二人い
ることを知っていた良子は思わず、『あの子たち』と言ってしまった。
でも、どうしてそんなことを?とキュウ。

 そこにやっとキンタが登場する。そしてその理由は、殺された静香
が、良子の実の娘だったからだ、と言う。
 良子は静香を生んだが、ミステリーを書くことに熱中した余り、捨
てた。だが血は争えない。文芸部に入った静香は、才能を発揮し、良
子も、賞を取る我が子を誇らしく思っていた。
 でも静香がチヤホヤされることがおもしろくなかった律子達三人は、
静香を自殺に見せかけて殺害。

 その後、笑いながら話しをしているのを、良子は聞いてしまう。

 流が、「娘の復讐ねぇ.....よくそんなきれい事、言えるね」と言
う。

 良子は静香の遺稿を入手し、その原稿を良子の名で発表した。どう
してわかったかと言えば、どの出版社にも、静香の遺稿は持ち込まれ
ていなかった。
 そこで良子の名前で文芸賞への応募者名を検索したら、良子の名前
がヒットした。
 今度は静香が書きかけの原稿をメール・ボックスに保存していなか
ったかハッキングしたら、あった。

 静香の原稿を良子の名前で応募するに当たり、邪魔になるのは、静
香の遺稿を読んでしまっているかもしれない三人。娘の復讐は名目だ
けで、本当は原稿を入手したいだけだったのだ。

 良子は、本当に娘の復讐だという。

 X-----------X
 船上で良子は、ケルベロスから、復讐計画書を読ませて貰った。
 良子は、人を殺すことなんて無理と言ったが、ケルベロスは、自分
たちは計画書を作成するだけ。それを実行するかどうかは良子自身に
任されている。
 ケルベロスは、静香の遺稿を自分のものにしてしまういいチャンス
ではないかと言って、良子に催眠術を掛ける。
 X-----------X

 良子は連行されていく。
 キュウは良子が本当に遺稿のために、殺したとは思えない。事実だ
けからでは見えないものがある。彼女の心にも血が通っている。メグ
を優しく、母親のように抱いてくれたのだから、と言う。
 数馬が、「アナログだね」と言い、キンタは「ガキのくせに」と言
う。


 七海は団に、事件解決を報告。あのちょっと気持ち悪いコレジオ学
院文芸部の女生徒は、七海の変更だったのだ。

 七海はなぜ急にあんなヒヨっ子に任せたのだ。いつもの団らしくな
い、と言う。

 団はまた冥王星が活動を始めたのだと一葉の写真を見せる。
 それは静香の授賞式の時のものだったが、ケルベロスが写っている。


 パトカーに乗せられた良子に、1人の警官が近づき、催眠術に使用
したペンダントを見せ、「計画を無駄にしてくれましたね」と言うと、
ドアをぱたんと閉める。
 その途端、良子は狂ったようになり、隣の景観のピストルを奪うと、
自分のこめかみに当て、自殺する。

 なぜ!?と頭を抱えるキュウ。


寸  評  原作の漫画を大好きでした。元々『金田一少年』のファンで、こ
れの連載が進まなくなったときに、『探偵学園Q』が出ることを知っ
て、新刊が出るとすぐ入手して読んでいました。
 だから、連続ドラマ化は楽しみにしていました。でも、ちょっとメ
グの性格、原作に比べてきつすぎませんか?また、数馬は小学生のは
ずなのに、ちょっと老けてますね。

 とろこで、ドラマになって、子役がやっていると、数馬のハッキン
グってどうだろと思ってしまいます。ハッキングは犯罪。小学生に犯
罪行為をさせてしまっていいのでしょうか。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 夏ドラマが始まり、久しぶりに放送した日か翌日ぐらいに見ました。
 漠然とした個人的な感想なのですが、ドラマのテイストが、90年代前半の
トレンディドラマがはやった頃に似ているものが増えているように感じました。
おしゃれな部屋で一人暮らし。職場での大人の恋愛。『やまとなでしこ』以来
かな、と思います。
 デパガを描いているのも、『デパートxx物語』を思い出させます。
 でも、よく三越が舞台として提供しましたね。ということは、逆に見ると、
三越もなりふり構わなくなったと言うことでしょうか。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
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