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タイトル:Daily Drama Express 2007/06/25 プロポーズ大作戦(最終回)  2007/07/04


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2007/06/25 (Mon) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.月曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 月曜日の連続ドラマ
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タイトル プロポーズ大作戦
局  名 フジ系
放映日時 月曜21時
キャスト 岩瀬健 (山下智久)
 吉田礼 (長澤まさみ)
 榎戸幹雄(平岡祐太)
 多田哲也(藤木直人)
 奥エリ (榮倉奈々)
 鶴見尚 (濱田岳)
脚  本 金子茂樹
主題歌  桑田佳祐『明日晴れるかな』

あらすじ 最終回「涙の告白は奇跡を呼びますか」

 多田哲也(藤木直人)の受賞パーティの会場から岩瀬健(山下智久)
は吉田 礼(長澤まさみ)の手を引き連れ出した。

 健が向かった場所は母校の小学校。二人が初めて会った小学校へ。
礼が「何でここ来たの?」と言うと健は「よくわかんないけど気がつ
いたらここ来たいと思って」と答えると「もうバッカじゃないの」と
礼。

 礼は転校して初めて座った席に座り「この学校に転校してこなかっ
たら健と会うこともなかった訳でしょ」と懐かしむ。「この席に座っ
てなかったから仲良くなってなかったと思う。この席で健に消しゴム
貸してもらってなかったら私たち多分幼馴染の関係になってなかった
んだろうと思う。この席でなかったら全然違う運命だったかもしれな
いんだよねえ」と。

 一方会場では多田が礼を探している。榎戸幹雄(平岡裕太)は適当
にごまかす。鶴見尚(濱田岳)が礼もいないことに気付く。榎戸は鶴
見に健が人生で最大の勝負をしに行っていると言う。

 校庭でブランコをする礼。礼が健が泳げないことをからかうが、健
は泳げると言う。そんな健を見て礼は負けず嫌いだと笑う。

 礼が「そろそろ行こうか」と言うと健が「人生でやり直してえこと
ないの?」と聞く。礼は「私ね、高校の頃とか、なんで私たち幼馴染
なんだろうってずーと思ってたんだ。幼馴染じゃなかったらもっと素
直になれたかもしれないとか、こんなに苦しい思いをしなくてもすん
だのにとかいろいろ思った。でもそこを否定するのは違うって気付い
たの。その時は辛かったり失敗だと思ったとしてもそれがなかったら
今の私がここで笑ってないと思ったら後悔することなんて1つもない
って思ったの。私、健に出会えてほんとに良かったと思ってる。これ
から先いろんなことがあると思うけど、健の存在だけは変わらないと
思う。今まで健の前では素直らなれなかったと思うけど、健がいてく
れたから今の自分がいるんだと思ってる。ありがとうね。本当にあり
がとう。」と言う。

 健は、礼は過去に逆らうことなく今に生きていたと思う。過去をや
り直そうともがいてきた俺にとって礼の潔さが眩しかった。そして胸
に染みた。どうして子どもの頃、あんなに簡単にできたことが大人に
なると複雑で難しくなってしまうんだろう。健は礼が怪我をして「一
生面倒みますから」と言った頃を思い出す。

 健は鉄棒でグライダーに挑戦し成功し健はまだ何かできそうだと思
う。

 バイトを終えたエリは、ハンバーガーショップで、ドント・ノック
・ニューヨークの看板に指輪がついているのを見つけて驚く。

 健は礼と会場に戻る道で失敗することよりもやらなかった後悔の方
が何倍も辛いことを後から知ったと思う。今進もうとしている先に奇
跡の扉があるかわからないけれど、自分自身を信じてみようと思った。

 会場に戻った健。榎戸には一発逆転をねらうのは大安吉日に変更し
たと話す。健は会場の裏にあった榎戸のカメラをじっと見ている。

 エリは礼を会場の外に呼び出し、礼のことは親友だし大切な人だと
思っているからと前置きし、ちゃんと納得のいく答えを出してほしい
と言って指輪を渡す。礼は指輪の裏に書かれた文字を見つけて指輪を
手のひらで大事に握りしめる。

 健はやるべきことが1つ残っていると榎戸のカメラのセルフタイマ
ーのシャッターを押してタイムスリップ。

 健が戻ったのはスライドショー後ではなく、スライドショーが始ま
る前だった。妖精(三上博史)が現れ「何度も言っているようにお前
が過去でやろうとしたことはたかだか数時間を変える作業だ。身を持
ってわかったと思うが自分の気持ちや考え方ですらそんなに短い時間
で変えられるもんじゃない。ましてや人様の感情を変えることは非常
に困難だと言わざるを得ない。過去ではなく現在で勝負しようと思っ
て決めたんだろう」と言うと健は「ええ。これが本当に正解かどうか
わかんないですけど決めました。今まで過去に戻って後悔したことを
全力でやり直してきました。もう後がないのに最後の一歩が踏み出せ
なかったこと頭でばっか考えて、から回りしていたことも最後の最後
まで正面から気持ちをぶつけられなかったことも結局自分だなって改
めて実感しました。そう思えたのも過去に戻してもらったおかげです。
本当に感謝してます」答える。

 妖精は「大事なのは過去を嘆くことではなく、今を変えようとする
未来への意志だ。教会で見かけたときとは別人のような顔をしてるな。
今は若い頃の俺そっくりだ」と言う。

 妖精は出来の悪いやつほど目をかけたくなって健を応援してきたこ
とと健が成長したことを語る。妖精がスライドショーの前に戻したの
は健への置き土産。妖精は「求めよさらば与えられん。尋ねよ。さら
ば見出さん。扉を叩け。さらば開かれん」と言って健を抱きしめ「さ
あ胸をはって行け」と送り出す。

 健のスピーチが始まる。多田さん礼さんご結婚おめでとうございま
す。礼さんとは小学校からの同級生で学生時代のほとんどを一緒に過
ごしてきました。昨日小学校の卒業アルバムを開いて見たら将来の夢
を書く欄に「かわいいお嫁さんになりたい」と書いてありました。今
現在かわいいかどうか大いに疑問ですが夢が叶ったことを友人として
とても嬉しく思います。(間があいて)
 多田さんには申し訳ないのですが、礼が結婚をあきらめてくれれば
いいと思ったことがあります。礼を連れ去ってしまいたいと思ったこ
ともあります。14年間楽しい時もつらい時も苦しい時もずっと一緒に
過ごしてきた礼を幸せにできるのは僕しかいないと本気で思っていま
した。

 気に食わないことがあるとすぐにふてくされる礼を掃除や仕事をさ
ぼっているとすぐに怒り出す礼をいじっぱりで全然素直じゃない礼を
一番知っているのは僕です。強い人間に見えて実はすごく繊細な礼を
自分のことは二の次で誰よりも仲間思いの礼をユニフォームの洗濯が
抜群にうまい礼を一番必要としていたのは僕でした。でも結局心の中
で思っているだけで礼の前では一度も素直になれませんでした。あん
なにそばにいていつでも言える言葉が結局一度もいえませんでした。

 僕は礼のことが好きでした。正直言うと今でも礼のことが好きです。
でも礼は今日多田さんと結婚してしまいます。礼の存在は僕の中です
ごく大きかったからこの言葉にたどりつくまでに随分時間がかかって
しまいました。礼結婚おめでとう。幸せに馴れよ。幸せにならなかっ
たら許さないからな。

 健はスピーチをしてから会場を出て行く。

 スライドショーが始まる。〔礼の心の中〕私のそばにはいつも岩瀬
健がいた。私の思い出には必ず健の姿があった。健の優しさはいつも
どこか寄り道してちょっとだけ遅れて私に届く。今なら気付けるその
不器用な優しさにあの頃の私は素直になれなかった。嬉しいのに嬉し
いと言えない自分がいつももどかしかった。傷つくのが怖くて最後ま
で勇気を持てなかったのは私だった。健の優しさを信じきることがで
きずあきらめてしまったのも私だった。もう振り返らないと決めて一
方的に目をふさいでしまったのは私だった。健はいつも本気で投げ続
けていた。健を受け止めきれなかったのは私の方だった。

 スライドショーの間礼はずっと泣き続けていた。そんな礼を多田は
気遣う。

 お色直しの前に多田は礼に賭けを提案する。多田はカフスボタンを
取り手の中に入れ、礼が迷っているなら今すぐに迷いを解決した方が
いいというのだ。
 賭けとは礼がカフスの入っている手を選んだら、礼は今すぐに迷い
を解決しに行くこと。

 礼は躊躇するが多田に促され、多田の左手を選ぶ。左手にはカフス
が入っていた。礼はためらうが多田に促されて走り出す。

 多田は「何をしているんだ」と控室で座り込んでいる。多田はどち
らの手にもカフスを入れていたのだ。

 礼は健を探すがどこにもいない。健はしばらくチャペルにいたのた
が、タクシーに乗りこんだ。礼は健の乗ったタクシーに向かって「ケ
ンゾー」と叫ぶが声は届かない。走って追いかけても追いつかず礼は
あきらめてチャペルへ。

 礼は私たちの人生はいつもすれ違ってばかりだった。これ以上すれ
違うのが怖くて迷ったり揺れたりしないとあの時決めたはずだった。
もしあの時自分に素直になっていればずっとーいえなかった一言を
「好きです」の一言を言うことができたのだろうか。

 礼はエリのくれた指輪にREIとKENZOの文字が入っていたこ
とを思い出す。

 妖精が現れて「JSロペスという人がこう言っている。男は初恋をあ
きらめることができず女は最期の恋をあきらめることができない。お
前は女であるにもかかわらず初恋をあきらめきれないでいる。お前の
言いたいことはわかっている。できることならあの頃に戻って人生を
やり直したい違うか?と言い、礼はうなずく。

 妖精は「1つ非常にためになる話をしてやろう。ある一人の男が悔
やんだ過去をやり直したいと旅に出た。男は必死で過去を変えようと
努力したが奇跡の扉が開くことはなかった。旅の果てに男は気付いた。
いくら過去をやり直そうとしても結局自分は自分でしかないのだと。
そして思った。過去を嘆く今よりも今を変えようとする未来への意志
が一番重要なんだと今からでも間に合うと思わないか」と言い礼はそ
の言葉に励まされて走った。

 健はガス欠で止まってしまったタクシーを後ろから押していた。走
ってきた礼が健に追いつき「ケンゾー」という声が届く。礼の声を聞
いた健はにっこり微笑む。


寸  評  終始爽やかさが漂うドラマでした。終わりよければすべてよしと
いう感じですが、このドラマを若い頃に見ていたら、もう少し見方が
緩かったかもしれませんが、少し厳しい視点から書きます。

 健のスピーチ、本来礼への告白は私的なことなので、二人きりの場
所でやってほしかったなと思いました。結婚式のスピーチは大勢の人
がいるのですから公的な場所だと思うのです。スピーチの後で健が出
て行ってしまうのもどうかな?と思いました。多田があまりに人が良
すぎるので気の毒でした。ストーリー上変にいじるとおかしくなると
思うので仕方がないのかもしれませんが。

 多田との結婚をやめた礼。大学院生という立場で、礼は将来をどう
するのかわかりませんが、これが現実の話だったら相当な試練が待っ
ているところですよね。多田が前途有望そうだから礼は指導教授から
意地悪されたりしないのかしら?昼ドラマだったら同じ展開でももっ
とドロドロになりそうですけどね。

 オリジナル作品としては健闘していたと思います。ドント・ノック
・ニューヨークの看板、スライドショーなどの伏線、過去のエピソー
ドの積み重ねがうまく生かされていたと思いました。

 スライドショーを見て泣く礼を見て涙が出ました。個人的には健よ
りも妖精の言葉のファンとして見ていました。

 礼が妖精に励まされて走るところエンディングになってしまい、
「えーこんなところで終わるの?」と思いましたが。その後付け加え
たように健がタクシーを押すシーンになり「ケンゾー」という声が聞
こえたところで終わり。健と礼が抱き合ってもよかったのではないか
と思いましたが、その後二人はうまくいったのでしょうか?それは視
聴者の想像に任せるという形で、ちょっと物足りなかったです。

 最終的には、健一人の力というよりは榎戸・多田・エリ・妖精の助
けによるところも大きかったと思います。最初はあまり期待していな
かったのですが、見ている間にどんどん感情移入していく感じのドラ
マでした。

執 筆 者 たま()

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2. 編集後記
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 木曜日は「ポケットモンスター」を子どもと一緒に見ていますが、たまに
「まるまるちびまる子ちゃん」を見ています。ドラマもありますが、子どもと
一緒に見る「三文字しりとり」がおもしろいです。三文字しりとりってやって
みると結構難しいですよ。(たま)

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発行元:ドラマ研究会
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