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タイトル:Daily Drama Express 2007/02/19 東京タワー (7)  2007/03/27


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2007/02/19 (Mon) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.月曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 月曜日の連続ドラマ
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タイトル 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン
局  名 フジ系
放映日時 月曜21時
キャスト 中川雅也(速水もこみち)
 中川栄子(倍賞美津子)
 中川兆治(泉谷しげる)
 藤本ハル(赤木春恵)
 藤本香苗(浅田美代子)
 佐々木まなみ(香椎由宇)
 鳴沢 一(平岡祐太)
原  作 リリー・フランキー 「東京タワー オカンとボクと、時々、オト
ン」
脚  本 大島里美
主題歌  『』

あらすじ  第七回 オカンの心、ボク知らず

 1996年 秋。
 オカン・中川栄子(倍賞美津子)は、様々な野菜をベランダで作り、
特売日をメモし、内職もし、サークルにも参加し、病院にも通ってい
る。

 −− 親子の同居生活にも、しばらくの月日が流れ、オカンの東京
生活も、着実に進化を遂げていた。

 買い物に行った巣鴨では、いろいろ中川雅也(速水もこみち)のも
のを買ってくるが、雅也は迷惑がる。

 山田耕平(柄本祐)や台湾人も訪ねてくる。元ワルの徳本寛人(高
岡蒼甫)は、雅也が仕事中というと、栄子に会いに来ただけ。みんな
栄子の食事目当て。
 雅也はうちのエンゲル係数はどうなってるんだとぼやく。

 食事が終わると、率先してみんな食器を洗う。


 鳴沢一(平岡祐太)は締め切りを守らないライターなどに厳しくし、
自分の企画も通るようになる。
 ふと、自分の背広のボタンが取れそうになっているのを眺めたが、
すぐ仕事に戻る。

 −− 5月にある人は言った。それを眺めながら寂しそうだと言っ
た。この空っぽの都でクルクル回らされ続けるボクらは、その孤独で
ある美しさに憧れるのだ、と。


 雅也が空腹に起きてくると、雅也の食事の支度がしてあり、オカン
はサークルに出かけていた。


 佐々木まなみ(香椎由宇)は自分の写真が掲載された雑誌を母親宛
に送る。
 思い切って電話して、母親に写真の感想を聞くと、母親は経営して
いる旅館のことで精一杯で、見てもいなかった。
 まなみは早々に電話を切る。


 徳本は自動車修理工場で働き始めて10年。社長から勤続10年の
金一封を貰う。社長は、お袋さんにうまいものでも喰わしてやれ、と
言う。

 下宿に戻った徳本は、電話しようとするが、実家を追い出されると
き、「二度と母さんの前に姿を現すな」と言われていたのを思い出す。


 雅也はおしゃれしていた。
 まなみがやってきて、おしゃれなレストランで食事しようと言うが、
まなみは栄子のところへ、さっさと行く。
 栄子に写真を見せる。栄子は感心しながら見る。

 雅也は、自分は邪魔のようだから、と外出する。

 すると栄子とまなみは、机の下から飾り付けの材料を取り出す。

 雅也は徳本に会う。雅也はウサギを持っている。
 雅也は徳本にウサギ小屋を作ってもらう。徳本は、学のない奴は、
手に職を持つしかない。東京では、バカは搾り取られるようになって
いる、と言う。

 なんでうさぎなんだと聞かれ、雅也は、うさぎの気持ちがわかるか
ら。うさぎは寂しいと死んでしまうのだ、と言う。なぜ、みんな栄子
のところばかり、と。

 徳本は、雅也は「ただいま」と言えるのがいい。自分も10年ぶり
に言えるところができてうれしい、と言う。


 今日も耕平や台湾人に徳本も来ている。

 鳴沢が雅也のイラストを取りに来る。
 電話がなかったから、もういいのかと思ったという雅也に、鳴沢は
小さな仕事だから忘れていた。社に帰ってから原稿書かなければなら
ないから、急いでくれと言う。
 栄子が、夕食食べていったら、と誘うと、鳴沢は社に戻るから、と
断る。
 栄子はこれからまだ仕事なら、お腹空くでしょ、と更に勧めるが、
雅也のイラストが上がり、出て行こうとする。

 徳本が、食べろと、鳴沢の胸ぐらをつかむ。
 栄子が二人を仲裁しようとするが、突き飛ばされ、お茶碗が落ちて
割れ、机に身体をぶつけてしまった栄子は、痛いという。

 徳本は栄子の姿に、自分の母親を怪我させた時を思い出す。

 鳴沢が出て行くと、栄子は鳴沢に仕事頑張って、と声を掛ける。

 落ち込む徳本。雅也は気にするな、と言う。

 徳本は、昔からカットするとダメだ。昔母親を殴ってしまった、と
言う。その時、母親は倒れ、割れた茶碗で手を切る。
 父親が飛んできて、心配して近づこうとする徳本を止め、二度と母
親に近づくな!出て行け、と言われたという。

 栄子に謝る徳本。
 栄子は、実家に帰らなくていいのか問う。
 帰れない、と徳本。
 栄子は、そんな怪我、自分ならちっとも痛くない。それより10年
も息子に会えない方がよっぽど痛い、と言う。

 雅也は自室でウサギに話しかける。

 台湾出身の青年も母親に電話する。「会いたいね」と。


 鳴沢は社でいろいろなミスがあり、怒鳴られる。
 雅也のところへ行くが、チャイムが押せない。

 雅也が、帰ろうとする鳴沢を見つけ、仕事頼まれていたっけ?と声
を掛ける。
 鳴沢はイヤ、と答え、急なんだけとイラスト.....と言いかけてや
める。そしてその場に倒れる。
 驚いて駆け寄る雅也。


 実家の前に立つ徳本。でも、ブザーが押せない。
 脇の高窓越しに、母の姿を見る。老眼鏡を掛け、チラシを見る母親。

 徳本はポケットから、勤続10年の祝い金の封筒を取り出すと、窓
枠に置いて立ち去る。


 布団に寝かされていた鳴沢。目覚めると、約束の三時はとうに過ぎ
ている。
 見上げると、背広のボタンがきっちりと縫いつけられている。

 英子がおかゆを持ってきて、どんなに忙しくても、食事だけはしな
ければならない。食事をすれば、とりあえず元気が出る。元気で楽し
いのが一番、と言う。

 おかゆを何口か食べた鳴沢は、栄子に電話を借りる。そしてデスク
に、コラムのイラストが間に合わないとわびる。
 するとその電話を雅也が取り、丁寧にそのイラストを描かせて欲し
いと頼む。

 早速作成に取りかかり、そばで見ている鳴沢に、鳴沢も美大出てい
るんだから、ボケッとせず、背景描いて、と言う。
 雅也の部屋の外には、沢山のゆで卵と塩と、『がんばりよ』との栄
子のメモ。


 社長が徳本に封書を渡す。母親からだった。
 「10年間、ずっと待っていました。これからはいつでも好きなと
きに、帰ってきてください。あなたがどこで何をしてようと、あなた
はわたしの息子なのですから」とつづられている。
 泣きながら自動車の修理をする徳本。


 今日もまなみが来て、栄子を手伝っている。台湾人も耕平も手伝っ
ていて、ボーッと立っている雅也を追い出し、「うさぎおるやろ」と
言う。

 雅也は、「今日は特別な日なのに」とぼやきながらウサギの相手を
している。

 徳本も来る。
 「お帰り」と栄子。そして、いつも沢山食べるから、と大きなどん
ぶりを差し出す。それと巣鴨で買った名前入りの箸も。箸はみんなの
分もある。

 まなみが、ごはんできたと雅也を呼びに来る。
 雅也はみんなよく集まってくる、と言う。
 まなみは栄子に会うと気づいてしまう。みんな寂しかったと、と。
栄子は、『みんなのオカン』だ、と言う。

 雅也が室内に入ると、突然クラッカーが鳴り、みんな、「マー君、
お誕生日おめでとう」と言う。
 まなみからはフォトフレームのプレゼント。みんなからは高級もや
し一袋。
 栄子からは、カラフルな手編みの毛糸のカバーがかかったクッショ
ン。

 宴もたけなわとなり、栄子のカラオケも始まる。

 −− オカンは田舎にいるよりも東京の方が合ってると思った。病
気も悪化しない。有名な病院に通っている。田舎にはない、娯楽もあ
る。だいだいのことがうまく運んでいる気がした。街の喧噪、車や電
車の音、ボーリングの音。何も聞こえない静かな、いつもと変わらな
い空間。のんびりとした穏やかな時間。平和であることしか、どうし
ようもない風景。このときまでは。

 雅也はプレゼントのフォトフレームに、まなみとのツーショットの
写真を入れる。


 うさぎの世話は、結局栄子がしている。

 でも、突然、のどを痛がり、うめき声を上げ、苦しがる。


寸  評  この物語の中心は、雅也本人ではなく、雅也の目を通して描かれ
るオカン・栄子の姿だったんですね。
 あと、オトン・兆治は、別の女性と再婚したことが明らかになった
わけですが、その割に、よく雅也に会いに来ますね。もしかして再婚
相手の女性との間には子供ができなかった、とかあるのでしょうか。

 今回の話題は徳本。家庭内暴力が原因で故郷を出たのですね。
 徳本はワルでしたが、家を飛び出してからずっと帰れない、徳本の
切ない気持ちもよく分かります。どのように母親と接触したらいいか、
そもそも接触が許されるのか、ふっと暇になるとそんなことをずっと
考えていたんでしょうね。

執 筆 者 鈴木()

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2. 編集後記
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 昨日のアニメ『のだめカンタービレ』は、長野での音楽祭でした。
 わたしも高校生の時の部活がオーケストラ部でした。そして、夏休み、別に
必要性は無かったのですが、長野の県の合宿施設で合宿したことを思い出しま
した。
 でも、練習の記憶はほとんど無く、一泊二日だったのですが、徹夜でトラン
プの『ナポレオン』をしたことだけ、よく覚えています。

 ところで、夏のバイオリンの練習は悲惨です。なぜかバイオリンの音は蚊が
好むようで、よく集まってきます。当時、自室にはクーラーが無かったので、
網戸にして、足元に蚊取り線香を置いて練習していました。
 今は、クーラーもあり、楽器に汗が落ちることもなく、ちょっと楽になった
かな、と思います。(鈴木)

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