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タイトル:Daily Drama Express 2007/03/08 拝啓、父上様 (9)  2007/03/13


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2007/03/08 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 拝啓、父上様
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト 田原一平(二宮和也)
 田原雪乃(高島礼子)
 中川時夫(横山 裕)
 坂下エリ(福田沙紀)
 小宮竜次(梅宮辰夫)
 坂下 保(高橋克実)
 坂下律子(岸本加世子)
 坂下夢子(八千草薫)
脚  本 倉本聰
主題歌  「」

あらすじ 第9話「」

 エリ(福田沙紀)とのクリスマスイブのデートの約束を破った翌日、
「坂下」では高層マンション建設に伴う測量が始まった。神楽坂の街
がまた変わる、古くからこの街で生きてきた人にはどんなにつらいこ
とだろうかと一平(二宮和也)は思う。

 その日、夢子(八千草薫)は店の周りをうろうろしていた。気にな
った一平が声をかけると子猫の三四郎がいないのだと言う。「坂下」
の玄関に門松が設置された。しかしそれも今回が最後になるとシャク
ハン(松重豊)の表情もどことなく寂しい。

 その日、夢子の部屋からはずっと鼓の音が響いていて、一平はその
音がやけに寂しく聞こえた。

 一平はいつものように板場で仕事をしていたが、律子(岸本加世子)
には完全に無視され、エリはそばに一平がいるのにあてつけのように
時夫(横山裕)に聞いたりする。身から出たさびとはいえ一平は気ま
ずい。しかしそれも何とかやり過ごして、28日を迎えた。翌日から年
明け7日までは休みになる。これでほとぼりも冷めるだろうと一平は
少しホッとする。

 その夜納会に行く直前、一平は夢子に呼び止められる。夢子は三四
郎がいたと嬉しそうにしている。神楽坂中の猫が筑土八幡に集まり猫
車を引くのだという。一平は何を言っているのか見当もつかず夢子の
冗談なのだろうと考える。

 納会は大荒れになった。悪酔いした仲居たちは誰が新「坂下」に残
るかで激しい探りあいになる。一平も新しいアパートで律子に懐柔さ
れた裏切り者呼ばわりされる。そんな中ずっと黙っていた澄子(森上
千絵)は「絶対許せない、律子だけは」と恨み言を口走り、律子に直
談判しようと店を出て行こうとする。一平たちは慌てて引きとめるが、
澄子は酔いつぶれて前後不覚になってしまった。

 納会後、時夫は実家に帰るため品川へ走って行き、一平が澄子を家
まで送っていく。澄子は泥酔しており、部屋に着くなり一平をベッド
の上に押し倒して無理やりキスし、服を脱がせ始める。一平は澄子の
変わりように顔色を失い、もがいて何とか逃げ出す。

 冷静に戻って夜道を歩いていると、引っ越し先のアパートの前に来
た。それを見て一平はもう自分には関係ないと思う。さらにこの先の
坂を上ると矢来町のナオミ(黒木メイサ)のマンションがあるが、汚
されかけた身ではそこを通るのもつらく、迂回して馴染みの喫茶店に
行く。

 マスターは、年の瀬で一人ぼっちの雪乃(高島礼子)のそばに行っ
てあげなさいと言う。一平は店にあったフランス語の教本を借りて雪
乃のところへ向かう。

 雪乃はイブの日、誰と一緒にいたのかと尋ねる。一平は答えられな
い。雪乃は「好きな子ができたな」と笑う。そして「少し寂しいな。
うん、でも嬉しい!」と付け加える。雪乃はその人会いたいと言い、
元旦に七福神めぐりをするようにと押し付ける。その様子を夢子と一
緒に見させてもらうと雪乃は勝手に決めてしまう 。

 一平は夢子がエリと自分をくっつけようとしていたので、神経を逆
なでにすると嫌がるが、雪乃に夢子はそんなけちな人間じゃないと押
し切られてしまう。律子、保(高橋克実)、エリは修善寺で過ごすこ
とになっていたが、熊沢の喪中ということで夢子は1人で残ることに
していた。

 一平は大晦日、借りたフランス語の教本を読みながら過ごす。そし
て地蔵坂にあるお寺から除夜の鐘が聞こえてきて新年になる。それは
料亭「坂下」が聞く最後の除夜の鐘になると一平は感じた。明治から
続いた「坂下」も3月には取り壊され、神楽坂の歴史から消える……。
東京に出て7年。自分にとっても青春の記憶が詰まっているだけに寂
しい。それを思うと夢子たちの寂しさはいかばかりだろうかと一平は
考える。

 元旦の朝、一平は毘沙門天でナオミと会う。一平はお参り中はしゃ
べらないのがルールだと教える。以前しゃべらないでいたら、神楽坂
の若手芸者が立て続けに結婚したことがあってそのほうがご利益があ
るからだ。

 果たして道中で一平は雪乃と夢子に会った、しかも何度も。そのた
びにしげしげとナオミを観察するので一平はひやひやする。夢子の行
動は次第に大胆になっていくので一平はやむなく急ぎ足して夢子たち
を巻く。

 お参り後、一平はナオミと喫茶店で休む。ナオミはこの後実家の鎌
倉へ帰るという。実家には父親だけがいるというが、ナオミは父親に
ついて多くを語ろうとしない。一平は時夫が言ったように本当にヤク
ザの親分なのだろうかと不安を覚える。一平は再度4日に鎌倉で会う
約束の確認をして別れる。

 別れた直後、雪乃から電話が入る。雪乃は至急「坂下」に来てほし
いと言う。その口調はかなり切迫していて、夢子に何かが起きたよう
だった。一平はタクシーを拾い、「坂下」へ急行する。

 夢子は熊沢が来るからと鼓の練習を始める。雪乃は熊沢は亡くなっ
たのではと探る。しかし雪乃は政府の特命で北朝鮮に潜伏しただけな
のだと言う。その熊沢が極秘に「坂下」に戻ってくるのだという。雪
乃たちはおかしくなった夢子を痛ましく思いながら、ともかく澄子を
介してすぐ律子たちに連絡する。

 律子たちが帰ってきた。熊沢がやって来ると大はしゃぎしている夢
子を見て律子たちは愕然とする。やむなく知り合いの医者を呼び、薬
をうって安静にさせ病院に搬送させる。

 律子のショックは大きく、夢子がこんな風になったのはすべて自分
のせいだと責め泣き崩れる。元旦とは思えない辛すぎる恐ろしい出来
事を前に一平は言葉も出ない。


寸  評  夢子がおかしくなって、強気の律子は泣き崩れ、「坂下」の家は
大揺れに揺れていますが、この局面においても主人公一平は傍観者な
のかと思いました。非常にドラマ性の高いシチュエーションなのに話
がただただ流れていくような気がします。ドラマの主題は主役が持っ
ているものですから、何でもいいから行動を起こしてほしいなあと思
いました。さて残り2回、一平の父親探し、「坂下」問題、ナオミと
の恋などテーマは山積みですが、うまくまとまるのでしょうか。とこ
ろで、劇中では時期が年末年始です。本当は秋のクールでやる予定だ
ったのでしょうか?何かの事情で1クールずれたのか?と気になりま
す。

執 筆 者 けん()

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2. 編集後記
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 先週、都内出張で神楽坂を通ったので久しぶりに歩いてみました。前回は
10年位前に行ったので記憶があいまいで、飯田橋が坂の上で、神楽坂が坂の下
と思っていたのが逆でした。石畳の小道は古い料亭が建ち並び古風な感じを残
しています。そして電柱には14階建てのマンション建設反対の貼り紙がありま
した。たしか10年前にもそんな貼り紙があったような気がしたのですが、はっ
きり思い出せません。実際にそういう動きがありますので、ドラマではたとえ
高層マンションが建つにしてももっと反対する主張を強く出さないと地域の人
が不快に思うのでは?と思ってしまいました。なんとなくあきらめムードが漂
っていて抵抗しているイメージがないので。(けん)

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