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タイトル:Daily Drama Express 2007/02/15 拝啓、父上様 (6)  2007/02/21


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2007/01/15 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 拝啓、父上様
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト 田原一平(二宮和也)
 田原雪乃(高島礼子)
 中川時夫(横山 裕)
 坂下エリ(福田沙紀)
 小宮竜次(梅宮辰夫)
 坂下 保(高橋克実)
 坂下律子(岸本加世子)
 坂下夢子(八千草薫)
脚  本 倉本聰
主題歌  「」

あらすじ 第6話「」

 竜次(梅宮辰夫)が店をやめると聞いた一平(二宮和也)は、その
ことを考え込んでいたせいか妙な夢を見た。竜次は店をやめてフラン
ス料理に転向し、パリへ行くと言う。しかもナオミ(黒木メイサ)と
一緒に……。

 ショックを受ける一平だったが、そこへ部屋のドアがけたたましく
鳴り目が覚める。出てみると仲居の松子(高橋史子)だった。松子は
竜次がやめるというのは間違いだったから誰にも言わないでと言うと、
足早に去っていく。一平はこんな夜更けにわざわざ話しに来るのが何
か腑に落ちない。しかし翌日、板場はいつもどおりの様子だったので
一平は竜次が辞めるのはやはり間違いだったのだろう、なにせ松子は
おっちょこちょいな人だからと安心する。

 この日からエリ(福田沙紀)が夜だけ見習いとして入ることになっ
た。エリもいずれは律子(岸本加世子)に代わって「坂下」を切り盛
りする身、言わばその修行の一環だった。

 街はクリスマスシーズンに入り、忘年会とあいまって「坂下」は猛
烈な忙しさに見舞われる。そんな中、文化勲章を受けた著名人の祝賀
会の予約が律子から話される。そして料理については保(高橋克実)
が取り仕切ることも。保は仲居の澄子(森上千絵)に魯山人の皿を使
うことを指示する。

 一平は律子に呼ばれる。もう来るなと言われたので一平は緊張した
が、律子は新しいアパートが空いたので今度の日曜に見に行けばいい
と伝える。そしてこの前は少し言い過ぎたと謝る。いろんなことがあ
ってつらい状態にあったからつい、と。

 翌日の昼休み、一平は夢子(八千草薫)にメールで「パティオ」と
いうカフェに呼び出される。一平が行ってみると、ガモカジ姿の夢子
がいた。巣鴨に行ってきた帰りだと言う夢子は、エリから経緯を聞い
ていて、家出の一件で迷惑をかけたとお詫びに赤パンツを渡すので、
一平は思わず顔をひきつらせてしまう。

 夢子は12月24日にベートーヴェンの第9の演奏会があるからとチケ
ットを渡す。クラシックに興味のない一平は断りかけて、受け取るこ
とにする。ナオミと行こうと思いついたからだ。しかし夢子はエリを
誘ってほしいと言う。熊沢の党葬の記事が新聞に載ったのを見て、落
ち込んでいるのだという。

 その夜も「坂下」の板場は戦場状態。みな慌しく動き回っている。
エリも一生懸命にやっているが、緊張のあまり、ビールを何本出すよ
うに頼まれたか忘れてしまい、舞い上がる。一平が「お客様は何人だ」
と聞くので、エリは「5人」と答える。すると一平は「とりあえず3本
出せ」と指示し、エリはホッとした表情で「おビール3本出ます」と
板場に告げる。

 そんなこんながありつつも無事その日の仕事が終わり、板場も落ち
着いてきたとき、律子が血相を変えて入ってくる。魯山人のまな板皿
の縁が欠けていて、送り出しのときにそのことを指摘されたのだとい
う。律子は、保や竜次が止めるのも聞かず、仲居たちを叱責する。特
にお運びの責任者であった澄子には厳しく、後で帳場に来るようにと
告げて奥へ下がってしまう。

 そこへ夢子が現れ、この程度の欠けなんて大丈夫、後で補修しとく
からと言う。器は壊れるものだから気にしないでいいとフォローする。
澄子は救われる思いだが、その日一平が帰るときになっても澄子は帳
場から出てこず、律子にしぼられているようだった。澄子は優しくて
我慢する人だから大丈夫だろうと思いつつも一平は心配になる。

 次の日の昼休み、一平は「ラムール」へと足を運ぶ。店内にはガラ
ス張りの工房があり、一平はそこにナオミの姿を見つけ、でれーっと
見とれてしまう。そこへ友達と来ていたエリが声をかけてくる。一平
は驚くが、エリは24日に音楽会に誘ってくれることを夢子から聞いて
いて、その後時夫と友達と4人でダブルデートしようと話をどんどん
進めていく。一平は慌てふためくが、そのとき携帯が鳴ったので、そ
れを口実に席をはずす。

 かけてきたのはナオミだった。ナオミは来ていたのに気づいていた
と笑う。そしてクリスマスシーズンが終わったらメールする、連れて
行きたいフランス料理のお店があるのと言ってくる。

 その日、板場で一平はいつもより気合が入っていた。ナオミが誘っ
てくれたことで興奮が抑えられなかったのだ。仕事が終わった後、後
片付けをしていると、時夫(横山裕)が昼休みどこ行ってたんだと聞
いてくる。そのとき澄子と律子が魯山人の皿の一件で言い合いになり、
弁償するしないの騒ぎになったのだという。夢子が間に入って何とか
事なきを得たが、板場は気まずい空気が流れた。一平はそんな大変な
ときに「ラムール」に出かけていたことを反省するが、後味の悪さは
拭えない。

 日曜、一平は新しいアパートを見に行く。清潔で日当たりのいい角
部屋に一平は大満足する。そしてナオミを招いて、料理を振る舞うこ
とを想像する。ナオミは一平の料理に圧倒されて感激し、一平はそれ
ほどでもないなどと謙遜してみせる……妄想は果てしなく広がる。そ
んなとき、ふと窓の外の向かいに澄子の姿があるのが目に入る。澄子
も一平に気づきびっくりする。

 一平は澄子の部屋に呼ばれる。澄子は離婚して小学3年の娘と暮ら
しているのだという。そんな話をしているうちに一平は澄子の姿が雪
乃(高島礼子)に重なる。そして不意に今日は雪乃の誕生日だと気づ
く。

 一平はなじみのマスターのカフェに行く。マスターは津山冬彦(奥
田瑛二)がかくれんぼ横丁で撮影した雑誌を見せる。マスターもその
写真に写っていて買っていたのだ。津山を見た一平はその目になにか
懐かしい匂いを感じる。

 一平はマスターにフランス料理の店を尋ねる。雪乃の誕生日を祝う
ためだが、本心はナオミと行く前の予行練習のつもりだった。

 一平の誘いに雪乃は大喜びする。一平は夢子の家出の一件で辞める
ことも考えたと話すが、雪乃はそれくらいで気にする必要ないわよと
笑っている。一平は雪乃のワインの嗜み方を食い入るように観察する。
フランス料理など食べたことのない一平だが、ナオミの前で恥をかく
わけにはいかない。

 それから一平は新しいアパートのことを話す。するとそれまでにこ
やかだった雪乃の表情が一変する。雪乃は「あんた、律子さんに取り
込まれかけているね」と深刻な顔つきで言う。そして「いよいよ始ま
ったわね」と雪乃はつぶやく。雪乃は新「坂下」の人員確保が始まっ
たのだと説明する。

 新「坂下」はこじんまりとしたものになるので、人員整理が行われ
る。高層マンションの建設を請け負う竹地建設のアパートに入るとな
れば、一平は新「坂下」に残れるだろう。それと松子と保も。しかし
夢子派の澄子は切られ、竜次は身を引くことになると雪乃は言う。

 竜次が辞めるのは本当かと一平は尋ねる。雪乃は真田から聞いたの
で本当だと言う。真田から……そのことに一平は複雑な思いを抱かざ
るをえない。


寸  評  このドラマはコメディーなわけですが、冒頭の夢のシーン、竜次
まで笑いに取り込む必要があるのかなと思いました。神楽坂の伝統と
これからという深刻なテーマも扱っているので、そこらへんはメリハ
リがついていたほうがいいような気がしました。またドラマで使われ
る料理は鮮やかで見栄えもすばらしいですが、それが話の中心になら
ないのが惜しい気がします。
 話は非常にゆっくりとしたテンポで進んでいます。3ヵ月というの
は短く駆け足でシーンが流れるようなドラマも多いのでその点はいい
と思います。あとはもう、主人公一平の主張がはっきり見えてくれれ
ばと思います。今のところ何か事件があって、そのことに思い悩むだ
けでしたので。新「坂下」の動きにあわせて主人公らしくしっかりし
た主張が見えればと思います。

執 筆 者 けん()

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2. 編集後記
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 ラグビーは今がシーズンクライマックス。18日は日本選手権の準決勝があり
まして、NHKでは2試合とも放映していて結構盛り上がっていました。先日のマ
イクロソフトカップの決勝は2万人以上の観客を集め、秩父宮ラグビー場は満
員御礼だったと言います。日本選手権の決勝は数年前まで国立競技場を使って
いたのですが、観客 数が少なく秩父宮に変更になっていました。観客数が多
くなれば再び国立でという話も出ているようです。ちなみに国立は6万人収容
できます。(けん)

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