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タイトル:Daily Drama Express 2007/01/22 東京タワー (3)  2007/02/09


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2007/01/22 (Mon) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.月曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 月曜日の連続ドラマ
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タイトル 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン
局  名 フジ系
放映日時 月曜21時
キャスト 中川雅也(速水もこみち)
 中川栄子(倍賞美津子)
 中川兆治(泉谷しげる)
 藤本ハル(赤木春恵)
 藤本香苗(浅田美代子)
 佐々木まなみ(香椎由宇)
 鳴沢 一(平岡祐太)
原  作 リリー・フランキー 「東京タワー オカンとボクと、時々、オト
ン」
脚  本 大島里美
主題歌  『』

あらすじ  第三話 祖母の最後

 1992年10月。
 面接を受ける中川雅也(速水もこみち)。面接官から、君のセンス
はダサイと言われ、バカバカしくてやってられない、と言う。
 雅也はオカン・中川栄子(倍賞美津子)に勧められ、1社でも受け
てみな、ということで面接を受けていた。
 でも、ネクタイは自分には合わない、と捨ててしまう。

 −− なんの緊張もない、伸びきったゴムのような大学生活も四年
目が来た。
    この時期になると、いままでバカをやっていた学生たちも、
急にまじめな大人の仲間入りをする。


 卒業式。みんな仕事が決まっていたが、雅也はしがらみから自由に
やってみると言う。佐々木まなみ(香椎由宇)も。スタジオに就職が
決まっていた。

 みんなこんばんはパーッと飲もうと言うが、雅也は、今晩からさっ
そくバイト、と断る。


 雅也の学位記を、いとおしそうに胸に抱くオカン。
 オカンは雅也に電話を掛け、雅也の卒業を喜ぶ。みんなから卒業祝
いを貰った、と。
 雅也は、単位ギリギリだったけど、と返事。
 オカンは、夏休み、帰ってこられない?と聞く。筑豊のばあちゃん
の身体の状態があまりよくないから、と。
 雅也は、夏休みなら、バイトも落ち着いているだろうから、帰れる
だろう、と言う。

 オカンは、新卒なのにバイトなんて、もったいない、と言う。
 雅也は、納得のいかないところで働くよりも、バイトの方がいい。
仕送りはもういらない、と言う。

 電話を切り、雅也は、あの出立の時、オカンが手紙の中に入れてく
れた一万円札を見る。

 下宿仲間が、いつもより豪勢な食事を持って、雅也の卒業祝いをす
る。雅也も晴れてこちらの世界の仲間入り、と。

 手塚修一郎(石黒賢)は、都会で生きていく心得を言う。それは
『一線を越えない』こと。『腐ったものを食わない』というのでもい
いから、それを超えたらその後は.....と脅す。


 雅也の祖母・ハル(赤木春恵)を訪ねるオカン。
 ハルは薬を大量に貰っていて、食欲はない。
 オカンが、夏休みには雅也が帰ってくると言うと、そうかね.....
と、少しうれしそう。


 −− 東京には、街を歩いていると、何度も踏んづけそうになるほ
ど、自由が落ちている。何度も踏んづけるうち、自由をもてあそぶよ
うになる。

 ティッシュ配りのバイトをしても、すぐに飽きる雅也。昼間から賭
け麻雀をやるようになる。

 雅也は水道光熱費も家賃も滞納していて、大家の取り立てにあって、
窓から逃げ出す。

 −− 五月にある人が言った。好きなことをしなさい。でも、これ
からが大変なのだ、と。

 雅也たちの前にオトン・中川兆治(泉谷しげる)が現れる。

 オトンは雅也を連れて、料亭である人をもてなす。
 そのある人は、雅也に、やりたい仕事があったら、連絡くれればつ
ないであげると言って、名刺を渡す。
 『建設省 政務次官 地方経済活性化議連会長 鷲沢 一隆(いち
りゅう)』

 雅也はオトンに、まだ何も仕事をしたくない。しばらく自由にした
い、と言う。
 「自由のう.....」とつぶやくとオトンはしばらく東京タワーを見
つめ、「自由にも覚悟がいるけの」と言う。
 「オトン、後悔したことあると?」と雅也。
 「この年になったら、何がよくて、何が悪かったなんてわからん」
とオトン。
 「オレも、後悔なんてしていない」と雅也。
 「じゃあ、好きにせい」とオトン。


 雅也と耕作は引っ越しのバイトをするが、きつさに耐えられず、高
価な花瓶を割って、クビに。
 バーテンにもなれない。
 水道も止められていた。

 雅也の部屋を漁っていた耕筰は、あの雅也が出立するときの万札を
見つけ、これがあれば、と言うが、雅也は、それは使ってはいけない、
と取り上げる。

 遂に電気止められる。


 佐々木まなみ(香椎由宇)はスタジオで、雑用ばかりさせられてい
た。

 ベンチで寝転がって、アルバイト雑誌を見ている雅也。
 まなみが声を掛ける。
 二人で喫茶店に入り、話す。
 まなみは、仕事は忙しいけど、暇を見つけては写真を撮っているよ、
と言う。そして学生の時から雅也は自由でいいなと思っていた、と言
う。

 会計の時、まなみの分も払おうとしたが、小銭がわずかしかない雅
也。まなみが払ってくれる。


 栄子がハルを訪ねると、倒れている。

 ハルは病院へ運ばれる。
 栄子は妹・藤本香苗(浅田美代子)に、夜の店は自分がやるから、
ハルを見ていてくれと頼む。香苗の言うことの方が、ハルはよく聞く
から、と。
 香苗は、栄子はまだ、兆治と結婚し、離婚してしまったことを気に
しているのか?もうハルはとっくに気にしていないよ、と言う。
 栄子は、そんなことじゃない。自分の料理の方が、好評だからだ、
と言う。

 遂に家賃を六ヶ月滞納し、部屋を追い出される鉄平と耕作。
 オカンから、ハルが倒れたのですぐ帰ってこられないかという電話
が掛かってくる。
 バイトが忙しくて無理だと断る雅也。

 耕作は、金送ってくれるのか?と聞くが、送ってこないと答える雅
也。
 雅也は手のひらの10円玉を見る。


 1980年夏 筑豊。
 ギザ付きの10円玉を喜ぶ耕作。おつりの中に混ざっていたのだ。
 雅也は、自分は一枚も持っていない、とがっかりする。
 ギザ付きの中でも昭和33年のものが貴重、と教わる。

 ハルは、さりげなく雅也に優しくしてくれる。

 苦しそうに荷車を引くハルを見て、後押しをする雅也。するとお駄
賃にハルは10円くれる。しかも昭和33年のギザ10。


 1993年。
 雅也と耕作は、家財道具一式をリヤカーに積んで、ガード下にたど
り着く。
 しかし、毛布一枚では寒さはつらく、二人でいればなんとかなるよ
ね、と励まし合う。


 部屋を借りようにも、無職で貯金もないので、門前払い。
 適当な会社名を書いても、借りるのに必要な経費を見て、あきらめ
る。

 遂に二人は、捨てられていたハムに手を出す。腐っていそうだが、
なんとかなるか?、と。

 でも、その見通しは甘過ぎ、二人とも吐いてしまう。


 遂につらさに耐えかねて、耕作は九州に逃げ帰ってしまう。

 一人きりになった雅也は、遂にあの万札を使ってパチンコをする。
 でも、全額すってしまう。


 野宿をしていた雅也を、鳴沢一(平岡祐太)が訪ねてくる。下宿に
寄ったらここだと言われて、手紙を預かってきた、と言う。そして万
札を差し出す。
 雅也は、心配は要らない、と強がりながらも、ひったくるように取
る。
 鳴沢は、困ったらいつでも連絡くれ、と名刺を渡して立ち去る。

 ワーッと突っ伏す雅也。でも、その中にオカンの手紙を見つけ、読
む。
 暮れか正月には1度帰ってこられないか、と中には帰省のための切
符が入っていた。


 ハルの家ではんこを探していた栄子は、ハルが栄子たち娘や息子の
ために、毎月わずかだったが、ずっと貯金をしてくれていたことを知
る。


 遂に筑豊に帰ってくる雅也。病院へ行くと栄子が雅也に、『マー君
へ』と書かれた箱を渡す。

 ハルの病室へ入る雅也。会うのは高校卒業以来。
 ハルは、足元の棚を指さし、そこに100万ある。雅也のために貯
めた。これで鍋を買いなさい、と言う。
 でも、指さす先には何もない。
 しかし雅也は、礼を言い、鍋を買うよ、と言う。

 ハルは雅也に、オカンに心配を掛けるのではない。オカンは小さい
ときから、つらくても頑張ってしまうから、と。

 雅也はハルの手を握り、頑張るよう言う。

 病室を出た雅也は、あの箱を胸に抱きしめ、涙ぐむ。


寸  評  わたしは、雅也のような生き方、ダメなんですよね。もう、生理
的に受け付けない、というぐらい。
 いい若い者が、大学まで出ておいて、プラプラしているなんて。国
民には働く義務がある!と言いたい。
 しかも、家が金持ちで遊んで暮らせるというならば、まだどうしよ
うもない息子に育ってしまったのもわからないでもないですが、働か
なければ、たちまちホームレスになってしまうのに。
 もし、自分が息子をもったとして、あんな自堕落な生活になったら、
勘当すると思います。
 でも、それに増してちゃっかりしているのが耕作ですよね。たぶん
ただで雅也のところに居候していたんですよねぇ。

執 筆 者 鈴木()

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2. 編集後記
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 フジテレビの昼ドラ、見始めると、次々と見てしまいますね。見始めてから、
何年になるでしょう。
 今思うと、「ぼたバラ」や、「真珠婦人」から見ておけばよかったな、と思
います。ダイジェスト版の放送をすることはあっても、そのものの再放送が無
いので、とても残念に思います。

 ところでこのドラマを何本か見ての感想ですが、原作が海外物の時は、悪女
が主役でスカッとするのですが、オリジナルの脚本の時って、ドンドンど壺に
はまる人のいいヒロインで、毎回、歯がみしたくなります。身体に悪いので、
どうにかしたいのですがねぇ。(鈴木)

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