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タイトル:Daily Drama Express 2007/01/10 ハケンの品格 (1)  2007/01/24


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2007/01/10 (Wed) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.水曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 水曜日の連続ドラマ
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タイトル ハケンの品格
局  名 日本テレビ系
放映日時 水曜22時
キャスト 大前春子(篠原涼子)
 森 美雪(加藤あい)
 里中賢介(小泉孝太郎)
 東海林武(大泉 洋)
 浅野 務(勝地 涼)
 黒岩匡子(板谷由夏)
  小笠原繁(小松政夫)
 天谷眉子(白川由美)
 桐島敏郎(松方弘樹)
脚  本 中園ミホ
主題歌  「」

あらすじ  第一話 働くことは生きること…スーパー派遣登場

 1986年  労働者派遣法施行(派遣対象業務は限定的)
 1991年〜  バブル崩壊
 1997〜98年 大手金融機関の破綻相次ぐ
 1999年  派遣法改正(一般事務の派遣、原則自由に)
 2000年  大卒の就職内定率、史上最低に
 2004年  改正派遣法施行(派遣対象業務、製造業に拡大)
 2005年  派遣市場規模、4兆円突破

 2007年冬。現在、派遣人口200万人。時給制でボーナスは無
く、交通費は原則自己負担で、三ヶ月ごとの契約見直し。その雇用環
境は不安定で厳しい。そんな茨の道をたくましく生きる派遣たち。


 スペイン アンダルシア。

 −− たとえばこの女。ある日あなたのとなりの机にこんなスーパ
ー派遣がやってくるかもしれない。

 大前春子(篠原涼子)は面接のメールをもらい、日本へと帰国する
ことになる。


 森美雪(加藤あい)は正月もふるさとに帰らず、東京で職探し。

 美雪は、『ハケンライフ』という派遣業者に登録する。担当者は一
ツ木慎也(安田顕)(30)〜ハケンライフ社員・年収420万円〜。
 美雪は高望みはしないので、早く仕事がしたいという。


 S&F社の仕事始め。
 みんなの前で臼の中の餅をひっくり返す桐島敏郎(松方弘樹)
(59)〜S&F部長・年収1600万円〜。
 杵を打つのは里中賢介(小泉孝太郎)(30)〜S&F社員・年収
580万円〜。

 でも、へっぴり腰の里中に代わって杵を取る東海林武(大泉洋)
(32)〜S&F社員・年収625万円〜。

 部長をヨイショする東海林を冷ややかに眺め、升酒を飲む黒岩匡子
(板谷由夏)(30)〜S&F社員・年収520万円〜。


 東海林に主任の辞令が下りる。
 里中には新設されたマーケティング課の主任。部屋は現在資料室に
なっている場所、と聞き、どんよりとしている。


 帰りのバスで、落ち込んだ里中が席に座っていると、ネクタイをつ
かまれ、立たされる。
 つかんだのは春子。おばあさんが立っているからだった。

 でも、そのおばあさんはすぐ降りてしまい、その椅子に春子がどっ
かと座る。
 文句が言えず、おどおどしたままの里中。


 美雪は派遣先が決まらず、焦っている。このままでは家賃が払えず、
アパートを追い出される、と。
 でも、今まで働いたことがない美雪を派遣できる先は限られている。

 その時ちょうど、一ツ木が担当している女性スタッフが、焼きそば
パンを買いに行かせるなんて、派遣を馬鹿にしている、と怒って辞め
てしまった。その契約はまだ2ヶ月残っていて、一ツ木は頭を抱える。
 美雪は、自分なら喜んで焼きそばパンを買いに行くと言って、面談
にこぎ着ける。

 面談−−面接と言ってはいけない。建前上、派遣を受け入れる企業
は派遣をえり好みしてはいけないのだ。でも、実際は面談で落とされ
ることも大いにある。


 桐島が東海林と里中を連れて、面談に現れる。面談されているのは
美雪。
 桐島は美雪に、ワード、エクセル、パワーポイントが使えるか聞く。
 美雪はハッタリで「はい」と答える。
 それなら即戦力だと採用が決まる。桐島は、とにかく春子が来てく
れればいいと付け足す。

 −− ある人に会う前と会った後とでは人生が変わってしまう出会
いがある。わたしにはそれが大前春子さんだ。とても大切なことを教
わった。働くとは生きることだ、と。


 翌日の春子の面談。桐島の代理として、東海林と里中が担当する。
 東海林が何を聞いても、春子は一つも口をきかず、眉毛一つ動かさ
ない。
 代わりに一ツ木が春子の勤務条件を読み上げる。期間は三ヶ月で延
長はしない。勤務時間は9時から18時で、12時から1時間は昼休
み。残業は一切しない。自分の担当外の仕事も一切しない。

 何様のつもり?派遣のくせにという感じの東海林。

 春子は出されたお茶を一口のみ、「まずい」とつぶやく。そして、
「お時給分はきっちり働かせていただきます」と言う。
 あっけにとられる里中と東海林。


 春子は特Aランク。みんな待ちかまえている。
 マーケティング課は、里中主任以下、派遣の二人と入社一年目の浅
野務(勝地涼)〜S&F社員・年収475万円〜と小笠原繁(小松政
夫)〜S&F嘱託・年収480万円〜。
 浅野は、「何か寄せ集めですね」と皮肉を言う。

 春子に挨拶を、と振ると、春子はすでにファイル整理をしている。
 里中は、今日は初日なので、何もしなくていいと声を掛ける。
 すると春子はじっと座っている。
 匡子が、暇そうだから手伝って、と言っても無視。

 東海林が、使えない派遣だな、無視するのか?と言うと、自分は里
中の指示で動いている、と春子。そして、『お前』と言われることに
対して、「大前春子です。くるくるバー」と返す。

 匡子の依頼を美雪が引き受ける。東海林はエクセルやワード、得意
なんだよね、と言う。
 匡子は、地域別、営業所別にざっとまとめて。急いでいる仕事じゃ
ないから、と依頼。

 里中は春子にお茶を頼む。
 その時、12時の鐘。
 春子は、お昼なので、と言って外へ出て行ってしまう。


 お昼を派遣の人たちと食べる美雪。竹井瞳(23)〜派遣社員・年
収253万円〜、島田香(24)〜派遣社員・年収269万円〜。
 彼女たちは、東海林は仕事ができるけど、アンチ派遣。気に入らな
いと、バサバサ切られると言う。

 東海林は、美雪にボーッとする浅野に、桐島の妻も元派遣。あんな
のに捕まったら大変だよ、と言う。今まで見てきた派遣の中でも、春
子は最悪。あんなのを呼んだのが桐島なんて、何か弱みを握られてい
るのではないか、と言う。

 それを桐島に聞かれてしまう。
 さっそく桐島にヨイショする東海林。

 桐島は里中に、『コメの市場調査』を命じる。


 春子は一人、定食屋で鯖味噌定食を食べている。店は混んでいて、
たまたま小笠原と相席になる。
 春子はサッサと食べ終わり、席を立つ。
 小笠原が春子の伝票を持ち、おごるという。
 断る春子。
 小笠原は、今はしがない嘱託だが、お昼をおごるぐらいの蓄えはあ
る、と言う。
 それでも春子は固辞し、二人で取り合った伝票は破れてしまう。
 春子は自分の代金の500円を卓上に置くと、店を出て行く。

 一人残された小笠原は、安い時給でこき使われる派遣のくせに、何
ムキになってるんだ。生意気だな、とフテる。


 午後の仕事が始まり、里中はスタッフを前に、コメの市場調査のミ
ーティングをする。
 春子がお茶を配る。
 里中が「気が利くね」と言うと、春子はお昼前に指示されたので出
したという。
 そのお茶はとてもおいしい。お茶の葉は給湯室にあったいつものを
使っただけ。

 春子は昔、S&Fの総務に派遣できていたが、その時の時給が
3000円だったという噂が広がる。みんなびっくり。「これが時給
3000円のお茶か!?」

 いきなり春子がパソコンに向かっている。そして印刷されて出てき
た紙は、『コメの市場調査』のプレゼン資料。

 その時匡子がやってきて、美雪に、さっきの資料は?と聞く。
 まだ.....と美雪。
 美雪のディスプレイを覗いた匡子は、アバウトで使えない!と怒る。

 資料整理していた春子が突然、日本語は正しく使ってください、と
言い出す。キョトンとする一同。
 春子は、さっき匡子は、資料はササッと作ればいい。急がないから
と言った。それは時間を掛けてアバウトに作ればいいってことでしょ、
と言う。

 春子が桐島にプレゼン資料を提出する。
 社員は使えないでしょ、と桐島が言う。使えません、と答える春子。
 これをやるのに人がいるかと聞かれた春子は、パソコン・スキルの
ある派遣がいればいいと答える。

 それを聞いた東海林は、派遣のくせに、そんなことできるわけ無い
でしょ、と見ている。
 桐島は会社は人件費削減のために派遣に切り替えてきたのだから、
それは大いにあり得る、と言う。


 里中が、今日歓迎会をやるので全員出席、と言うが、春子は定時で
帰るので、と断る。


 匡子が里中に、美雪は使えないから、チェンジでしょ、と言う。里
中は、春子がフォローすればというが、匡子は春子が後輩の面倒を見
るわけ無いという。
 それを物陰で聞いてしまう美雪。


 里中が東海林に、悩みを聞いて欲しいと言う。
 そこに通りかかった春子がぶつかって、東海林の手の資料が落ちる。
でも、春子は拾わず、「正社員さん、じゃまです」と言うと、行って
しまう。
 里中が代わりに資料を拾う。

 里中の悩みは、春子が宴会に出ないこと。
 東海林はそんなひとなら任せておけ、と言う。

 東海林は一ツ木に電話し、春子がこんなでは、もうハケンライフと
の契約はやめようかな.....と言う。


 6時になり、春子は帰ろうとする。その時、一ツ木からの電話。春
子に宴会に出て欲しいという。
 春子は、宴会に出たくもないと、お酌をさせられるなら今回の契約
を打ち切ってもらって結構。その旨、桐島部長に伝えてください、と
言う。

 そこに桐島が来て、春子にうちの馬鹿な社員は、宴会しないと仕事
への活力がわかないらしいので、3時間分の時給払うから、宴会に出
て欲しいと言う。
 みんな、宴会に残業代!?と騒然となる。
 しかし春子は残業はしないと申しましたというと、帰ってしまう。


 春子は、スペイン料理屋の二階に間借りしている。今回もいつもの
ように三ヶ月働いて、三ヶ月はどこかに行ってしまうのだ。


 一ツ木と会話する美雪。一ツ木は、春子は資格も時給も破格なので、
比べないで。くれぐれも途中でやめるなんて言わないで、と言う。
 美雪は、辞めたくなくても辞めさせられることもあるのですか?と
聞く。
 一ツ木は、もちろんそういうこともあるが、それが一番困るので、
そんなことにならないようにしてくれ、と頼む。


 春子の携帯が鳴る。出ると美雪で、一ツ木から番号を聞いた、と言
う。そして自分は面談で嘘をついた、と。
 春子は、そんなこと、とっくにみんなにばれている、と言う。
 美雪は、自分を辞めさせないでくれ、と頼む。
 春子は、派遣の自分にそんなことを決める権利は無い。決めるのは
社員、と言う。そして番号は個人情報だから、今すぐ消去し、二度と
掛けてこないで、と言う。


 翌日の仕事、里中は春子に、美雪を助けてあげて欲しい。あと二日
しかいないから、と言う。
 美雪は、自分は大丈夫と言い、春子は本人がそういっていますから、
と言う。

 6時になり、春子は帰る。エレベータで春子と乗り合わせた桐島は、
やはり美雪は使えないか、と聞く。
 春子は、派遣に派遣の面倒を見させるのですか?と言い、桐島は撤
回。

 美雪は残業しているが終わらない。社員の隙を見て、ファイルを
CD−Rにコピーし、持ち帰る。
 でも、家のノートパソコンで開こうとすると、エラーの嵐。思わず
春子に電話するが、春子が出る前に切る。

 結局ノートパソコンの前で居眠りしてしまった美雪。目覚まし時計
が鳴って見ると、寝坊している。
 家を飛び出し、タクシーに飛び乗り、S&Fへと急ぐ。

 タクシーに乗っている美雪を見る春子。

 タクシーを降りるところを匡子に見られてしまう。匡子はボサボサ
の美雪の髪を見て、「どこからご出勤?」と嫌みを言う。

 そうこうしているうちに、美雪はCD−Rの入ったバッグをタクシ
ーの中に置き忘れてしまう。

 仕事が始まり、美雪は忘れ物に気づく。タクシーのレシートももら
っていないし、タクシー会社も覚えていない美雪。
 もう一度打ち直せば?プレゼンは明日だから、と言っても、そのた
めの資料も一緒においてきてしまった。

 美雪と浅野は、とりあえずタクシー会社を片っ端から当たる。

 東海林は、派遣会社に責任を取らせればいい。損害賠償だ、と言う。

 困り果てた里中が、春子にどうしたらいいでしょうかと聞くが、春
子は自分には関わりはない、と答える。

 東海林は、いくらパソコンが早く打てたって、ヒューマン・スキル
はゼロだ、と叫ぶ。
 春子は、不満ならその旨、マネージャーの一ツ木に言ってくれ、と
取り合わない。

 春子はできあがった資料を揃えると立ち上がり、出て行く。ちょっ
ど12時になっていた。

 遂に美雪の乗ったタクシーが見つかる。
 でもそのタクシーは廃車されてしまっていた。美雪が降りた後、す
ぐトラックに追突されたのだ。

 里中、美雪、浅野、小笠原は、スクラップ場を見て回る。まだつぶ
されていなければ大丈夫。
 でも、やっと見つかったそのタクシーは、四段に積み上げられた上
から二段目で、美雪が登って取ろうとするが、落ちてしまう。

 そこにクレーン車が近づいてくる。操っているのは春子。
 春子はクレーン車でそのタクシーを取り出し、地上へ降ろす。
 無事、美雪の忘れたバックは取り戻す。

 春子がクレーンで去っていく。
 「どこへ行くんですか?」と里中。
 「お昼ご飯」と春子。

 いつもの定食屋で春子が定食を食べている。
 美雪がやってきて、もう辞めることにした。最後だから一緒に食事
していいか、と言う。

 美雪は一人で自分の身の上話をする。大学を出たとき、何十社も受
けたが、全部落ちた。親は帰ってこいと言うが、まだ東京にいれば何 かあるのではないかと思った。
 面談でS&F社を見たとき、こんな立派な会社で働けたら、あそこ
の社員だったら、人生変わっていただろう、と思ったという。

 春子はそれは違う。正社員でもリストにされるかも知れないし、倒
産するかもしれない。そんな会社を信じて根回ししているなんて、あ
り得ない、と言う。
 春子は、不景気が100年続こうが、日本中の会社が倒産しようが
大丈夫。派遣が信じるのは自分のスキルと時給。生きていく技術があ
れば、大丈夫、と言う。

 美雪はクビだと春子。
 クビにしないください、と頼む美雪。
 春子は、決めるのは自分ではない。仕事を家に持ち帰るなんてこと
は、あり得ない。自分ならあと半日、時給分の仕事をしっかりする、
と言うと、500円を卓上に置いてサッサと出て行く。

 美雪が戻ると、里中はCD−Rが戻ったので、このことは上には黙
っていると言う。その代わり、今日はサービス残業してもらうよ、と
里中。


 翌日、里中や美雪は、昨夜準備に11時までかかってしまったとい
う。
 それを聞いた春子は、どうやったらあれぐらいの準備に11時まで
時間を掛けられるの、とあきれる。
 美雪は、一生春子についていきます、と言う。


 プレゼンは好評。
 上機嫌の桐島は、里中と東海林をいいところへ連れて行ってやると
言う。喜ぶ二人。


 桐島が連れて行った先は、スペイン料理屋。フラメンコが見られる。

 ギターの旋律に乗って現れたダンサー。明るくなって、その顔がわ
かる。
 なんと春子!!


 東海林は里中に、昔新入社員の時、電話の取り方から教えてくれた
オバさんも、優しかった係長も、みんなリストラされてしまった。彼
らといたときは、家族のように仲良くできた。
 彼らの代わりに派遣が入ってきた。派遣は他人で、家族にはなれな
い、と言う。


寸  評  派遣に対して、面接と言ってはいけない、といううんちくが一番
印象に残りました。
 ところで、春子はいろいろな資格をお持ちのようですが、クレーン
の資格は普通の会社では一生その技能を発揮する場面はありません。
いっそ、建設業だと腕前発揮の機会があるのでは?
 資格と言えば、花火を打ち上げる資格は、お金は高いけど、二日講
習を受けると取れるらしいですね。世に資格マニアは多いそうですが、
こういうものまで合わせたら、資格をたくさん持っているのもたいし
たことがなくなってしまいます。
 さて、ほかの春子の資格とはなんでしょう。
 また、毎回、派遣のうんちくが出てくるのでしょうか?

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 どこかの局のキャッチコピーではありませんが、このところ、ニュースから
目が離せませんね。
 立て続けに身内によるバラバラ殺人があったと思ったら、『あるある』の偽
装。
 そのまんま東が知事になったと聞いたときには、一瞬冗談かと思いました。

 『あるある』の偽装がまたあの大ブームの納豆の回だったので、会社でのみ
んなの落胆もひとしお。関西テレビは、週刊朝日にすっぱ抜かれたので認めた
との噂ですが、週刊朝日も納豆ブームだったので調べたのでしょうか?それと
もあの回だけ偽装?
 かわいそうなのは納豆業界ですよね。納豆自体が悪い訳じゃないのに、一緒
にとばっちりを受けているようで。。。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
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(http://www.mailux.com/)
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