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タイトル:Daily Drama Express 2006/09/19 ダンドリ。 (最終回)  2007/01/13


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/09/19 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル ダンドリ。〜Dance☆Drill〜
局  名 フジ系
放映日時 火曜21時
キャスト 相川要 ……  榮倉奈々
 末吉双葉 ……  加藤ローサ
 池田まゆ実 …… 森田彩華
 花上さやか …… 西原亜希
 浜田教子 ……  悠城早矢
 鈴木カルロス三郎太 …… 増田貴久
 高宮深雪 ……  菅野美穂(特別出演)
 相川ふさ江 …… 戸田恵子
 石橋渡 ……  国分太一
【さつき高校の人々】
 佐藤智子 ……  山口香緒里
 奥村重蔵 ……  斎藤洋介
 足立原一郎 …… 入江雅人
 岩壁宗吉 ……  石井愃一
 田中 ……  坂本あきら
 橋本吾郎 ……  篠山輝信
【商店街の人々】
 浦野奈美世 …… 濱田マリ
 古座野史明 …… 六角精児
 張ヶ谷久 ……  石井康太(やるせなす)
 千石孝之助 …… 金橋良樹
 千石千恵子 …… 吉村玉緒
 相川慶一 ……  小関裕太
【城東学園・キティタイフーン】
 城所麗夏 ……  金子さやか
 小杉由紀恵 …… いとう麻見
 キティタイフーン … Team ACUVUE
【浜中荘の住人】
 マコト ……  大倉孝二
【さつき高校・MAYFISH】
 渡辺かしこ …… 木南晴夏
 田島聖子 ……  松田まどか
 松平乙女 ……  ゆってん
 高嶋千寿 ……  松本華奈
 宮川葉月 ……  池田愛
 早乙女はるか ……岡西里奈
 土屋志織 ……  仁平裕子
 大川真澄 ……  山下幸乃
 黒崎えりな …… 杉林沙織
 石黒万里 ……  田野アサミ
 江本香織 ……  徳永えり
 白井麻紀 ……  神原麻由
 小澤翔子 ……  福島彩子
原  案 長谷川昌一
脚  本 横内謙介
主題歌  『UVER world』

あらすじ Final Stage「感動のラストダンス!」

 医師からドクターストップがかかった要(榮倉奈々)は激しく動揺
し、「大会に出た後足がどうなってもかまわない!」と冷静さを失っ
ている。ふさ江(戸田惠子)は「無理して何かあったら大切な仲間に
迷惑がかかるんだよ」と叱り飛ばすが、要は聞き入れられない。

 石橋(國分太一)は深雪(菅野美穂)に連絡を取ろうと金沢へ電話
をするがつながらない。

 翌朝、要は思い悩み、松葉杖をつきながら登校していると、双葉
(加藤ローサ)たちが駆けてくる。要は笑顔を作り「大丈夫、大会に
は間に合うから」と嘘をつく。双葉は要がカバンを忘れているのに気
づく。要は「あっ、うっかり……」と動揺を隠す。双葉は「私取りに
行ってあげるよ」と笑顔を見せる。

 ふさ江は双葉にカバンを渡しながら「あの子、お医者さんの言った
こと話した?」と尋ねる。双葉は間に合うって話でよかったとにこに
こする。驚いたふさ江はケガが思った以上に重く大会に出られないこ
とを双葉に話す。

 事実を知った双葉は思い悩む。要は練習に参加しやる気満々だが、
双葉は練習開始前にメンバーを集め「要は大会には出しません」と切
り出す。要は「大丈夫」と取り繕うが、双葉はふさ江から本当のこと
を聞いた以上無理はさせられないと厳しい表情を見せる。「どうして
嘘をつくの?」と怒る双葉に、要は何も言えなくなり、肩を落として
練習場を去る。

 まるで要を追い出したかのような双葉の態度にメンバーからは要が
かわいそうだという声が上がるが、双葉は「大会まで日がないよ。さ
あ早く」と練習を始める。

 失意のうちに帰宅した要は自分の部屋にこもり、ベッドで「今回し
かないんだよ……」と涙をこぼす。

 その夜、要の家に双葉がやって来た。要は「ごめんね。でも大丈夫、
明日からサポートにまわるから」と強がって見せる。双葉は「サポー
トなんかいらないんだよ。無理して明るくならないで。ごまかしや嘘
はダメだ」と厳しい顔で要を見据える。

 翌日要は練習に来なかった。石橋への伝言ではしばらく学校を休む
ということだった。メンバーの間には驚きの声が上がるが、双葉だけ
は静かに黙っている。そのころ要は自室のベッドに横たわりぼんやり
と天井を眺めていた。

 その日の練習後、メンバーからは要を出すべきという意見が出る。
自分たちは形よりも気持ちで踊るんだから要抜きではやれないという
のがみんなの気持ちだった。勝ちにこだわるわけでもないし、要が出
られるようにフォーメーションとか工夫しようとみな口々に言うが、
双葉は「それじゃ何のために練習しているのかわからない。うちらは
城東学園キティタイフーンみたいなチームを作ってかっこよく踊るこ
とを目指してきたんだからダメだ!」といつになく強い口調で退ける。

 「要の親友なのに冷たい。こんなんじゃリーダー任せらんないよ」
と双葉への不満が高まる。メンバーは全員で双葉へ抗議しようと皐月
神社へとやってくる。すると境内では白装束姿でお百度参りをする双
葉の姿がある。やはり誰よりも要のことを思っているのは双葉だとい
うことをメンバーたちは思い知る。

 要は相変わらずベッドでぼんやりとしていた。しかしその脳裏には
双葉の言葉があった。「だめでもいいから、最後の最後まで諦めない
姿、あたしに見せてよ」と双葉は要に伝えていた。

 翌朝、双葉が登校しようとすると境内にMAYFISHのメンバーが集ま
ってお祈りをしていた。驚く双葉にメンバーたちは「要のためにもう
ちらは迷わずMAYFISHのダンスを作ろう。要はそのためにケガしたん
だから」と笑顔を見せる。

 こうして要の復活を信じながらMAYFISHの最後の追い込みが始まっ
た。一心不乱に練習し、練習が終わると全員皐月神社でお百度参り、
そんな日々が続いた。

 大会まであと1週間となるころ、久しぶりに要が登校してきた、松
葉杖こそまだついていたが、ギプスは取れていた。驚いて出迎える双
葉たちに、要はにっこりする。踊りたいのを我慢して安静していた結
果、要のケガは驚異的な回復を見せ、リハビリを開始できるまでにな
ったのだった。まだ大会に出られるかは微妙だが、要は最後まで諦め
ないで頑張ると伝える。双葉は「お帰り、要」と笑顔で要を抱きつく。

 要は智子(山口香緒里)から足の負担を和らげるテーピングを施し
てもらい練習に復帰する。無理をしない程度に、しかし懸命に練習す
るする姿にMAYFISHも一段と活気付いていく。そんな要を見て三郎太
(増田貴久)は「要はすごい、あのパワーはどこから出てくるんだろ
う」と感心する。そして7回目の告白を決意する。諦めずに頑張る要
に改めて心惹かれたからだった。

 マコト(大倉孝二)が深雪の居場所を調べてくれたので、石橋は会
いに行く。深雪は踊りをやめ横浜で踊りとは関係ない仕事をしていた。
すっかり踊りを諦めてしまっている深雪を見て、石橋は「悔いを残さ
ないでほしいです」と言い、チアダンス大会のチケットを渡す。要た
ちの踊りにかける情熱によって石橋は自分の後悔を乗り越え変われる
ことができたからと。そしてそれが深雪に助けてもらうばかりで何も
できなかったことへのお返しになればと石橋は思ったのだった。

 練習後、要は、双葉、まゆ実(森田彩華)、さやか(西原亜希)、
教子(悠城早矢)とともに図書準備室で話をする。さやかは「さすが
の要もくじけたかと思ってたよ」と感心する。要は「チアダンスの神
様のお告げがあったの」と双葉の言った「だめでもいいから、最後の
最後まで諦めない姿、あたしに見せてよ」という言葉を話す。そして
ひたすら安静にしている間、自分にとって一番大事なのはみんなであ
ることが支えになったことも。

 「けんかとかもしたけど、何もかもが楽しかった」とまゆ実がつぶ
やく。要は「あと少しだね。一瞬も無駄にしないで過ごそう」と微笑
む。双葉たちも微笑み返す。大会まであと3日だった。

 三郎太は要への告白の言葉をあれこれ考える。そして「君に会えて
よかった」という言葉に至る。そんなところへブラジルのおじさんか
ら父親が過労で倒れたと電話が入る。その夜石橋は三郎太がノートに
書き付けた「君に会えてよかった」という言葉を見つける。

 翌日、石橋は授業中私語の絶えない生徒たちに向かって、「高校生
活も残りわずか。貴重な時間を無駄にするのはやめませんか」と問い
かける。今こうして過ごす時間は二度と戻ってこない、数学が将来何
の役に立つかはわからないが、この時間がきっと何かの力になるはず
だから大事にしましょうと訴える。その言葉に三郎太はいよいよ告白
の決意を固め、放課後、要の前に現れると「今日、一緒に帰らない?」
と誘う。

 さつき川沿いの道を歩きながら三郎太は倒れた父親の元に駆けつけ
るため、一刻も早くブラジルに帰ることにしたと要に告げる。要が日
程を尋ねると、大会当日だと言う。三郎太は大会を見に行けないこと
を謝る。要は家族のためなら仕方ないよと残念に思いながらも理解を
示す。

 ふと要は「遠いね、ブラジルって。でもまた会えるよね。だってさ
つき魚なんだから。自分の意志で行くんでしょ。川を下って地球の裏
側へ……。いつか、大きくなって帰ってくるよね」と寂しそうになる。
三郎太は「もちろん、ここでたくさんの思い出ができた。ここがオレ
の故郷なんだから」と力強く答える。それとともに三郎太は気持ちが
高ぶり「好きです、僕は君のことが大好きです」と声を振り絞って告
白する。けれど要は三郎太の気持ちを痛々しい表情で受け止めるしか
できない。三郎太はそれを見て「今までありがとう、大会頑張って
ね!」とだけ告げて駆けていく。

 大会前日の夜、要はふさ江に患部をテーピングしてもらう。要は
「最後までわがまま通してゴメンね」と謝ると、ふさ江は「もう慣れ
ました」と笑う。要は「いつもあたしを信じて黙って見守ってくれて
ありがとう」と感謝する。ふさ江は「黙ってなんかないけどね」とか
わしながら涙をおさえようとする。

 ついに大会当日がやって来た。要たちは待ち望んだこの日に胸いっ
ぱいでいる。大会にはふさ江たち商店街の人たち、奥村をはじめとす
るさつき高校の教職員、双葉の幼なじみの良平(細山田隆人)、まゆ
実の両親もやって来た。しかし深雪やさやかの両親の姿はない。さや
かは今日の晴れ姿を見せたいと招待券を両親に渡していたが、やはり
来てくれないと表情を曇らせる。しかしMAYFISHの順番が来る直前、
ようやくさやかの両親は姿を見せ、さやかに笑顔が浮かぶ。

 要は控え室で智子にテーピングをしてもらい、準備が整う。要は立
ち上がると「始めたときはまさかここまで来れると思わなかった。で
も大勢の人に支えられて夢がかなった。今日は感謝の気持ちをこめて
精いっぱい踊ろう。みんなと踊れて幸せです」とみんなに声をかける。
メンバーたちもこれまでの苦労や喜びを思い起こししんみりとなる。
石橋は「どうかみなさんらしく、悔いのないように踊ってください」
と元気付ける。要たちは「よし、行こう!」と音頭を取り、元気良く
ステージ裏へと走っていく。

 石橋はそんな要たちを微笑ましく見送るが、そこへマコトに連れら
れて深雪が到着する。

 ステージ裏で本番を待つ間、要はふと三郎太のことを思い出す。三
郎太は成田空港に到着していた。チアダンス大会は衛星テレビで中継
されることになっていたので、三郎太は時間まで空港内のテレビで中
継を見ようとしていた。要は石橋のもとに行き教えてほしいことがあ
ると話す。

 そして……。要は「みんな準備いい?」とメンバー全員を見渡す。
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 −半年前、まさか自分がこのステージに続く廊下を歩くことにんる
なんて、思ってもみなかった。ちっぽけな小魚が川を下って海に出て、
見違えるほど大きくなって帰ってくる。そんな魚の言い伝え、希望を
胸に夢に向かって泳ぎ始めた私たちは……
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 場内アナウンスがMAYFISHの出番を告げる。要たちは円陣を組み
「さつ高、オー、ファイト!Woo、MAYFISH!」と叫びステージへと飛
び出していく。「GIRLS JUST WANNA HAVE FUN」の音楽がかかり、要
たちのダンスが始まる。JazzやHIPHOPを交えた多彩なダンスに会場内
は大声援に包まれる。そしてラインダンスへ。その最中、要は「フォ
イ・ボン・エンコントラル・ヴォセ」と叫ぶ。

 空港でダンスをじっと見つめていた三郎太は要の言葉に驚く。「フ
ォイ・ボン・エンコントラル・ヴォセ」、それはポルトガル語で「君
に会えてよかった」という意味だった。三郎太は涙をうっすら浮かべ
「フォイ・ボン・エンコントラル・ヴォセ」とテレビに向かってつぶ
やく。やがてダンスはフィナーレを迎え、会場からは大きな拍手がわ
き起こる。三郎太もテレビに向かって「すごいよ、すごいよカナメ」
と拍手を送る。

 石橋は瞬きもせずステージを見つめ「良く頑張りました」とつぶや
く。深雪は「あの子たちが渡さんを変えたのですね」と静かに言うと、
石橋は「はい、でもきっかけをくれたのは深雪さんでした」と微笑む。
深雪もまた嬉しそうに石橋を見つめる。

 会場はMAYFISHコールに包まれる。要たちは整列し「ありがとうご
ざいました!」と深々と頭を下げると、手にしたポンポンを振って声
援に答える。

 三郎太はそんな要たちを見届けると、搭乗ゲートへ笑顔で歩いてい
く。

 ステージ裏に下がったMAYFISHのメンバーはすべてをやり尽した充
実感に満ち、泣きながら抱き合って喜びを分かち合った。

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 −こうしてMAYFISHの夏は終わり、私たちはそれぞれの夢に向かっ
て泳ぎ始めた。フォイ.ボン.エンコントラル・ヴォセ!(君に会え
てよかった!)
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(終わり)


寸  評  1回目見たときは、サラッとストーリーが流れていく感じがして
あまり印象的ではなかったのですが、あらすじを書きながら2回目を
見ていると、随所に印象的なシーンがあったと思います。要たちのこ
れまでの頑張りや三郎太の告白もそうですし、「フォイ・ボン・コン
トラル・ヴォセ(君に会えてよかった)」をうまく使ってラストを盛
り上げているところも良かったと思います。
 惜しかったのは、やはりストーリーの軸がしっかりしてなかったこ
とだと思います。登場人物が多すぎてストーリーに濃さがなかったよ
うに思います。メンバーが18人というのもそうですし、石橋親子や商
店街の話とか、サブストーリーに引きずられた感があります。例えば
18人を集めることが主眼だとすればその都度仲間とのぶつかり合いを
描いてほしいところですが、要たちが頑張る姿を見て、自発的に仲間
になるという流ればかりでしたので、少し盛り上がりにかけたように
思います。むろん視聴率が命題のドラマにあっては主役が売り出し中
のタレントということもあって脇を固めなくてはならないという制約
があるのは理解できるのですが。
 最後にダンスシーンですが、エンドロールで汗だくで髪も乱れた様
子を見て5分程度のダンスでも相当ハードだなぁというのがひしひし
と伝わりました。ただ本格的なチアダンスは櫓みたいなアクロバティ
ックな要素がありますので、普通のダンスだけでは迫力がもうひとつ
です。カメラアングルとかでうまく見せてもらいたかったなと思いま
した。それでも最後に喜びを分かち合う姿はまさに青春ドラマの醍醐
味、見ていて清々しかったです。

執 筆 者 ケン()

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2. 編集後記
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 仕事柄毎日パソコンに向かって作業しているせいで、肩腰の痛みが慢性化し
ていてついに耐え切れなくなってきました。そこで指圧を受けたのですが、骨
格に歪みがあって、呼吸が浅くなっているのと、腰が相当悪くなっているとか
で定期的に治療するようにと言われてしまいました。保険が効かないため1回
当たり相当な額を払わなくてはならず、閉口しています。多くの方が肩腰の痛
みに苦しんでいると思いますし、保険適用になってもいいと思います。(ケン)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv/
url   :http://www.j-drama.tv/
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