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タイトル:Daily Drama Express 2006/12/19 僕の歩く道(最終回)  2007/01/05


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/12/19 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル 僕の歩く道
局  名 フジ系
放映日時 火曜22時
キャスト 大竹輝明(草なぎ剛)
 大竹里江(長山藍子)
 大竹秀治(佐々木蔵之介)
 大竹りな(本仮屋ユイカ)
 堀田丈二(加藤浩次)
 久保良介(大杉漣)
 松田都古(香里奈)
 大石千晶(MEGUMI)
 大竹真樹(森口瑤子)
 大竹幸太郎(須賀健太)
 亀田達彦(浅野和之)
 古賀年雄(小日向文世)
 河原雅也(葛山信吾)
脚  本 橋部敦子
主題歌  『』

あらすじ  最終話 僕は歩き続ける。

 三浦広之(田中圭)が事務所へ戻り、松田(河原)都古(香里奈)
に気づく。「今日は何?大竹さんに会いに来たの?」と三浦。
 「はい」と都古。


 大竹輝明(草なぎ剛)と一緒に都古が大竹家へ来て、家を出てしま
ったと言う。
 大竹里江(長山藍子)は、うちに泊まっていけばいいと言う。

 みんなで一緒の夕食。

 大竹秀治(佐々木蔵之介)は輝明に、レースに出よう!という。反
対していたけど、考えを変えたのだ。
 大竹りな(本仮屋ユイカ)も、出よう!と言う。

 二階に戻ると、大竹真樹(森口瑤子)が、本当に輝明が走れるのか
心配する。
 秀治は、自転車じゃ手を引いて走れないから、わからない、と言う。

 秀治は真樹に、夢があるかと問う。
 真樹は今更夢も無いでしょ、と言う。
 秀治は、自分も同じ。でも、もしレースに出ることが輝明の夢なら、
それはすごいことではないか、と言う。


 里江は都古の夜具を用意しながら、明日自分は堀田丈二(加藤浩次)
のところへ行くが、都古はずっといてくれていいと言う。
 都古は、里江と一緒に堀田のところへ行く、と言う。


 里江は堀田に、このところ輝明は落ち着いているが、自分は将来の
ことを考えてしまう。自分に何かあったとき、秀治やりなには彼らの
生活があるし、と。

 堀田は、輝明も32才。ふつうの男性なら自立していて、時々実家
に帰るという生活ではないか。輝明も自立したら?と言う。
 難色を示す里江。

 堀田は、障害者を放り出すなんて、よくないことと思われるだろう。
でも自閉症の人というのは、むしろすべてを自分でやることを好み、
人から干渉されることを嫌う、と言う。

 都古が、どうやって自立するのかと問う。
 堀田はグループホームというものがある。障害を持った人数人で一
緒に生活する。個室もあり、どこで過ごしてもいい。食事は一緒に食
べ、難しいことについてはサポートしてくれる人がいる、と言う。


 動物園で、輝明は取りの小屋を見上げている。
 そばを通った三浦に、 この鳥は小屋から出たらどうなるのかと問
う。
 三浦は生きている鳥もいるだろうし、生きていけない鳥もいるだろ
う、と答える。

 事務所で輝明は、自転車レースに出ることを言う。コースは40キ
ロ。


 園長・久保良介(大杉漣)が常務に呼ばれる。
 動物のことを楽しそうに話す久保に、そろそろ本社に戻らないか?
と常務。


 都古は大石千晶(MEGUMI)に、新しいアパートが決まったか
ら、河原雅也(葛山信吾)と離婚のことをちゃんと話す、と言う。
 ふつう逆では?という千晶に、新しい住所を早く決めないと、輝明
が葉書を出すところに困るから、と。


 里江は輝明に、都古の新しい住所と、『松田』の姓に戻ったと言う。
 なぜ?と聞く輝明に、都古が説明したいと言っていたと言う。


 河原のマンションに入った都古。家の中は乱雑になり、輝明からの
葉書も食卓の上に放り出された郵便物の中に紛れていた。

 帰宅した河原は、玄関に都古の靴を見つけて、そわそわする。
 そして都古に、どうして都古が出て行ったか、よく考えた。人目ば
かり気にしていたからいけなかったんだ、と言う。

 でも、都古は、封筒の中に離婚届が入っていると言うと、出て行こ
うとする。
 都古を引き留めようとする河原。その時、輝明の葉書を破いてしま
う。
 「返して!」と都古。

 河原は、そんなにこの葉書が大切なのか。いつまで続けるつもりな
んだ、と問う。
 都古は、輝明が自分を頼っているのではなく、自分が輝明を必要と
しているんだと言うと、走って出て行く。


 輝明は都古と一緒に亀田達彦(浅野和之)の店でコーヒーを飲む。
 自分一人分250円を払おうとすると、亀田は、彼女(都古)の分
も一緒に払うんだよ、と教える。
 どうして自分のお金で?と聞きながらも、亀田に二人分500円で
す、と言われると、素直に払う輝明。
 都古が礼を言う。


 秀治とりなと輝明で、亀田の店へ行く。
 秀治が亀田に、輝明が世話になっている礼を言う。それに今度のレ
ースも、一緒に走ってくれるって、と。
 でも亀田は、自分はそのレースには出ない。別のレースに出るから、
と言う。

 りなは秀治に、まだ先日の会計事務所への就職の件を頼めるか聞く。
 秀治が、りなは自分で勝手にやるって言ったのでは?と冷やかす。
 バイトに行ってくる、と店を飛び出していくりな。


 都古は久保に、離婚したことを話し、またこの動物園で働きたいと
頼む。
 久保は2ヶ月後に、ネコ科の動物を入れようと思っていて、その時、
獣医と飼育係の追加募集をしようとしていたと言う。


 里江と都古が輝明に、グループホームの話をする。平日はグループ
ホームから仕事へ行き、グループホームへ帰る。休日は実家に戻る、
と。


 夕食の席、都古も一緒にいる。
 都古が、今度輝明と一緒にグループホームを見に行くと言うと、聞
いてない、と秀治。
 里江も、堀田に勧められたけど、輝明は自分が元気なうちは、この
家にいればいいのではないか、と言う。

 都古が、里江が元気なうちに、グループホームを体験しておかない
と、何かあってからでは遅いのではないかと反論する。
 秀治が、何かあってから考えればいいではないか。自分がいるし、
輝明もだんだんといろいろなことができるようになっているし、と言
う。


 二階へ戻り、真樹が秀治に、秀治が輝明と暮らしたいと思い始めて
いるのではないか、という。
 秀治は、ずっと、なんで輝明が弟なんだと思っていた。迷惑を掛け
られ続けて、と。でも、今は輝明が弟なんだと素直に思えるようにな
ってきたという。
 真樹は今まで認めたくなかったが、大竹幸太郎(須賀健太)のつら
さに気づけたのは、輝明のおかげ、と言う。


 古賀年雄(小日向文世)が久保に、本社に戻る話があるそうですね、
と声を掛ける。
 久保は、その話なら断った。ここでの仕事の楽しさに目覚めた、と
言う。

 古賀は本社に戻ってください、と言う。
 久保は、戻らないよ。しぶとく残らせてもらうよ、と言う。
 三浦が、冗談じゃありません、と言う。
 古賀が、本社にも動物に理解のある人がいてくれないと困るんです、
と言う。


 輝明は亀田について、ロードバイクを走らせる。
 途中、鳶の鳴き声に足を止める。でも、姿は見えない。


 都古が獣医として動物園に復帰し、久保は来年度から本社へ戻る、
と発表。
 みんな拍手し、三浦が輝明に、一緒に拍手するよう促す。


 輝明のレースの準備をみんなが応援する。動物園の仲間、家族、都
古、真樹も応援している。
 里江が輝明の足のまめの手当をする。


 動物園の仕事で、輝明は蹄鉄の手入れもできる。
 都古は、仕事の合間、合間に輝明の様子を見ている。


 亀田が輝明に、教えられことはすべて教えた。後はこの言葉をもう
一度贈る、と言う。
 『走るのは気持ちいいだけどゃない。つらいときもある。風を感じ、
空を感じ、大地を感じながら、つらさを乗り越えたとき、そこにはど
んな世界が待っていると思う?それはロードバイクに乗るものだけが
知っている世界なのだ』


 いよいよ明日はレース。
 夕食の席、みんなで前祝いに乾杯する。一番盛り上がっているのが
秀治。

 明日のレースを心配する里江。
 都古は、久しぶりに輝明と一緒に動物園で働いてみて、いろいろな
仕事ができ、それをきちんとこなしているのに驚いた、と言う。
 里江は、ロードバイクも輝明にとっての新しい世界、と言う。
 都古はほかにも輝明にとっての初めての世界はある、と言う。
 グループホームね、と里江。
 頷く都古。輝明にとって、最初の一歩は大変かもしれない。それに
うまくいかないこともあるだろう。いや、その方が多いかも知れない。
それでも一歩を踏み出してみることが大切なのではないか、と。

 輝明の寝顔を見る里江。そしてそっと卓上のライトをつけると、都
古と二人並んであの木の前で撮られた、子供の頃の写真を見て、涙ぐ
む。


 朝、輝明は、都古の見立てた黄色いシャツを着ると、頸から黄色の
ストラップのフォルダーを下げ、そこに都古からの葉書を入れる。

 秀治を中心に、地図を広げてコース確認するりなと幸太郎。
 里江と真樹はお弁当の用意をしている。

 黄色い自転車競技用のスーツに身を包んだ輝明が二階から降りてく
る。


 いよいよスタートの時は迫っている。久保、古賀、三浦も応援に訪
れる。
 輝明は、スタート前のざわめきの中、耳を押さえ、亀田に教えられ
た言葉を繰り返す。輝明の身体を秀治が支えている。

 ピストルの音に身を縮める輝明。みんなが走り出すが、輝明はその
まま。やがて秀治が、「行け」と合図をし、走り出す輝明。

 輝明は快調に走っている。
 みんな輝明の姿を追いながら、輝明の成長の節目を思い出していた。

 長い上り坂にさしかかり、輝明のペースが落ちる。
 遂に止まり、自転車から降りる。水筒の水を飲む。そして、胸に手
をやる。

 速い集団は、次々とゴールしている。

 その集団から遅れて、輝明の姿が見える。輝明のあとから何人も走
ってくる。

 でも、ゴール直前で、鳶の声をが聞こえる。

 輝明は、ゴールに向かわず、その鳴き声の方へと向かって、ドンド
ン走っていってしまう。

 焦る秀治。
 里江は、「待って.....待ちましょう」と、秀治を止める。

 輝明は遂に、木の枝に止まっている鳶を見つける。
 やがて鳶は滑空する。輝明の目前を飛んでいたが、やがて見えなく
なる。

 輝明は来た道を引き返し、遂にゴール。
 これで、すべての選手がゴールした。


 「お母さん、ボク、グループホームに行く」と輝明。
 里江は大きく息を吸い込むと、「はい」と返事する。
 輝明は、鳶についての説明を語り始める。


 里江と真樹が、そわそわとごちそうを作っている。
 今日、グループホームから輝明が帰ってくる日なのだ。輝明はグル
ープホームが気に入っているらしい。
 里江が、少しでも早く帰ってきて欲しいと電話するが、断られる。
「ボクにだって予定がある」という台詞でだった。

 グループホームを出た輝明は、都古への葉書を投函。その先に自転
車を走らせると、自転車に乗った都古が待っていた。
 「都古ちゃん、手紙出した」と輝明。
 「うん」と都古。
 二人は自転車で走り出す。

 輝明は都古への葉書の三行目に、『都古ちゃんが笑っていました』
と書いてあった。


寸  評  ほのぼののとした自然な終わり方でよかったです。輝明はグルー
プホームに移ったけど、輝明自身には変化が無い。あったのは進歩だ
け。

 レース中、みんなが輝明の成長を回想する場面がありましたが、里
江と都古だけは回想がありませんでした。その気持ち、よくわかりま
すね。もし、言葉で表せば、感無量、ということばが一番適切でしょ
うか。

 ゴール寸前で鳶を追いかけて行ってしまったときはどうなるかと思
いましたが、無事、制限時間内にゴールできてよかったですね。
 グループホームに入れたので、これから安心できますね。いよいよ、
里江の子離れです。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 今回、兄弟にいろいろあって苦労する、というのが多かったですね。輝明の
兄も妹も、輝明のために苦労しました。
 また、松子も病弱な妹のために苦労しました。
 それに、のだめの弟も、きっとのだめの家は、のだめの音楽教育にお金を使
ってしまって、大変だったろうな、と思います。
 のだめは福岡に住んでいて、東京の音大に合格しています。ということは、
行機で通って、東京の先生に師事したことも考えられます。まあ、のだめの性
格だから、おとなしく習わず、自力で合格してしまったかもしれませんけどね。

 わたしにも弟がおり、小さい頃は、何で親−−特に母親−−は、弟ばかりひ
いきにするのだろう、と散々恨みました。
 大人になり、お互いが社会人として自立して、初めて兄弟というものは相手
を思いやれるのかもしれない、と思います。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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