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タイトル:Daily Drama Express 2006/12/05 役者魂! (8)  2006/12/15


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/12/05 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル 役者魂!
局  名 フジ系
放映日時 火曜21時
キャスト 烏山瞳美(松たか子)
 相川護 (森山未来)
 梓里奈 (加藤ローサ)
 斉藤和子(濱田マリ)
 本能寺海造(藤田まこと)
 柳沢光春(香川照之)
脚  本 君塚良一
主題歌  松たか子『みんなひとり』

あらすじ 第8回「29歳の誕生日で大逆転!」

 烏山瞳美(松たか子)と本能寺海造(藤田まこと)、桜子(川島海
荷)と忠太(吉川史樹)姉弟との4人の暮らしが始まった。

 本能寺は子どもたちの面倒を見、瞳美は親の役、家庭を守る役をす
ることになる。

 芝居の稽古が始まった。柳沢光春(香川照之)はダメ出しの連発。
柳沢は、突然本能寺にあひるになってみてと、訳のわからない演出を
する。

 柳沢はリア王を気の小さい弱い人間とし、本能寺は強い人間だと見
ている。そんな両者の演技論は真っ向から対立。

 柳沢が「リア王」にこだわるのには訳がある。柳沢は下北沢で小劇
団を運営していた。26歳の時に「リア王はオカンムリ」という「リア
王」のパロディの舞台をしたことがある。腰にはあひるのぬいぐるみ
をつけ、舞台の壁走りがあるという奇抜なもの。

 柳沢は権力も欺瞞も所詮パロディに過ぎないというメッセージを込
めて舞台を作ったのだが、客には伝わらなかった。柳沢は今も演劇青
年の心を引きずって生きている。

 瞳美の部屋。梓里奈(加藤ローサ)と相川護(森山未来)とアント
ーニオ(富岡晃一郎)がワインを飲んでいる。
 柳沢と本能寺の対立のとばっちりを受け怒られた里奈。本能寺に
「やる気があるのか」と言われたことを根に持っている。その言葉が
里奈の女優魂に火をつけた。

 里奈は稽古の2時間前から稽古場に現れ、覚えたセリフのページは
まる飲みするという熱心さ。マネージャーの斉藤和子(濱田マリ)は
里奈の突然の変身に目を見張る。

 本能寺家。本能寺は柳沢に怒っており、子どもたちは食事に不満で、
食卓の会話は弾まない。

 稽古場。護は前売り券が売れず居残って仕事、里奈も舞台の稽古を
している。護は里奈に恋心を抱き始めた頃のことを思い出す。護は里
奈のセリフの相手をして二人は良いムード。

 本能寺家。本能寺は瞳美に「今夜早く帰ってくるからな」と機嫌よ
く出かける。

 稽古場。里奈は完璧にセリフを覚えている。本能寺は柳沢から「セ
リフぐらい覚えてくださいよ」と言われ、稽古場に残って自主トレ。

 瞳美の元へ桜子からメール。忠太と桜子は、友だちの家にいるので
夕食はいらないというもの。

 桜子に電話するがつながらず心配になった瞳美は、桜子の部屋に行
き、クラス名簿を探すが見つからない。

 瞳美は一人寂しくご飯を食べ、今時家族で食卓を囲むなんてファン
タジーだとあきらめる。

 桜子と忠太は夜遅く帰って来た。瞳美は桜子を問い詰めるが、桜子
から「うざい」と言われてしまい、桜子をぶとうとする。結局、瞳美
は桜子をぶてなかった。理由は本当の親ではないから。

 瞳美は稽古場にいる本能寺に帰って来てくれるように頼む。本能寺
は機嫌よく帰宅して、なぜか日めくりの12月1日に赤丸がしてあるの
を気にしている。

 瞳美は本能寺に、子どもたちを注意したが話を聞いてくれなくてと
話すと、本能寺は「そんなことか」と素っ気ない返事で相談にのって
くれない。

 12月2日。桜子と忠太は朝食に起きてこない。本能寺は相変わらず
日付を気にして変な態度だ。瞳美がこのとき、本能寺の態度の訳に気
付けばよかったのだが。

 瞳美から「他の人に面倒見てもらいなさい」と言われた桜子と忠太
はアントーニオに相談に行く。

 桜子が瞳美に反抗した理由を聞いたアントーニオは、桜子たちに親
はうるさいものだとお説教。

 アントーニオらは、瞳美の誕生日パーティを開くため、稽古を早く
切り上げて欲しいと柳沢に頼みに行く。

 稽古場。稽古は早く終わり、終了後は稽古メンバーは本能寺家に集
合となった。

 本能寺は上機嫌で帰宅。部屋の中には瞳美の誕生日パーティの飾り
付け。柳沢が自腹を切っての大サービス。桜子たちからはマフラーの
プレゼント。

 柳沢が瞳美の誕生日と4人の生活を祝って乾杯しようとしたとき、
里奈が護との結婚も祝ってしまい、大騒ぎになる。

 騒然とした場をしきり直すためアントーニオが乾杯の音頭を本能寺
に頼む。本能寺は「乾杯の音頭をとる気分ではない」と断ってしまい、
柳沢は本能寺が自分の演出が気に入らないためすねているのだと勘違
いする。

 柳沢は、舞台への情熱を熱く語り始める。本当は舞台が好きなのだ
が、事務所を運営していくためには、採算のとれない舞台を否定しな
ければならなかったのだ。「舞台の演出をすることは僕が僕に戻るこ
となんだ」と。

 本能寺は昨日が自分の誕生日だったことを告白する。自分の時は、
誰も祝ってくれなかったのに、マネージャーである瞳美のためには盛
大に祝ったことが不機嫌の原因だった。

 本能寺は自分の部屋に閉じこもってしまう。和子はタレント名鑑で
本能寺の誕生日が12月1日であることを確認。

 柳沢は、瞳美のパーティを本能寺のためのパーティに切り替えるよ
う命じる。本能寺の好物である大福を大量に用意し、その上にろうそ
くを立てる。

 本能寺の部屋。瞳美が本能寺を呼びに行き、桜子をぶとうとしてぶ
てなかったことを話す。

 瞳美は本当の家族になれるのではないかと思ったけれど、自分は親
の役をしているだけで親ではないのだと話す。

 本能寺は血の濃さは関係がない、舞台の一座でも家族のような関係
は生まれる。事実、柳沢は自分の熱い気持ちをみんなの前で打ち明け
た。里奈と護も互いに惹かれあっている。

 本能寺は家族にとって大切なのは「相手の人間をどれだけ信頼でき
るか」だと諭す。「辛いことは今夜一晩我慢すればいい。そうすれば
次はもっと楽になる」と「ハムレット」の言葉を引用して瞳美を励ま
す。

 桜子と忠太が本能寺を呼びに来る。本能寺は二人に瞳美のことをこ
れからは「おねえちゃん」と呼ぶようにと言う。瞳美はその呼び方に
幸せを感じる。

 本能寺の誕生日がなごやかに始まる。

 桜子に、母・まり子(戸田菜穂)から「会いたいの」とメールが来
る。瞳美たちはまだこのことを知らない。

 ある日。本能寺と瞳美、桜子、忠太はまり子に会いに行く。忠太は
まり子にすぐに駈け寄るが、桜子は瞳美の手をしっかり握っている。


寸  評  驚いたのは、桜子と忠太の母親役が戸田菜穂ということでした。
ドラマで見る水商売の女の人は、派手な感じですよね。私が思い描く
のは、「危険なアネキ」のキャバクラで働く濱田マリの役とか。でも、
ドラマの後半で出てきて戸田菜穂は水商売風ではなく、どちらかとい
うと品の良いOL風で。一体何歳の設定だろう。戸田自身の実年齢は
32歳なのですが、ドラマ上では12歳の桜子を何歳で産んだの?

 瞳美が桜子のクラス名簿を必死で探しますが、今時学校にクラス名
簿なんてものが存在するのでしょうか?「個人情報保護法」が施行さ
れてから、学校側は住所などが名簿屋などに流出することを怖れて、
一切公表しないというところが多いと思います。なんせ幼稚園でさえ、
そうなんですから。

 瞳美は本当の親ではないからぶてなかったと言っていましたが、本
当の親だから子どもをぶつなんてことないと思います。

 本能寺家にあったのは、古い黒電話でした。本能寺の昔人間を強調
させたいためでしょうね。

執 筆 者 たま()

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2. 編集後記
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 週末に友だちの親子同士で、地元の公民館の部屋を借りてクリスマス会を開
きました。マスコミでは、公共施設は箱物行政と批判の的ですが、使ってみる
と施設料がとても安いのが魅力です。

 親子で工作やサンドイッチ・ケーキ作りなどを楽しんで、友だちの中には、
トランペットとチェロが演奏できる人もいて、演奏会つきでした。

 親同士の会話で盛り上がっていたのは、「のだめカンタービーレ」を見てい
るという話です。私は見ていないのですが、次週はどうなるんだろうと気にな
る、夫とドラマの趣味が違うのでビデオに撮って一人で楽しんでいるなどの意
見でした。

 1月からのドラマの内容を見て思ったのは、「企画の二番煎じ、三番煎じが
多いな」ということです。

 たとえば「女王の教室」のあとには「演歌の女王」(天海祐希)、「Anego」
の次は「派遣の品格」(篠原涼子)、原作物では山崎豊子と松本清張、仲間由
紀恵が主演するドラマの姑役は松坂慶子で、まるで「マザー&ラバー」の後日
談を彷彿とさせるし、月9はスペシャルドラマでやった「東京タワー」だとい
うし。(たま)

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