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タイトル:Daily Drama Express 2006/10/30 のだめカンタービレ (3)  2006/11/06


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/10/30 (Mon) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.月曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 月曜日の連続ドラマ
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タイトル のだめカンタービレ
局  名 フジ系
放映日時 月曜21時
キャスト 野田恵 (上野樹里)
 千秋真一(玉木宏)
 谷岡肇 (西村雅彦)
 峰龍太郎(瑛  太)
 三木清良(水川あさみ)
 奥山真澄(小出恵介)
 多賀谷彩子(上原美佐)
 大河内守(遠藤雄弥)
 佐久 桜(サ エ コ)
 峰 龍見(伊武雅刀)
 河野けえ子(畑野ひろ子)
 江藤耕造(豊原功補)
 フランツ・シュトレーゼマン(竹中直人)
 石川怜奈(岩佐真悠子)
 田中真紀子(高瀬友規奈)
 玉木圭司(近藤公園)
 橋本洋平(坂本 真)
 鈴木 萌(松岡璃奈子)
 鈴木 薫(松岡恵望子)
 岩井一志(山中崇)
 金城静香(小林きな子)
 井上由貴(深田あき)
 金 井 (小嶌天天)
原  作 二ノ宮知子
脚  本 後藤凜
主題歌  『』

あらすじ Lesson3「弱小オケ大ピンチ!!愛は貧乏を救えるか」

 シュトレーゼマン(竹中直人)の代役として急遽Sオケの指揮をと
ることになった千秋(玉木宏)。オケのメンバーからは「巨匠はどう
したんだ?」という声が上がる。のだめ(上野樹里)は思わず肩をす
くめる。シュトレーゼマンにキスを迫られたのだめは、つい反射的に
正拳突きをして、シュトレーゼマンを失神させてしまったのだった。

 Sオケのメンバーはシュトレーゼマンが来ないことに失望し帰ろう
とする。しかし千秋は、曲がベートーヴェンの交響曲第7番イ長調と
知ると、指揮を振ることを決意する。ちょうどヴィエラの演奏を聴き
ながら自習していた曲だったからだ。Sオケのメンバーはピアノ科の
千秋に指揮ができるのかと半信半疑だが、ひとまず思い直して準備を
始めることにする。

 龍太郎(瑛太)の指示でチューニングが始まる。千秋は「待て、な
ぜ峰がコンマス(コンサートマスター)の真似を」と怪訝な目を向け
る。龍太郎は「巨匠から指名されたのさ」と事も無げに答えるので、
千秋は驚いてしまう。

 千秋は指揮台にのぼり軽く4度手を叩き「よし、始めよう」と自信
に満ちた表情を見せる。

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 −練習の代打とはいえオケが振れる。こんなチャンス滅多にない。
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 一方のだめは、シュトレーゼマンをおぶり、千秋の元へと走る。

 オケのメンバーはみな真剣な目つきで千秋を見ている。

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 −ベートーヴェン交響曲第7番、「運命」や「第9」ほどメジャーで
はないが、スケールが大きく、躍動感あふれるすばらしい曲……
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 千秋は悠然と指揮棒を構え振り下ろす。こうして指揮者への第1歩
が踏み出された……。が、のっけから音程の狂ったオーボエの旋律が
鳴り、アンサンブルもぐちゃぐちゃ。千秋は表情を引きつらせてしま
う。

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 −なんなんだ、このオケは!ものすごく下手。いくら初あわせとは
いえ、こんな悲しいベートーヴェンがあってもいいのか!あのジジイ
学内中のヘタクソと変わり者をかき集めたんじゃないのか?
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 龍太郎の陶酔しきった演奏に、千秋は耐えられなくなり「ストッ
プ!」と大声を上げ、指揮棒を床に叩きつける。

 龍太郎は「なあみんな、もっと雄大な感じで行こうぜ、激しく、気
高く」とフォローを入れるが、千秋は「何が雄大だ、そんなこと言え
るレベルか?おまえ間違いだらけだろうが。コンマスがオケを乱して
どうする!」と怒鳴り、オケのメンバーから失笑が漏れる。

 だが千秋の怒りの矛先は他のメンバーにも向けられる。千秋ファン
の女子学生は「本当の指揮者みたいで素敵」という声が上がるが、標
的になった男子学生は逆恨みし、ちょっとからかってやろうと何やら
仕返しを企む。

 真澄は苦悩する千秋を見て「千秋様がかわいそう!」と同情する。
千秋は個人のテクニックをとやかく言っても仕方ない、せっかく指揮
を振るチャンスなのだから、ベートーヴェンのこのすばらしい曲を形
にしようと気を取り直す。

 千秋はもう一度最初から演奏を始める。千秋はオケ1人1人の音を聞
き取り次々に指示を出していく。のだめは千秋の指揮者のセンスに感
嘆する。シュトレーゼマンも意識を取り戻し、厳しい目つきで千秋の
指揮を見ている。

 千秋の指示はヒートアップしまた怒鳴り声が飛ぶ。するとオーボエ
奏者がクラリネットパートを吹き出すという嫌がらせを始める。千秋
はその幼稚さに愕然とし、演奏を止める。指示を無視する、学習能力
はない、おまけにバカな嫌がらせまで、と千秋は不快感を露わにし、
オケ全体に重苦しい雰囲気が漂う。

 するとシュトレーゼマンがステージに上がってきて「ハイソコマデ
デス。チアキ、シッカクデス」と言って千秋を指揮から外す。シュト
レーゼマンは「ミナサン、オマタセシマシタ、シュヤクノトウジョウ
デス」とオケのメンバーに告げると、メンバーからは歓声が沸く。

 千秋は「どうして俺が失格なんだ」と納得のいかない表情だが、シ
ュトレーゼマンは「キミハオンナノコナカセタ。サイテイノシッカク
デス」と静かに話す。見るとヴィオラの女子学生が泣いているのに千
秋は気づく。

 そこへコントラバスの桜(サエコ)が「遅れてすいません」と駆け
込んでくる。シュトレーゼマンは「コレデゼンインソロイマシタネ」
とオケを見回し、やおら千秋に向かい「チアキ、キミハダイジナコト
ワスレテマス」と言う。千秋は「大事なこと?」と合点がいかない。

 シュトレーゼマンは龍太郎に向かい「ミネクン、トリアエズボーイ
ングトカキニセズ、タノシソウナオトダシテ」と笑顔で声をかけ、そ
の他のメンバーにもユーモアとジョークを交えて話しかけていく。オ
ケのメンバーはシュトレーゼマンの気さくさに和み、楽しそうな表情
になる。

 シュトレーゼマンは「ソレデハ、ミンナデトオシテミマショウ」と
指揮を振り出す。千秋は客席で演奏をじっと見つめる。

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 −言い訳するつもりはないが、こいつらは下手だ。リードや体調の
悪さも本人の責任だ。でもあの人が振るだけでオケが鳴り出す……
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 シュトレーゼマンの指揮に乗せられ、レベルは低いにしてもオケは
次第に形になっていく。

 千秋は穏やかな笑顔で指揮し続けるシュトレーゼマンに敬意を持っ
た眼差しで見つめる。

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 −あの人はきっと、音楽を、人を尊敬してそれが自分に返ってくる
……あれが本物のマエストロなんだ!
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 千秋は改めてシュトレーゼマンに転科を直訴するが、シュトレーゼ
マンは受け付けない。千秋はそれでも食い下がるが、シュトレーゼマ
ンは「ベツニテンカシナクテモ、ワタシノデシニシテアゲマスヨ。キ
ミハケッコウオモシロソウダシ、ヴィエラノデシニシトクノハモッタ
イナイ。タダテンカハヤメナサイ、ピアノハツヅケタホウガイイ。ソ
ノカワリホカノジカンハワタシニツキッキリデス」と静かに答える。

 千秋はシュトレーゼマンに受け入れられたことに驚き喜びでいっぱ
いになるが、シュトレーゼマンは「ヨーシ、ソシタラシブヤヘ レッ
ツゴー!」とイタズラっぽく笑う。シュトレーゼマンは千秋をだしに
ガールハントを目論んでいたのだった。せっかくシュトレーゼマンを
見直したのに千秋はがっくりきてしまう。

 のだめはいつものように真紀子(高瀬友規奈)のお弁当を取り上げ
て逃げていくが、コントラバスを抱えてヨロヨロしていた桜と衝突し
てしまいひっくり返してしまう。のだめは大ショックだが、桜は「そ
れなら私が食べてもいいですか?」と砂にまみれたご飯を頬張る。唖
然とするのだめに桜は「空腹は最高のスパイスですから」と笑ってみ
せる。

 シュトレーゼマンはSオケメンバーに2週間後の定期公演でデビュー
することを伝える。千秋は今のレベルでは到底無理だし、定期公演に
はAオケも出ることになっているとその無謀ぶりに驚くが、龍太郎た
ちメンバーは俄然やる気になって打倒Aオケを叫ぶ。

 千秋は身の程知らずと呆れるが、シュトレーゼマンはさらに千秋が
Sオケの副指揮者になったことを伝え、自分の指示はここに書き込ん
であるからとスコア譜を千秋に渡す。千秋は不意のことに戸惑うが、
シュトレーゼマンは「ワタシコレカラドウハンデス。アトヨロシク」
と耳打ちするので、呆れてしまう。

 Sオケメンバーからはシュトレーゼマンの指導が受けたいのだとい
う声が上がるが、シュトレーゼマンはAオケ、指揮科と多忙なのでSオ
ケばかりに関わっていられない、次に自分が来るまでレベルアップは
千秋に任せると言って出て行ってしまう。「ダレヒトリカケルコトナ
ク、ガンバッテクダサイ」と言い残して。千秋はシュトレーゼマンの
奇行にカリカリしながらも練習を始めることにする。

 彩子(上原美佐)は友人から千秋がSオケの指揮者になったことを
聞き意外に思う。彩子はてっきりAオケに参加していると思っていた
からだ。

 Sオケの練習では、相変わらず千秋の怒声が響いていたが、ふと見
まわすとメンバーは萎縮してしまっている。千秋はシュトレーゼマン
の言ったことを思い返し、感情を抑えひとつひとつ指示を出していく
ようにしたので、メンバーたちも千秋に親近感を抱くようになる。

 練習が終わると桜は他のコンバス奏者にいろいろ教わろうとするが、
バイトのしすぎで遅刻や練習不足を非難され突き放されてしまう。

 千秋が真澄と龍太郎とカフェにいるのを見つけると、のだめはレモ
ンを丸ごとハチミツ漬けしたハチミツレモンのタッパーとタオルを持
って駆けてくる。マスコットガールとして千秋をサポートしようとい
う意気込みだが、千秋にとってははた迷惑にすぎない。

 そこへSオケのメンバーたちが次々と質問をしにやって来る。シュ
トレーゼマンは質問に答えてくれず途方にくれていたメンバーが多か
ったのだ。千秋はひとつひとつ丁寧に答える。のだめはすっかり蚊帳
の外に出され、千秋に「帰っちゃいますよ〜」と言って気を引こうと
するが、千秋は気づかない。

 のだめは千秋に不満を口走りながら1人で歩いていると、電柱の陰
で桜が泣いているのを見つける。のだめは桜を自分の部屋に連れて行
く。桜は経済的に苦しく、バイトをしなければ大学に通えず、練習も
ままならない不遇を嘆いていた。おまけにひどい空腹だったが、のだ
めも食料が尽きていてご飯が出せない。

 千秋は家に帰っても電話でSオケメンバーから相談を受けていた。
しかも楽曲の話からどんどんエスカレートして将来の進路や恋愛沙汰
まで相談してくるので次第に腹が立ってくる。そこへのだめと桜が
「ご飯恵んでくださ〜い」と押しかけてきたので、「これも副指揮者
の仕事なのか?」と頭を抱える。

 千秋はパスタを振る舞い、桜は「こんなに具の入ったパスタなんて
何年ぶりだろう」と感激してペロリと平らげる。桜は自分の身の上を
話す。会社の経営が苦しく借金を抱えているせいで、バイトで学費を
稼いでいる、でもそれだと練習ができず迷惑をかけてしまうと泣き出
す。

 千秋は「なら練習しろ」と冷たく言い放つ。桜は「バイトがあって
時間がありません」。千秋「ならバイトをやめたら」。桜「バイト辞
めたら大学に通えません」。千秋「じゃあ大学を辞めろ」と無情な言
葉を返す。

 のだめはひどいと反論する。だが、千秋は「学費のために練習する
ヒマがないなら大学に行く意味あんのか?俺なら大学に行かずに練習
するけどな。別にうまくなりたくないなら今のままでもいいけどな」
とまったく同情しない。桜は「うまくなりたいです」と精いっぱい反
論するが、千秋は「そうか?今ここで泣いている暇があるなら練習し
ようと思わないやつはダメなんじゃないのか」と軽蔑するような眼差
しを向ける。桜は何も言えず、千秋の部屋を飛び出し、のだめは千秋
を非難がましく見ながら、慌てて追いかけていく。桜は「あたし大学
辞めようかな」としくしくと泣く。音大に通う学生はお金持ちも多く、
桜は気苦労が重なっていた。

 龍太郎は、真澄とともにAオケの見学に行く。コンマスとして見て
おこうと思ったのだが、Aオケではコンミスの清良(水川あさみ)が
いろいろと指示を出しているのを見て「コンマスって言うか指揮者じ
ゃねえか」と言葉を失う。

 清良は真澄に声をかけ「シュトレーゼマンが来ないからその代役で
大変よ。今頃Sオケのコンマスも同じなんでしょうね」と話す。清良
は真澄に龍太郎が誰なのか聞く。真澄がSオケのコンマスと紹介する
と、格の違いを見せ付けられた龍太郎は冷や汗の出る思いになる。

 その日、千秋は何とか第1楽章を仕上げるところまで持ってきた。
しかしシュトレーゼマンは一向に姿を現さず、桜も欠席とオケのムー
ドは沈滞気味。のだめは千秋が桜にひどい言葉をぶつけたから傷つい
たんだと責める。千秋は「あいつにやる気がなかっただけだ、俺のせ
いじゃない」と苛立つ。すると龍太郎が「いつも中心にいて、いつも
頼られているお前にはわかんねえんだよ!」と怒りをぶつけるので、
千秋は何も言えなくなる。

 江藤(豊原功補)はキャンパスでグラビア雑誌を読みふけるシュト
レーゼマンを見つけると「学生にオケをまかせっきりで一体どういう
つもりです?」と詰め寄る。しかしシュトレーゼマンは「オ〜ハリセ
ンセンセイ」と笑って相手にしない。

 のだめは夕食を買おうとお弁当屋に立ち寄るがお金が足りなく困り
果ててしまう。ところがここは桜がアルバイトをしているお店で、気
づいた桜が「バレたらクビだけど」と言いながら消費期限の過ぎたお
弁当を出してきてくれる。

 のだめは千秋に言われたことを気にして練習に来なかったのかと尋
ねる。しかし桜は千秋の言うことはもっともで、自分が自分に言い訳
しているだけだと思っていると答える。桜はSオケを辞めようかと悩
んでいた。

 千秋は自宅で第2楽章の指揮をどうするか考える。シュトレーゼマ
ンの指示は書き込まれていない。千秋はシュトレーゼマンが同伴で通
っているキャバクラへ足を運ぶ。

 果たしてシュトレーゼマンはキャバクラでハメを外して大騒ぎして
いた。千秋は「ジジイ!あんたは本当に毎晩毎晩こんなところに入り
浸っていたのか!」と声を荒げる。シュトレーゼマンも「チアキコソ、
レベルアップドコロカ、メンバーヒトリキテナイソウデスネ。ソンナ
ジョウタイデワタシニヒキワタスツモリデスカ!」と言い返してくる。

 ところが、キャバクラ嬢たちが長身で美形の千秋の周りに集まり
「最近オジサンばかりでつまんなかったの」と千秋にサービスを始め
る。無視されたシュトレーゼマンは千秋に嫉妬心を燃やす。

 ガスを止められてしまったのだめは、千秋にお風呂を借りに来る。
千秋は煩わしがって追い払おうとするが、のだめは「ベートーヴェン
もショパンも貧乏嘗め尽くして大きくなったんです。先輩は貧乏知ら
なさ過ぎです!」と非難するので、仕方なくお風呂を貸す。

 千秋はのだめが自分の写真を入れたペンダントをつけているのを見
て顔を引きつらせるが、そばにコントラバスの教本があるのに気づく。
お風呂からあがったのだめは「これ桜ちゃんがこの前置いていったん
です」と説明する。千秋は「俺は今まで学費や生活の心配なんてした
ことはなかった」と少し考え直す。

 翌日、千秋とのだめは真澄と龍太郎と一緒に桜と話をするために桜
の家を訪れる。驚いたことに桜の家は豪邸だった。しかし家具など大
半が差し押さえになっている状況だった。

 桜はバイトで不在のため、父親が出迎える。父親は高級家具の輸入
販売を手がけていたが不況で経営不振に陥っていた。父親は見せたい
ものがあるといって隠し部屋に招き入れる。そこにはガザリーニをは
じめとする数千万〜1億もするヴァイオリンが保管されていた。

 龍太郎たちは「こんなの持っているなら売って借金返せよ」と咎め
る。しかし父親は「これは私が苦労して集めた大事な宝物だ」と譲ら
ない。千秋は「娘が音楽を学びたいという思いより大切なのか?」と
問いかける。父親は一瞬言葉に詰まるが、「本当はこのヴァイオリン
をいつか桜に弾いてもらいたいと思っていたんだ、なのに桜はコント
ラバスみたいな地味な楽器をやってて……」と悔しそうな表情を浮か
べる。

 そこへ桜が帰ってきて「私はコントラバスが好きなの。だってヴァ
イオリンより大きくてかっこいいから。私音楽を続けてプロの奏者に
なりたい。できればウィーンフィルの奏者に。お願いです、音楽を続
けさせてください」と頭を下げる。千秋も「娘が音楽を続けたいと思
う気持ちの方が何億もするヴァイオリンよりよっぽど価値があるんじ
ゃないですか」と付け足し、父親もやっと考え直す。

 こうしてヴァイオリンは売却され、会社経営も立ち直った。桜は猛
練習に励み、全体練習にも一番乗りするほどの気合いの入れようだっ
た。コンバス隊のメンバーも桜の頑張りに態度を改め、協力的になる。

 そんな光景に、千秋はシュトレーゼマンの「キミハダイジナコトキ
ヅイテナイ。ヒトリモカケズ、ガンバッテクダサイ」と言われた意味
をかみしめる。

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 −オーケストラにはいろんな人間がいる。プロオケともなればそれ
こそいろんな国の演奏者がいろんな事情を抱えてやってくる。マエス
トロはそれを伝えたかったんじゃ……まさか、な。
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 千秋は練習を始めようとするが、そこへシュトレーゼマンが現れる。
千秋は「お願いします」とスコアと指揮棒を恭しく差し出す。

 しかしシュトレーゼマンはそれを乱暴に払いのけると、「ワタシハ
キョウ、Sオケヲダッタイシ、Aオケニセンネンシマス!Sオケニハチ
アキトイウイイオトコ、イヤシキシャガイマス」と言い出す。

 千秋は「まさか、この前のキャバクラのこと恨んでいるのか?」と
聞くと、シュトレーゼマンは「トウゼンデス!キサマハワタシノハー
レム、ドソクデフミニジッタ。ゼッタイニユルシマセン!」と噛み付
くので千秋は愕然となる。

 シュトレーゼマンはSオケメンバーを見回しながら「ワタシハAオケ、
キサマハSオケ。ツギノテイキコウエンデショウブデス!セイゼイガ
ンバッテクダサイ」と言い捨て出て行ってしまう。

 千秋は「解散だな。こう言うのはなんだが、シュトレーゼマンのA
オケと勝負するなんて恥をかきに行くだけだ」と諦め顔。Sオケメン
バーもシュトレーゼマンいてこそのSオケだとやる気を失う。

 しかし桜が「それでも私はやりたいんです。オケのメンバーに選ば
れたの初めてだから!」と叫ぶ。メンバーからも「俺たちも4年間で
初めてだ。このまま卒業したくない!」という声があがる。龍太郎は
「よっしゃあ、こうなったらSオケのSはスペシャルのSだ。打倒シュ
トレーゼマン、打倒Aオケだ!」と気勢をあげる。

 そんな中、千秋は「俺が、Sオケの正指揮者?」と大変なことに巻
き込まれたと動揺を隠せない。


寸  評  桜を中心としたストーリーに千秋とシュトレーゼマンの指揮観を
織り交ぜた展開でしたので、のだめの影が薄かった気がします。そう
なるとストーリーにメリハリというか、まさにスパイスが効いてない
という感じでちょっと味気なかったです。予想外の言動で千秋を振り
回すのだめパワーがあって作品の魅力が高まるというのを実感しまし
た。シュトレーゼマンが千秋を振り回すのとは面白みが違いますね。
やはりのだめが主役におさまらないと始まりません。
 ここまでベートーヴェンやモーツァルトがメインで今後はオケ関係
の話になってくると、のだめが加わるにはピアノ協奏曲とかが入って
くるのだと思いますが、それもベートーヴェンやモーツァルトでしょ
うか。十二音音楽とかセリー音楽みたいな前衛音楽や武満徹のような
日本の作曲家も取り上げられるともっと良いと個人的には思います。

執 筆 者 けん()

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2. 編集後記
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 近所の児童館で秋祭りがあり、その手伝いに行ってきました。少子化と不況
で児童館あたりは人員削減のあおりを受けて人手が欲しくても取れない状況だ
そうです。そこで地域の方や学生ボランティアの方に協力を求めて準備と実行
をしているそうです。当日は延べ500人の来館者があり、大盛況でなかなか楽
しいものでした。(けん)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv/
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
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