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タイトル:Daily Drama Express 2006/07/14 タイヨウのうた (1)  2006/08/02


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/07/14 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル タイヨウのうた
局  名 TBS系
放映日時 金曜22時
キャスト 雨音薫 (沢尻エリカ)
 藤代孝治(山田孝之)
 橋麻美 (松下奈緒)
 大西雄太(田中圭)
 立浪隆介(川村陽介)
 加藤晴男(濱田岳)
 松前美咲(佐藤めぐみ)
原作  天川彩
原案  板東賢治
脚本  渡邉睦月
主題歌  『』

あらすじ  第1話 太陽に嫌われた少女…月夜がくれた奇跡

 サーフボードを原付につけて、134号線(湘南海岸)を疾走。海
開きの日ははずせないよな、と若者四人の原付は走る。


 黒い暗幕を貼った部屋。棚にならぶビデオ。ギター、そして
”XP”の文字。


 松前美咲(佐藤めぐみ)は、ビデオで浜辺を撮影し、いい男を捜す。
雨音薫(沢尻エリカ)のために撮影しているのだ。


 夜、暗幕の部屋の主は、服を着て、暗幕を開ける。7月1日、夜空
に細い月が出ている。

 ギターを手に取り、部屋の窓を開ける。

 そこに母・雨音由紀(黒田知永子)がその部屋の主・薫を起こしに
来て、ご飯をどうするか聞く。
 うるさがる薫。

 レコード会社から手紙が来ている。
 由紀は、まず薫にUVクリームを塗らせ、そのあとで封筒を渡す。

 中には『落選』の文字。『本当の恋をしたことがありますか?』と
手書きで付け加えてある。


 薫の両親はイタリアンレストランを経営して、家の表が店舗になっ
ている。
 そこに陽気に美咲が飛び込んでくる。

 今日も窓から抜け出すことに失敗した薫に、昼間撮った海開きのビ
デオを見せる。

 それに着想を得たのか、薫は五線紙を開き、『またあの人に会える』
と書くと、ギターを手に、弾き始める。


 ギターを下げ、美咲が昼間撮影したビデオを再生しながら、夜の浜
辺を歩く薫。


 バイト先の弁当工場をリストラされてしまう藤代孝治(山田孝之)。
寮からも追い出されることになる。

 夜の街を原付を走らせていると、またエンストしてしまう。
 原付を押している途中、薫の歌声を耳にし、立ち止まる。

 孝治に気付いた薫は、「うそみたい」とつぶやくと、孝治を呼び止
め、このギター、孝治のものでしょ、と聞く。ギターのボディには、
”A”の文字。

 ギターを手に取った孝治は、それを茂みに投げる。

 ギターを拾った薫の前に、顔なじみの警官(佐藤二朗)が、「夜遊
びの不良娘め」と言って現れる。
 何とか警官を振り切る薫。

 −*−*−*−

 入院中の薫は、松葉杖に身を預け、夜明け前の黎明の外をじっと見
ていた。

 孝治がやってきて、向かいのゴミ捨て場に、あのギターを捨て
た.....

 −*−*−*−

 孝治は弁当工場を首になり、寮も追い出されたことを、仲間に言う。


 今日も街の様子をビデオに収める美咲。

 夜、薫がビデオを見ていると、美咲が飛び込んできて、明日の夜、
合コンに行こうと誘う。孝治達のグルーブとの合コン。薫には、汚い
格好で、ぶすっとしていて欲しいという。


 店に着くとまず、美咲が店内の紫外線量をチェックし、OKだった
ので薫を入れる。

 合コン開始。
 会場にいたのは美咲のお目当ての立浪隆介(川村陽介)と孝治。

 隆介は、孝治は医大生で自分は在学中に司法試験に合格したと紹介。
 そして、孝治と薫が知り合いと知ると、早速、2、2に分かれてと
美咲を連れて、サッサと行ってしまう。

 孝治と二人になった薫。孝治は数合わせだからと帰ろうとする。

 薫は、足切っちゃった。医者の卵なら、助けて、と言う。
 仕方なく立ち止まる孝治。

 薫は、怪我はウソ。孝治も医者の卵なんてウソ付くからお互い様、
と。
 なおも医大生を否定しない孝治に、『XP』って知ってる?と問う。
 きょとんとする孝治。
 「わかりやすい」と薫はからかう。
 孝治は無職だと白状する。

 薫は、孝治の名前は”A”に関係ないとがっかりする。三年前にあ
のギターを拾った自分なんかが弾いてもいいのかな?とも思うけど、
と。

 薫はビールが飲みたいと言う。
 でも、孝治が買ってきたのはコーラ。この時間、自販機ではお酒は
買えない。早く二十歳になりたい。そうすればコンビニでもビールが
買えるし、と言う。19歳は、何をしても中途半端とぼやく。

 薫は、二十歳になったらほかに何をしたいのか問う。
 孝治は、特にないという。自分なんかががんばってもたかがしれて
いるのだから、と。そして、明日死んでも同じ、と付け加える。

 薫は、そんな死んでもいいなら、今、死んだら?ちょうど目の前に
あるし、と言う。

 孝治は薫も中途半端じゃないか。ストリートミュージシャンなんて
かっこつけて、一枚でもCD売れたのか?と言う。

 薫は、一人でもいいから人の心に届けばいいと反論。

 孝治は、それならどうして人の曲なんて歌っているんだ、と痛いと
ころをつく。

 薫は自分は一生懸命なんだと言うと立ち去る。


 帰宅し、テレビを回す薫。音楽番組。


 主治医・榎戸真一(山本圭)の診察を受ける薫。来週診断を説明す
るから両親と一緒に来るように言われるが、どうせいつもと同じでし
ょと薫。
 榎戸は薫の母・由紀から薫のお誕生会の招待状を貰ったという。

 薫のお誕生会の料理は毎年豪華になっていく。その理由を薫が語る。

 薫が最初にXP(色素性乾皮症)と診断されたときのこと。XPは
太陽の光を浴びると、皮膚の遺伝子が傷つき、やけどのような症状が
出る。しかも薫の場合は、年々脳萎縮が起こる可能性が高い。
 今は治療法が無い。もしかしたら二十歳まで生きられないかもしれ
ない。だから両親はこれが最後の誕生日かもしれないと、毎年思って
しまうのだ。
 今年で19歳になる。親孝行しなければならない。歌辞めようかな、
と言う。

 榎戸は薫は小さいときからがんばってきたから、弱音ならいくら言
ってもいい。でも、病気をいいわけにしてはいけないという。


 孝治はバイトを探すが、見つからない。


 薫は孝治を捕まえると、オリジナルの曲を披露する。オーディショ
ンには落ちてばかりだが、今の自分に精一杯できる曲だから聞いてく
ださい、と前置きをして演奏を始める。

 途中で不良が絡んでくる。もっと有名な曲をやれ、と。

 その様子を見ていた孝治は、その不良達を蹴散らし、ギターをケー
スにしまった薫を原付の後ろに乗せて、走り去る。

 −− 太陽はずっと意地悪だと思っていた。わたしから昼を奪って、
夜空の月からその姿を削って。でも、太陽はちゃんと照らしてくれて
いるのだ。たった一つの本当に大切な光に巡り会うための、たった一
つの道しるべ。


 薫の脳にわずかだが、萎縮が認められた。


寸  評  山田孝之が、暗いトーンのドラマに出ていると、白夜行、セカチ
ュウをいやでも思い出してしまいます。まあ、三部作と銘打っている
から、それでいいのでしょうが。
 また、江尻エリカも、また、だんだん重体になり、最後には死が訪
れそうな重病ですよね。「1リットルの涙」とダブって見えて。
 XPという病気をわたしが最初に見たのは半年か1年ぐらい前、病
院の待合室で手持ちぶさたに開いた婦人雑誌ででした。
 思うに、太陽に当たらないと、クル病にならないか、心配ですね。
小学生の時の社会科クラブで、日本の風土病を調べたことがあり、そ
の中で太陽に当たらないと、ビタミンDの生成ができず、背骨が曲が
る「クル病」になるとありました。
 逆に太陽に当たらなければ、雪のように白い肌のままでいられるの
かな、とうらやましくもあります。(って、病気に対して不謹慎なの
ですが、日焼けしやすいわたしは、直射日光が怖いのです。)

執筆者  鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 夏ドラマ、それほど期待せずに見始めていましたが、思った以上に引き込ま
れるドラマがあります。このタイヨウのうたは、重いドラマですが、でも、
「白夜行」に比べると、夏ということもあり、少し軽く息が抜ける部分がある
ように思えます。やはり、子供が否応もなく現実の濁流に呑み込まれ、それを
すべてだととらえてしまうのは、悲惨さがより大きく思います。もちろん、薫
も子供の時から苦労したのでしょうが、そのような子供時代の話にならないし、
何よりも、両親が薫のことを大切にしてくれていることが救いです。(鈴木)

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