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タイトル:Daily Drama Express 2006/04/13 医龍 (1)  2006/07/06


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/04/13 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 医龍 Team Medical Dragon
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト 朝田龍太郎(坂口憲二)
 伊集院登(小池徹平)
 加藤晶 (稲森いずみ)
 霧島軍司(北村一輝)
 木原毅彦(池田鉄洋)
 野口賢雄(岸辺一徳)
  鬼頭笙子(夏木マリ)
 荒瀬門次(阿部サダヲ)
 藤吉圭介(佐々木蔵之介)
 里原ミキ(水川あさみ)
原  作 乃木坂太郎
脚  本 林宏司
主題歌  AI「Believe」

あらすじ  KARTE:01  神の手を持つ男

 某国・難民キャンプに派遣されている外科医・加藤晶(稲森いずみ)
は腕はいいがワンマンで融通が利かないところがある。

 キャンプはまるで戦場のようで、次々と命にかかわる重傷を負った
患者が運び込まれてくる。
 必死の治療を続ける一方で、一刻を争う患者に対し、検査結果を待
てと指示する晶。
 見かねた看護師が救急処置を施すが、
 「あなたはただの看護師でしょう!医者は私なのよ!」
 と激しい口調で非難する晶に、その場の全員が凍りつく。

 そんな晶を心配し、現地の同僚が意見する。
 「あんなやり方では誰もついてこない。
 必要ないと思われる検査をいちいち言ってたら全ての判断が遅れ
る。」
 「でも日本では・・・」
 「ここは日本ではない!」

 思わず黙り込む晶。

 「listen.」

 口調を和らげ、彼は諭すように言った。
 「麻酔医や看護師は奴隷ではない。
 個人の技術とチームワークで全てを補う。
 それがここのやり方だ。」

 彼は、1つのテントを指差し「一度あのチームを見てみるといい。」
という。
 彼等は、指揮をとる天才外科医、朝田龍太郎(坂口憲二)の名前を
とり、「チーム・メディカル・ドラゴン」と呼ばれていた。

 一年後。
 帰国し、堕落した生活を送っていた朝田のもとに晶がやってきて、
自分の勤める明真大学付属病院に彼をスカウトする。
 晶は女性でありながら異例の若さで助教授にまで登りつめ、さらに
教授の椅子を狙っていた。
 教授選の武器に彼女は、超難関のバチスタ手術の論文を書くつもり
でおり、朝田の技術を利用しようと言うのだ。
 大学病院には興味がないと一度は断った朝田だが、「バチスタ」と
いう言葉に反応する。

 バチスタとは、正式には「左室縮小形成手術」と言う。
 心臓外科医にとって最高峰の技術を要すると言われる手術術式だ。

 心臓とは、柔らかい風船のようなもので、伸びたり縮んだりしなが
ら、ポンプのように全身に血液を送り出している。
 ところが、この風船がパンパンに膨らみきって張り詰めてしまうと、
伸縮できずに、ポンプの役割を果たせなくなる。
 そこで、膨らんだ左心室の心筋を三分の一程度切り取り、形を整え
た後縫い縮めるという手術が考案された。
 この手術を始めたブラジル人外科医の名前をとり、通称バチスタと
言われている。

 「バチスタ、切ってみたくない?」

 晶の言葉に、立ち去りかけた足をとめる朝田。
 また、その場には看護師・里原ミキ(水川あさみ)が居合わせた。
 彼女はかつてのチーム・メディカル・ドラゴンの一員で、朝田が医
師として復帰することを強く望んでいる。
 彼女は心臓に持病を持っているが、朝田以外の医者では嫌だと、治
療を拒み続けている。
 そんなミキの説得もあり、朝田の心は微かに動き始めた。


 明真大学付属病院で医師たちは、教授にゴマをすったり、製薬会社
の接待を受けたり、合コンに精を出したりしている。
 研修医・伊集院登(小池徹平)は、そんな体質に不満を感じてはい
るが、表立って反対することはできず、意識のない患者に話しかけて
は鬱憤を晴らしていた。

 「白い巨塔か。」
 巨大な病院を見上げてつぶやく朝田。
 「ようこそ。」と出迎えた晶に、「勘違いするな。」とそっけない。

 「俺はあんたのためにきたわけじゃない。あんたの言う"優秀なス
タッフ"とやらを見に来ただけだよ。」
 「まあ、いいわ。」
 晶は、真っ先に教授に挨拶させようとするが、彼はさっさと姿を消
してしまう。

 心臓外科・野口教授(岸部一徳)の総回診。
 専門用語がわからないのをいいことに、末期ガン患者の目の前で退
院させろと言い放つ野口。
 伊集院は思わず先輩医師の木原に確認するが
 「成功率の低い手術はなるべくやらない。手術ができなきゃすぐ退
院。野口教授の方針だろ。いい加減飲み込めよ。」
 と、言われてしまう。
 唇をかみ締める伊集院。

 「じゃ、経過観察。」
 淡々と、野口教授の回診は続く。
 トイレで顔を洗い、鏡の中の自分に
 「慣れなきゃ・・・これに慣れなきゃ・・・。」と言い聞かせる伊
集院。
 その様子を朝田が見ていた。

 教授の一行は朝田とすれ違うが、野口に対して不遜な態度の朝田。
不快感を露にした野口は「経過観察。」と言い捨てる。


 そのまま廊下を歩いていた朝田は内科医と外科医がもめている現場
に遭遇。内科医・藤吉(佐々木蔵之介)は外科に対し不信感を持って
いる様子。
 激しく言い争う二人。
 外科医は藤吉に掴みかかるが突き飛ばされ、捨て台詞を吐きながら
立ち去って行く。
 その背中に吐き捨てるように言う藤吉。
 「メスを入れることだけが治療だと思いやがって、患者を生身の人
間だと思わない外科のばかどもが!」
 「そのとおりだ。」

 朝田の声に足を止める藤吉。

 「生身の人間だということを忘れて、外科医は初めて人を切れる。」
 「なに?!」
 「いちいち人間だと思ってたらメスは入れられないんだよ。」

 ふてぶてしく言う朝田に、殺気立った藤吉が詰め寄る。

 「貴様、どこの誰だ。」

 襟首を掴むが、看護師に呼ばれた藤吉は
 「二度と俺の前に顔を出すな。」と吐き捨て立ち去る。
 無表情のままの朝田。

 更に朝田は泥酔しているような、金髪・ジャージ姿の男に出会う。
朝田は彼が麻酔科医で、吸引麻酔で酔っていることを瞬時に見抜き、
通りかかった救急救命部の鬼頭教授(夏木マリ)を感心させる。

 その夜、晶は野口とともに医師会の懇親会に出席し、北日本大学病
院胸部心臓外科の次期教授候補・霧島助教授と会う。
 野口に「君の将来のライバルだ。」と言われた晶は、
 「あんな男には負けません。」と冷ややかな視線を送るが、実は二
人は恋人同士であった。

 晶は霧島に、かつて北日本大学病院にいた朝田のことをきくが、霧
島は知らないと言う。
 何故朝田を呼んだのかときく霧島に、論文のためバチスタを切らね
ばならないが、手術失敗のリスクは部外者に背負わせるという考えを
明かす晶。
 「悪だな、君は。」
 「そこに惚れたんでしょ。」
 「そういうこと。」
 二人はそれぞれが教授になり、日本の心臓外科を率いていこうと誓
い合う。

 別の日。
 朝田の様子を見に来たミキは
 「やっぱり白衣が似合うよ、龍ちゃんは!」と嬉しそうだが、朝田
は浮かない顔。
 この病院にはチームを組めそうな奴はいないと言う。
 かつてのチームの再現は無理で、自分も医者としてはあの時燃え尽
きたという。医者を辞めようかと言う朝田をミキが引きとめようとし
ている時、急患が運ばれてきた。

 患者は交通事故で胸を強打している。
 「胸部心臓外科の先生に連絡を」という看護師の声をきき、朝田も
後をついていく。
 エコー写真を見た木原は「心タンポナーゼを起こしている」と診断
し、伊集院を連れて、手術室へ向かう。
 朝田は心タンポナーゼだけではあそこまで悪化しないと言い、木原
の腕を伊集院に訪ねるが、彼は「どうせ腕なんか関係ないですよ。」
とつぶやく。

 患者は真育病院からの急患。しんいく、別名「死に行く」の患者だ
からいいのだと言う。
 真育病院は保険点数稼ぎのためにギリギリまで患者を引きとめ、手
遅れになると死亡率を上げないよう、明真に送り込んで来る。
 患者の家族も、設備の整った大学病院で亡くなった方が納得できる。
 「つまり、死なせていい患者ってことです。」
 辛そうな顔で立ち去る伊集院。

 やがてオペ(手術)が始まる。
 朝田とミキがガラス越しにオペ室を見おろしていると、晶がやって
くる。
 「まったくどこに行ったかと思ったら、今度は手術の見学?」
 オペの様子を一瞥した晶が冷たく言う。
 「無理ね。助からないわ、おそらく。」

 その言葉通り、間もなく患者は心停止した。
 「手術は成功した。しかし患者は死亡した。・・・伊集院、胸閉じ
とけ!。」
 気楽な様子でオペの終了を宣言し、「あ〜疲れた。」と出て行こう
とする木原。
 その目の前で扉が開き、術衣に着替えた朝田が両手を挙げて入って
くる。
 「龍ちゃん!。」
 上で見ていたミキと晶も息を呑む。

 「何だ、お前!」
 「手術は続行。蘇生処置を開始する。」
 「勝手なことを言うな!処置は完璧だった、手術は成功したんだ!
  執刀医の判断に逆らうのか!!」
 激怒する木原を鋭い一瞥で黙らせ、伊集院に「よく見ておけ。」と、
手術を続行する朝田。心臓を素手で掴み、教えるように説明しながら
マッサージを始める。
 その技術に誰もが圧倒された。

 「いいか、研修医。死なせていい患者なんていねえんだよ!戻って
来い。・・・戻って来い!」
 朝田の声に応えるようにモニターが触れる。
 やがて患者は蘇生した。

 「おかえり。坊主。」
 優しく声をかけ、鮮やかなスピードで縫合を済ませる朝田。わずか
5分で全てを行った朝田の腕に、加藤も木原も舌をまく。
 しかし晶は、勝手なことをするなと、朝田に怒りをぶつけ、木原は、
「教授に報告する」と晶の下へ乗り込んでくる。
 晶は論文の推薦をちらつかせ、木原を丸め込むが、大学病院の体質
に嫌気がさした朝田は、医者を辞めると決め、海辺の町へ帰ってしま
っていた。 

 必死で引き止めるミキを振り払い、さっさと海岸を歩いていく朝田。
そこに白衣のままの晶が駆けつけ、「本当は怖いんじゃないの?」と
挑戦的な言葉を投げる。
 「何?」
 「バチスタ手術。自信ないんでしょ。」
 「バチスタには、最高のチームが必要なんだよ。」
 「なら作ればいいじゃない。あなた自身が、最高のチームを。」
 「・・・もういい。」

 朝田が立ち去ろうとした時、晶が倒れているミキに気付く。
 胸腔の中にある肺に穴が開き、漏れ出した空気が胸腔内に充満して
肺を圧迫肺が膨らむことができずに、呼吸ができない状態だ。救急車
を呼ぶのも、病院へ運ぶのも間に合わない。
 すると、朝田は晶の胸ポケットのボールペンを分解し2つに折った。
筒状になったペンの鋭くとがった折口をミキの肋間に突き立てる!
 それは乱暴だが、胸壁に穴を開けて空気圧を逃がし、肺を膨らませ
るという、救命療法だった。
 ミキは息を吹き返し、朝田は「身体が治ったらお前が新しいチーム
の一人目だ。」と言う。
 そして朝田は病院へ戻った。
 「自分のチームを作るために医局がどうなろうと知らない」と言う
朝田に、「結構。」と受けて立つ晶。
 そんな二人の様子を霧島が遠くから見ている。

 「もう一度地獄をみせてやろうか。朝田龍太郎。」
 誰にともなくつぶやいて霧島は立ち去った。


寸  評  研修医を演じる小池撤平君が、ちょっと若すぎるんではないかな
と思っていましたが、なかなかのハマリ役でしたね。先輩医師の髪型、
麻酔科医の金髪は、あまりにもリアリティがないような気がしますが、
漫画が原作なので仕方ないのでしょうか。

執 筆 者 斉藤()

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2. 編集後記
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 実はこれを書いている今日は、最終回の放送日です。
 こんなにも遅くなってしまい、本当に申し訳ありません。
 公式HPに毎回詳細なあらすじがのっており、自分はどう書けばいいのか、
わからなくなってしまったのです。
 公式のスッキリした書き方には遠く及びませんが、自分なりに最後までまと
めてみたいと思います。
 読者の皆様、並びに編集・配信を担当してくださるドラマ研究会様、ご迷惑
をおかけして本当にすみませんでした。最終話までよろしくお願いいたします。
(斉藤)

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