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タイトル:Daily Drama Express 2006/06/10 てるてるあした (9)  2006/07/03


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/06/10 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル てるてるあした
局  名 テレビ朝日系
放映日時 金曜23時15分
キャスト 水野サヤ(木村多江)
 雨宮照代(黒川智花)
 溝口エリカ(さくら)
 松本陽太(金子昇)
 鈴木久代(草笛光子)
 沢井やす子(福田麻由子)
 末広大八(ブラザートム)
 山田偉子(高部あい)
原作  加納朋子
脚本  成井豊
主題歌  平川地一丁目『運命の向こう』

あらすじ  第9話 

 雨宮照代(黒川智花)は高校2年生で16歳、父・信夫(福本伸一)
と母・慶子(荻野目慶子)との三人家族。父の借金の額が1億円にも
膨れ上がり、一家は夜逃げをすることになった。照代は遠い親戚の鈴
木久代(草笛光子)の元に預けられた。

 水野サヤ(木村多江)は照代と同じ日に、久代の営む下宿屋・笹乃
館に息子・祐介(関根航)とやってきた。

 照代は笹乃館で沢井やす子(福田麻由子)という少女の幽霊に出会
う。サヤは笹乃館の住人・松本陽太(金子昇)に一瞬乗り移った亡き
夫の幽霊に会う。

 照代はふと風を感じた。やす子が現れる前は必ず風を感じる。橋の
上でやす子が自殺しようとしている母親を止めている。照代が止めよ
うとすると、笹乃館玄関に戻っている。

 定期検診を終えた久代が帰ってきたので、照代はやす子の話をする。
久代は「あんたが何かすればやす子が成仏するのかい。30年も前の話
をほじくり返すんじゃない」と叱られる。

 照代はバイト先のラーメン屋で山田偉子(高部あい)にやす子の話
をする。やす子は当時6年生、生きていたら42歳ということになる。
一体久代は何を隠しているのだろうか?

 ラーメン屋の小百合(大森美紀子)も久代の教え子だったというの
で、やす子のことを尋ねてみるが、やす子のことについては知らなか
った。小百合によると、久代はクラスごとにテーマソングを決めてい
たらしい。小百合のクラスは「365歩のマーチ」だった。

 笹乃館。林夏江(大森暁美)が偉子の子どもの頃に使っていたおも
ちゃのピアノを弾いている。

 久代は根元法律事務所へ照代の相談に行く。

 末広屋。末広大八(ブラザー・トム)の妻・真澄(中沢純子)のつ
わりがひどいので、サヤがバイトに来ることになる。サヤにプロポー
ズして断られた陽太は動揺する。大八は陽太に「今までと同じように
力を貸してやればいいんじゃない」とアドバイスする。

 笹乃館。瑠璃にせがまれピアノを弾いてみた照代。子どもたちがい
なくなった後、照代がピアノの元を離れると誰もいないのにピアノが
鳴った。

 久代は照代の1日のスケジュール表を作り、家事を一から手ほどき
する。初日に作った食事は時間がかかりすぎ見た目もひどいと酷評さ
れ、次の日からは食事は照代の仕事になる。

 笹乃館の外で陽太が古いオルゴールを修理している。陽太は照代に
「何でも好きな曲が聞けるオルゴールだ」と言う。照代が試してみる
とバッハのメヌエットが流れる。メヌエットは照代の母の好きな曲で、
照代は陽太の言うことを信じるが、陽太は照代をからかっただけだっ
た。陽太は照代におわびとしてオルゴールをくれる。

 夜中照代が勉強していると、おもちゃのピアノの音が聞こえてくる。
照代が応接間に行くとやす子の姿はない。

 朝食の時、照代は久代に夜中にピアノの音を聞きませんでしたかと
聞くが、久代は聞こえなかったと答える。

 根元弁護士が奨学金の資料などを持って久代を訪ねて来る。久代は
根元に自分の遺言状作りも頼む。

 照代が仕事を終えて笹乃館に帰ると、サヤの亡くなった夫の父・泰
三(綿引勝彦)が訪ねて来ていた。

 応接間にいるサヤ、泰三、久代の会話を、隣の部屋で林夏江(大森
暁美)、手嶋珠子(冨士真奈美)、溝口エリカ(さくら)が聞き耳を
立てている。
 泰三は、サヤが祐介を手放す意思がないことを確認し、自分たち夫
婦と一緒に暮らしてくれないかという提案をする。サヤはそれを断る。

 エリカは話に割って入り、サヤを説得する。サヤは佐々良には久代
を始め照代らがみんなで祐介を育ててくれるのでこんな幸せな場所は
ないと説明する。

 泰三が帰る時、サヤは今度祐介を連れて遊びに行くと言うと、泰三
もそれを快く了承する。

 応接間。やす子が応接間に立っている。照代たちが来ると姿を消し
てしまう。照代は小百合が言っていたクラスごとにテーマソングがあ
ったという話を思い出し、久代にやす子(一人だけのクラス)のテー
マソングは何だったのかを問い、やす子のためにテーマソングを弾い
てほしいと頼む。

 久代は「やす子の気持ちなんてわかるはずがない」と言うが、照代
は「わかろうとしないでわかるはずがない。一度ぐらい弾いてあげて
もいいじゃない」と反発し部屋へ行ってしまう。

 照代の部屋。サヤが照代を気遣いココアを持って来る。サヤは久代
はやす子のことを思い出すのが辛いのかもしれない、何もできなかっ
たことを後悔しているのかもしれないと話す。

 照代は慶子に電話してみるがつながらない。照代の携帯に「てるて
るあした。やさしさにかたちはない」と差出人不明のメールが届く。

 久代はピアノを見つめている。やす子が久代を見つめているが、久
代は気付かない。

 翌朝。照代は久代に昨日のことを謝る。久代は照代に高校の編入試
験の書類と奨学金の書類を渡す。

 ラーメン屋。サヤ親子が来店している。偉子が30年前の新聞記事
を見つけてきて照代に見せる。そこには、自殺しようとした母親を助
けようと川に飛び込んだやす子のことが載っていた。母親は死亡。少
女の名前は「沢井慶子(やすこ)」照代は「やす子」が母親と同じ
「慶子」という字であることに気付く。

 笹乃館応接間。サヤが久代らに照代がやす子の真実を知ったことを
報告している。

 照代は廊下で風を感じる。30年前の久代がやす子の雑巾がけを注
意している。「あんたは本当にわかってるよ。やってるよの『てるよ』
さんだ」と。

 照代は祐介に手を触られる。やす子はいつの間にか消えている。

 夕食。照代は久代がやす子のことを「てるよ」と呼んでいたことを
問い糾し、照代はやす子は今の自分と同じように久代に感謝していた
のではないかと話す。

 久代は照代に厳しくするのは自立してほしいからだと言う。

 久代は照代からやす子のことを聞いて、照代にやす子を呼ぶように
頼む。照代はやす子に呼びかける。

 久代は照代にやす子と二人だけにしてくれるように頼む。久代はや
す子に会いたかったこと、照代に負けないくらいやす子のことが好き
だったこと、自分はもう長くないので、残された時間を照代にできる
だけのことをしてやりたいということを伝える。

 久代はやす子のために「メヌエット」を弾く。

 照代は母がメヌエットを好きだったことを思い出す。「わかってる
よ やってるよの てるよ」とは慶子なのか?照代はやす子は母・慶
子なのではないかと気付く。


寸  評  ようやく物語が核心部分に迫ってきました。やす子のテーマソン
グはなぜメヌエットだったのでしょうか?

執筆者  たま(dorama_last@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 「魂(たま)萌え!」(桐野夏生)を一気に読みました。59歳で突然未亡人
になってしまった主婦が主人公の話です。夫の死後、夫の不倫が発覚、相手の
女性との対決、遺産を巡って子どもとのトラブルなどいくつかの波風がありま
す。女性の心理描写が細やかに描かれており感情移入しやすいです。ドラマ化
するなら、NHKかテレビ朝日、主人公役は吉永小百合、亡くなった夫役は大杉
蓮か小林捻持それとも橋爪功、愛人役は山本陽子とか想像しながら読んでいた
ら楽しかったです。桐野作品は、「OUT」や「柔かな頬」などドラマ化されて
います。「柔かな頬」は見ていませんが、天海祐希が演じていたようですが、
私の原作イメージでは原作年齢より若いけれど柴咲コウです。(たま)

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