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タイトル:Daily Drama Express 2006/06/09 富豪刑事 (8)  2006/06/28


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/06/09 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル 富豪刑事
局  名 テレビ朝日系
放映日時 金曜21時
キャスト 神戸美和子(深田恭子)
 鎌倉熊成(山下真司)
 鶴岡慶一(升 毅)
 布引幸四郎(寺島進)
 狐塚虎彦(相島一之)
 猿渡哲也(鈴木一真)
 西島誠一(載寧龍二)
 樋口純子(野波麻帆)
 菊池裕美(中山 恵)
 神山郁三(西岡徳馬)
 瀬崎龍平(筒井康隆)
 宮島洋子(能世あんな)
 神戸喜久右衛門(夏八木勲)
 鈴木松江(市毛良枝)
 伊東隆行(虎牙光揮)
原作  筒井康隆
脚本  蒔田光治ほか

あらすじ  第8話 富豪刑事の社交倶楽部

 神戸美和子(深田恭子)は祖父の神戸喜久右衛門(夏八木勲)に、
先日すてきなレストランがあり、入ろうとしたら、そこは無限倶楽部
の会員しか入れないと、断られたという。
 無限倶楽部とは、戦前からの華族出身者を中心に構成された社交倶
楽部。

 喜久右衛門は、美和子を入れないというなら、倶楽部ごと買い取っ
てやると言うが、美和子は伝統と格式を尊ぶのは大切なことだし、今
は立派な刑事になるために、もっと庶民の生活を知らなければ、と断
る。


 無限倶楽部会長の今出川が、自室のドアノブに紐をかけ、首つり自
殺をする。その部屋は中から鍵がかけられていて、密室状態。

 でも、遺書もないのに自殺をするなどあり得ない、と無限倶楽部の
大崎が鎌倉熊成(山下真司)に異議を突きつける。


 新会長は初めて華族出身ではない、証券会社社長・垣内信一が就任。
近年では、社会的に大きな貢献をした人物等も、無限倶楽部は受け入
れている。


 ある朝、垣内が落下し、死亡するのが目撃された。

 現場検証に訪れた美和子は、垣内の白い靴下に違和感を覚える。

 そのビルの屋上には、そろえて脱いだ靴と、遺書がある。遺書はワ
ープロで打たれた通り一遍のもの。
 無限倶楽部会長が二人続けて亡くなるのは不自然。

 美和子が、「あのー、ちょっとよろしいでしょうか」と発言。
 屋上で靴を脱ぎ、フェンスを乗り越えたなら、靴下は汚れているは
ず。

 屋上でカフスボタンが見つかり、ドアの鍵が壊れているビルの裏手
から、足跡が見つかる。

 あのカフスボタンは垣内のものではないと夫人が証言している。


 布引幸四郎(寺島進)が、今出川の屋敷を念のため調べたら、垣内
の落ちたビルの裏手で見つかったのと同じ足跡が見つかった、と報告。


 大崎は事件後、無限倶楽部に、『自殺者はまだまだ出る』、『金持
ちなんか死んでしまえ』などの脅迫状が届くようになったと、警察に
訴える。そして社会的に重要な自分たちを守るのが警察の義務。でも、
生活があるので、身の回りをうろつかれたくない。それを両立する警
護プランを今日中に出せ、と言う。


 捜査会議。
 靴あとは一般に売られている靴で、犯人を特定できない。
 カフスボタンはサボライトという石が入った特徴的なものなのだが、
持ち主を特定できない。

 行き詰まっている時に、美和子が挙手をし、「あのー、ちょっとよ
ろしいでしょうか」と発言。
 大崎は世間から注目され、ねたまれているから困ると言っている。
それなら、無限倶楽部のそばに、無限倶楽部より高級な倶楽部を設立
すればいい。適当な倶楽部を作り、会員は世界の超お金持ちか、一流
名士のみ。もっと高級なレストランに、社交場。そしてその会長を美
和子が務めれば、犯人のねらいは美和子になるはず。


 美和子は喜久右衛門に、高級倶楽部の件を相談。
 無限倶楽部に対抗心を燃やす喜久右衛門。
 美和子が目的は無限倶楽部のメンバーを守ることと、いさめる。

 鈴木松江(市毛良枝)に、会費はいくらに?と聞かれ、20億ぐら
いでは?と喜久右衛門は言い、もうけてどうする、とハッとする。


 地球倶楽部設立。
 そのパーティーで、美和子は地球温暖化対策に200億寄付。世界
中のお金持ちと名士が集まっている。


 大崎春堂が無限倶楽部の新会長になる。でも、地球倶楽部設立と同
じ日に行われた記者会見は寂しい限り。

 美和子が大崎に、もう注目されなくて安心だと言うと、大崎は成金
倶楽部なんて、注目されても、メッキはすぐにはがれる。なぜ、みん
なが無限倶楽部に入りたがるかと言えば、それは金で買えないステー
タスが得られるから。長い年月をかけて集めた一流品の数々がある、
と言う。

 美和子がある部屋にはいると、そこには、数々の油絵が置いてある。
それは画家を目指していた大崎の娘が描いたものだが、その娘は
10年前に亡くなってしまった。
 以前は明るかった大崎はその日を境に、変わってしまった。


 無限倶楽部では、旧華族出身ではないため、『成金組』と呼ばれ、
さげすまれていた大企業のトップたちが倶楽部を脱退し、地球倶楽部
に入るという。
 大崎は無限倶楽部が元の姿に戻り、清々すると言うが、でも、それ
は財政の逼迫を意味した。すでに来月の施設の維持費にさえ、事欠く
有様。


 美和子は地球倶楽部で、大気汚染の防止に、2兆円を寄付すると発
表。


 執事・小坂太平が大崎に、垣内を殺したのは大崎だ、と言う。あの
カフスボタンは大崎のもので、大崎が事件後捨てたもう片方は拾って
ある、と言う。
 大崎はこれから警察に行くので、車を回すよう命じるが、小坂が後
ろを向いた隙に、置き時計で殴り殺す。


 夜、突然襲われ、首を絞められる美和子。でも、犯人は美和子を殺
す前に逃げていく。

 だが、その男は橋から墜落して、死んでいた。黄色いジャンパーに
黄色い帽子を身につけて。

 男は小坂。ポケットから美和子の首を絞めた紐が見つかる。小坂が
履いていた靴の靴底の形状は、前の二件で現場に残されていたものと
同じ。


 美和子は、柱時計の音の不自然さから、時計の中にあった小坂の手
紙を見つける。大崎に宛てたもので、「すべての秘密はあなたの絵に
ある」と書いてある。

 大崎は美和子に、この絵はすべて自分のもので、この手紙は小坂と
のプライベートなもの。警察に調べる権利はない、と言う。


 美和子が鎌倉たちに推理を語る。
 小坂を殺したのは大崎。別の場所で殺した小坂の遺体に、黄色い帽
子と黄色いジャンパー、そしてあの靴を履かせ、ジャンパーのポケッ
トに首を絞めるのにちょうどいい長さの紐を入れ、あの橋から落とし
た。
 そして、自分も黄色い帽子に黄色いジャンパーを着て、美和子の首
を絞める。途中で逃げ出し、その時ついでに、婦警の樋口純子(野波
麻帆)と菊池裕美(中山恵)に、わざと姿を見せる。
 あの橋の上で叫び声を上げて、身を隠す。

 駆けつけた美和子たちは、犯人が足を滑らせて、落ちたと思う。

 推理は聞いていないと言われ、美和子は大崎の手には包帯が巻かれ、
小坂の手はきれい。
 美和子は首を絞められたとき、犯人の手を思いっきりひっかいたと
思うから、と。

 「思うけど」じゃ、証言にならないと布引に責められ、その場を失
礼する美和子。


 美和子は今出川の屋敷へ行く。
 美和子は今出川の机上の便せんに、前の紙に書かれた手紙の筆跡が
残っているのに気付き、鉛筆で色を塗り、出てきた文章を読む。


 大崎を訪ねる美和子。
 大崎は、犯人は小坂で、もう事件は集結したと、断る。

 美和子は今日は別の用件だと切り出す。
 捜査のために地球倶楽部を作ったが、世界の王族などを集めてしま
ったため、解散ができなくなってしまった。だから会長職を大崎に引
き継いで欲しいと言う。大崎のように、伝統と格式のある人がいいと
おだてられ、内心喜んで、就任する大崎。
 美和子は、その就任パーティーに、絵を飾っては?と提案。


 パーティー会場。
 飾られた絵をさりげなく観察するが、何も見つからない。
 でも、大崎はまだ発見してはいないはずだし、小坂が無意味なメッ
セージを残すはずが無いという。

 大崎は今出川が殺されたとき、例会に出ていたアリバイがあると言
う。
 美和子は、今出川はやはり自殺だったという。
 あの色を塗って浮かび上がってきた文面は、今出川の遺書で、大崎
に送ったもの。でも、大崎は今出川を他殺に見せかけ、アリバイを作
り、垣内を殺害。そして今出川家の庭と同じ足跡を残す。
 大崎たちは成金組を軽蔑していて、処分したかったのだ。

 大崎はそんな紙切れで何の証拠になる、と居直る。

 次のイベント。
 美和子が、大崎の娘が描いた絵を披露。
 その絵の大崎のカフスがあの現場に落ちていたカフス。
 小坂が書いた「あなたの絵」とは、『大崎を描いた絵』の意味。小
坂は大崎に、大崎の娘が生きていた頃のような明るくおおらかな気持
ちを取り戻して欲しいと願ったのだろう、と言う。

 大崎は、バタン、と大の字に倒れると、お前ら金持ちが伝統や格式
を金の力で踏みにじった、と言う。

 美和子は、お金なんて欲しいと思っていない。本当に大切なものは
お金では買えない、『愛』と言う。

 「何がわかるー!」と大崎が叫んだところに、伊藤が迎えに来て、
帰る美和子。
 狐塚虎彦(相島一之)が勝手に帰るな、と言っても、美和子は足を
止めない。

 その時、大崎が突然、高笑い。
 それにはさすがに美和子も足を止める。


寸  評  大崎の絵だというのは、早くにわかるきっかけでしたが、今出川
の自殺を他殺に見せかけることによって、自分のアリバイを作る、と
いうのには、ひっかかってしまいました。
 富豪刑事は、デラックスになって、美和子がしょっちゅう『愛』と
言うようになりましたね。
 美和子の金持ち度がアップしてしまったので、美和子がお金で買え
ない、と思う最大のものが『愛』だと言いたいのでしょうね。
 以前、ある番組だが、雑誌だかで、成功者と言われる女性が、年商
何億も稼ぐのですが、お金持ちになればなったで、もっと多くのお金
が欲しくなる。美和子ぐらいの金持ちにならなければ、もう十分、と
いう気にはならないのかもしれませんね。

執筆者  鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 先日の「ブスの瞳に恋してる」を見ていて、一部、気分の悪くなるところが
ありました。
 それは、エビちゃんが、お花を習いにいくところです。流派は草月。先生は
いきなり、好きなように活けなさいと言います。
 それって、難しすぎます。初めてで、あんなエビちゃんのように活けること
はまず、できないと思います。あんなにたくさん活けたら、花の重みで、倒れ
ます。
 また、草月も、最初は、型があり、それに従って活けて、技術や、花を見る
目を養っていくようになっています。
 あれでは、草月のイメージが落ちてしまう気がします。草月の幹部も、よく
承知しましたね。
 草月を習ってもう10年になりますが、是非、多くの人に、正しい草月のお
稽古を知って貰って、興味を持っていただけたら、と思います。(鈴木)

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