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タイトル:Daily Drama Express 2006/05/26 てるてるあした (7)  2006/06/09


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/05/26 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル てるてるあした
局  名 テレビ朝日系
放映日時 金曜23時15分
キャスト 水野サヤ(木村多江)
 雨宮照代(黒川智花)
 溝口エリカ(さくら)
 松本陽太(金子昇)
 鈴木久代(草笛光子)
 沢井やす子(福田麻由子)
 末広大八(ブラザートム)
 山田偉子(高部あい)
原作  加納朋子
脚本  成井豊
主題歌  平川地一丁目『運命の向こう』

あらすじ  第7話 「父帰る」

 雨宮照代(黒川智花)は高校2年生で16歳、父・信夫(福本伸一)
と母・慶子(荻野目慶子)との三人家族。父の借金の額が1億円にも
膨れ上がり、一家は夜逃げをすることになった。照代は遠い親戚の鈴
木久代(草笛光子)の元に預けられた。

 水野サヤ(木村多江)は照代と同じ日に、久代の営む下宿屋・笹乃
館に息子・祐介(関根航)とやってきた。

 照代は笹乃館で沢井やす子(福田麻由子)という少女の幽霊に出会
う。サヤは笹乃館の住人・松本陽太(金子昇)に一瞬乗り移った亡き
夫の幽霊に会う。

 久代の看病の都合で佐々良市場を休んでいた照代が久しぶりに出勤
すると正社員を採用し人出が足りているのでと、照代は仕事を首にな
る。大木(佐藤二朗)は、照代を気の毒に思い、今までの給料と野菜
や果物と一緒に大木の妹のヨーロッパ土産リッチマンコイン(大富豪
のコインで持っているとお金が寄ってくる)というのをくれた。

 大木はリッチマンコインが手に入ってから万馬券が当たったので、
これを持っているとお金が入って来るというのだ。

 帰り道、照代は山田偉子(高部あい)に会い、リッチマンコインの
話をする。偉子はうさんくさがるが、ちょうど出くわした偉子の祖母
・林夏江(大森暁美)が偉子に中間テストを頑張ったからとお小遣い
をくれた。

 笹乃館に帰った照代は久代にリッチマンコインの話をするが、久代
は「楽して稼ごうとするのは感心しないね、あんたって本当にてるよ
さんだね。わかってるよ やってるよ」と説教する。

 応接間。夏江・手嶋珠子(冨士真奈美)・サヤ・溝口エリカ(さく
ら)が、久代の心配をしている。風邪にしては回復に時間がかかって
いるからだ。

 照代の部屋。窓を誰かが叩いている。窓を開けると父がいた。父は
部屋に入るとすぐに寝てしまう。

 目を覚ました父は、慶子が照代の所にいると思って尋ねて来たのだ
が、当てが外れてがっかりしている。

 照代の次の仕事を久代が世話してくれる。三浦書店の店主がぎっく
り腰になったので、1週間だけ照代を雇ってくれるというのだ。

 笹乃館では、エリカの娘・瑠璃と祐介が遊んでいたのだが、祐介が
瑠璃の本を破いてしまう。大人しい祐介には珍しいことなのでサヤは
戸惑う。

 それを見ていた陽太がサヤに、サヤが仕事をしているので祐介は寂
しいのではないかと言う。

 照代は父に一日も早く自己破産の手続きをしてくれるようにと頼む。
久代は照代の部屋で話し声がしたような気がして、誰がいるのではな
いか?と疑う。

 照代は父から「照代」という名前をつけようと母が生まれる前から
決めていたと聞かされる。照代が母は自分のやりたいようにしている
と批判すると、父はそれが母のいいところで、誰にも束縛されず自由
だと擁護する。父は母の笑顔を見たくて借金をしてしまったようで、
照代は父を「バカだよ」と責める。

 次の朝。照代を起こしに来た久代は、照代の部屋にまた誰かいるの
ではと疑っている。

 サヤは陽太に言われたことを気にして、祐介と一緒に過ごすために
仕事を休む。サヤは久代に祐介と一緒にいられる仕事をしたいので、
今のバイトを辞めて自分で仕事を探すと言う。久代は「たくましくな
ったね」とサヤの成長に驚く。

 末広屋では、珠子が照代にプレゼントをする服を選んでいる。佐々
良出身の有名人・沢村一樹(本人)が来店するが、皆の反応は鈍い。

 照代の部屋。久代は照代の部屋に誰かいないか探すが誰もおらず、
気のせいだったかと思う。

 照代の父はゲームセンターでスロットをして照代の金を使い果たす。
残ったのは、リッチマンコインで父はそれを捨ててしまう。

 仕事帰りの照代が街を歩いている沢村とぶつかる。沢村が照代に
「どっかであったことある?」と話しかけると、照代は「いい大人が
仕事もしないでほっつき歩いてるんじゃないよ」と説教する。沢村の
頭に父の捨てたリッチマンコインが降ってくる。沢村はコインを捨て
る。

 書店。店主の息子はよく働くのだが、店主からは厳しくされている。
そんな息子に照代は同情する。息子は親父は本当に必死で働いてきた、
俺がもっとしっかりしていればぎっくり腰でも家でゆっくりしていら
れるのに、親父は親子だから自分に厳しくするのだとかばう。

 サヤの部屋。瑠璃と祐介が遊んでいたのだが、祐介が瑠璃のぬいぐ
るみに色を塗ってしまった。サヤは、このいたずらは祐介がしたので
はなく、祐介と話したがっていた瑠璃がしたものであることを見抜く。
祐介は3歳なのにまだ言葉を話そうとしない。友達の瑠璃は祐介と話
がしたいのにそれができず悔しかったのだ。

 エリカもそのこととを知っていたのだがサヤには隠していた。エリ
カはサヤが困った状況に追い込まれたら、亡くなったサヤの夫がサヤ
の目の前に現れるのではないかと思ったのだ。サヤはエリカが自分の
ことを心配してくれたことに感謝する。

 祐介の手を引いた陽太が照代に「『焦るな』と伝えてください」と
伝言する。陽太にサヤの夫・俊彦の霊が憑依したようだ。驚いた照代
が陽太に「ちょっと待って」と声をかけると、陽太は「ちゃんと風呂
沸かせよ」といつもの陽太に戻っていた。

 警官が三浦書店で万引きした照代の父・信夫を連れて来る。逮捕し
たら久代の親戚だと名乗ったので連れて来たのだ。照代はその男が父
だったことに驚く。

 笹乃館応接間。信夫の説明によると照代の金を持ち出しスロットで
使ってしまって金がなかったから万引きしたと言う。

 久代は信夫に自己破産すべきだと説教するが、信夫は自己破産の手
続きをする金がないので久代に貸してくれと言う。

 信夫の話を聞いてあきれた警官は、普通の人間なら恥ずかしくて娘
の前に顔を出せないと批判する。

 照代は警官の批判に腹を立てる。身内の自分が父を責めるのは当然
だが、赤の他人にそこまで言われたくないというのだ。

 信夫は照代に謝る。久代は警官に信夫の処分はどうなるかを聞く。
三浦書店の店主は品物が戻ってきたのでそれ以上は咎めないと言う。
信夫は2日前に無銭飲食もしており、その代金は久代が払うことにす
る。久代は信夫に自己破産の金は自分で稼ぐようにと命じる。

 サヤの部屋。サヤは夫の霊に「あなたいるんでしょ。私は焦ったり
しないから安心して。ごめんなさい」と話しかける。

 1週間のバイト期間が終わった照代は店主から給料と父が万引きし
た本(指紋がついて売り物にならないから)をもらう。

 店主の息子は店先でリッチマンコインを拾う。いつも厳しい店主が
息子に「今日もいい天気だな」と声をかけ、二人で空を眺める。

 照代の部屋。父の残したマッチ箱の裏に書置きがあり「照代へ 借
りた金は必ず返す ごめん」と書いてあった。照代が父が万引きした
本を見ると「パチスロ」「いきなり社長」という本に混じって「理解
しやすい数学IIB」という参考書があった。照代は父の思いやりを感
じる。

 照代の携帯に「てるてる あした。しんじていれば かならずあえ
る」という差出人不明のメールが届く。

 照代は「あなたは誰ですか?」と返信する。照代が廊下に出ると祐
介がサヤの携帯を持って立っている。その後にやす子が座っている。
照代にはやす子の姿は見えず、照代はメールの送信者が祐介か?と疑
うが「祐介くん?まさかね」と否定する。


寸  評  佐々良出身の有名人として沢村一樹が出演していました。主題歌
を歌う「平川地一丁目」も出ていて賑やかな回でしたが、どちらもス
トーリーにからんでくることもなく、ただの賑やかしの感があります。
今回は番組の末尾で主題歌CDのプレゼントがあったことで「平川地一
丁目」が、照代の父がやって来たことで「父帰る」という内容なので、
前作ドラマで黒川智花の父親役だった沢村も出演させて内容にタイト
ルにひっかけたような気がしました。

 原作の「ささらさや」は、幽霊としてしかサヤにメッセージを付け
ることができない夫の夫婦愛が切なく語られていましたが、ドラマで
はそれが薄い気がします。
 原作を読んだ身としては、原作の雰囲気を壊さないでとただ願うば
かりです。原作にないリッチマンコインのエピソードなど交えず、地
味でもいいから良い作品を作ってほしいなと思います。

執筆者  たま(dorama_last@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 再放送の「いつもふたりで」を見ていたら最終回のエンドロールで、編集者
役の松たか子に憧れて原稿を持ちこんだ少女役として堀北真希を発見しました。
また、NHKドラマ「柳橋純情」の再放送では本仮屋ユイカが出ており、お宝映
像発見という感じで嬉しかったです。
 渡辺謙主演の映画の原作「明日の記憶」を読んでいます。電車に乗った時に
読むことが多く、物語に入り込みすぎるあまり電車を乗り過ごしそうになりま
す。こういう経験は「指輪物語」以来です。(たま)

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発行元:ドラマ研究会
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