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タイトル:Daily Drama Express 2006/05/05 富豪刑事 (3)  2006/05/30


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2006/05/05 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル 富豪刑事
局  名 テレビ朝日系
放映日時 金曜21時
キャスト 神戸美和子(深田恭子)
 鎌倉熊成(山下真司)
 鶴岡慶一(升 毅)
 布引幸四郎(寺島進)
 狐塚虎彦(相島一之)
 猿渡哲也(鈴木一真)
 西島誠一(載寧龍二)
 樋口純子(野波麻帆)
 菊池裕美(中山 恵)
 神山郁三(西岡徳馬)
 瀬崎龍平(筒井康隆)
 宮島洋子(能世あんな)
 神戸喜久右衛門(夏八木勲)
 鈴木松江(市毛良枝)
 伊東隆行(虎牙光揮)
原作  筒井康隆
脚本  蒔田光治ほか

あらすじ  第3話 富豪刑事の偽装結婚

 出勤する神戸美和子(深田恭子)。「お気をつけて」と言われ、
「おじいさまや松江さんこそ」と言う。
 屋敷の警備は万全という神戸喜久右衛門(夏八木勲)に対して、
「隙は人の心にこそ有るんですよ。情報はお金で買えるんですよ」と
美和子。
 喜久右衛門が突然倒れる。


 焼畑市でも振り込め詐欺の被害は急増し、市民たちの怒りが焼畑署
に集まる。


 振り込め詐欺の容疑者の一人・田中庄一の死体が見つかる。東部に
多数の骨折、内臓も損傷が激しい。死因は鉄パイプでめった打ちにさ
れたことだろう。おそらく、振り込め詐欺で儲けた金を独り占めしよ
うとして隣地にでも遭ったのだろう。


 正午前・神戸邸食堂。
 鈴木松江(市毛良枝)が警察から一本の電話を受ける。神戸家の運
転手・伊藤が人身事故を起こし、相手の女性は重傷。現場検証が終わ
る前までに示談が成立しないと、伊藤が起訴される、と脅される。

 そこにやってきて喜久右衛門は、念のため、伊藤の携帯に電話して
みるよう指示。でも、電源が切れていて、通じない。

 その電話が切れると、被害者の夫と名乗る男からの電話。とりあえ
ずの入院費用として、300万円払えと言う。
 喜久右衛門は、そんな金額ではなく、3億円払う、と言う。病院を
教えて欲しいと言う。
 夫は振り込むよう重ねて言う。
 喜久右衛門は、直接会って土下座して、わびなければと言い、3億
円はすぐ用意できるという。
 夫は焼畑駅前のだるまの壁画の前で待ち合わせという。

 そこに美和子がやってくる。後ろから伊藤も。美和子は忘れ物を取
りに戻り、伊藤はいたずら電話が多かったので、電源を切っていたと
いう。
 「詐欺では?」と美和子。


 だるまの壁画の前に、松江がやってくる。3つのバッグに計3億円
を詰めて。そして待っていた男に渡す。

 男はその旅行鞄3つを担ぐと、歩き出す。その後ろをついて歩く美
和子。
 やがて西島誠一(載寧龍二)も一緒について歩く。

 男の前に猿渡哲也(鈴木一真)たちが立ちはだかる。犯人は振り切
って逃げるが、最後、布引幸四郎(寺島進)の率いる警官隊に捕まる。

 男はコスギアツシ。フリーターで、今回の件は頼まれただけだと主
張。コスギは、駅の東口で足をくじいている人がいて、助けようとし
たら、駅の西口で受け取るものがあるので、代わりに受け取って欲し
いと頼まれたという。

 その足をくじいた男は、交通課の婦警の樋口純子(野波麻帆)と菊
池裕美(中山恵)に目撃されていた。でも、二人が助けようとすると、
男は顔を隠しながら断った。

 その時、伊藤が美和子を迎えに来て、サッサと美和子は帰る。
 車に乗ろうとする美和子を、コスギが呼び止める。
 美和子はコスギを犯人と間違えたことをわびる。
 コスギはだまされたのが悔しいので、捜査に協力させて欲しい。何
日かかってもいい、と言う。


 張り込み・第一日目。
 美和子は張り込みのために、周辺のビル3棟を買い取って、神戸タ
ワーと看板も掛け替えた。怪しまれないためと言うが、むしろ怪しい。
 食事はイタリアンのコックがそこでフルコースを作る。プロのオペ
ラ歌手が歌う。


 張り込み・第四日目。
 コスギが、あの足首をくじいたと言っていた男を見つける。
 急いで美和子と追うが、男は迎えに来た車に乗ってしまう。慌てる
コスギ。
 だがそこに伊藤の運転するリムジンが横付けされ、二人はそれに乗
って追跡。

 犯人たちは、まさかリムジンで尾行はしないだろうと、気にしない。

 彼らはアジトに着き、ビルに入る。後を追って建物に入る美和子。


 その男はグループのリーダーで石原達三。売れない俳優。彼らは、
芝居の稽古をしていただけだと言い、振り込め詐欺をしていたことを
認めない。
 石原の上にはさらに黒幕Xがいて、石原はXからの報復をおそれて
いるのだろう。
 黒幕Xの下には、石原のグループのような振り込め詐欺のグループ
複数あり、上納金を納めさせているのだろう。

 美和子が、「ちょっとよろしいでしょうか」と手を挙げる。石原を
振り込め詐欺に遭わせれば、自分のやったことを反省するだろうし、
上納金も無くなって、悪い人にお金が行かなくなるだろう、と。

 神山郁三(西岡徳馬)署長は、上納金が無くなれば、石原も動くだ
ろうと、美和子の案を採用。


 コーヒーを飲みながら道を歩いている石原。すると突然リムジンの
ドアが開き、石原のコーヒーが、服にこぼれる。

 美和子はお詫びに、と料亭でごちそうし、新しいスーツを弁償する。

 石原は黒幕に、美和子といういい金づるを捕まえた。根こそぎ有り
金をはぎ取ってやる、と言う。

 美和子が夜、石原に今すぐ会いたいという。今、上空に来ていると
言い、ヘリコプターから降りてくる。昔の恋人につきまとわれ、手切
れ金が必要だという。
 外を見ると、布引がうろついている。
 美和子は、祖父に頼めばお金はあるが、心配をかけたくないと、石
原に頼む。手切れ金500万円を振り込んで貰う。

 次は結婚式の準備。まだ祖父には話していないので、式場の費用を
石原に払って欲しいという。2,500万円振り込んで貰う。

 その次は新居。手付け金ぐらい払いましょ、2億か3億ぐらいで安
いけど、と美和子。

 美和子が本当にお金持ちか、疑い出す石原。

 美和子が外へ逃げ出すと、外にアラブの石油王一行。
 リムジンから喜久右衛門が降り立ち、石油王が美和子をお后に欲し
いと言っていると言う。美和子は、石原と結婚すると言うが、喜久右
衛門に連れて行かれてしまう。

 石原は思いきって新居の手付け金を振り込む。

 Xから上納金の催促。石原はもうすぐ大金が入るという。Xは田中
のようになりたくなければ、すぐ払え、と言う。

 石原が美和子の携帯に電話すると、使われていないという。


 結婚詐欺を警察に訴える石原。
 美和子が現れ、詐欺の被害にあった人の気持ちがわかるだろう、と
言う。
 石原はXに殺されるとおびえる。

 石原はXを捕まえるためのおとりとなる。
 コスギが一緒に行く。そして現場に着くと、あっちに行ってます、
と消える。

 石原は、お金の入った鞄を用意されていたマネキンの腕にかける。
 するとXからの電話。捜査員たちは会話を録音する。
 Xは複数いて、次々と電話で石原をいたぶる。石原が二番目の人物
に出てこい、臆病者と言う。怒る二番目の人物。
 石原は、三番目の人物にいきなり謝る。

 その時、狐塚虎彦(相島一之)が、LPガスのタンクからマネキン
に向かってホースが伸びているのに気付く。

 石原がたばこを吸おうとライターの火をつけると、爆発する。狐塚
たちが止める間もなかった。

 みんなXたちを追う。Xたちは三人以上。

 コスギが現れ、美和子にこっち、と言う。
 途中まで行き、美和子が、犯人はコスギだという。怒らせたのは二
番目の人物で、石原が謝ったのは三番目の人物に対して。なのになぜ、
三番目の人物がなぜ謝ったかを聞かなかったかと言えば、電話をかけ
てきた人物が一人だから。

 そして取調室から出てきた石原がコスギとすれ違っても、石原はコ
スギを無視した。もし、金を受け取ってくるように依頼した相手なら、
その人物の顔を覚えているはず。
 あの件には石原は関与しておらず、コスギが足をくじいているふり
をして目撃者を作り、急いで西口へ行き、金を受け取った、と美和子。

 コスギはその通り。Xは一人。石原が田中のように逃げようとした
ので、制裁を加えた。
 田中をリンチしたとき、コスギは犯人を複数に見せかけるために、
複数のパイプで殴った。

 コスギは美和子のクビを止めようとしたが、西島誠一(載寧龍二)
が現れ、助ける。

 コスギをみんなで取り囲んで捕まえる。
 美和子は、金より大切なものがある、と言う。

 その時、空から万札が降ってくる。
 みんな顔色を変える。
 コスギは、やはりみんなお金が好きじゃないか、と笑う。


寸  評  今回のトリックには、不覚にもだまされてしまいました。
 確かに、美和子にくっついて歩きたがるコスギが不自然でしたが。
でも、まさかコスギが一番の黒幕とは。
 なかなか、いいストーリーでしたが、あのアジトに美和子を普通に
入れている石原が不自然に思えました。

執筆者  鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 今、遅ればせながら、昼ドラの「偽りの花園」を見始めました。脚本が中島
丈博ということもあり、最初からはまってしまいました。
 ああいう設定に、なぜか惹かれてしまいます。
 その前の「新・風のロンド」は、戦前・戦後の部分はよかったのですが、だ
んだん現代に近づくに従って、強引さが鼻について.....でも、惰性で全部見
ましたが。
 昼ドラは、菊池寛など、しっかりした原作のあるドラマの方が重厚で、見応
え有るようにできていると思います。(鈴木)

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